メグルユメ
6.亡者の洞窟
スカルプリーストは後をつけられているとも知らずに歩き回る。そして、一つの洞窟に辿り着いた。次に行く場所に案内してくれたことに感謝しながら、シキが襲撃する。口元を押さえ、声を出せないようにした後、首元を掻き斬る。死体は叢に隠して処理する。処理を済ませるとアレン達は洞窟に入っていく。
忍び足をしながら静かに進んでいると、ジャラジャラと鎖の音が聞こえてくる。シキが先行して確認してくる。シキが戻ってきて、言葉少なに説明する。その特徴から相手はゾンビプリズナーだと判断する。安全に進むために倒すことを決定する。
ゾンビプリズナーは何かを探すように歩いていた。猫背をし、足を引きずり、顔をきょろきょろと左右に振っている。カラリ、と音が鳴り、ゾンビプリズナーがぎょろりとオレンジ色の目を向ける。
「何やってんのよ」
アストロが小声でエンドローゼを叱責している。壁の石を落としてしまった回復術士の少女は涙目になりながらごめんなさいを小声で連呼している。
『ガァッ!!』
ゾンビプリズナーは足枷を感じさせないスピードで走り出す。コストイラとアシドが対応するために飛び出すと、それよりも早くアストロが魔力を撃ち出す。魔力が当たり、ゾンビプリズナーの顔が跳ね上がる。右目がゴロリと宙を舞い落ちていく。
『ガァッっ!!?』
左手が宙を掻く。バランスを取ろうとするが、失敗しバランスを崩し踏鞴を踏む。コストイラとアシドが横切っていく。その際に刀と槍がゾンビプリズナーの体を斬っていった。ゾンビプリズナーの傷からオレンジと黒の混じった煙が噴き出す。
ゾンビプリズナーはそんな傷関係ないとばかりに、自身の脚を持ち上げ足枷で攻撃しようとするが、足が半ばから折れていく。そこから腐肉特有の臭いが溢れ出す。あまりの臭いにコストイラは顔を歪ませ、アシドは左腕全体を駆使して鼻を覆う。
崩壊は止まらない。立つことも出来ず、ゾンビプリズナーは手をつこうとするが、腕も折れていく。
『ヒ、カ………』
動かなくなった。そして、すぐに体全体が消えた。
コストイラが火をつけるために近付くと、ボンと爆発する。コストイラは爆風をもろに受け、髪がオールバックになっていた。内部にはガスが溜まっていたのだろうか。
「兄さん、金目のものを出しな」
白髪の男は黒いバンダナをした男たちに囲まれていた。周りを見てみると、この場所はこのパイレーツ達が住処にしていたわけではないようだ。
「ふむ。申し訳ないな。私には君達に渡せるようなものは持ち合わせていないんだ」
「その武器とか高そうじゃねぇかよ。置いてきな」
「これがないとこの先に行けないんだが」
「そんなこと知らねぇんだよ」
パイレーツの一人が右手を差し出してくる。どうしたものか分からず、白髪の男はただ、その差し出された手首を切り落とした。
「何っ!?クソッ!やっちまえ!殺してその後から身ぐるみを剥げばいい!!」
サーベルを振り上げ、襲い掛かってくるパイレーツ達を顔色一つ変えず、居合する。
チンッと収められる音が響き全員が倒れる。
「はてさて、こいつらは何だったんだ?」
忍び足をしながら静かに進んでいると、ジャラジャラと鎖の音が聞こえてくる。シキが先行して確認してくる。シキが戻ってきて、言葉少なに説明する。その特徴から相手はゾンビプリズナーだと判断する。安全に進むために倒すことを決定する。
ゾンビプリズナーは何かを探すように歩いていた。猫背をし、足を引きずり、顔をきょろきょろと左右に振っている。カラリ、と音が鳴り、ゾンビプリズナーがぎょろりとオレンジ色の目を向ける。
「何やってんのよ」
アストロが小声でエンドローゼを叱責している。壁の石を落としてしまった回復術士の少女は涙目になりながらごめんなさいを小声で連呼している。
『ガァッ!!』
ゾンビプリズナーは足枷を感じさせないスピードで走り出す。コストイラとアシドが対応するために飛び出すと、それよりも早くアストロが魔力を撃ち出す。魔力が当たり、ゾンビプリズナーの顔が跳ね上がる。右目がゴロリと宙を舞い落ちていく。
『ガァッっ!!?』
左手が宙を掻く。バランスを取ろうとするが、失敗しバランスを崩し踏鞴を踏む。コストイラとアシドが横切っていく。その際に刀と槍がゾンビプリズナーの体を斬っていった。ゾンビプリズナーの傷からオレンジと黒の混じった煙が噴き出す。
ゾンビプリズナーはそんな傷関係ないとばかりに、自身の脚を持ち上げ足枷で攻撃しようとするが、足が半ばから折れていく。そこから腐肉特有の臭いが溢れ出す。あまりの臭いにコストイラは顔を歪ませ、アシドは左腕全体を駆使して鼻を覆う。
崩壊は止まらない。立つことも出来ず、ゾンビプリズナーは手をつこうとするが、腕も折れていく。
『ヒ、カ………』
動かなくなった。そして、すぐに体全体が消えた。
コストイラが火をつけるために近付くと、ボンと爆発する。コストイラは爆風をもろに受け、髪がオールバックになっていた。内部にはガスが溜まっていたのだろうか。
「兄さん、金目のものを出しな」
白髪の男は黒いバンダナをした男たちに囲まれていた。周りを見てみると、この場所はこのパイレーツ達が住処にしていたわけではないようだ。
「ふむ。申し訳ないな。私には君達に渡せるようなものは持ち合わせていないんだ」
「その武器とか高そうじゃねぇかよ。置いてきな」
「これがないとこの先に行けないんだが」
「そんなこと知らねぇんだよ」
パイレーツの一人が右手を差し出してくる。どうしたものか分からず、白髪の男はただ、その差し出された手首を切り落とした。
「何っ!?クソッ!やっちまえ!殺してその後から身ぐるみを剥げばいい!!」
サーベルを振り上げ、襲い掛かってくるパイレーツ達を顔色一つ変えず、居合する。
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「はてさて、こいつらは何だったんだ?」
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