魔法外科医は癒やし系少年
涼波ハルカの喪失-26 ☸ ロビと金色の男
=== ✽ ✽ ✽ ===
ナンチェリに姿を変えたロビは、密猟団のリーダーを始め、ごろつき一人と剣士、魔道士とを除いて腕に大きな怪我を負わさせていた。リーダーが依頼主のことを言わないので、両足にも怪我を負わせたところである。
「この野郎!」
リーダーらしき男が倒れる瞬間を待っていたかのように、少し離れたところから矢が放たれた。
(どうして悪党って、こういう時、黙って矢を放たないんだろうね。ベタベタだよ)
矢の方向を見定めたロビは、双輝鋭刃の刀身を横向きにして矢を受け止めた。双輝鋭刃の刀身は薄くて幅が広いので、こういう時には役に立つ。そして、右手の双輝鋭刃を男に向け、グリップにある宝石を押した。
弓を持った男のそばの岩に、爆発音と共に二十センチほどの穴があいた。
ロビは大きな声で叫んだ。
「おい、お前、こっちにこい」
男は弓を捨て、渋々と両手を広げて何も持っていないことをアピールしながら、ゆっくりと歩いてきた。
「ここまで来いよ。俺を殺そうとしたんだ。一応、他の奴らと同じように」
ロビのそばまで歩いて来た男の両腕から、血が噴き出した。
「さて、首の血管が切れると、治癒魔法でも間に合わない。依頼主は?」
「裏ギルドで依頼を受けて、ギルドマスター名義だった。名前はいつもギルマスって呼んでいるから……すまん、本当に知らないんだ」
「裏ギルドはどこにあるんだ?」
「場所は……」
男は目を見開き、舌を口から大きく出して死んだ。
(あそこに誰か隠れている……)
ロビは、視覚化されていない魔力を見ることができる。目の前の男に魔力が流れるのを見たロビは、反射的に魔力の元を目で追いかけた。
(これは魔法というよりも呪術かな……何者なんだろう?せめてシルエットだけでも……ん、男性、大人、髪の毛はオールバック、中肉中背、色がわかればいいんだけど無理か?まずい、逆探知されたかも……あら、こんなところで能力隠蔽首輪が役立つとは)
ロビは、魔法とは違う方法で魔力を地面伝いに流し、隠れている何者かの周囲の木や草をセンサー代わりにしてシルエットを見ていた。隠れていた男は探知されていることに気が付いたようで、逆に魔力の流れを追いかけてきたが、能力隠蔽首輪のおかげで、集団の中の誰かまでは特定できなかったようだ。
(僕以外にも、魔力の流れを見ることができる奴がいるのかな)
「おい、ナンチェリ、お前が殺ったのか?」
「まさか、こんな下品な方法は俺の殺り方じゃない」
ナンチェリは両手を広げ、少々呆れた表情を見せた。
(それにしても、あの男、魔法とは違う何かを使っていた。彼がギルマスなんだろうか?いや、ギルマスがひとつのパーティーについてくるとは思えないし。だとすると依頼主?)
