ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

飾り窓6 影使い

珈琲を済ませると話もそこそこに理音はテーブルを片付けてキッチンに運んだ
飛鳥は俺の膝の誠を見ていて一呼吸遅れてキッチンに立った
コートとバックと一緒にゲーストルームに支度に消えた理音たちは暫くしてお揃いの明るいグレーのユニタードで出て来た

なんだ 持って来てたんじゃないか

と言うと昔の誠みたいにニカッと理音は笑った
早くも膝立ちで四つ這いで歩く理音はブラは外しているらしく大きな胸を揺らした
いつものようにカウチの足元のラグに居場所を決めて身体を丸めて寝転んだ
飛鳥は誠と理音にチラッと目をやり座って困ったように俺を見た

おや 飛鳥は怜子や遥なら平気だけど誠が居るのに慣れないみたいだなぁ

と 膝の誠をカウチに下ろして飛鳥の側へ行き しゃがんで目線を合わせた

別に成り切る必要は無いし 飛鳥のやりたいようにやればいいんだぞ?
スマホ 弄ってもいいし

飛鳥は首を横に振って俺を縋るように見た

(ありゃあ ちょっといつもと違うスイッチが入ってるかなぁ)

ちょっと待ってて

俺はゲストルームに行って誠のとは違い 太目の黒革の首輪を取って来た
飛鳥の細い首に巻いて留めてやると飛鳥の目がトロン とした
(飛鳥はそっち系のプレイか)
首輪に指を引っ掛けてカウチの方へ連れて来る
始めと違い 嬉々としてついて来る
誠の向かいのカウチに座って飛鳥を横抱きに抱き上げる
理音と違い下着は上下とも付けている
これも誠を意識したんだろう
誠は片目を開けてチラッと見て様子を窺うようだ

よしよし 緊張してるようだから気分をほぐそうか

と飛鳥の脇から横腹 太腿まで大型犬にするように手で荒っぽく撫であげてやる

あ あ あ 

と 成り切りを忘れたように小さな声を上げる飛鳥
身体を回して逆サイドも撫であげる
小さなハーフカップのブラのワイヤーがコツコツと手に触る
顔を両手で挟みオデコを合わせて鼻同士をぶつける
カウチの足元に四つ這いになるように下ろして頭を乱暴に撫で背中も両手で撫でた挙句 お尻を軽く叩いて

はい おしまい

と お尻を押してやった

顔を赤くした飛鳥は四つ這いで歩いて理音の傍に行き 何かを囁かれて飛鳥は肩で理音を小突いた
代わりに理音が身体を起こして本物の豹のようにフワッと膝に乗った

わたしも撫でて下さい

と 理音は囁いた

別に喋っちゃいけない訳じゃないし リラックス出来れば良いのだから 当然これもアリだ

身長は飛鳥も同じようなものだが理音のボディは厚みがある
撫でると言うより磨くような気分だ
張りのある胸は逆らうように弾んで理音はクックッと笑いながら撫でられている
わざと片膝をカウチに立て大きく脚を開いて誘って来る
コイツはパンティも履いていないようだ
飛鳥が顔を赤くして覗っているので

理音 悪い女だなぁ

と言ってやると唇を尖らせて何か言い返そうとするので秘所を撫であげてやったら慌てて脚を閉じた

ホラ おしまい
降りた降りた

と これも尻を叩く

大体が怜子が好きなレズなのに 何故か俺のペットになった女だ
飛鳥に至ってはノーマルなのに加虐性癖のある変態のペットになった女だし
あとはなんとか平静になって時々 甘えに来るくらいになって理音と飛鳥の2人の時のように通常運転に落ち着いた
夕食は誠と2人の時のようにはいかず 取り敢えずペットプレイは中断 と言う事で料理を並べて賑やかにおせち料理などを片付けた

誠さん 昨夜はどうしたんですか?

と珈琲タイムに入って雑談の流れで理音が聞いた

ゆうべ?

はい 夜も猫ですか?

ああ そう言う…
ううん 当然 人間の女
うんと我儘な奴

なんですか?それ

と 飛鳥が聞き耳を立てる

飛鳥 耳貸して

と 以前の誠の顔になって飛鳥にコソコソ話している

飛鳥はみるみる顔を赤くして口を押さえている

ご主人様 あれ 何ですか?

と理音が俺に聞くので

誠が昨夜 いかに俺を食い散らかしたか教えているんだろ
正常位 騎乗位 坐位 後背位 エトセトラ エトセトラ

ホントですか?

と理音が言うので

誠はああ見えて今年から大人っぽくなる決意だからアダルトに色々 試したみたいだぞ
昨日は

あらあら

と 理音は可笑しそうに笑った

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