ノーフェイスノーネーム3 影使い

沈静化するのに半年掛かった
まあ　マニアでも無ければ手の出せない価格だし　冷やかしや一過性のブームは頭を下げてやり過ごせば　違うブームに移る

しかし村井も織田も半年では２８体のオーダーは捌けず　エミリは工房の仕事に掛かり切り
飛鳥やひかりは自分の好きな事の勉強に時間を回した

俺は仕事に勤しみ　またにキトゥンズを探ろうと依頼を受けた同業者の"処理"をした
同業者の間では　いつか　キトゥンズテイルスの事を"ノーフェイスノーネーム"と呼んでいるらしい
ウチにもマスコミから依頼が来たが理由も言わずに断った
ウチのホームページに使ってるモデルの事だぞ！　と　マスコミの権威をかざして脅しに掛かった馬鹿には録音データを送りつけて　オタクの会社のコンプライアンスはどうなっているのか　と　顧問弁護士から抗議を入れて貰った

で　そのノーネームたちは入れ替わりに俺の休みを奪って行くのだ
特に誠と理音はタチが悪く　誠の悪癖の風呂上がりの下着1枚まで真似して寛ぐものだから始末が悪い
誠はまだ小柄であしらい易いが理音は存在感があり過ぎて目のやり場に困るのだ
たまに2人して俺を揶揄おうとしてバストを突き出して来たりする
どちらも立派なものを二つづつ持っているものだからメロンを４個もテーブルに載せたようなながめになる
理音は反動と言うのか性犯罪の被害者として抑圧されていた性への開放感から奔放と言えるほど欲望に忠実だ
まあ　同性愛者であるので俺の事はお気に入りの道具のようなものだろう
梓のような快感モンスターになりつつある

なあ　誠

なんですか？ご主人様

おまえ　理音とは寝てるのか？

いいえ　理音ちゃんは怜子さん一筋ですよ
女の子は怜子さん
男性はご主人様だけ

なんでだよ　女の子だけだろ　理音は

ん〜　仕事で患者さんには接触が必須ですけど　オフで男性に触られるのは駄目みたいに言ってましたよ？

じゃ　なんで俺に縛られたいんだよ？

ご主人様に目覚めたんじゃないですか？
また　ご主人様　紳士したんでしょ？

なんだよ　紳士したって

なんだかんだ言っても　やっぱりご主人様もセックスして来るんだろうな　って思ってたらしいですよ　理音
怜子さんと一緒だし　それでもいいか　って覚悟してたらしいですけど　ご主人様　理音のアソコも触らなかったんでしょ

いやいや　そんか事は無いぞ　ローターだって使ったんだしバストだって触ったんだからな

誠は笑って

と　言うか　それだけなんでしょ　どうせ？
それは理音がやられて来た事からしたら　男がして来るセックスじゃないですよ
ご主人様は理音の事　好きな相手が同性なだけだって言ってあげたらしいですけど　今回のは　理音にとって男性じゃなくて好きな相手が"ご主人様"なだけって事じゃないですか？

そこから一気に緊縛っておかしく無いか？

でも　相手がご主人様だったから

俺のせいかぁ〜

と　頭を抱えて見せた

それは理音にとって良かったのか悪かったのか　分からないな

でも　楽しそうですよ　この頃は破壊衝動もあんまり感じないって
ボクシングジムでも良くナンパされたりコクられたりするらしいけど　付き合ってる人　居ますからって断れる　って言ってました

…怜子だろうな　相手は
いや　既婚者か両方

夫婦ですものね

と　誠は笑い転げた

バスタブの中で許される範囲で　だが

あ〜　此処に居た！

と　話題の人が現れた

私も入ろっと！

言ってる間に上半身は裸
止める間もなく　裸になった理音が俺の背中側に滑り込んで抱きついた
長い脚を俺の腰に巻きつけた

あ〜　理音　ズルい！

と　前から誠が抱きついて来る　横抱きに首に腕を回すから脚はバスタブの外だ

あ〜　も〜　大人しくしろ

ふふ〜ん　と　理音を煽るように誠がキスをして来る

負けじと理音が一旦バスタブを出て俺と向かい合わせで誠を真ん中に入れてまた腰に脚を巻きつける

え？　っと　振り返った誠にディープキスをかました
俺はニヤッと笑ってバスタブからはみ出た誠の脚を開いて秘所に指を潜らせる

あ　あ　ダメダメ　ご主人様！理音が　理音…

口は理音のキスに塞がれて乳房も弄られている
理音の膝の上で誠の身体が弛緩する
誠の足首を掴んで身体を回させて理音と向かい合わせにして誠を浅くバックから責める
理音が少し腰を引くと深く　俺が理音を引き寄せると浅く誠を貫く
誠は膝を立ててバスタブの縁を蹴って俺を深く納めようとして腰をゆする
理音はちょっと気圧されたような顔をして腰を離した
誠は暫くして理音を抱きついたまま弛緩してグッタリした

さて　誠を戻して来ようか

と　抱き上げてバスタブを跨ごうとすると理音が足首を掴んだ

ん？

また　戻って来て下さい

ん

誠をバスタオルで包んでベッドに転がす
薄く目を開けたようだが　空気を読んで目を閉じた

なんだい？

バスタブに滑り込んで理音を引き寄せる
と　理音はそのまま　また抱きついて来て脚を巻きつけた

私　バージンだったんです　あの時

俺は答えず理音の目を見た
理音は腰を上げて跨り俺に秘所を近づけた

目を瞑り自分に俺をゆっくり納めて　目を開けた

私　バージンですか？

ああ　そうさ　理音のバージンは俺が貰った

理音は顔を見せずに俺に抱きついた