ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

作品 影使い

今日は休日にも関わらず 俺は普段 着もしないスーツを着て執務室のデスクに座って仕事の真似事をしている
そのデスクの上でさっきまでブルーのビキニを付けた誠が寝転んでいたが 今はトップレスで後ろから俺に抱きついている
別にイチャついている訳では無く 梓のモデルを頼まれてやっている訳だ

あ〜 誠さん ご主人様にキスは必要 ありません!クールにやって下さい!

え〜 だってご主人様 わたしが身体張ってやってるのに ちっとも 興味示さないんだもん!

これは そう言う設定のカットだろうが!
しかし 梓 これはあまりにステロタイプな設定じゃ無いか?

はい 敢えてステロタイプを真面目にやって貰って そのシュールさを撮ろうと思って

なるほど 考えてる訳だ と 言う訳で 誠 お預けだ あとで な

え〜 ホントですかぁ?

信用してないな おまえ
それに助っ人ももうすぐ来る

え?助っ人って?

あ 来たみたいだな 由香 中だ 入ってくれ

由香さん 呼んだんですか?と 梓

ああ ここはバリエーションを増やしてみるのもいいだろ

あら 梓ちゃんの作品作りですか と由香

さすが 学芸員だ 話が早い 由香も上半身 脱いでくれ

はい と 躊躇う事のない由香に 誠と梓が あ〜 と頷きあう

え?何? と訝しげな由香に 俺が説明する

この間 ウチの家族達の話になって な 由香なら 俺が言ったら街中でも 人混みの中でも裸になれる って言ったんだ

由香は 顔を赤らめて頷いた 

そうですね ご主人様が言ったらわたしは裸になれると思います もうその時は頭の中が真っ白になっているから

あ〜 由香 スカートはいい 今のところは上半身の裸だけでいいんだ

じゃ 誠さんご主人様の膝に乗って 由香さん ご主人様の真後ろで 顔少し出して
抱きついて貰えますか

ホント ご主人様 クールですよね? そう思いません?由香さん

あら 誠さん そこがいいんじゃない わたしなんて 初めての時に…

あ〜 こらこら 由香 何を言う気か知らんが おまえと初めての時は俺本来のキャラじゃなかったからな?

え〜 何したんですかぁ? 最後の方の鬼畜なご主人様は聞いて知ってますけど

誠が首に抱きついて来たから 由香に 誠にキスしてしまえ と言ってみた
俺を挟んだまま 誠は由香にディープなキスを貰って 俺の膝に落ちた

あ〜 もう 誠さん! ご主人様 デスクの上にうつ伏せに寝かしてくれますか?
腕は顔の下で組んで はい そうです!
由香さん カメラに背中向けてデスクの手前に立って貰えますか…… やっぱり下も脱いで貰えますか はい あ ハイヒールだけ 履いて はいそうです!
ご主人様は…あ〜 ビキニパンツは弄らないで!クールにお願いします!
由香さんは手は自然に垂らして…
もう!ご主人様 笑い過ぎ!
 
結局 撮影はグダグダになりクールをイメージしていた梓には不本意な俺の顔を逸らした高笑いがシュールな作品になった
見る人が見れば俺の事務所だと分かる部屋の袖つきデスクに両手を置いて首を反らせ高笑いしている男の前に裸の若い女がうつ伏せに置いてあり同じく裸の女がヒールを履いてデスクの上の女の下半身を隠す様に起立している

極めてシュールで狂気な絵面の作品

と言うのが 入賞の評だった

この間のが何かわたしが知らない間に作品になって また賞を取ってるぅ〜 と また誠が騒いで賑やかだ

おまえが・裸で・俺の机の上で・俺を誘惑して・由香に・撃沈されたからだろうが!
しかも気が付いてから続きをやろうとしただろうが!

え〜 だってご主人様だって わたしのビキニパンツ 脱がしましたよね?