「なあ、ナンチェリ、どうした?」
ナンチェリは双輝鋭刃を鞘に戻すと、急いで密猟団の後方、隠れている男の方へ走り出した。
(マナが大量に動いている。あいつ、何かやるつもりだ)
百メートルほど先だろうか、隠れていた男が姿を現した。
(『増強視覚能力、拡大』、珍しいな、髪の毛は金髪だけど、瞳も黄色。あれ?カサリと同じだ。やばい、大量の魔力が来る。『発動魔力反射鏡』)
ロビの目の前に複数の魔法陣が展開され、魔法攻撃を反射し始めた。
「ナンチェリ、どうした?なんか、馬鹿でかい魔法攻撃だな。お前、魔法が使えるのか?」
「細かい説明は後。さっき、そいつを殺した男が向こうにいる。たぶんそいつからの魔法攻撃だ」
(あれ?おかしい)
「早く倒れている人を後ろに下げろ。この魔法攻撃、何かおかしい」
「どういうことだ?」
「魔力反射しているのに押されている。魔力反射鏡が押し下げられるなんてありえない」
ナンチェリは魔法陣と共に押され始めていた。
(『増強筋肉能力、増強骨格強度。よし、とりあえず押し返しだしたぞ。あ、なんか、身体がきしんでる……こりゃ筋肉痛、ひどそう)
ナンチェリは魔法陣が崩壊していくのを見て、新しい魔力反射鏡を負けじと追加で発動させた。
(なんだろう、ちゃんと魔力反射しているのに押されている。物理的に押されるなんて変だ。しかも魔法陣が崩壊していく)
=== ✽ ✽ ✽ ===
「ダンツ、他の魔道士達にも魔力反射鏡を発動させろ。剣士は怪我人を横方向に逃がせるんだ」
「わかった。おい、頼む」
「形ある存在の元と繋がりを司る土の精霊ソハダよ、静かなる泉のごとき……」
「あ、やっぱりいい」
(精霊獣が見える……こいつらが魔法陣を崩壊させながら押しているのかな。でも、いくら精霊獣とはいえ、この魔力の中では存在できないはず。そもそも、精霊獣なら魔力反射鏡を通り抜けられる)
再び押し戻され始めながら考えた。
(これは精霊力だ。精霊獣に見えるのは、精霊の加護を受けている者のイメージしやすい物体の姿だ)
「おい、魔道士達、百メートルほど先にこの魔法の発動者がいる。左右から回り込んで近づき、三人で移動しながら何でもいいからで奴はと反対向きに攻撃魔法を連続で発射し続けろ。短縮詠唱でいけるやつで」
「反対向きでいいのですか?魔法発動者じゃなくても?」
「魔法発動者に向けて撃ったら一瞬で殺されるぞ」
「わ、わかりました、すぐに移動します」
ナンチェリの繰り出す数えきれないほどの魔法陣を見た魔道士達は、ナンチェリに敬語で答えた。
「ダンツ、もっと早く退避を!あいつ、連発で打ち込んできている」
「無理だ。ナンチェリ、お前がたくさん切り倒したからだろ」
「俺に絡む奴が悪い」
「こいつら、捨てていいか?」
「それもダメだ。悪人は生きて裁かれるべきだ」
「わかったよ、俺達もがんばるからお前もがんばってくれ」
ナンチェリは、少しでも押し込まれる力を弱めるため、土魔法も使って木製魔盾や石製魔盾もどんどん構築した。多少は効果があるようで、押される力は均衡状態になった。
<ロビ様、ブルフィグトの心臓が動き始めました>
念話で話しかけたのはハルカだった。
<ハルカ、よくやったね、腕が引きつりそうだったろう?>
<はい、でも、しっかり鼓動しています>
<悪いけど、今度はこっちに来てくれる?今、ちょっと大変なんだ>
<わかりました。今、行きます>
「ダンツ、退避状況は?」
「あと五分、耐えてくれ。でも、その後、お前はどうするんだ?」
「その時、考える。心配するな」
<ロビ様、なんかとてもきれいなんですけど、何が起きているのですか?>
<ハルカが喜ぶなら、もうちょっと粘っていようか?今、精霊の加護を受けている奴から攻撃されている。なんか、すごい連発されているんだ>
<私は何をしたらいいんでしょうか?>
「この女、ナンチェリのツレなのか?」
「なかなかの腕前だろ、次に会うことがあったらゆっくり紹介する」
「おう、頼む。かなりの腕前、また一戦、交えたいぜ」
「無事、生き残れたらな」
<ハルカ、僕の背中を押して>
<はい。精霊の加護って何ですか?>
<僕も初めて見るんだけど、契約みたいなもので精霊の場合は加護という言葉を使うんだ。その精霊の力で攻撃なんかをするんだ。魔法陣も見えなかったし、魔力波長がそろっていないから間違いない>
<押し負けたらどうなるんですか?>
<僕達、二人以外、全員死ぬ。今、別の魔道士が作戦展開している。それまで持ちこたえる>
<はい、わかりました>
