ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

AND THEN30 影使い

残された時間はなんでもない恋人の時間で過ぎた

七海は何処に居ても俺のものらしいから…

七海は俺の唇を指で押さえて続きを言わせなかった
ただ 俺の手を取って自分の耳に当てさせた

名残りのセックスも無しで七海はお母さんに付き添い九州へ行ってしまった

後期授業の開始
午後5時過ぎに本部棟の地下でエレベーターを待つ
国岡さんが出迎える
居ないのは七海だけだ

座れ とも言われずに応接のソファーに腰を下ろして理事長を見上げる
思い出したようにカバンから封筒を出して半分ほどの厚みになったそれをテーブルに置いた

理事長はジロッと見ただけで何も言わなかった

…スマンな

と理事長

俺は頷く

無事に着いた と連絡が入った

俺は頷く

向こうに用意した七海さんのマンションに向こうの大学職員に案内させた
そっちも大丈夫じゃ

俺は頷く

あ 因みに案内したのは堀 美香と言う研究室助手での直ぐに打ち解けた と言っておった

俺はガバッと身体を起こした

なんでも連絡先を交換して情報交換をする用意が整った と言う事じゃ

…この
クソジジイ!

理事長の大笑いに国岡さんがドアを開けた

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