あれは 撮影中の演出だ 

わたしが気を失ってる間にぃ〜 何で起きてる間じゃ無いんですか!気がつくまで待ってて下さいよぉ

これだけ騒ぎながら 俺の上で腰を振り続けられると言うのも一つの才能だと思うのだが ひょっとしたら由香と遊んでいるうちに誠にもソッチの方の才能が芽生えたのかも知れない
細い腰に豊かな胸が揺れる
この頃は仕事やモデルが忙しくてプレイの時間が取れない分 ノーマルな営みが増えている
嫌いではないが刺激という意味では物足りない

なあ 誠

なんですか?ご主人様

やりたいプレイって ある?

え? リクエスト聞いて貰えるんですか?

可能な奴ならな

え〜 どうだろ?由香さんが街中でも裸になれるって聞いて 興味あるんですよ
モノとして 街の中で身動き出来ないで裸を見られるって…
興奮します

ん〜 緊縛屋外露出プレイか…

駄目ですか?

なんか 考えてみるよ

ホント! 嬉しい!

興奮した誠はミニ由香だった まあ かなりのミニだが

俺は村井に連絡を取り イメージと大きさを話してラフを上げて貰い 強度が充分な設計にして貰って作製にゴーをかけた
モノが上がってから梓とロケハンをして2、3 候補地を周り 撮影交渉をして撮影許可を貰った
梓のフォトグラファーとしての実績がモノを言った

当日 レンタカーを手配してワゴン車で村井の所からモノを引き上げ 事務所前で梓と誠を拾って梓の機材を載せた
梓もそれなりに機材を揃えつつある
今日は梓のセルフ撮りなので三脚とレフは俺がアシストしなくては だろう

ねえねえ わたし 今回のプレイ内容 何も聞いて無いんですけど? と 誠

あ〜 それは現場についてからのお楽しみだ 梓の撮影に便乗してのプレイとだけ 言っておく

車を郊外へ向け自然公園の植物園の駐車場に入れた

じゃ 梓は先にセッティング宜しく!
誠 カーテン引いてくれ

俺は一度 車の後ろに回って後部座席をフラットにした

じゃ 誠 お待たせ 脱いでくれ

全裸になった誠を後ろ手に皮ベルトで拘束し 曲げた膝も縛って伸ばせない様にした

え〜っと ご主人さま これでお外には行きませんよね⁈ここ 公園みたいでしたし…

ああ まさか 折角 村井に特注したのに
これには入ってくれ

俺は後部座席に積んでいた荷物の覆いを一部開いてガラスケースの扉を開けた
座ったまま 入るには少し高さが足らないが奥に行くほど厚くなっているクッション材が敷いてあり後ろ手の拘束のまま転んでも負担は少ない
 
よし これに入ってくれ と 俺は誠を抱いてケースの中に入れた
ただ 脚はM字に開脚しないと内部スペースが足りない

よーし閉めるぞ 脚 気をつけろ

あのあの ご主人さま ガラスケースですよね これ このままですか?え?え?

M字開脚で秘所を大きく晒した誠をケースに閉じ込め 後部扉から台車にケースを覆いを掛けた状態で降ろして 中央広場の噴水公園の芝生まで運んだ
梓は太陽の位置や背景 空の状態を見ながら三脚をセットしカメラを準備していた
休みの公園には比較的年齢の高い利用者の姿が多く見受けられた

お待たせ 梓 どこへセットする?

あ あのミニコーンでバミッている所にお願いします 微調整しますから

俺がケースを降ろして セットしケースの覆いを取ると中からくぐもった叫びが聞こえて 喘ぎに変わった

角度を調整し 太陽の反射を消し 三脚で構図を決めた後 俺がケースに椅子の様に座り梓が露出を図った 梓がレフ板で 俺に光を当てて また露出を調整し 俺にレフの当て方を指示した後 リモコンスイッチを持った梓が代わってケースに腰掛けた
2秒遅延シャッターモードにしたリモコンで何度か撮影し 上がりを確認しては俺に少しレフの角度を変えるように指示して今度はテンポ良く何枚かシャッターが切れる度にポーズを変えセルフ撮影を進めていった
何やら アイドルがグラビア撮影をしている という様な無責任な噂が回って 結構なギャラリーが俺たちを囲んだが俺はモデル背後には入り込まないようにお願いして 見切れる位置にいる分にはそのままにしておいた
一応 管理事務所には一時間だけと撮影時間を切っていたので50分で撤収準備をして ガラスケースは覆いも掛けずに台車に積み 管理事務所前に置いて 撮影の終了報告とお礼を言って出て来た 梓は色紙にサインを頼まれていた
写真が趣味の職員で梓の事を知っていたようだ
台車に積んだケースを物珍しそうにみる家族連れが居たが軽く会釈して車に押して戻った

ご主人様って ホント容赦ないですよね〜 と 梓が積み込みを手伝いながら言った

ん?そうか?