(『探索生体反応』……よし、配置についたみたいだ)
<ハルカ、もう少ししたら一気に押し込むよ>
<はい、わかりました>
<ハルカ、今だ、押し込むよ>
(やっぱりあの辺りはマナが枯渇している。一気にマナを使えばそうなるよ。魔法と精霊力の違いだね)
魔法、精霊力ともに、媒体となるヒト族、精霊などが付近にあるマナを取り込み、体内で魔力に変換する。
魔法によって使用された魔力は、その効力が分解する時に新しいマナを生み出す。しかし、精霊力はマナを消費するだけである。
クルーガ家では十四年前に中位精霊の加護を受けた獣人がいた為、いくつかの実験をし、精霊力を短時間に集中して使い続けると力が弱まるという事象を発見した。未だに理由はわかっていないが、マナを見ることができるロビは実験結果を読んでその理由を推測した。
(精霊力を使って短時間で大量のマナを消費すると、新しいマナが周囲から流れ込んでくるのを待たなければならないはず)
ロビは、既に金色の男の付近のマナは枯渇に近い状態にあり、そこで三人の魔道士がさらに遠くに向かって攻撃魔法を発動させてひたすら付近のマナを消費させれば、さらにマナが減って攻撃力が落ちると考えた。
ロビとハルカは、一気に五十メートルほどまで押し込んだ
<ハルカ、いい調子、このまま行くよ!傭兵団の魔道士達もがんばってる>
<はい、ロビ様>
(あと十メートル近づけば……お、姿が見えた。もう少しで魔法を遠隔発動できる)
<ハルカ、もう少しだよ。あいつを魔法で弾き飛ばす>
<はい、ロビ様>
ロビはハルカに押してもらいながら、新しい魔力反射鏡を作り、木製魔盾や石製魔盾も何枚も構築して質量のある攻撃も打ち消した。
(あと少し、もうちょっとで遠隔発動範囲だ)
ロビ達は、金色の男から残り十五メートルというところまで近づいていた。
ナンチェリに姿を変えたロビは、密猟団のリーダーを始め、ごろつき一人と剣士、魔道士とを除いて腕に大きな怪我を負わさせていた。リーダーが依頼主のことを言わないので、両足にも怪我を負わせたところである。
「この野郎!」
リーダーらしき男が倒れる瞬間を待っていたかのように、少し離れたところから矢が放たれた。
(どうして悪党って、こういう時、黙って矢を放たないんだろうね。ベタベタだよ)
矢の方向を見定めたロビは、双輝鋭刃の刀身を横向きにして矢を受け止めた。双輝鋭刃の刀身は薄くて幅が広いので、こういう時には役に立つ。そして、右手の双輝鋭刃を男に向け、グリップにある宝石を押した。
弓を持った男のそばの岩に、爆発音と共に二十センチほどの穴があいた。
ロビは大きな声で叫んだ。
「おい、お前、こっちにこい」
男は弓を捨て、渋々と両手を広げて何も持っていないことをアピールしながら、ゆっくりと歩いてきた。
「ここまで来いよ。俺を殺そうとしたんだ。一応、他の奴らと同じように」
ロビのそばまで歩いて来た男の両腕から、血が噴き出した。
「さて、首の血管が切れると、治癒魔法でも間に合わない。依頼主は?」
「裏ギルドで依頼を受けて、ギルドマスター名義だった。名前はいつもギルマスって呼んでいるから……すまん、本当に知らないんだ」
「裏ギルドはどこにあるんだ?」
「場所は……」
男は目を見開き、舌を口から大きく出して死んだ。
(あそこに誰か隠れている……)
ロビは、視覚化されていない魔力を見ることができる。目の前の男に魔力が流れるのを見たロビは、反射的に魔力の元を目で追いかけた。
(これは魔法というよりも呪術かな……何者なんだろう?せめてシルエットだけでも……ん、男性、大人、髪の毛はオールバック、中肉中背、色がわかればいいんだけど無理か?まずい、逆探知されたかも……あら、こんなところで能力隠蔽首輪が役立つとは)
ロビは、魔法とは違う方法で魔力を地面伝いに流し、隠れている何者かの周囲の木や草をセンサー代わりにしてシルエットを見ていた。隠れていた男は探知されていることに気が付いたようで、逆に魔力の流れを追いかけてきたが、能力隠蔽首輪のおかげで、集団の中の誰かまでは特定できなかったようだ。
(僕以外にも、魔力の流れを見ることができる奴がいるのかな)
「おい、ナンチェリ、お前が殺ったのか?」
「まさか、こんな下品な方法は俺の殺り方じゃない」
ナンチェリは両手を広げ、少々呆れた表情を見せた。
(それにしても、あの男、魔法とは違う何かを使っていた。彼がギルマスなんだろうか?いや、ギルマスがひとつのパーティーについてくるとは思えないし。だとすると依頼主?)
