ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

女たち11 影使い

変に警戒されるのは嫌なので勤務日の昼休みに病院近くのラウンジレストランに来て貰うようにアポを取った
大テーブルのある個室である
誠も黒のスーツスタイルで秘書然として同席している
怜子や説得済みの女医さんの名前も出して新しく設立されるホスピスを含む施設のパンフレットを見て貰いながらランチを勧める

あの?どうして私なんですか?

設立場所が僻地と言う事と勤務がホスピスと言う事で辿れるコネは全部 使ってるんですよ
あと シングルマザーに対する手当を厚くして求人をかけてスタッフを集めてます

それで 託児施設や送迎バス 冬季学童寮の事もパンフレットにあるんですね?

はい 街中から離れて ホスピス入所者と託児施設との交流と言う事に他所から雑音が入らないようにも配慮しています

ああ…

老人ホームや子ども園の建設にも住民の反対が来る時代ですからね
ここは限界集落に近い現状から雇用や支援と言う点で全面協力を表明しています
現に当施設の温泉施設も開放して集会所も併設していますから 集落の空き家を安く提供して頂いてリフォームしたものを所員職員に貸し出す事になっています

至れり尽くせり ですか?

給与面も業界平均よりは…

はい そのようですね
それでも 私が敢えて転職をするメリットと言うのは…

食後の珈琲は?如何ですか?

あ はい

俺は誠に頷き 誠は立ち上がってドアから出て行った

現地ではプライバシーは完全に守られますし 人間関係のトラブルは極力 起こらないようシフトを調整する専門部署を設置致します
あ それと施設内は全員 女性となっています

何故?

あ〜 プライバシーにも関係しますので詳細は避けますが異性トラブルに…トラウマのある女性を優先して受け入れる為 と言う訳です

やはり 求人にたいしての訴求力を上げる為ですか?

はい 入所者自体はホスピスと言う事もあり…

セクハラは大丈夫だと

そう言う事です

誠が珈琲を持って帰って来てそれぞれの前に珈琲を置いた

それでも 私に対するメリットは特に感じられませんが

集落の外れにあるリフォームされた職員用の戸建て住宅に入居すればひと目を気にせずにご主人様に飼って貰う事が出来ますよ?

え?

何を言われたのか分からず藤堂伽奈は目を見開いた

縛られて調教を受けても憚る事はない と言いました

俺は誠に合図した
誠がスーツの上着を脱ぐと白い肌に菱の字に縄が食い込み豊かな乳房を絞り出されている

あなたの趣味についても調べさせて頂きまして あなたのジレンマを解決出来るのでは無いか と考えています

な な 何を

彼女は私のペットです
あなたの巻き込まれた事件の事も承知しています



藤堂伽奈は誠から目を離さず

私を脅すんですか!

あ いえ そうではなく
入ってくれ

と 入り口に声を掛ける

ピンクの白衣にカーディガンを羽織った怜子と理音が入って来た

怜子さん!

彼女たちもあなたと同じ事件の被害者で私のペットですが…
脅されていますか?

2人は首を横に振って

いいえ ご主人様

と言った

怜子は私の妻です
善人ぶる訳では無いですが事件のトラウマを持っていた彼女も今は大丈夫です
理音も…

私は怜子さんの愛人でご主人様のペットですから

そう言う事です
何が言いたいか と言えば あなたは彼女たちと同じプレイを私に要求出来 それによるデメリットは無い と言う事を誓います

…デメリット
いえ 同じプレイって?

あなたが望むプレイですね
緊縛され 拘束されて自由を奪われて際限なく責め苛まれる と言う事
あ 痛みを伴ったりダーティなプレイは私が拒否しますからその積もりで居てください
あ 2人はいいよ

退出する2人に

悪かったね 昼休みに
埋め合わせはまた するから

チラッと振り返ってニコッと笑った

誠もいいよ
上着着て


あ 待って
あなたは本当にこの人のペットなの?

はい そうですよ
可愛がって貰ってます

まあ そう言う事ですから もし良ければ私の連絡先にご連絡頂くか これが私の自宅ですので

と 裏書きした名刺を渡して誠と2人 立った

コメント

コメントを書く

「その他」の人気作品

書籍化作品