やり直したい傲慢令嬢は、自分を殺した王子に二度目の人生で溺愛される
タイムリープの真実
あるじ……?
狼から予想もしていない言葉が飛び出して、私は目を瞬かせた。理解ができず、固まってしまう。
今、主って言った?
「我を呼び出したのは其方だろう。其方が我の主だ」
何も答えない私にしびれを切らしたのか狼がずいっと一歩詰めてきた。問われた言葉に慌てて首を横に振る。
「いいえ、違います!」
「だが、其方は全属性の魔力を持ち、我を呼び出したではないか」
「そ、それは……」
私がなんと答えていいか分からず言葉を詰まらせると、狼が溜息をつく。その溜息にびくっと体を揺らすと、彼は私が困っているのが分かったのか座り込んでいる私に寄り添うように座った。そして尻尾で包み込んでくれる。
わっ、ふわふわだ……!
「あ、あの……狼さん……」
「狼ではない、ルーポだ。名で呼んでくれ、主」
「はい、ルーポさん。私は全属性の魔力を持ってはいますが、コスピラトーレの者ではありません。私はイストリアの人間です。ルーポさんはコスピラトーレを守護する聖獣ですよね?」
イストリアの紋章が有翼の獅子であるように、コスピラトーレの紋章は狼だ。それはルーポさんこそが、コスピラトーレの聖獣であることの証だろう。
ということは、現在敵対関係にあるイストリア側の人間である私は、ルーポさんの敵ということになる。
主と呼んでくれているけれど、味方と思うのは早計だ。
包み込んでくれているルーポさんの尻尾をモフモフしながら訊ねると、ルーポさんが訝しげな表情を私に向けた。けれど、相変わらず敵意はなさそうだ。
「別にそのようなことは、どうでもよいのだ。我々聖獣には生まれや立場など関係ない。我を従える力を持つ者が主なのだ。其方は間違いなくあの時の気を持つ者。其方がアリーチェだろう?」
「は、はい」
あの時の……? 私を知っているの?
わけが分からず疑問符を飛ばしている私とは違い、ルーポさんは満足そうだ。そして彼は聖獣と全属性の者との関わりについて教えてくれた。
本来――国王は全属性の者がなり、神殿を統べる。けれど、いつしかその役目が分かれ、王室と神殿が仲違いをした。それゆえにルーポさんは深き眠りについたのだと……。
そういえば、首座司教の役割が生きているのは私が知る限りではイストリアのみだ。コスピラトーレやもう一つの隣国エトルリアには首座司教はいない、と書物で読んだことがある。
私が過去に勉強したことを思い出していると、ルーポさんが私の頬を尻尾で撫でた。
「ルーポさん?」
「難しく考える必要はない。我は、眠りから我を目覚めさせた其方に従うのみ。アリーチェ、其方が望むことはなんだ?」
私が望むこと。それは……。
「私の望みは、イストリアへ帰ることです。皆のところに帰りたいです」
私はルーポさんの目をしっかりと見据え、自分の想いを口にした。想いを口にすると、涙がぶわっとあふれてくる。
今はただ帰りたい。こんな恐ろしいところには、もう居たくない。イヴァーノに会いたい。家族に会いたい。鬼司教に、神殿の皆に会いたい。
私が泣きはじめると、ルーポさんが「泣くな」と言い、私を慰めるように涙を舐めとってくれる。そして、尻尾で頭を撫でてくれた。
「アリーチェ、急いで帰る必要はない。帰らずとも、其方が会いたい者達とは直に会える」
「え?」
それってどういう意味ですか? と聞こうとすると、ルーポさんが何かを感じ取ったかのように顔を上げた。「ほら、来たぞ」という彼の言葉で顔を上げ、彼の視線の方向に私も顔を向けると、そこにはあの時の老婆――イレーニアさんが立っていた。
「イレーニアさん?」
「久しぶりだねぇ、ルーポ。そしてアリーチェ、よくやったよ」
「すべてイレーニアの言ったとおりになったのは癪だが、今回のことに関しては感謝してやろう」
え? すべてイレーニアさんの言ったとおり? どういうことだろう?
