魔法外科医は癒やし系少年
涼波ハルカの喪失-23 ☸ ハルカと契約
=== ✽ ✽ ✽ ===
(『接触念話』)
<あれはブルフィグト。絶滅危惧種の魔石獣だよ。角が高く売れるから密猟者が乱獲しすぎて。でもおかしいな、夜行性のはず>
<あの、ロビ様>
<なに?>
<魔法はずるいです>
<いや、魔法は使っていないよ>
<どうしてあんなに速く登れたのですか?>
<ハルカは全速力で山道を走れた?>
<いえ、足下や木の枝などに注意していたので全速力で走ることはできませんでした>
<僕は山道でも全速力で走れるんだ。その違いかな>
ロビとハルカは、ブルフィグトが通り過ぎるのを待った。
(大丈夫、こっちは風下、この距離なら気づかれないはず)
ブルフィグトが通り過ぎると、ロビは、ハルカの手を引き、頂上広場の中央付近に移動した。そして、自分の額をハルカの額に合わせた。
(『接触念話』)
<いいかい?まず、僕も君も服を脱いで全裸になる>
<はい>
<そして、僕は君を抱きしめる>
<はい>
<魔法を発動すると、君は誰かから『この者を主とするか?』と聞かれる>
<はい>
<そうしたら、『はい』と答えて>
<はい>
<それから、召喚契約したことは二人だけの秘密に>
<はい>
(『展開《スプレド》探知結界』)
ロビが構築した探知結界は、半径約百メートル内に生き物が侵入すると、発動者に教えてくれる魔法である。今、ロビ達がいる、さほど広くない平らな場所の安全を確保するには十分な魔法だ。
二人はすべての衣類を脱ぎ、丁寧にたたんで地面に置いた。ハルカが服を脱ぐのに手間取っている様子を見て、ロビが服を脱がすのを手伝った。
そして二人は抱き合った。
「『心を宿す生命たちの支え、妖精オキフエ、凛精ソキエス、慧精イシトフよ、今、我々の心の扉を解き開き、我とこの者に、時空と生死を超えた永遠の絆を結ぶこと許したまえ。調印召喚契約、ハルカ』」
地面に魔法陣が現れ、大きな光の柱となった。その光の強さは、かろうじてそばにいるハルカを見分けれるほどまぶしいものである。
ハルカは目を閉じてうなずいた。
(問いかけがあったのかな)
光の柱は消えたが、しばらくは目がくらんで視界が戻らなかった。
「うー、何回やっても目がチカチカする」
<ハルカ、終わったよ>
<ほんとです!額をくっつけなくても念話ができています>
<これで便利になったね>
<はい、うれしいです>
ハルカはロビを強く抱きしめた。
<痛たた……>
<あ、ごめんなさい>
<うん、いいんだよ>
ロビは、ハルカが膝をすり合わせてモジモジしていることに気が付いた。
<ハルカ、どうしたの?>
ハルカはロビを抱きしめていた手を緩め、ひざまずいた。
<ロビ様、失礼します>
<あ、ハルカ、そんな急に>
ハルカはいきなりロビの胸元に舌を這わせた。
<あ、ごめん>
ロビの股間で固くなったものがハルカに当たってしまった。
ハルカはその場にしゃがむと、ロビの天を向かんばかりにそそり立つ……と言うほど大きいものではないが、ロビからはよく見えないが何かをした。ロビからはハルカの獣耳と頭しか見えない。
(ああ、この気持ちよさも異世界技術かも。異世界技術、最高)
ロビはハルカに抱き上げられ、召喚契約の前に脱いでたたんでおいた服の上に寝かされた。
(おお、さすが、獣人族の力)
ロビに跨ったハルカは、左手で位置を調整し、腰をゆっくり落とした。獣人族はヒト族よりも皮膚が丈夫なので、直接地面の上に膝をついても怪我をすることは無い。
<ロビ様、ごめんなさい>
<うん、いいよ、ハルカはかわいくて素敵だよ>
<発情期が終わったら、もう、こんなことしませんから>
(今のハルカは、心はヒトに近しいもの、身体は獣人、この先、どうなるんだろう?)