だって 誠さんにはネタバラシ無しでやったんでしょ?

そりゃ そうさ 誠の要望で 由香みたいに人混みの中で裸になりたいって言ったんだから 応えてやるのがご主人様ってもんだろ と 笑うと 梓は
やっぱりわたし Mペットは無理ですねぇ ベッドで普通に愛して貰うのがいい!

ああ 巻き込んじゃったからなぁ今回 埋め合わせはするよ?

わ〜い!

車のカーテンは締めたまま ケースの扉を開けて 誠を出した
M字に開いた秘所はエラい溢れようになっていた
誠自身はちょっとトリップしたように半眼になってグッタリしていた

ありゃあ これはネタバラシどころじゃないか?

ほらあ 刺激が強すぎたんですよ

ま 取り敢えず拘束解いて 服 着せるの面倒だからシーツ巻いてシートベルト掛けといて
あまり 駐車場に居ても不自然だから出るぞ

カーテンを閉めたまま 車を走らせて来る時に見かけたファッションホテルに入れた
郊外に来ると山間に結構 オシャレな外観のファッションホテルを見かける
食事も取れるし取り敢えず3時間休憩でイン
まだ 虚ろな誠を抱いて部屋のラウンドベッドに寝かせて俺たちはシャワーとバスタイム
梓もこの間の由香とのプレイで開発されて感じやすくなっている
快感モンスターの梓にしては 達しやすくなって楽しめる身体になったようだ
軽く第一ラウンドをバスルームで済ませて 珈琲と軽食色々 3人分頼んでいると誠が元に戻ったようで 自分が裸のままベッドに寝かされているのに気が付いた

え⁈

お 誠 気が付いたか?

あの…ご主人様 わたし あの 公園の真ん中で皆んなに見られて…

うわ また 凄い溢れようだな と 誠を抱き寄せて 脚をひろげさせた

ああ あ ご主人様…

まあ おまえの入ってるケースは綺麗だったから皆んな ガン見だったよな
まあ 誠のは綺麗だから見られて恥ずかしいモノじゃないけどな

あ〜 恥ずかしい…

それじゃ なかなか由香の境地には遠いな

もう!ご主人様!ネタバラシしてあげるんじゃないんですか! と 梓が裸のまま 後ろから抱きついて来た

そうだ そうだった と 笑いながら答えた所で 注文した食事が届いたので バスローブを羽織って受け取った

取り敢えず 珈琲 飲もうか でな 誠
実は おまえは見られてない

え?

あのガラスケースな 特注のマジックミラーケースだ

え?

外観はダイヤモンドカット型にしてあって 上半分は絶妙な角度で青空が映っていて 下半分は緑の芝生が映り込むようになっている
今日の撮影では梓が絶妙のカメラポジションとフレーミングで上に座った梓が青空に座ったように映っている

でも な 後でおまえの記念にプレゼントがあるから ま 楽しみにしておけ

ポカンとした顔の誠を梓と俺でオモチャにしたのは 軽食を食べて寛いだ後だ

撮影のラストショット

梓から預かっていた偏光硝子フィルターをカメラレンズに装着して俺がシャッターを切った

白いオーバーサイズシャツに白のショートパンツを穿いた梓が健康的な脚を開いてガラスケースに跨って笑っている
ガラスケースは偏光硝子フィルターの効果で素通しの硝子となり M字に脚を開いた誠が素っ裸で後ろ手に拘束されて仰け反り喘いでいるのが鮮やかに映っている
しかも 画角を広げたフレーミングの中では 周りを囲んで撮影を見ている多くのギャラリーの姿を写していた

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