「なあ、ナンチェリ、どうした?」
ナンチェリは双輝鋭刃を鞘に戻すと、急いで密猟団の後方、隠れている男の方へ走り出した。
(マナが大量に動いている。あいつ、何かやるつもりだ)
百メートルほど先だろうか、隠れていた男が姿を現した。
(『増強視覚能力、拡大』、珍しいな、髪の毛は金髪だけど、瞳も黄色。あれ?カサリと同じだ。やばい、大量の魔力が来る。『発動魔力反射鏡』)
ロビの目の前に複数の魔法陣が展開され、魔法攻撃を反射し始めた。
「ナンチェリ、どうした?なんか、馬鹿でかい魔法攻撃だな。お前、魔法が使えるのか?」
「細かい説明は後。さっき、そいつを殺した男が向こうにいる。たぶんそいつからの魔法攻撃だ」
(あれ?おかしい)
「早く倒れている人を後ろに下げろ。この魔法攻撃、何かおかしい」
「どういうことだ?」
「魔力反射しているのに押されている。魔力反射鏡が押し下げられるなんてありえない」
ナンチェリは魔法陣と共に押され始めていた。
(『増強筋肉能力、増強骨格強度。よし、とりあえず押し返しだしたぞ。あ、なんか、身体がきしんでる……こりゃ筋肉痛、ひどそう)
ナンチェリは魔法陣が崩壊していくのを見て、新しい魔力反射鏡を負けじと追加で発動させた。
(なんだろう、ちゃんと魔力反射しているのに押されている。物理的に押されるなんて変だ。しかも魔法陣が崩壊していく)
=== ✽ ✽ ✽ ===
「ダンツ、他の魔道士達にも魔力反射鏡を発動させろ。剣士は怪我人を横方向に逃がせるんだ」
「わかった。おい、頼む」
「形ある存在の元と繋がりを司る土の精霊ソハダよ、静かなる泉のごとき……」
「あ、やっぱりいい」
(精霊獣が見える……こいつらが魔法陣を崩壊させながら押しているのかな。でも、いくら精霊獣とはいえ、この魔力の中では存在できないはず。そもそも、精霊獣なら魔力反射鏡を通り抜けられる)
再び押し戻され始めながら考えた。
(これは精霊力だ。精霊獣に見えるのは、精霊の加護を受けている者のイメージしやすい物体の姿だ)
「おい、魔道士達、百メートルほど先にこの魔法の発動者がいる。左右から回り込んで近づき、三人で移動しながら何でもいいからで奴はと反対向きに攻撃魔法を連続で発射し続けろ。短縮詠唱でいけるやつで」
「反対向きでいいのですか?魔法発動者じゃなくても?」
「魔法発動者に向けて撃ったら一瞬で殺されるぞ」
「わ、わかりました、すぐに移動します」
ナンチェリの繰り出す数えきれないほどの魔法陣を見た魔道士達は、ナンチェリに敬語で答えた。
「ダンツ、もっと早く退避を!あいつ、連発で打ち込んできている」
「無理だ。ナンチェリ、お前がたくさん切り倒したからだろ」
「俺に絡む奴が悪い」
「こいつら、捨てていいか?」
「それもダメだ。悪人は生きて裁かれるべきだ」
「わかったよ、俺達もがんばるからお前もがんばってくれ」
ナンチェリは、少しでも押し込まれる力を弱めるため、土魔法も使って木製魔盾や石製魔盾もどんどん構築した。多少は効果があるようで、押される力は均衡状態になった。
<ロビ様、ブルフィグトの心臓が動き始めました>
念話で話しかけたのはハルカだった。
