ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

ジャズ15 影使い

お昼前に昼寝のメンバーは起きて来た
湯当たりのせいだけでなく 昨夜の夜更かしの寝不足もあるんだろう
軽くていいと言うのでレストランでランチにする事として希子にも都合を聞いて一緒にレストランに集合した
岡たちはそっとしておいた
俺が 岡夫婦は水入らずでそっとしておこう と仄めかしたから二期たちはキャアキャア騒いだ
モーニングセットのような軽食が多い中で誠はパスタのセットメニューにスープを追加した

お腹空いて目が覚めてしまって…

朝からトップレスではしゃぐからだよ そりゃ

俺は冷やかしたつもりだったが

ご主人様にサービスですよ そりゃ 
エミリもサービスするつもりだったのに ひかりが…

すみません 忘れて下さい 何かに当てられて魔がさしました

と エミリが手を上げて頭を下げた

えぇ〜 減るもんじゃ無いのに

誠さん 減りますよ
明らかに私の中で減るところでした
誠さんみたいに社長の頭に生バスト乗っけられる人とは違います!

私なんか 物理的に無理ですもん

と 飛鳥が自虐的に突っ込んだ

あ でも私 あれで作品のヒント貰ったから
誠さんと飛鳥 帰ったら打ち合わせ お願いね

とは 梓だ

え?何 何?モデル撮影?

誠さんは自慢のバストだけ!です
マスクは不必要!

と バッサリ

ひど!

酷くはありません
綺麗にケアしておいて下さいね

梓さん 私もヌード?

ううん 一瞬 考えたけど飛鳥は逆に男物のスーツ着て貰って前の撮影の時みたいに髪 固めて貰ってマスクか黒のサングラスかな?
バストアップにフレーミングして頭の上に誠さん自慢のブツを乗っけて…

ひど!ホントにバストだけ⁈

はいはい 他のお客さんの迷惑になるからな 後で打ち合わせは頼む

残っていた食事を平らげ終わる頃には旅館周りを散歩に出掛けるいくつかのグループが出来て相談を始めた
俺にもお誘いがかかったが "妻と散歩に行くから"  と言うと素直に引き下がる
梓とひかりはカメラを持って エミリ飛鳥理音とかなめは散策 由香は麓に在る他県の美術館を見て来たいらしい
先に戻った希子はもう部屋で作業している

誠が

あぶれました

と 俺と怜子と遥が珈琲をお代わりしているところに来た

ちょっと飛ばし過ぎたな 誠
俺たちとゆっくりするか?

いいんですか?

ああ 自慢のブツをしまっててくれるならな

何か 言い返そうと口を開けた誠を手で制して 

ちょっと 待っててくれ

と 出て行きかけたエミリたちのグループに声を掛けて 用件を伝えて了承して貰えたので席に戻った

すまん で なんだって?

と 言うと誠が膨れて遥と怜子は笑った

頭をワシワシしてやって

じゃ 腹ごなしな

と 言って本館を出て離れの方へ行く

ご主人様 離れなんですか?行き先

いや 怜子たちには話してあったんだがちょっと希子と相談があってな
メッセージは送ってあって いつでもどうぞって返信は貰ってる

いつもの離れへの道は慣れたものだ
日陰でさえ無ければ暖かい
貸し切りで勝手知ったる部屋にノックして声を掛ける

寛いでるとこ 邪魔するよ?

はい 待って居ました で 衣装でしたっけ

うん かなめと理音のダンス用であまり有り合わせ感が無くてシンプルでって考えてるんだ
旅館のショップで帰る範囲なんだが…

ハードルが高いですね

スマン

でもまぁ 水着の時に品揃えは見てますから…
観客は身内だけですよね

そうだ

じゃ あれでいいか
枚数が有ればいいし 無ければトップレスでも

OK 責任は俺が持つから 支払いはルームキーで回してくれ

あ 私の私的な奴も混ぜていいですか?

いいぞ 手間賃代わりだ 頼む

はーい

離れの裏の小径を登りながら誠が聞いてくる

ダンス用って 理音たち 此処で って事ですよね?

そうだ デモムービーは見てても ライブで見るのは違うぞ?
身体もだいぶ出来て来てるから撮り直してもいいくらいかな

そんなに?プロの演技みたいでしたけど?

だから 仲間皆んなに見て貰いたいんだ
何か キトゥンズは自己評価が世間と乖離して低い奴が多いんだよ
飛鳥もかなめもそうだな

え?スタイルいいじゃないですか?

何か マイナスポイントを数えてしまうんだな あの子らって

そうなんだ 私は気にしませんけどねぇ
それにいずれにしてもマイナスポイントを見てくる人ってファンにはなってくれないでしょ?

ホント おまえは可愛いよなぁ 誠

え?ありがとうございます?

前回 プレイに使った四阿に着いた
風は通らないし日差しが暖かい
空気は冷えて澄んでいるので山間は遠くまで見渡せる

わぁ いい景色!いい所ですね!
暖かいし

だろ?さすがに冬場はプレイは無理だけどな

え?

と 誠は俺と怜子たちを見比べた
怜子と遥はニッコリと笑った

いつ?あ 前 来た時ですか?
いいなあ 今日は?

今日は無し だ
あの子らが散歩して来る可能性もあるからな
まあ 山間の川の足湯の方へ行くらしかったけど

え〜 勿体無い
ねぇ 姉さん?

う〜ん まこちゃん まだ若いから…

ええ どう言う事?
ご主人様に遊んで欲しくないの?

あの ね 縛られていてもいなくても 裸でもそうじゃ無くても私たち 怜子さんと私はご主人様のモノなの
誰が今 見ても分からないけど そうなの
ご主人様がひと言 命じるだけで 自分の心も体も曝け出すの
由香さんだってね

由香はそうされるのを待ってるようで怖いんだがな
あくまで嗜好の話だからな
ほら 誠だってヘタな事やって今までみたいにプレイ出来なくなるのは嫌だろ?

嫌です!

だからな 護りたいものには慎重にならざるを得ない
でも な

と 怜子たちに手でそっと合図をする
四阿の目隠しの壁を背に立ち上がった2人はスカートの半ばを摘んで持ち上げた
薄いパンスト越しに綺麗に脱毛されて無毛の秘所に並んだピアスが透けて見えた

由香にも別行動する前に言っておいたから同じように下着無しで美術館に行ってる筈さ

また 手真似で2人にスカートを下ろさせた

ご主人様 なんで私には言ってくれないんですか!

なんでって おまえ 今回はパンツスタイルじゃないか
それと な お風呂でハシャギ過ぎだって…

チロッと 目を怜子と遥に向けた
とても美しく2人は笑った
誠も 悟ったようでストンと四阿の硬いベンチに腰を下ろした

すみません…

ま そこ含めて誠の良さだって分かってるんだがな
まだもう1日あるんだし 少し大人しくしろ

…はい

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