二人の話の意味が分からず、二人の顔を交互に見る。すると、イレーニアさんが不気味な笑みを浮かべた。
「ひひひ、アリーチェ。鳩が豆鉄砲を食ったようだよ。わけが分からないという顔だねぇ」
「はい……。全然分かりません。教えてくださいませんか? 私がコスピラトーレに囚われることもルーポさんが目覚めることも、イレーニアさんは予言していたということですか?」
私が問いかけると、イレーニアが「これを見な」と、手のひらを上に向けた。それと同時に、私が死ぬ瞬間が浮かび上がる。
「!」
私はその光景に息が止まりそうなくらい驚いた。硬直したまま何も言えないでいる私を見て、イレーニアさんがにやりと笑う。
「アリーチェは全属性を持って産まれた。が、お前はその力を伸ばそうともせずに、日々を思うままに生きた。その結果がこれさ。そりゃ、私だって柄にもなく焦るさ。このままでは理がねじれてしまう。与えられた宿命からは逸れちゃいけないんだよ」
その言葉を聞いた私は目を丸くした。
ということは、私の時を巻き戻したのはイレーニアさんだったのだ。
私が今度こそ間違えないように――
「主が死んだのは運良くコスピラトーレとイストリアの国境であった。最期に其方から流れ出た大量の血と魔力により、我は一度だけ目を覚ましたのだ」
「ルーポさん?」
だから、あの時のと言ったのだ。ルーポさんは私を知っていたのね。
「そうさ。私はルーポとルクレツィオと協力をして、お前の時を巻き戻したのさ」
「え? ルクレツィオ兄様?」
どうしてここでルクレツィオ兄様が出てくるの?
予想もしてなかった名に、呆気に取られてきょとんとする。いまいち事情が呑み込めない私の額をイレーニアさんが指で弾いた。
痛い……!
「ルクレツィオが冷たくなっていくお前を抱き締め、私を呼び、願ったのだよ。自分の命と引き換えにしてもいいから、お前の命を助けて欲しいと」
「ルクレツィオ兄様が……」
「つまり利害が一致したのさ。ゆえに、私は願いを聞き、ルクレツィオの前に姿を現した」
私はルクレツィオ兄様の愛の深さに驚いた。それと同時に瞳の奥が熱くなって、ぎゅっと胸元を掴む。
あの時、助けにきてくれた。最期まで私の名を呼んでくれた。それどころか、自分の命を引き換えにしてでも私を助けようとしてくれていた。
その兄の愛を思うだけで、胸が引き裂かれそうなくらい痛くなる。そして、ハッとした。
ルクレツィオ兄様は自分の命と引き換えに私を助け……ということは。
「まさか……ルクレツィオ兄様は死んでしまうのですか?」
「痴れ者。私は願いの対価に命など要求しないさ」
「だ、だって」
「利害が一致したと言っただろう。そうさねぇ、ルクレツィオに求めたことはアリーチェの邪魔をしないということだけさ」
邪魔をしない?
どういうことだろうと首を傾げると、また額を指で弾かれる。痛みに額を押さえると、また「痴れ者」と言われてしまった。
「前回のお前の体たらくは、ほぼルクレツィオのせいだよ。あの男は、女性をどろどろに甘やかして、駄目にするのを好む厄介な癖があるんだよ。だから、アリーチェが何を望んでも何を選んでも邪魔をしない。それがルクレツィオに求めたものさ」
「ルクレツィオはアリーチェを愛している。それは家族としてではない。主を一人の女性として愛しているのだ。その愛は重く歪んでいる。だが、歪んでいても理性がないわけではない。ルクレツィオはアリーチェの命と幸せのために、生涯兄として見守ることを誓ったのだ」
ルクレツィオ兄様が私を一人の女性として愛している? やり直す前からずっと……?