ハルカはロビに抱き着きながら、身体を前後させ続けてロビを果てさせた。
=== ✽ ✽ ✽ ===
<ハルカ、今から僕が召喚契約している魔石獣を紹介するよ>
<ロビ様、他にも召喚契約しているのですか?>
<うん>
「『召喚、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ、クク、ココ』」
魔法陣と共に次々と魔石獣が現れた。ナイトホークが六体、ダークキャットが二体いる。ハルカは目を輝かせていた。
<ロビ様、この猫も召喚契約していたんですね>
<うん。普通のブラックキャットに見えるけど、実はダークキャットと言う新種のキャットなんだ。名前は僕が付けたんだけど。クルーガ家しか知らない>
<へー、でも、可愛いです>
<ハルカ、皆の頭を撫でてあげて。喜ぶよ。仲良くしてあげて欲しいな>
<はい>
ハルカはダークキャットから撫で始め、すぐに抱っこし始めた。
「ハルカ、その子はクク、そっちはココ」
「クク、よろしくお願いします」
(お、ハルカ、結構、言葉、しっかり憶えているじゃん)
「ココ、よろしくお願いします」
「そして、ナイトホークは、左から、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ」
ハルカはナイトホークの頭を撫でた。同じ主と召喚契約しているせいか、あまり恐怖心は感じていないようだ。
「ララ、ルル、よろしくお願いします。ロロ、よろしくお願いします」
(まだ、言葉のバリエーションは少ない、これからかな)
ロビはハルカがナイトホーク達に挨拶をしているのを見ながら、言語教育の難しさを痛感していた。
<ハルカ、そういえばまだ誰もやったことないらしいんだけど、召喚契約している者同士で、僕を経由することで、簡単な会話をできるらしいんだ>
<そうなんですか。あたしもこの魔石獣たちと話をできるということですか?>
<うん。今、伝達しているような会話は無理だけど、隷従契約のような簡単な言葉は交わせるらしいよ。また今度、試してみよう>
<はい、わかりました>
突然、動物の悲痛な鳴き声が聞こえた。
<どうしたのですか?>
<今の鳴き声は、ブルフィグトが襲われた声だと思う。服を着ようか>
<あたしたちが襲われる危険は無いのですか?>
<探知結界内には入っていないから大丈夫>
「『喚返、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ、クク、ココ』」
ロビとハルカは、身体に付いた草を払い、お互いの身体を確認すると服を着始めた。ハルカはまだうまく服が着られないようで、ロビがほとんど着せた。
<たぶん、ヒエナという集団行動する魔石獣が近くにいる。早めに山を下りよう>
<ヒエナという魔石獣は強いのですが?>
<そうだね、すばしっこくて肉食、そして集団行動、結構、厄介だね>
ロビは余裕の表情で答えた。その表情を見て、ハルカは安心したようだ。
(でも、おかしいな。ヒエナに襲われたとしたら、もっと争う鳴き声が聞こえるはず……『探索広域生体反応』)
ロビは最初に発動した探知結界より広域を探索できる魔法を発動した。この魔法は半径約五百メートル以上の広い範囲にいる生命体を検知できる。
しかし、大きな生命体しか反応せず、また持続時間が一秒ほどなので、現在の状況を把握するためにしか使えない。
<ヒエナっぽい群れがいない……もしかしたら密猟者かも>
<魔石獣は、悪じゃないんですか?殺しちゃダメなんですか?>
<魔石獣を狩れる場所は、ヒト族の生活圏に降りてくる場所って決められているんだ>
<どうしてですか?>
<魔石獣を殺しすぎると、災いが起こると伝えれているから。生命の神イオズウが生命のバランスを維持するために造った仕組みって言われているよ>
