伽奈　影使い

後ろ手に縛られて胡座をかいた脚は胸元まで引き上げられて縛られて目隠しまでされた私は荷物のように扱われて　ただただ性の快楽の為に３つの孔の開いた肉人形にされて犯し続けられた
病棟の1番奥　"特別室"と呼ばれる個室に主任に連れられて病室のドアを閉められた途端　白衣から下着まで剥ぎ取られ手慣れた手際で私を縄で拘束した

今日の客はマシだ
と　私はもう何度目になるのか分からない凌辱を後ろの孔で受けながら呻いた
暗黙の了解で身体に傷の残るプレイはNGの筈が偶に慣れていない客が舞い上がって本気で打つ奴が居るから

物扱いされ　肉人形にされ私はいつか真っ白になって快楽の中を漂っていく

そして気がつくと回収されて仮眠室のベッドで気がつくのだ

気怠い身体を動かし身支度を整え　勤務表には載らない夜勤を終えて帰る

あ　おはよう藤堂さん
え？また　夜勤？

ええ　主任に休み前に悪いけど　って引っ張られて…

伽奈　身体壊さないようにしてよ？
ローテーション　大変な事になるから！

先輩　夜勤明けの藤堂さんにひど…

他人事じゃないわよ？
あなた　2人分ローテーションに入れられてご覧なさい

気をつけます

しっかり食事して寝なさいね？

最後に少しだけ　労られて　笑った

いつからだ
もう一年になるだろうか

夏と秋の僅かなインターバルに部署ごとに慰労会と称して飲み会が行われ　早いペースだな　と思いながら注がれるままに空けていたら気がついたら外科部長の“趣味の部屋“で縛られていた
縛られたまま嬲られ犯され　妄想の中でしか経験した事の無いプレイの数々を朝まで受けて　脅迫されて解放された

そんな必要　無いのに

確かに外科部長は趣味じゃ無いけど…プレイは好きだった
休み毎に部屋に呼ばれて　私の態度で反抗の恐れは無いと判断したのか　“夜のローテーション“に入れられた
現役ナースが様々なメニューで奉仕する　肉人形倶楽部
誰が人形か　ローテーションを組む側なのか知らされず僅かに主任クラスのナース2人が外科部長の側なのは知れた
客　と称する患者は検査入院名目でやって来る小金持ちの年配者が主で偶に若いと反社の人だった
私は主に縛られた
反応がその趣味の人に気に入られたんだろう
私は縛られてするのが好きだった
暗い妄想　同年代の同性からは理解してもらえないインモラルで甘美な快感
まさか現実に経験できるとは思って居なかった事を今　私はされて快感の喘ぎ声をあげて悶えている
このままで居られたら良いのに　と思うのはこのままでは居られないと正直　予感しているからだ
犯罪に巻き込まれている　と言う現実から目を背けて自分の快楽に堕ちている私
いずれ　世間にバレて加害者と被害者となる自分
アンダーグランドの深い闇の中に沈められてしまう自分
客の1人に下げ渡されて飼われる自分
最後のは希望的観測の最たるもので有り得ない結末だ

ただ　終末は予想を裏切った
反射や外科部長　主任看護師が検挙され　あの人が　と言うポジションにも穴が空いた

次は私か　と取り調べを覚悟したが続きは無い
部署別に説明会が病院側から行われ　外科部長が主任たち数人を反社側に提供して院内売春を行っていた事になっていた
院内売春　その通りだ
しかし人形たちの事は無かった事にされ買春した客たちからの供述にも顕われる事は無かった

満たされる事なく一年が過ぎ　でも現実に知ってしまったあの世界の甘美を忘れられず　出会い系で怖い目に遭い　拙い縛りで死にかけ　下手くそなモラハラ男に振り回されて　絶望した
徐々に冗談のようにして噂され　転職を考え始めた頃　求職の勧誘を受けた
先輩の紹介もあるし　勤務先が田舎なのもいっそ今の環境から逃げられて良いだろう　と面接を受けた

だが！

…ひと目を気にせずにご主人様に飼って貰う事が出来ますよ？