メグルユメ

トラフィックライトレイディ

7.短い……短くない?

 コストイラとアシドは緊張の空間にいた。事の発端はゾンビプリズナーに溜まっていたガスが爆発したことだ。その音、振動を感じ取り刺激された骨がここまで来たのだ。



 紫色の骨は四つ腕で、それぞれが剣、斧、モーニングスター、短槍を持っている。下手に飛び込めば確実にどれかで仕留められてしまうだろう。



 コストイラはアストロにアイコンタクトを送る。アストロは意図を察し、魔力を放つ。魔力をモーニングスターで相殺させる。若干左肩が前に出る。アシドが一気に距離を詰める。ボーンレッドは咄嗟に右上腕で掴んでいた剣を振り下ろし迎撃する。



 アシドは途中で動きを止め、ボーンレッドに空振りさせる。その隙を狙いコストイラが一気に距離を詰める。今度は短槍を突き出すが、上手に往なされ、より左側が前に出る。ボーンレッドは斧を振るいながら体勢を戻そうとする。シキはボーンレッドの首裏をナイフで突き刺す。首に骨が砕け、顔が落ちる。



 レイドが豪快に大剣を振り、ボーンレッドの体部分を薙ぎ払い、骨を砕き散らす。



 再び探索を開始し、出口を目指す。



 歩き始めて数分で明かりが差しているのが目に映る。ようやく出口だ。

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