<災いはわかりませんが、生態系のバランスは小学校で習ったことがあります>
<ここ数年、魔石獣は凄く増えて大変なことになっているんだけど、魔石獣の種類によっては、ブルフィグトみたいに角が高く売れたりするのがいて、密猟者がいるんだ。乱獲しちゃって、それはそれで大変>
<そうなんですか、難しいですね>
<ハルカ、ここは魔法よりも君の聴力の方が有効だよ。狼獣人族は森の中でも五キロ先の音も聞き分けられるんだって。ヒト族の足音とか聴こえないかな>
<ちょっと待ってください>
ハルカは目を閉じて耳に集中し始めた。
<ロビ様、話し声が聞こえます。あっちに移動したらもっと聞こえると思います>
<うん、じゃあ、あそこまで行こう>
ロビはハルカと一緒に広場の反対側、先ほど、ブルフィグトが歩いていた付近に移動した。
<ロビ様、ヒト族の足音と声が聞こえます。何を話しているかまではわかりませんが、十人以上……二十人ぐらいいます>
<密猟団は多人数が普通だけど、それにしても多いな。うーん、どうしよう。見えるところまで移動してみようか>
<はい、案内します>
山頂から少しずつ木の隙間を下っていくと、ハルカは止まった。
<この先です。あの木の上からなら見えそうです>
<うん、じゃあ登ってみようか。あ、僕が先に行くから>
<はい?わかりました>
(ハルカ、すっかり忘れているみたいだけど、スカートの中が見えると気が散っちゃうからね)
<十八人か>
<でも六人は何かちがう雰囲気がありますね>
密猟者は単独で行動することはなく、魔石獣狩りをした後に、その場で解体して、毛皮、肉などを持ち帰るために多人数で行動する。
<あいつら、ただの密猟者じゃないな。ゴロツキっぽいのが十二人というのはともかく、まともな騎士みたいな奴が三人、それに魔道士らしき装備の奴が三人いる>
<どうしますか?>
<あいつら、たぶんブルフィグトが集まってくるのを待っている。先にブルフィグトの治療をしよう>
ロビとハルカはブルフィグトの鳴き声がした方へ向かった。
(『接触念話』)
<あれはブルフィグト。絶滅危惧種の魔石獣だよ。角が高く売れるから密猟者が乱獲しすぎて。でもおかしいな、夜行性のはず>
<あの、ロビ様>
<なに?>
<魔法はずるいです>
<いや、魔法は使っていないよ>
<どうしてあんなに速く登れたのですか?>
<ハルカは全速力で山道を走れた?>
<いえ、足下や木の枝などに注意していたので全速力で走ることはできませんでした>
<僕は山道でも全速力で走れるんだ。その違いかな>
ロビとハルカは、ブルフィグトが通り過ぎるのを待った。
(大丈夫、こっちは風下、この距離なら気づかれないはず)
ブルフィグトが通り過ぎると、ロビは、ハルカの手を引き、頂上広場の中央付近に移動した。そして、自分の額をハルカの額に合わせた。
(『接触念話』)
<いいかい?まず、僕も君も服を脱いで全裸になる>
<はい>
<そして、僕は君を抱きしめる>
<はい>
<魔法を発動すると、君は誰かから『この者を主とするか?』と聞かれる>
<はい>
<そうしたら、『はい』と答えて>
<はい>
<それから、召喚契約したことは二人だけの秘密に>
<はい>
(『展開《スプレド》探知結界』)
ロビが構築した探知結界は、半径約百メートル内に生き物が侵入すると、発動者に教えてくれる魔法である。今、ロビ達がいる、さほど広くない平らな場所の安全を確保するには十分な魔法だ。
二人はすべての衣類を脱ぎ、丁寧にたたんで地面に置いた。ハルカが服を脱ぐのに手間取っている様子を見て、ロビが服を脱がすのを手伝った。
そして二人は抱き合った。
「『心を宿す生命たちの支え、妖精オキフエ、凛精ソキエス、慧精イシトフよ、今、我々の心の扉を解き開き、我とこの者に、時空と生死を超えた永遠の絆を結ぶこと許したまえ。調印召喚契約、ハルカ』」
