魔法外科医は癒やし系少年
涼波ハルカの喪失-02 ☸ カサリのお兄様
=== ✽ ✽ ✽ ===
ロビとメイアはランチ後、平民の生徒二人、そしてカサリと一緒に学院の中庭のベンチに座っていた。
「お兄様、御無沙汰しております。ボク、お兄様のいるウリシア王国へ留学できる日を心待ちにしていました」
「ロビ、カサリと知り合いなんだ。どういう関係なの?お兄様って何?」
(あの、メイア、なんか目が怖いんですけど)
「えっと、実は……」
「お兄様は、ボクの初めての方です」
「ちょっと、ロビ、どういうことなの」
「カサリ、そんな言い方したら誤解されるよ」
「メイア、お兄様はボクを女にしてくれた、いえ、女として扱ってくれた初めての男性です」
「ちょっとロビ、あなた、こんな幼気な少女に手を出したの?」
「メイア、ちゃんと、話の後半も聞いてね」
「お兄様は、ボクの色々な初めてを……」
ロビは、カサリの唇を指で押さえた。
「カサリ、君が説明すると話がややこしくなるから、僕から説明してもいい?」
「え?ボクが話した方がおもしろいのに」
「ほら、狙ってるし……」
「お兄様の困った顔を見るのが好きなんです」
「じゃあ、ちゃんと説明するね」
ロビは、去年の夏休みにオトイク王国の書物館に行ったこと、そこでカサリと出会ったこと、カサリを女の子と一発で見抜いて感動されたこと、その後、一緒に食事をしたり観光をしたことを話した。カサリは貴族の娘で、あまり庶民的な食事や買い物をしたことが無かったため、とても喜んでいたことなど。
「ボクのこと、最初から女の子って気付いてくれたの、お兄様が初めてなんです」
「へー、カサリは可愛いから、髪の毛伸ばしてスカートを履いたら絶対に間違えられないわよ」
「ありがとうございます。でも、くせ毛なので伸ばすと手入れが面倒なんです。それにスカートは小さいころから履いてなくて」
「そっか、くせ毛も大変だね」
(ふう、よかった。なんとか通常ペースに戻った)
「ところでロビは何を調べに行ったの?」
「古代文字だよ。オトイク王国は、歴史と古代文字の解析が進んでいるからね」
「ふーん」
メイアは、古代文字には全く興味が無いという表情をした。
「ね、お兄様」
カサリがロビの耳元でささやいた。
「何?」
「さっき、こっそり無詠唱で魔法を発動しましたね」
「え、な、何のことかな」
「解析屋のボクにはわかっちゃいます。光弾矢と壁の傷跡、全然、数が合っていませんでした。無詠唱とはさすがお兄様です」
「認めるから、内緒にしてね」
「うん、わかっています。だから、いつかボクの騎士になってください」
(うーん、際どい言い方をしてくる……)
そう思いつつも、丹精な顔立ちと聡明さを持つ少女に言われて悪い気はしていないロビである。
=== ✽ ✽ ✽ ===
「ところで、お兄様、どうしてティラーナ教授はお兄様のことを『乙女の敵』と言ったのですか?」
「ああ、それはね……」
「私から説明するわ」
(メイア、話に割って入ってきた。なんか嫌な展開の予感……)
「一年前、私たちが初等部六回生の時にね、ロビがティラーナ教授を中庭で裸にしたの」
「え、お兄様、いくらなんでも情熱的過ぎます」
「メイア、そこから話さないでよ、その前からちゃんと……」
「それも、全部、全部よ。他の生徒もいるところで」
「お兄様にはそういう趣味があるのですか?お兄様とならボクだって……」
「いや違うって、ティラーナ教授が中庭で間違えて大きな魔法を発動しようとしたから止めるために押さえつけただけだよ」
「ロビ、じゃあ、どうして二人とも全裸だったの?」
「それはティラーナ教授が、僕にびっくりして至近距離で攻撃魔法を発動したから」
「それに、なんで私のカチューシャを口にくわえていたの?」
