ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

ティータイム6 影使い

結局 柳のコネで学外の女の子をモデルとして紹介して貰い 革を素材とした服飾デザインの卒業制作に掛かる事が出来た
デザイン画や パーツ図面 革素材や部位については詰めていたがモデルが決まらないと採寸から図面起こしも出来ないでいた
何回か 女の子と会い 打ち合わせ採寸をして制作に入る
水着を着て作品を着て貰うと言うような格好で 結構際どい事になるので納得の上でないとステージで歩いて貰えない
大学リーグを引退して実業団バレーに内定が出てる と言う子で顔は出したく無い と言うのでそこは妥協して図面を追加してパーツを足した

柳 サンキューな
助かった 今 制作進めているとこだ

いや イメージに合う子で良かったな

おまえも卒論で忙しいだろうに

いや もう纏めて仕上げた

え?

法学部法律学科 ゼミが民事訴訟法だぜ?
"高齢者詐欺に於ける類型と訴訟法のアプローチ"
俺は実地が得意だからな
資料 集めたよ 担当教授が入手先を確認に来るくらい最新の情報資料
まあ 卒業まで半年は履修講座は無いから週一でゼミに顔出すくらいだ
内定もいわゆる探偵社に決まってるしな

おまえ 簡単そうに言うが そんな簡単なものじゃ無かろう?

俺はモノを作り出すのが無理なんでな
あるものを調べて系統立てて考察するくらいしか能がないんだ
仕方ない

仕方ないって…おまえ
規格外だな 柳
今 付き合ってる女の子とか居ないのか?

付き合ってるって ガールフレンドじゃ無くて彼女の方か?
こんな趣味嗜好の俺だぞ?可哀想だろ?
嗜好が合致する女の子と短期のパートナー契約だ
それも一度には1人づつな
写真倶楽部の子らはプレイ契約じゃないし

樋口さんみたいな?

そう 樋口さんみたいな
彼女たちにしたって 満足すればああ言うプレイはいい思い出にして普通の結婚とかするんだ

そうなのか?
例えば 樋口さんと結婚して そう言うのを続けるって事は考えないのか?

まぁ 結婚って生活だろ?日常なんだ
ああ言うのは 非日常だから楽しめるんだ
どっちか一方の支配関係が日常も続くなんてのは願い下げだろう?
女の子は支配されたい訳じゃないもの

…なんか 思ってたのと 違うな おまえ

そうか?俺は元々 尽くす系の男なんだ

と 柳は冗談ぽく 笑った

その後も 何度か柳とは地下カフェで会った
樋口さんが気に入ったのか隅の席で一度は樋口さんが柳に何事か囁き 柳は普通の声で俺を席に呼んだ
珈琲を飲みながらそっと樋口さんの上着を捲って樋口さんの縛られた乳房を見せたりした

おい おまえ さすがにそれは樋口さんに…

と 俺は声を潜めて柳に言ったが柳は普通の声で

いや 彼女の希望でな
おまえなら いいって
と言うか おまえに触って欲しいんだと

おまえ 声!

いや 織田みたいにヒソヒソ声の方が注意を引くんだよ?
さあ!

と 柳に身体を預けた樋口さんの上着を開いて乳房を俺の方へ押し出した
硬く尖った乳首が縛られた乳房に赤く目立っている
俺はテーブルに腕を置いて指でそれを突いてみた
樋口さんは下唇を噛んで そのあと熱い吐息を吐いた
柳が樋口さんの片膝を持ち上げミニスカートの中が露わになると下着をつけていないのが分かったが下腹部には綺麗に剃られたのか陰毛は見えなかった

分かった 柳
もういいから 樋口さんを元に戻せ

柳は笑って樋口さんの脚を戻して上着の前も留めた

な?コイツは常識的で理性的な奴だろ?

織田さんて 女の子に興味は無いんですか?

と樋口さんは赤い頬をして潤んだ瞳で俺を見た
俺は困った顔で柳を見た

樋口さんは織田を好きなんだよな?

と 遠慮のない柳

もう!好きって言うか いいなぁ って見てただけなの
織田さん 格好いいのに付き合ってる子 見た事ないし

ああ…

ふふふ

と 柳は笑う

な?女の子は怖いだろ?俺なんて当て馬だぜ?

もう!そんな事ないよ
柳くんもいいな って思ってたの!
そしたら斉木が秘密だよって教えてくれたから じゃあ わたしもって…
柳くんも 思ってたのと違ったし

そう?斉木もそう言ってた筈だけど?

でも実際 女の子の裸とか触ってたらいやらしい事とかするんじゃ無いの?
柳くん わたしを興奮させるだけで何もしないし

そうは言っても そう言う契約だしな

もう!
じゃあ 今日で最後にする!
その前に わたしと ね?

学内じゃダメだぞ?
ファッションホテルなら…

行く!
織田くんも来て!

…悪い 織田 付き合え

ベッドの上で樋口さんは奔放だった
確かに人は見掛けによらない
小柄な割に大きな白い乳房を揺らして俺を咥えて柳を受け入れて激しく腰を振った
まあ その前に柳に手足をベッドに縛られて散々焦らされ快感を昂らせた後だったけど

樋口さんとやった後日 小さな居酒屋のカウンターでビールを飲みながら 柳が謝った

織田 済まなかったな
付き合わせて
だいたい おまえ 女に興味無いだろ?

ああ そうだ
おまえにはバレてると思ってた

いや そっちもだが あっちも な

…気づいて?

うん おまえの気持ちには応えられないからな
樋口さんには悪いが まあ 思い出作りにはなるか と

悪い男だな おまえも

もう 笑うしか無いから 俺は笑った

村井も女に興味ない奴なんだ
だから 何となく分かるんだ
まあ 村井は俺なんか好みじゃないんだがな

と 柳は普通の事のように言って苦笑いした

おまえは俺の事 気持ち悪いとか 思わないんだな?

と 思い切って聞いてみた

なんで?たまたま好きな奴が男なんだろ?
俺なんて変態だぜ?
おまえも大概 趣味が悪い

おまえにだけは言われたく無いわ!

次の日は二日酔いだったがそんなに最悪の気分にはならなかった

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