地面に魔法陣が現れ、大きな光の柱となった。その光の強さは、かろうじてそばにいるハルカを見分けれるほどまぶしいものである。
ハルカは目を閉じてうなずいた。
(問いかけがあったのかな)
光の柱は消えたが、しばらくは目がくらんで視界が戻らなかった。
「うー、何回やっても目がチカチカする」
<ハルカ、終わったよ>
<ほんとです!額をくっつけなくても念話ができています>
<これで便利になったね>
<はい、うれしいです>
ハルカはロビを強く抱きしめた。
<痛たた……>
<あ、ごめんなさい>
<うん、いいんだよ>
ロビは、ハルカが膝をすり合わせてモジモジしていることに気が付いた。
<ハルカ、どうしたの?>
ハルカはロビを抱きしめていた手を緩め、ひざまずいた。
<ロビ様、失礼します>
<あ、ハルカ、そんな急に>
ハルカはいきなりロビの胸元に舌を這わせた。
<あ、ごめん>
ロビの股間で固くなったものがハルカに当たってしまった。
ハルカはその場にしゃがむと、ロビの天を向かんばかりにそそり立つ……と言うほど大きいものではないが、ロビからはよく見えないが何かをした。ロビからはハルカの獣耳と頭しか見えない。
(ああ、この気持ちよさも異世界技術かも。異世界技術、最高)
ロビはハルカに抱き上げられ、召喚契約の前に脱いでたたんでおいた服の上に寝かされた。
(おお、さすが、獣人族の力)
ロビに跨ったハルカは、左手で位置を調整し、腰をゆっくり落とした。獣人族はヒト族よりも皮膚が丈夫なので、直接地面の上に膝をついても怪我をすることは無い。
<ロビ様、ごめんなさい>
<うん、いいよ、ハルカはかわいくて素敵だよ>
<発情期が終わったら、もう、こんなことしませんから>
(今のハルカは、心はヒトに近しいもの、身体は獣人、この先、どうなるんだろう?)
ハルカはロビに抱き着きながら、身体を前後させ続けてロビを果てさせた。
=== ✽ ✽ ✽ ===
<ハルカ、今から僕が召喚契約している魔石獣を紹介するよ>
<ロビ様、他にも召喚契約しているのですか?>
<うん>
「『召喚、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ、クク、ココ』」
魔法陣と共に次々と魔石獣が現れた。ナイトホークが六体、ダークキャットが二体いる。ハルカは目を輝かせていた。
<ロビ様、この猫も召喚契約していたんですね>
<うん。普通のブラックキャットに見えるけど、実はダークキャットと言う新種のキャットなんだ。名前は僕が付けたんだけど。クルーガ家しか知らない>
<へー、でも、可愛いです>
<ハルカ、皆の頭を撫でてあげて。喜ぶよ。仲良くしてあげて欲しいな>
<はい>
ハルカはダークキャットから撫で始め、すぐに抱っこし始めた。
「ハルカ、その子はクク、そっちはココ」
「クク、よろしくお願いします」
(お、ハルカ、結構、言葉、しっかり憶えているじゃん)
「ココ、よろしくお願いします」
「そして、ナイトホークは、左から、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ」
ハルカはナイトホークの頭を撫でた。同じ主と召喚契約しているせいか、あまり恐怖心は感じていないようだ。
「ララ、ルル、よろしくお願いします。ロロ、よろしくお願いします」
(まだ、言葉のバリエーションは少ない、これからかな)
ロビはハルカがナイトホーク達に挨拶をしているのを見ながら、言語教育の難しさを痛感していた。
<ハルカ、そういえばまだ誰もやったことないらしいんだけど、召喚契約している者同士で、僕を経由することで、簡単な会話をできるらしいんだ>
<そうなんですか。あたしもこの魔石獣たちと話をできるということですか?>