<ハルカ、よくやったね、腕が引きつりそうだったろう?>
<はい、でも、しっかり鼓動しています>
<悪いけど、今度はこっちに来てくれる?今、ちょっと大変なんだ>
<わかりました。今、行きます>
「ダンツ、退避状況は?」
「あと五分、耐えてくれ。でも、その後、お前はどうするんだ?」
「その時、考える。心配するな」
<ロビ様、なんかとてもきれいなんですけど、何が起きているのですか?>
<ハルカが喜ぶなら、もうちょっと粘っていようか?今、精霊の加護を受けている奴から攻撃されている。なんか、すごい連発されているんだ>
<私は何をしたらいいんでしょうか?>
「この女、ナンチェリのツレなのか?」
「なかなかの腕前だろ、次に会うことがあったらゆっくり紹介する」
「おう、頼む。かなりの腕前、また一戦、交えたいぜ」
「無事、生き残れたらな」
<ハルカ、僕の背中を押して>
<はい。精霊の加護って何ですか?>
<僕も初めて見るんだけど、契約みたいなもので精霊の場合は加護という言葉を使うんだ。その精霊の力で攻撃なんかをするんだ。魔法陣も見えなかったし、魔力波長がそろっていないから間違いない>
<押し負けたらどうなるんですか?>
<僕達、二人以外、全員死ぬ。今、別の魔道士が作戦展開している。それまで持ちこたえる>
<はい、わかりました>
(『探索生体反応』……よし、配置についたみたいだ)
<ハルカ、もう少ししたら一気に押し込むよ>
<はい、わかりました>
<ハルカ、今だ、押し込むよ>
(やっぱりあの辺りはマナが枯渇している。一気にマナを使えばそうなるよ。魔法と精霊力の違いだね)
魔法、精霊力ともに、媒体となるヒト族、精霊などが付近にあるマナを取り込み、体内で魔力に変換する。
魔法によって使用された魔力は、その効力が分解する時に新しいマナを生み出す。しかし、精霊力はマナを消費するだけである。
クルーガ家では十四年前に中位精霊の加護を受けた獣人がいた為、いくつかの実験をし、精霊力を短時間に集中して使い続けると力が弱まるという事象を発見した。未だに理由はわかっていないが、マナを見ることができるロビは実験結果を読んでその理由を推測した。
(精霊力を使って短時間で大量のマナを消費すると、新しいマナが周囲から流れ込んでくるのを待たなければならないはず)
ロビは、既に金色の男の付近のマナは枯渇に近い状態にあり、そこで三人の魔道士がさらに遠くに向かって攻撃魔法を発動させてひたすら付近のマナを消費させれば、さらにマナが減って攻撃力が落ちると考えた。
ロビとハルカは、一気に五十メートルほどまで押し込んだ
<ハルカ、いい調子、このまま行くよ!傭兵団の魔道士達もがんばってる>
<はい、ロビ様>
(あと十メートル近づけば……お、姿が見えた。もう少しで魔法を遠隔発動できる)
<ハルカ、もう少しだよ。あいつを魔法で弾き飛ばす>
<はい、ロビ様>
ロビはハルカに押してもらいながら、新しい魔力反射鏡を作り、木製魔盾や石製魔盾も何枚も構築して質量のある攻撃も打ち消した。
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