ちょっとHぃショートショート

双樹\u3000一

飾り窓 影使い

斉木の企画はクリスマスに梓の写真と共に発表された
デザイナーが立ち上げた服屋を数軒 個人経営のユーズドのショップ数軒とレントショップがサイと斉木の知り合いの店一軒 タイアップして買取 貸出し 気に入ればそのままユーズド価格から割安に買える フォーマルからカジュアルまでのクロスショップシステム
加盟店のアイコンが梓の写真の赤と白のマネキンがいる飾り窓だ
企画の付け足しにした紳士フォーマルの宅配貸出しが結構 問い合わせが相次ぎ忙しい目をしたらしい
細部の詰めとアイテム数はこれからだが斉木の声は弾んでいた

また 春用の写真 お願いしたいから年明けに打ち合わせするわよ!

と 言うだけ言って切られた

ご主人様 お正月はまたお泊まり お願いしますね?

と 誠が言う

ああ 遥の所だろ?いいぞ

姉さん お正月は泊まり勤務だって言うんですよ

怜子もだ 正月の病院は救急スタッフ以外はスケルトンクルーで回すらしいけど遥も怜子もそこそこのポジションだからなぁ
仕方ない

え?何の話ですか?

と かなめが顔を出した

うん?誠は正月休みは遥の家で過ごすらしいよ
かなめは実家か?

はい 仕事の事 慣れたか?とか健康の事 煩く電話してくるので安心させて来ます

うん それがいいだろな

社長は?ご実家には帰らないんですか?

田舎の方だしな
しかも男勝りの姉が実家に居座ってるし

え?ご実家なんですか?お姉さん

ああ 仕事は事務所借りて自営してるしネットワークもフットワークも軽いんだ

え?どんなご職業なんですか?

投機だな 先読みして売ったり買ったり

かなめは納得したように頷いた
思い出したように手にした書類を俺に差し出して事務所に引っ込んだ

じゃ お世話になります

と 誠も引っ込んだ

大晦日の昼過ぎに誠は着替えを入れた小さなバッグ一つでやって来たので夕方までゴロゴロして食料の買い出しに付き合わせた
商業施設は結構な賑わいで4人分の晩飯と正月の食料各種 買い込んだら結構な量になってタクシーで帰る羽目になった
冷蔵 冷凍し分けて片付け 怜子と遥が帰るまでスナックとソフトドリンクでテレビをつけっぱなしでまったりしていた
誠にしては纏わりついて来ない
まあ この所ペット達の間で流行っているユニタードを着て誠らしい小柄ながらメリハリのあるプロポーションを見せつけてはいたが
しかも何故か豹柄のユニタードだった
怜子と遥の帰宅を待って遅めの夕食をして和やかな大晦日は過ぎた

じゃ 姉さん 先に休ませて貰うね
ご主人様 お休みなさい

と 誠は遥の部屋に引っ込んだ

俺たちは目を見合わせたが 誠の気遣いを感謝して受け取る事にしてゲストルームのベッドで3人 愛し合う事にした

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