「それはまた説明するから……」
「じゃあ、全裸のティラーナ教授を、なぜか全裸のロビが抱きかかえていたということは認めるのね」
「う、うん、まあ、そうだね」
ロビは、メイアから平手打ちをくらった。カサリは、ロビの赤くなった頬にキスをした。
(う、なんか不条理すぎる)
「そうよ、ロビ、頭ではわかっていても、思い出すだけでムカつくわ」
「お兄様、事情は分かりましたが、何かこう、許せないものがあります。どうしてボクを裸にしてくれないんですか?」
一緒にいた二人の生徒はポカーンとした表情でこのやり取りを見ていたが、予鈴が鳴ったため、ベンチを立った。
「ロビ、へこんでないで行くわよ、午後の授業が始まるわ。悪かったわよ」
「はーい」
午後の講義では、メイアとカサリは席を入れ替わって座っていた。窓側から、ロビ、カサリ、メイアの順である。どうやらメイアの方がカサリより怒っている様子で、講義のメモを取る時も、何度も文字を間違えていた。
午後の講義も魔法学で、担当はリリスである。午前中と違い、落ち着いている。
「魔法を使うことができるのはヒト族の一部だけです。魔族は魔法とは違う方法で魔力を扱います。魔族や魔石獣は魔法式を使わずに魔力を扱うため、魔力をそのまま放出したり、固有の能力を発揮します」
「ティラーナ教授、質問があります」
「クトリ、どうぞ」
「魔族はどのような能力を持つのですか?」
「魔族にも数種族ありますが、身体強化、索敵、後は私達が使うような攻撃系魔法を使う魔族もいます。索敵については、ヒト族で魔法が使える者の平均的な能力を上回っています。また、魔力吸収という能力を持つ者もいて、魔石獣を狩る時に魔石獣の魔力やオドまで吸い取ることができるそうです」
「ありがとうございます」
「魔法を発動するには、詠唱により導入した魔法式を呼び出し、そこへ魔力を流し込みます。魔力の源はマナです。肉体は常にマナを吸収しており、マナから魔力に変換して保持しています」
エイナが挙手をした。エイナは傲慢で性格は悪いが、勉強熱心、成績も優秀である。ロビの視界にメイアが入った。相変わらず怒っているようである。ロビは、帰宅時、どんな話をしようか考えていた。
「エイナ、どうぞ」
「魔力を保持する能力を高めるにはどうすればいいのでしょうか?」
(ああ、そうだ。エイナは魔力保持能力が低かったな。そういえば、他にも何人か、魔力保持能力の低い生徒がいる。初等部の時は魔力供給してやるだけで、いい小遣い稼ぎになったっけ。中等部でも小遣い稼ぎできるかな)
「筋力を高める訓練と同様です。自分の魔力保持能力より魔力が必要な魔法を発動させ、生命の源であるオドも消費させます。この時、魔力保持能力器官が若干傷つき、回復するとより多くの魔力を保持できるようになります」
「もし、オドを使い切ってしまったらどうなるのでしょうか?」
「オドは生命の源ですから使い切ると死にます。従って、訓練は慎重に行う必要があります。中等部魔学科では初等部とは違い、魔力保持能力や魔法式記憶容量なども調べ、より強い魔法を使えるように訓練していきます」
「命の危険は無いのでしょうか?」
「既に確立された方法ですので命の危険はありません。ただし、筋肉痛のような痛みはあります」
「ありがとうございます」
講義が終わり、メイアは相変わらず不機嫌そうに席を立った。ロビとカサリは、何も言わずメイアの後ろに付いて行った。
「メイア、こちらへ」
「は、はい、ティラーナ教授、何でしょうか?」
「午後の講義、身に入っていなかったようですが何かありましたか?」
「実は、一年前のティラーナ教授とロビの一件を思い出しまして、無性に腹が立っていると言いますか……」
「ごめんなさい、私が午前の講義で取り乱してしまったせいですよね。メイア、あのね……」
