女たち16 影使い

身長差が20センチ近くあるカップルで女がしがみ付くように歩いて行く

余り　しがみ付くと不自然ですよ

と　普通の声量で話し掛ける

だって　脚に力が入らなくて…

囁く

平日のメインストリートでそれなりの人通りがある

それで行き先の希望を聞きますね

は　はい

ティールームと公園ですが　どっちがいいです？

ティ　ティールームと？

公園です
希望が無いならティールームへ行きますが

あ　あ　公園でお願いします

分かりました

自然公園ではなく街中の整備公園で一応　緑で街中から遮断はされているが真ん中に四阿を置き　周囲を円弧状の花壇で囲んで放射状の通路を設置した小さな公園だ

四阿のベンチに座り俺の広げた脚の間に伽奈を立たせた
老人が何人か散歩しているのと時折　ショートカットして行く会社員達の姿が見える

伽奈さん　コートのボタンを外して下さい

俺は普通の声量で話し掛けた

あ　あの？

コートの前を開いて下さい

伽奈はコートの襟元を両手でギュッと閉めたので裾のボタンに手を掛けて外し行った
後二つになるまで動転して気付かなかった伽奈は　小さな悲鳴を上げてしゃがみ込んだ
裾が割れて黒に透けた太腿が露わになった
伽奈の顎に手を掛けて顔を上げさせた

伽奈さん
立ちなさい
立ってコートの前を広げないとコートを脱がせますよ

俺の目を見て脅しでは無く本当にコートを取り去る事が分かったのだろう
ノロノロと伽奈は立ち上がり震える指でボタンを外した
広げるまでも無く幾らかは開いて臍と綺麗に剃られた秘所を晒して居た

乳房を見せて下さい
人の通りはあなたの方で見えますよね
人が居ないのを確認して開いて下さい

躊躇い　躊躇い周囲を確認して遂に乳房を晒した伽奈は喘ぎ声のようなため息を吐いた

手を上げて乳首を弾く

嗚呼　あの…

すべすべの下腹部を指で撫でるとしゃがみ込みそうになる伽奈を支えて絞り出されて張り詰めた乳房を掴む

嗚呼　そんな…

俺は立ち上がり　手早くコートから手を抜かせて肌けた前を俺の身体を隠してコートの中の伽奈の両手首をベルトでまいて後ろ手に拘束した

あ　な　何を！

伽奈はコートを脱がされるとでも思ったのか身体を密着させたが俺はコートの前を合わせてボタンを留めた

ホッとして力を抜いた伽奈の腕の通って居ないコートの袖をそれぞれの側のポケットに入れてちょっと目には後ろ手に拘束されてなど居ないようにした

腰を抱いて伽奈を歩くように促す

え？何処へ？
何処へです？

うん？勿論　公園は済んだからティールームだよ