ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

新しい季節4 影使い

由香は俺の下で浅い息を弾ませ身を捩らせている
俺は体位を変えながら低い声で指示を続けている
気を張っていないと由香の蛇淫の精に飲まれそうになる
由香の元々の精の能力の為か繰り返す必要は無く快感に飲まれる事も無く俺の指示に従って行く
蒼白いほどの肌に汗を浮かべて身をくねらせる由香の美しさ
胸は初めて会った時に比べれば厚みを増し腰のくびれは張りのある尻を際立たせる
仰向けのまま由香の足を胡座に組ませ俺の言うままに腰を捻り動かせる
誠のように甘えるで無く梓のように少し緊張に身をこわばせる事なく2人の科学者のように自分たちの体の反応を確かめて行く
本来 一族の伝承であれば移し身により男側と女側の両方の伝承を受ける
ただ 由香は独特の感受性と共感能力により俺の感覚も感受しているように思える

今日はここまでだ 由香

と 俺は由香から身を離そうとする

…ご主人様 嗚呼
責めて下さい このままじゃあ…

俺の腰に脚を絡めて離そうとしない
俺は両手で乳房を掴んで揉みしだく

由香 飛鳥にも同意があれば同じ事をしないといけない訳だが どうする?
お前が代わりに受ける訳には行かないぞ?
 
嗚呼あ 嫌!今は言わないで
飛鳥ちゃんに酷い事はしないで!
嗚呼 嗚呼 あぁ…

被虐の快感に溺れ始めた由香は先程の研究者然とした理性の光は無い

分かった 
飛鳥の時にはお前も同席させよう
ただし 手足は拘束してお前は見ているだけだ

嗚呼 いや いや飛鳥ちゃんにそんな姿を見せるなんて…嗚呼

いやか?嫌なら 飛鳥とは2人きりで…

駄目!
…縛って

満足した由香をベッドに残して俺はネクタイを締めエントランスにタクシーを呼んだ

さすがに疲れたのでマンションにそのまま戻り レトルト食品を温め ビールを飲んでいると怜子が戻って来た

お帰り 怜子
済まん 食事は用意出来てない…

怜子は手の紙袋を軽く持ち上げ

買って来ました
良ければ摘みます?

ビールも3本目
代謝を調整すれば酔わなくもなるけど今夜はほろ酔いでいる

それで?由香さんは一緒に来るんでしょ?

ああ 特に子どもが欲しいようだよ
諦めてたみたいだからな

それはそうよ
わたしだって遥ちゃんだって諦めてましたし

俺は片眉を上げ 怜子を見る

…悪かったな
もっと早くに教えてたら良かったか

いえ
随分と幸せだったからそこまで望んでなかったから

なんのお話?

と 遥も帰宅した
手にはテイクアウトの箱を持っている

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