アフターケア11 影使い

座って

と　名残惜しそうに私の手を離して岡さんが言った
デスク脇に肘掛け椅子が二脚　置いてある
片方に岡さんが座ったから空いている椅子に腰掛けた
皮のシートがお尻に張り付く感じがする
　
伽奈さん　だね？

はい　伽奈です

え〜っと　ホントにいいのかな？
僕のペットになるって

はい　ご主人様の命令ですから
…と言うプレイです

あ？あ！プレイね

はい　支配し支配される関係じゃなくてお互いの嗜好を満たして楽しむプレイだ　とご主人様から言われて　そう言う関係を続けています

…なるほど　プレイか

ホントは私はこう言う縛られて虐められる事に快感を感じてしまう被虐性があってそのせいで犯罪に巻き込まれてしまいそうになった所をご主人様から助けて貰いました

うん

その時はどうなっても良くて最悪　被害者になってそんな境遇に堕ちてもいい　くらいに思っていたんですがご主人様から自分の仕事を手伝ってくれるならペットとして可愛がってあげてもいい　と言われて…

どのくらい？

もう　一年くらい

先輩はどう？

優しいです
忙しい中でもねだると可愛がってくれるし…
他の皆さんも優しい

ああ　怜子さんたち…

だから　少し我慢していたのを気付かれたんだと思います
今回の…

ご主人様を増やすの…

はい　
岡さんこそ良いんですか？
碧さんの事

碧は昔から先輩に憧れていたから　ね
浮気は絶対　しないだろうけどずっと先輩を想っているのは間違いないし

私をペットにしたいから　ですか？

ん〜　違うと言うのは偽善だと思うけど碧の夢を叶えさせてあげたいのも本当
こんな機会じゃないと　先輩に抱いて貰いなって言うの　変じゃない？

変ですね　
逆に愛してないように聞こえる…

でしょ？

優しいんですね？

優柔不断なだけだよ
最近まで先輩に自分の事しか考えないから　ご主人様には向かないって言われてたんだ

今は？

今　やっと相手が悦んでくれるのが嬉しいって言う余裕が出来たみたいだね

良いですね
…あの

何？

プレイの事ですけど私　痛いのとか　汚いのはダメなんです…

あ　はい　聞きます

お互いのプレイの好みを擦り合わせて　大体　イメージが出来た頃にリビングから碧さんの喘ぎ声が聞こえて来た
私は低く呻く声に気が付いていたけど岡さんは気がついて居ないようだったから　敢えて教えなかった

ああ

と　岡さんは肩を落とした

ご主人様？

と言うと岡さんは私を見た

私の身体を試していただけますかご主人様？

岡さんは立ち上がって私の肩を抱くと私に口付けした
初めての貸し出しプレイ
初対面の他人の旦那様に奥さんが隣の部屋で抱かれているのを聞きながら口付けられている
頭が白くなって快感が身体を駆け巡る
気がつくと後ろ手に縛られて椅子の肘掛けに両脚を広げて拘束されクリトリスを吸われ高い喘ぎ声を上げていた

嗚呼　嗚呼　嗚呼！
いい！　いい！いいの！嗚呼　ご主人様ご主人様！

拘束された脚がギシギシ椅子を揺すって硬くなった乳首が痛かった