そんな……。そんなこと……。
「ルクレツィオ兄様は以前も今も一度もそんなこと……」
「アリーチェ。ルクレツィオのその想いは忘れな。そして、今日知ったこともルクレツィオに問い質すんじゃないよ。お前は何も知らない妹のままでいてやればいい。それがルクレツィオの幸せにも繋がるさ」
知らないままでいることがルクレツィオ兄様の幸せ……?
私は……ルクレツィオ兄様の想いには応えられない。兄様は兄様だもの。一人の男性としては見られない。それに、私が好きなのはイヴァーノだ。
なら、イレーニアさん達の言うとおり、何も知らない妹のままでいたほうがいいだろう。
私はしばらく逡巡したあと、小さく頷いた。
「さて、そろそろ上に行くよ。上ではイヴァーノとアナクレトゥスがイストリア軍を率いて、戦闘の真っ最中だからねぇ。さっさと、無事な姿を見せてやるといいよ。そして、坊やの妃として相応しいところを皆に示すのさ」
イヴァーノと鬼司教が? 助けにきてくれた?
陛下は軍を出してくれないと思っていた。ううん、きっとイヴァーノ達が無理にでも許可をもぎ取ってくれたんだ。
私は助けにきてくれたイヴァーノ達の想いに胸が熱くなった。ぐしぐしと出てくる涙を拭う。
今は泣いている場合じゃない。私はイヴァーノの婚約者として、この場を収めないと。
「我もついていく。これからはイストリアとコスピラトーレは一つとなる。我は主であるアリーチェと共にありたい」
「ありがとうございます、ルーポさん」
私は自分の手の中に杖を出した。それを剣に変える。
もう魔力が足りないなんてことはない。今の私には魔力が満ちあふれている。
「行きましょう! イレーニアさん、ルーポさん!」
私はぎゅっと剣を握り込み、イレーニアさんとルーポさんと一緒に階段を駆け上がった。
狼から予想もしていない言葉が飛び出して、私は目を瞬かせた。理解ができず、固まってしまう。
今、主って言った?
「我を呼び出したのは其方だろう。其方が我の主だ」
何も答えない私にしびれを切らしたのか狼がずいっと一歩詰めてきた。問われた言葉に慌てて首を横に振る。
「いいえ、違います!」
「だが、其方は全属性の魔力を持ち、我を呼び出したではないか」
「そ、それは……」
私がなんと答えていいか分からず言葉を詰まらせると、狼が溜息をつく。その溜息にびくっと体を揺らすと、彼は私が困っているのが分かったのか座り込んでいる私に寄り添うように座った。そして尻尾で包み込んでくれる。
わっ、ふわふわだ……!
「あ、あの……狼さん……」
「狼ではない、ルーポだ。名で呼んでくれ、主」
「はい、ルーポさん。私は全属性の魔力を持ってはいますが、コスピラトーレの者ではありません。私はイストリアの人間です。ルーポさんはコスピラトーレを守護する聖獣ですよね?」
イストリアの紋章が有翼の獅子であるように、コスピラトーレの紋章は狼だ。それはルーポさんこそが、コスピラトーレの聖獣であることの証だろう。
ということは、現在敵対関係にあるイストリア側の人間である私は、ルーポさんの敵ということになる。
主と呼んでくれているけれど、味方と思うのは早計だ。
包み込んでくれているルーポさんの尻尾をモフモフしながら訊ねると、ルーポさんが訝しげな表情を私に向けた。けれど、相変わらず敵意はなさそうだ。
「別にそのようなことは、どうでもよいのだ。我々聖獣には生まれや立場など関係ない。我を従える力を持つ者が主なのだ。其方は間違いなくあの時の気を持つ者。其方がアリーチェだろう?」
「は、はい」
あの時の……? 私を知っているの?
