メグルユメ
20.陽光の女神
光が漏れた。その光は日の光のように柔らかいものだった。
何だ、この光は。
光の元から光線が放たれた。コストイラはそれを見てから躱す。コストイラはアレンと違い、反射神経で完全に躱した。
「行くぞ」
コストイラが静かに光の元に向かう。
遠距離を得意とするアレンとアストロがこの場にいない。キチンと近づかなければいけない。
レイドがエンドローゼを護りながら木の陰に隠れる。アシドは持ち前の身軽さで木の枝に乗り、見つめる。
魔物が2体いる。
1体は石のような見た目をしている。涙のような、上が尖っており、下が丸まっている形をした石だ。3mはある石には、黄色に光る文字が書いてある。何と書いてあるのかよく分からない。ある程度国交のために、様々な文字を学んでいるレイドでも、一切見たことがなかった。
その隣にはもう1体。上半身は美しい女の体であり、下半身は不思議な形をしていた。大小さまざまな大きさのある鉄の輪が、球体を描くように模っていた。上半身は青いドレスを着ており、十字架のような剣、天使のような輪、そして何度も形を変え続ける不定形の翼。
十字剣をある一点に向け、そして光線を放った。
ゆるゆると剣を戻し、石の魔物を見る。魔物は一度回転すると、文字の一部を何回か点滅させた。
美女は剣をある一点に向ける。そこから光線を放った。
この光線は相手を倒すためのものではない。索敵のためのものだ。
どういう戦略を立てようか、とコストイラが自身の顎を触る。そこで、自身の顎に髭が生えていることに気付いた。
そういえば勇者一行として旅をし始めてから、毛の生えるスピードが遅くなっている。何が作用しているのだろうか。
森の中で光線が軌道を変えた。そこにシキがいるのだろう。
美女の顔色が変わった。今度は本気の光線を放つ。
間に存在していた木々を薙ぎ倒しながら光線が進む。
街の方が大丈夫なのか? 光線元の美女に目を向ける。
フゥーと息を吐き、一気に息をため込み、駆けだす。
美女とコストイラの間に、文字が刻まれた石が割って入る。コストイラが刀に炎を纏った。
相手は石だ。炎がどこまで効くのか不明である。そこで、最大火力を一気に叩き込むことにした。
炎を纏う刀で真っ二つにするつもりで切る。
ガキンと刀が止まった。真っ二つにできない。
硬い。そう感想を得ている間に、石に刻まれた文字が点滅し始めた。
コストイラは焦って石を蹴飛ばして刀を抜き、ローリングで光線を回避する。回避しながら刀を振るい、傷口をさらに広げようとするが、美女が乱入してきた。
回避した先にいた美女が十字剣を構えた。コストイラは鍔迫り合いを嫌い、巧みに往なす。
そこで石が光線を放つ。それも刀で往なす。
ちらと森の奥を見る。シキやアストロはまだ来ない。もう少し時間稼ぎをしなくてはいけないようだ。
コストイラはアシド達から離れながら、刀を構えた。
何だ、この光は。
光の元から光線が放たれた。コストイラはそれを見てから躱す。コストイラはアレンと違い、反射神経で完全に躱した。
「行くぞ」
コストイラが静かに光の元に向かう。
遠距離を得意とするアレンとアストロがこの場にいない。キチンと近づかなければいけない。
レイドがエンドローゼを護りながら木の陰に隠れる。アシドは持ち前の身軽さで木の枝に乗り、見つめる。
魔物が2体いる。
1体は石のような見た目をしている。涙のような、上が尖っており、下が丸まっている形をした石だ。3mはある石には、黄色に光る文字が書いてある。何と書いてあるのかよく分からない。ある程度国交のために、様々な文字を学んでいるレイドでも、一切見たことがなかった。
その隣にはもう1体。上半身は美しい女の体であり、下半身は不思議な形をしていた。大小さまざまな大きさのある鉄の輪が、球体を描くように模っていた。上半身は青いドレスを着ており、十字架のような剣、天使のような輪、そして何度も形を変え続ける不定形の翼。
十字剣をある一点に向け、そして光線を放った。
ゆるゆると剣を戻し、石の魔物を見る。魔物は一度回転すると、文字の一部を何回か点滅させた。
美女は剣をある一点に向ける。そこから光線を放った。
この光線は相手を倒すためのものではない。索敵のためのものだ。
どういう戦略を立てようか、とコストイラが自身の顎を触る。そこで、自身の顎に髭が生えていることに気付いた。
そういえば勇者一行として旅をし始めてから、毛の生えるスピードが遅くなっている。何が作用しているのだろうか。
森の中で光線が軌道を変えた。そこにシキがいるのだろう。
美女の顔色が変わった。今度は本気の光線を放つ。
間に存在していた木々を薙ぎ倒しながら光線が進む。
街の方が大丈夫なのか? 光線元の美女に目を向ける。
フゥーと息を吐き、一気に息をため込み、駆けだす。
美女とコストイラの間に、文字が刻まれた石が割って入る。コストイラが刀に炎を纏った。
相手は石だ。炎がどこまで効くのか不明である。そこで、最大火力を一気に叩き込むことにした。
炎を纏う刀で真っ二つにするつもりで切る。
ガキンと刀が止まった。真っ二つにできない。
硬い。そう感想を得ている間に、石に刻まれた文字が点滅し始めた。
コストイラは焦って石を蹴飛ばして刀を抜き、ローリングで光線を回避する。回避しながら刀を振るい、傷口をさらに広げようとするが、美女が乱入してきた。
回避した先にいた美女が十字剣を構えた。コストイラは鍔迫り合いを嫌い、巧みに往なす。
そこで石が光線を放つ。それも刀で往なす。
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コストイラはアシド達から離れながら、刀を構えた。
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