<うん。今、伝達しているような会話は無理だけど、隷従契約のような簡単な言葉は交わせるらしいよ。また今度、試してみよう>
<はい、わかりました>
突然、動物の悲痛な鳴き声が聞こえた。
<どうしたのですか?>
<今の鳴き声は、ブルフィグトが襲われた声だと思う。服を着ようか>
<あたしたちが襲われる危険は無いのですか?>
<探知結界内には入っていないから大丈夫>
「『喚返、ララ、ルル、ロロ、ヤヤ、ユユ、ヨヨ、クク、ココ』」
ロビとハルカは、身体に付いた草を払い、お互いの身体を確認すると服を着始めた。ハルカはまだうまく服が着られないようで、ロビがほとんど着せた。
<たぶん、ヒエナという集団行動する魔石獣が近くにいる。早めに山を下りよう>
<ヒエナという魔石獣は強いのですが?>
<そうだね、すばしっこくて肉食、そして集団行動、結構、厄介だね>
ロビは余裕の表情で答えた。その表情を見て、ハルカは安心したようだ。
(でも、おかしいな。ヒエナに襲われたとしたら、もっと争う鳴き声が聞こえるはず……『探索広域生体反応』)
ロビは最初に発動した探知結界より広域を探索できる魔法を発動した。この魔法は半径約五百メートル以上の広い範囲にいる生命体を検知できる。
しかし、大きな生命体しか反応せず、また持続時間が一秒ほどなので、現在の状況を把握するためにしか使えない。
<ヒエナっぽい群れがいない……もしかしたら密猟者かも>
<魔石獣は、悪じゃないんですか?殺しちゃダメなんですか?>
<魔石獣を狩れる場所は、ヒト族の生活圏に降りてくる場所って決められているんだ>
<どうしてですか?>
<魔石獣を殺しすぎると、災いが起こると伝えれているから。生命の神イオズウが生命のバランスを維持するために造った仕組みって言われているよ>
<災いはわかりませんが、生態系のバランスは小学校で習ったことがあります>
<ここ数年、魔石獣は凄く増えて大変なことになっているんだけど、魔石獣の種類によっては、ブルフィグトみたいに角が高く売れたりするのがいて、密猟者がいるんだ。乱獲しちゃって、それはそれで大変>
<そうなんですか、難しいですね>
<ハルカ、ここは魔法よりも君の聴力の方が有効だよ。狼獣人族は森の中でも五キロ先の音も聞き分けられるんだって。ヒト族の足音とか聴こえないかな>
<ちょっと待ってください>
ハルカは目を閉じて耳に集中し始めた。
<ロビ様、話し声が聞こえます。あっちに移動したらもっと聞こえると思います>
<うん、じゃあ、あそこまで行こう>
ロビはハルカと一緒に広場の反対側、先ほど、ブルフィグトが歩いていた付近に移動した。
<ロビ様、ヒト族の足音と声が聞こえます。何を話しているかまではわかりませんが、十人以上……二十人ぐらいいます>
<密猟団は多人数が普通だけど、それにしても多いな。うーん、どうしよう。見えるところまで移動してみようか>
<はい、案内します>
山頂から少しずつ木の隙間を下っていくと、ハルカは止まった。
<この先です。あの木の上からなら見えそうです>
<うん、じゃあ登ってみようか。あ、僕が先に行くから>
<はい?わかりました>
(ハルカ、すっかり忘れているみたいだけど、スカートの中が見えると気が散っちゃうからね)
<十八人か>
<でも六人は何かちがう雰囲気がありますね>
密猟者は単独で行動することはなく、魔石獣狩りをした後に、その場で解体して、毛皮、肉などを持ち帰るために多人数で行動する。
<あいつら、ただの密猟者じゃないな。ゴロツキっぽいのが十二人というのはともかく、まともな騎士みたいな奴が三人、それに魔道士らしき装備の奴が三人いる>
<どうしますか?>
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