リリスはメイアの耳元で何かを話した。
(う、何を話しているんだろ、余計、ひどいことにならないといいんだけど)
ロビには何を話したのか聞こえず、不安を感じていたが、ロビの方を振り返ったメイアご機嫌な様子だった。
「さあ、ロビ、帰りましょ。カサリは寮?」
「はい、そうです」
「私も寮だから、帰ったら夕食まで魔法の話でもしようね。私、これでも初等部では魔法の授業、一番だったのよ」
「楽しみです」
(ティラーナ教授、何を話したんだろう?まあいいか)
「お兄様、いつものお別れの挨拶を」
「カサリ、ここはウリシア王国だからウリシア王国流にね」
「私はいいわよ。オトイク王国流の挨拶があるのね」
「はい。『お兄様』と呼ぶ間柄になると許される特別な挨拶です」
カサリはロビの頭を両手で掴むと、いきなりキスをした。それも舌が出入りするディープなキスである。
(うう、絶対、メイア、滅茶苦茶怒るよ)
「あの、カサリ、その、糸を引いているキスが挨拶?」
「はい、そうです」
「……もし、私がロビとそのような挨拶をしたら怒る?」
「いえ、怒りません。それはお兄様とメイアの関係ですから」
「そう……」
(ああ、神様、ありがとう)
ロビは、よくわからないが平穏な状況であることに感謝した。そして正門を出たところで二人と別れると、自分の下宿へ向かった。
ロビは、クルーガ家がオリシス家から借りている別宅に住んでいる。オリシス家は王都壁を出てすぐのところにあり、その敷地内にある一番小さな屋敷である。
(あれ?オリシス家の本宅のあたり、何かマナの流れが変、というか残留魔力もある。今日、何かあったのかな)
ロビはいつもオリシス家本宅の東側を通って帰宅するが、マナの乱れに沿ってオリシス家本宅の西側沿いを歩いた。そしてロビは、高い位置に設置された明かり窓の下で立ち止まった。
ロビとメイアはランチ後、平民の生徒二人、そしてカサリと一緒に学院の中庭のベンチに座っていた。
「お兄様、御無沙汰しております。ボク、お兄様のいるウリシア王国へ留学できる日を心待ちにしていました」
「ロビ、カサリと知り合いなんだ。どういう関係なの?お兄様って何?」
(あの、メイア、なんか目が怖いんですけど)
「えっと、実は……」
「お兄様は、ボクの初めての方です」
「ちょっと、ロビ、どういうことなの」
「カサリ、そんな言い方したら誤解されるよ」
「メイア、お兄様はボクを女にしてくれた、いえ、女として扱ってくれた初めての男性です」
「ちょっとロビ、あなた、こんな幼気な少女に手を出したの?」
「メイア、ちゃんと、話の後半も聞いてね」
「お兄様は、ボクの色々な初めてを……」
ロビは、カサリの唇を指で押さえた。
「カサリ、君が説明すると話がややこしくなるから、僕から説明してもいい?」
「え?ボクが話した方がおもしろいのに」
「ほら、狙ってるし……」
「お兄様の困った顔を見るのが好きなんです」
「じゃあ、ちゃんと説明するね」
ロビは、去年の夏休みにオトイク王国の書物館に行ったこと、そこでカサリと出会ったこと、カサリを女の子と一発で見抜いて感動されたこと、その後、一緒に食事をしたり観光をしたことを話した。カサリは貴族の娘で、あまり庶民的な食事や買い物をしたことが無かったため、とても喜んでいたことなど。
「ボクのこと、最初から女の子って気付いてくれたの、お兄様が初めてなんです」
「へー、カサリは可愛いから、髪の毛伸ばしてスカートを履いたら絶対に間違えられないわよ」
「ありがとうございます。でも、くせ毛なので伸ばすと手入れが面倒なんです。それにスカートは小さいころから履いてなくて」
「そっか、くせ毛も大変だね」
(ふう、よかった。なんとか通常ペースに戻った)
