ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

サマーバケーション12 影使い

ゲストルームに独りで寝るのを嫌がったかなめは内緒で俺の所に来るつもりだった誠を引っ張って行った
朝には台風一過とさならないまでも普通に雨がパラつくくらいに落ち着いて明るかった
3人で賑やかに朝食を摂り 昨日の誠の写真を編集する と言うかなめをタクシーを呼んで見送って部屋へ戻る

はあ〜 かなめも慣れてからは賑やかでしたねぇ

本当だな

と 珈琲カップから目を上げてチラッと誠を見る
誠はテレビのニュースを見ている
パジャマ代わりのTシャツ姿のままだった

遥も怜子も引き継ぎが済んだら帰って来るらしいぞ

あ ホントですか?
支度しておきますね

身軽にソファーを立ってバスルームや寝室の用意をする
俺はキッチンで軽食と珈琲だ

相次いで2人 帰って来る
怜子の前に珈琲を置き 軽く食べるか?と聞いている時に遥が帰って来て前に座ると誠が珈琲と軽食を運んで来て2人の前に並べる

ありがとう

お疲れ様
目の下に隈が出来てるぞ

言わないで
食べたら寝ます

あ 私も

そうか?
風呂に入るならその後 マッサージ付きだが?

…入ります!

遥も首を無言でコクコクしたので笑った

2人一緒にバスルームに行っている間に誠と片付けをする

…随分 疲れてるようですね?2人とも

そうだな
肉体的にもストレス的にも

俺はついでに自分の珈琲を淹れて飲みながら外を見ていた
ところどころ雲が切れて空が出ている
髪を乾かした2人が出て来たので

どっちから?

と聞くと遥が

怜子さんから 先に…

と言ったので自室のベッドに怜子を連れて行きうつ伏せにして背筋からマッサージを始めた途端 寝息を立て始めた
まあ 構わず背 腰 脚 手 とマッサージを続け 裏返してリンパもマッサージする
小1時間か
遥の部屋に行くとベッドで寝ている遥の横に誠が座っていて

さっきまで起きてたんですけど…

と 肩を竦めた

ああ いいよ
ご苦労様

と 遥をうつ伏せにしてマッサージする

あ じゃあ私もお風呂 貰って来ます

ああ

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