メグルユメ
17.深層へと向かう橋
「マズいわね。伝令に行かれたわ」
「もっとたくさんの奴と戦うことになりそうだな」
コストイラが刀を振って血を飛ばすと、鞘に収めた。レイドが楯の表面を撫でる。
「へこみがない。流石は河童の技術といったところか」
「河童ってスゲェな」
アシドが感心して、一緒になって撫でる。
「行こうぜ。向かう道は変わんねぇんだ」
コストイラが親指を向かう先に向けて、後ろ歩きで進み始めた。すぐにゴンと木の枝に後頭部をぶつけた。
後頭部を摩りながら、コストイラが歩く。
「急ぐからよ」
「自業自得」
「分ぁてるよ」
幼馴染3人組で軽口を叩き合う。そこにアレン達の入る隙はない。
そんな話をしながら、コストイラがいきなり刀を抜いた。目の前からやってきたのはヘブンズソードだ。
しかし、普通のヘブンズソードではなく、手のかかった装備を身に着けている。
刀よりも下をヘブンズソードが通る。細剣を振ろうとする前に、膝を叩き入れた。
鼻から血を噴き出したヘブンズソードを上から柄で叩く。
「残りが橋を渡ってくるぞ」
各々が武器を構えて、迎撃の体勢に入る。
3人のヘブンズソードは連携を取って散り散りになる。
真正面、右横、左斜め後ろからヘブンズソードがコストイラを狙う。コストイラは真正面のヘブンズソードしか見ていない。
右隣にいたヘブンズソードの横顔をシキが蹴飛ばした。その威力が高すぎて、首から上は破裂し、その中身が地面にばらまかれた。残された体は立ったままで、首から噴水のように血を噴き出している。
「うぷ」
アレンがいつ見ても慣れないようで、そのグロさに嗚咽した。
コストイラの左斜め後ろにいたヘブンズソードは、アシドが槍で殴り倒す。上から押さえつけるように叩きつけた槍は、ヘブンズソードの首を折った。
首折り程度では死なない彼女が、プルプルしながら立ち上がろうとする。
しかし、アシドはそれを許さず、槍で体を貫いた。
その時、風が吹いた。
見上げると、そこにはヴァルキリーがいた。その隣には両腕の刻まれたアークエンジェル。
ヴァルキリーが指示を出すと、アークエンジェルが飛んで行った。再び援軍を呼びに行ったのだろう。また面倒なことだ。しかし、止める手立てはない。
ヴァルキリーは剣を抜き、構えを見せる。
この時点でヴァルキリーは勝つ気がない。援軍が来るまで、少しでも相手を削っていればいい。
純白な翼をはばたかせる。一気に落ちていく。しかし、落ちていく場所は勇者一行の上ではない。これから向かおうとしている橋の上だった。
「マズい!」
アストロがヴァルキリーの狙いに気付く。しかし、気付くには遅すぎた。
このヴァルキリーは時間稼ぎさえできればいい。つまり、隔離ができれば問題ない。
コストイラとアシドがそれをさせないために走り出している。しかし、それは罠。それは本質ではない。
ヴァルキリーは端に辿り着く前に直角に曲がった。
コストイラ達は目を丸くした。それは想定外の行動だ。
しかし、未だ想定内の者がいた。
アストロだ。だからこそ走り出さなかった。ヴァルキリーを止めようと魔術を放つが、止まらない。
ヴァルキリーが斬撃を飛ばす。
崖が切れた。
「もっとたくさんの奴と戦うことになりそうだな」
コストイラが刀を振って血を飛ばすと、鞘に収めた。レイドが楯の表面を撫でる。
「へこみがない。流石は河童の技術といったところか」
「河童ってスゲェな」
アシドが感心して、一緒になって撫でる。
「行こうぜ。向かう道は変わんねぇんだ」
コストイラが親指を向かう先に向けて、後ろ歩きで進み始めた。すぐにゴンと木の枝に後頭部をぶつけた。
後頭部を摩りながら、コストイラが歩く。
「急ぐからよ」
「自業自得」
「分ぁてるよ」
幼馴染3人組で軽口を叩き合う。そこにアレン達の入る隙はない。
そんな話をしながら、コストイラがいきなり刀を抜いた。目の前からやってきたのはヘブンズソードだ。
しかし、普通のヘブンズソードではなく、手のかかった装備を身に着けている。
刀よりも下をヘブンズソードが通る。細剣を振ろうとする前に、膝を叩き入れた。
鼻から血を噴き出したヘブンズソードを上から柄で叩く。
「残りが橋を渡ってくるぞ」
各々が武器を構えて、迎撃の体勢に入る。
3人のヘブンズソードは連携を取って散り散りになる。
真正面、右横、左斜め後ろからヘブンズソードがコストイラを狙う。コストイラは真正面のヘブンズソードしか見ていない。
右隣にいたヘブンズソードの横顔をシキが蹴飛ばした。その威力が高すぎて、首から上は破裂し、その中身が地面にばらまかれた。残された体は立ったままで、首から噴水のように血を噴き出している。
「うぷ」
アレンがいつ見ても慣れないようで、そのグロさに嗚咽した。
コストイラの左斜め後ろにいたヘブンズソードは、アシドが槍で殴り倒す。上から押さえつけるように叩きつけた槍は、ヘブンズソードの首を折った。
首折り程度では死なない彼女が、プルプルしながら立ち上がろうとする。
しかし、アシドはそれを許さず、槍で体を貫いた。
その時、風が吹いた。
見上げると、そこにはヴァルキリーがいた。その隣には両腕の刻まれたアークエンジェル。
ヴァルキリーが指示を出すと、アークエンジェルが飛んで行った。再び援軍を呼びに行ったのだろう。また面倒なことだ。しかし、止める手立てはない。
ヴァルキリーは剣を抜き、構えを見せる。
この時点でヴァルキリーは勝つ気がない。援軍が来るまで、少しでも相手を削っていればいい。
純白な翼をはばたかせる。一気に落ちていく。しかし、落ちていく場所は勇者一行の上ではない。これから向かおうとしている橋の上だった。
「マズい!」
アストロがヴァルキリーの狙いに気付く。しかし、気付くには遅すぎた。
このヴァルキリーは時間稼ぎさえできればいい。つまり、隔離ができれば問題ない。
コストイラとアシドがそれをさせないために走り出している。しかし、それは罠。それは本質ではない。
ヴァルキリーは端に辿り着く前に直角に曲がった。
コストイラ達は目を丸くした。それは想定外の行動だ。
しかし、未だ想定内の者がいた。
アストロだ。だからこそ走り出さなかった。ヴァルキリーを止めようと魔術を放つが、止まらない。
ヴァルキリーが斬撃を飛ばす。
崖が切れた。
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