「ところでロビは何を調べに行ったの?」
「古代文字だよ。オトイク王国は、歴史と古代文字の解析が進んでいるからね」
「ふーん」
メイアは、古代文字には全く興味が無いという表情をした。
「ね、お兄様」
カサリがロビの耳元でささやいた。
「何?」
「さっき、こっそり無詠唱で魔法を発動しましたね」
「え、な、何のことかな」
「解析屋のボクにはわかっちゃいます。光弾矢と壁の傷跡、全然、数が合っていませんでした。無詠唱とはさすがお兄様です」
「認めるから、内緒にしてね」
「うん、わかっています。だから、いつかボクの騎士になってください」
(うーん、際どい言い方をしてくる……)
そう思いつつも、丹精な顔立ちと聡明さを持つ少女に言われて悪い気はしていないロビである。
=== ✽ ✽ ✽ ===
「ところで、お兄様、どうしてティラーナ教授はお兄様のことを『乙女の敵』と言ったのですか?」
「ああ、それはね……」
「私から説明するわ」
(メイア、話に割って入ってきた。なんか嫌な展開の予感……)
「一年前、私たちが初等部六回生の時にね、ロビがティラーナ教授を中庭で裸にしたの」
「え、お兄様、いくらなんでも情熱的過ぎます」
「メイア、そこから話さないでよ、その前からちゃんと……」
「それも、全部、全部よ。他の生徒もいるところで」
「お兄様にはそういう趣味があるのですか?お兄様とならボクだって……」
「いや違うって、ティラーナ教授が中庭で間違えて大きな魔法を発動しようとしたから止めるために押さえつけただけだよ」
「ロビ、じゃあ、どうして二人とも全裸だったの?」
「それはティラーナ教授が、僕にびっくりして至近距離で攻撃魔法を発動したから」
「それに、なんで私のカチューシャを口にくわえていたの?」
「それはまた説明するから……」
「じゃあ、全裸のティラーナ教授を、なぜか全裸のロビが抱きかかえていたということは認めるのね」
「う、うん、まあ、そうだね」
ロビは、メイアから平手打ちをくらった。カサリは、ロビの赤くなった頬にキスをした。
(う、なんか不条理すぎる)
「そうよ、ロビ、頭ではわかっていても、思い出すだけでムカつくわ」
「お兄様、事情は分かりましたが、何かこう、許せないものがあります。どうしてボクを裸にしてくれないんですか?」
一緒にいた二人の生徒はポカーンとした表情でこのやり取りを見ていたが、予鈴が鳴ったため、ベンチを立った。
「ロビ、へこんでないで行くわよ、午後の授業が始まるわ。悪かったわよ」
「はーい」
午後の講義では、メイアとカサリは席を入れ替わって座っていた。窓側から、ロビ、カサリ、メイアの順である。どうやらメイアの方がカサリより怒っている様子で、講義のメモを取る時も、何度も文字を間違えていた。
午後の講義も魔法学で、担当はリリスである。午前中と違い、落ち着いている。
「魔法を使うことができるのはヒト族の一部だけです。魔族は魔法とは違う方法で魔力を扱います。魔族や魔石獣は魔法式を使わずに魔力を扱うため、魔力をそのまま放出したり、固有の能力を発揮します」
「ティラーナ教授、質問があります」
「クトリ、どうぞ」
「魔族はどのような能力を持つのですか?」
「魔族にも数種族ありますが、身体強化、索敵、後は私達が使うような攻撃系魔法を使う魔族もいます。索敵については、ヒト族で魔法が使える者の平均的な能力を上回っています。また、魔力吸収という能力を持つ者もいて、魔石獣を狩る時に魔石獣の魔力やオドまで吸い取ることができるそうです」
「ありがとうございます」
「魔法を発動するには、詠唱により導入した魔法式を呼び出し、そこへ魔力を流し込みます。魔力の源はマナです。肉体は常にマナを吸収しており、マナから魔力に変換して保持しています」
