メグルユメ
7.淡水の怪魚の焼き魚
レイドの大剣がヴァイパーを二つに分かつ。レイドの調子がいいように見える。
「武器を新調してから少し調子が良いな」
「大剣も新調したんですか?」
「あぁ。楯と一緒にな。片方だけというのは味気ないのでな」
レイドが珍しく表情を崩している。新しく手に入れた武器は好評のようだ。
「じゃあ、次は私に付き合いなさい」
アストロが杖を見せつけ、アピールしてくる。付き合わないわけにはいかない気がしてきた。
「じゃあ、もっと奥に行きましょう」
アレンの提案にアストロも賛同して、奥に向かい出す。
前回入った大蛇の洞窟に似て両脇には綺麗な川が流れている。いつ怪魚や蛇の魔物が出てくるのか分からないが、それを除けば何とも綺麗な光景だろう。光がキラキラと反射しており、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
『シャアア』
唯一幻想的ではないのは魔物の存在か。目の前にはヴァイパーより一回り体躯の大きい水蛇が登場する。
「エルダーサーペント。いい的ね」
アストロは杖を向ける。体躯が大きい分的が大きく魔術を当てやすい。アストロは怯むことないどころか新しいおもちゃを与えられた子供のように楽しそうに魔術を放つ。
『ジャア!』
一発では堕ちない。威嚇から激怒に感情を変え、噛みつき攻撃を繰り出す。
「ほ」
コストイラは鞘に収めたままの刀で下顎を殴り、口を閉じさせる。
「もう一発」
アストロはもう一度魔力を撃ち出す。エルダーサーペントはまだ堕ちない。
「三発目」
『ジャァアアアアアアアア!!』
エルダーサーペントは断末魔を上げながら倒れ、動かなくなる。
「駄目ね。威力も速度も落ちたわ。元の方が良いわね」
「ありゃま低評価」
杖を介することで威力も速度も落ちているということは指輪の方が上位のものだということだろう。アストロは杖をエンドローゼに渡してしまう。
「え、え、え?」
エンドローゼは放られた杖をわざわざ受け取ってしまい、2本の杖をどうするか考えてしまう。知り合いから何かを貰うなど久しぶりなので大事に抱える。
「あげる。いらないなら売っちゃって?」
「つーか買う時に分からなかったんか?」
「そうね。魔力でも流せばよかったわ」
買ったことを後悔していると、奥からまたしても魔物が現れる。胸鰭を翼のように羽ばたかせている鮫のような魔物だ。アレンは瞳に魔力を込める。
「キラーシャークですね。ガレットさん曰く、余すことなく美味しいらしいですよ。お肉も食べれるし、骨はスープが取れる」
「確かにおいしそうだな」
「聞いているだけでもよだれが出てくるな」
魔物の前とは思えない会話にアストロが眉を顰める。キラーシャークはドリルのように回転しながら噛みつきにかかる。
アストロは人差し指を向ける。
「止まりなさい」
人差し指から雷が発生する。雷は寄り道することなく鮫へと向かい、見事に命中する。体から煙を出しながら倒れていく。
「ほら、杖を使わない方がいい」
「確かに」
雷の威力を見たコストイラは一筋の汗を流す。
「……美味しい」
シキは焼けて焦げたキラーシャークに可愛らしくかぶりついていた。コストイラはシキにナイフを要求する。
「切り分けようぜ」
キラーシャークは想像以上に美味しかった。
「武器を新調してから少し調子が良いな」
「大剣も新調したんですか?」
「あぁ。楯と一緒にな。片方だけというのは味気ないのでな」
レイドが珍しく表情を崩している。新しく手に入れた武器は好評のようだ。
「じゃあ、次は私に付き合いなさい」
アストロが杖を見せつけ、アピールしてくる。付き合わないわけにはいかない気がしてきた。
「じゃあ、もっと奥に行きましょう」
アレンの提案にアストロも賛同して、奥に向かい出す。
前回入った大蛇の洞窟に似て両脇には綺麗な川が流れている。いつ怪魚や蛇の魔物が出てくるのか分からないが、それを除けば何とも綺麗な光景だろう。光がキラキラと反射しており、幻想的な雰囲気を醸し出していた。
『シャアア』
唯一幻想的ではないのは魔物の存在か。目の前にはヴァイパーより一回り体躯の大きい水蛇が登場する。
「エルダーサーペント。いい的ね」
アストロは杖を向ける。体躯が大きい分的が大きく魔術を当てやすい。アストロは怯むことないどころか新しいおもちゃを与えられた子供のように楽しそうに魔術を放つ。
『ジャア!』
一発では堕ちない。威嚇から激怒に感情を変え、噛みつき攻撃を繰り出す。
「ほ」
コストイラは鞘に収めたままの刀で下顎を殴り、口を閉じさせる。
「もう一発」
アストロはもう一度魔力を撃ち出す。エルダーサーペントはまだ堕ちない。
「三発目」
『ジャァアアアアアアアア!!』
エルダーサーペントは断末魔を上げながら倒れ、動かなくなる。
「駄目ね。威力も速度も落ちたわ。元の方が良いわね」
「ありゃま低評価」
杖を介することで威力も速度も落ちているということは指輪の方が上位のものだということだろう。アストロは杖をエンドローゼに渡してしまう。
「え、え、え?」
エンドローゼは放られた杖をわざわざ受け取ってしまい、2本の杖をどうするか考えてしまう。知り合いから何かを貰うなど久しぶりなので大事に抱える。
「あげる。いらないなら売っちゃって?」
「つーか買う時に分からなかったんか?」
「そうね。魔力でも流せばよかったわ」
買ったことを後悔していると、奥からまたしても魔物が現れる。胸鰭を翼のように羽ばたかせている鮫のような魔物だ。アレンは瞳に魔力を込める。
「キラーシャークですね。ガレットさん曰く、余すことなく美味しいらしいですよ。お肉も食べれるし、骨はスープが取れる」
「確かにおいしそうだな」
「聞いているだけでもよだれが出てくるな」
魔物の前とは思えない会話にアストロが眉を顰める。キラーシャークはドリルのように回転しながら噛みつきにかかる。
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