僕に降る雨
SF

完結:1話

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僕に降る雨

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    全1話

  • あらすじ

      気候変動により干ばつが進み、南米の農業は常に降雨量不足に悩まされていた。
      ホルヘは特殊天候感化士(雨女・雨男)の接待を担当している。
      彼らに楽しみな予定がある日に雨は降る。美しいホルヘは、ロマンスを提供することで、彼らに楽しみな予定を作っていた。
      
      雨女ミナの接待は難しかった。彼女はロマンスにハマりきらなかった。ホルヘは真面目にロマンスに取り組んだ。
      雨はよく降るようになった。デートの約束の日はよく降った。
      しかしミナはデートに乗り気ではない。
      ミナは言った。
     
     「あなた感化士認定試験を受けてみたらどう?」
     
      ミナに恋をし、初めて楽しみな予定というものを得たホルヘは、雨男として資質を開花させつつあったのだ。

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