エイナが挙手をした。エイナは傲慢で性格は悪いが、勉強熱心、成績も優秀である。ロビの視界にメイアが入った。相変わらず怒っているようである。ロビは、帰宅時、どんな話をしようか考えていた。
「エイナ、どうぞ」
「魔力を保持する能力を高めるにはどうすればいいのでしょうか?」
(ああ、そうだ。エイナは魔力保持能力が低かったな。そういえば、他にも何人か、魔力保持能力の低い生徒がいる。初等部の時は魔力供給してやるだけで、いい小遣い稼ぎになったっけ。中等部でも小遣い稼ぎできるかな)
「筋力を高める訓練と同様です。自分の魔力保持能力より魔力が必要な魔法を発動させ、生命の源であるオドも消費させます。この時、魔力保持能力器官が若干傷つき、回復するとより多くの魔力を保持できるようになります」
「もし、オドを使い切ってしまったらどうなるのでしょうか?」
「オドは生命の源ですから使い切ると死にます。従って、訓練は慎重に行う必要があります。中等部魔学科では初等部とは違い、魔力保持能力や魔法式記憶容量なども調べ、より強い魔法を使えるように訓練していきます」
「命の危険は無いのでしょうか?」
「既に確立された方法ですので命の危険はありません。ただし、筋肉痛のような痛みはあります」
「ありがとうございます」
講義が終わり、メイアは相変わらず不機嫌そうに席を立った。ロビとカサリは、何も言わずメイアの後ろに付いて行った。
「メイア、こちらへ」
「は、はい、ティラーナ教授、何でしょうか?」
「午後の講義、身に入っていなかったようですが何かありましたか?」
「実は、一年前のティラーナ教授とロビの一件を思い出しまして、無性に腹が立っていると言いますか……」
「ごめんなさい、私が午前の講義で取り乱してしまったせいですよね。メイア、あのね……」
リリスはメイアの耳元で何かを話した。
(う、何を話しているんだろ、余計、ひどいことにならないといいんだけど)
ロビには何を話したのか聞こえず、不安を感じていたが、ロビの方を振り返ったメイアご機嫌な様子だった。
「さあ、ロビ、帰りましょ。カサリは寮?」
「はい、そうです」
「私も寮だから、帰ったら夕食まで魔法の話でもしようね。私、これでも初等部では魔法の授業、一番だったのよ」
「楽しみです」
(ティラーナ教授、何を話したんだろう?まあいいか)
「お兄様、いつものお別れの挨拶を」
「カサリ、ここはウリシア王国だからウリシア王国流にね」
「私はいいわよ。オトイク王国流の挨拶があるのね」
「はい。『お兄様』と呼ぶ間柄になると許される特別な挨拶です」
カサリはロビの頭を両手で掴むと、いきなりキスをした。それも舌が出入りするディープなキスである。
(うう、絶対、メイア、滅茶苦茶怒るよ)
「あの、カサリ、その、糸を引いているキスが挨拶?」
「はい、そうです」
「……もし、私がロビとそのような挨拶をしたら怒る?」
「いえ、怒りません。それはお兄様とメイアの関係ですから」
「そう……」
(ああ、神様、ありがとう)
ロビは、よくわからないが平穏な状況であることに感謝した。そして正門を出たところで二人と別れると、自分の下宿へ向かった。
ロビは、クルーガ家がオリシス家から借りている別宅に住んでいる。オリシス家は王都壁を出てすぐのところにあり、その敷地内にある一番小さな屋敷である。
(あれ?オリシス家の本宅のあたり、何かマナの流れが変、というか残留魔力もある。今日、何かあったのかな)
ロビはいつもオリシス家本宅の東側を通って帰宅するが、マナの乱れに沿ってオリシス家本宅の西側沿いを歩いた。そしてロビは、高い位置に設置された明かり窓の下で立ち止まった。
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