わけが分からず疑問符を飛ばしている私とは違い、ルーポさんは満足そうだ。そして彼は聖獣と全属性の者との関わりについて教えてくれた。
本来――国王は全属性の者がなり、神殿を統べる。けれど、いつしかその役目が分かれ、王室と神殿が仲違いをした。それゆえにルーポさんは深き眠りについたのだと……。
そういえば、首座司教の役割が生きているのは私が知る限りではイストリアのみだ。コスピラトーレやもう一つの隣国エトルリアには首座司教はいない、と書物で読んだことがある。
私が過去に勉強したことを思い出していると、ルーポさんが私の頬を尻尾で撫でた。
「ルーポさん?」
「難しく考える必要はない。我は、眠りから我を目覚めさせた其方に従うのみ。アリーチェ、其方が望むことはなんだ?」
私が望むこと。それは……。
「私の望みは、イストリアへ帰ることです。皆のところに帰りたいです」
私はルーポさんの目をしっかりと見据え、自分の想いを口にした。想いを口にすると、涙がぶわっとあふれてくる。
今はただ帰りたい。こんな恐ろしいところには、もう居たくない。イヴァーノに会いたい。家族に会いたい。鬼司教に、神殿の皆に会いたい。
私が泣きはじめると、ルーポさんが「泣くな」と言い、私を慰めるように涙を舐めとってくれる。そして、尻尾で頭を撫でてくれた。
「アリーチェ、急いで帰る必要はない。帰らずとも、其方が会いたい者達とは直に会える」
「え?」
それってどういう意味ですか? と聞こうとすると、ルーポさんが何かを感じ取ったかのように顔を上げた。「ほら、来たぞ」という彼の言葉で顔を上げ、彼の視線の方向に私も顔を向けると、そこにはあの時の老婆――イレーニアさんが立っていた。
「イレーニアさん?」
「久しぶりだねぇ、ルーポ。そしてアリーチェ、よくやったよ」
「すべてイレーニアの言ったとおりになったのは癪だが、今回のことに関しては感謝してやろう」
え? すべてイレーニアさんの言ったとおり? どういうことだろう?
二人の話の意味が分からず、二人の顔を交互に見る。すると、イレーニアさんが不気味な笑みを浮かべた。
「ひひひ、アリーチェ。鳩が豆鉄砲を食ったようだよ。わけが分からないという顔だねぇ」
「はい……。全然分かりません。教えてくださいませんか? 私がコスピラトーレに囚われることもルーポさんが目覚めることも、イレーニアさんは予言していたということですか?」
私が問いかけると、イレーニアが「これを見な」と、手のひらを上に向けた。それと同時に、私が死ぬ瞬間が浮かび上がる。
「!」
私はその光景に息が止まりそうなくらい驚いた。硬直したまま何も言えないでいる私を見て、イレーニアさんがにやりと笑う。
「アリーチェは全属性を持って産まれた。が、お前はその力を伸ばそうともせずに、日々を思うままに生きた。その結果がこれさ。そりゃ、私だって柄にもなく焦るさ。このままでは理がねじれてしまう。与えられた宿命からは逸れちゃいけないんだよ」
その言葉を聞いた私は目を丸くした。
ということは、私の時を巻き戻したのはイレーニアさんだったのだ。
私が今度こそ間違えないように――
「主が死んだのは運良くコスピラトーレとイストリアの国境であった。最期に其方から流れ出た大量の血と魔力により、我は一度だけ目を覚ましたのだ」
「ルーポさん?」
だから、あの時のと言ったのだ。ルーポさんは私を知っていたのね。
「そうさ。私はルーポとルクレツィオと協力をして、お前の時を巻き戻したのさ」
「え? ルクレツィオ兄様?」
どうしてここでルクレツィオ兄様が出てくるの?
予想もしてなかった名に、呆気に取られてきょとんとする。いまいち事情が呑み込めない私の額をイレーニアさんが指で弾いた。
痛い……!
「ルクレツィオが冷たくなっていくお前を抱き締め、私を呼び、願ったのだよ。自分の命と引き換えにしてもいいから、お前の命を助けて欲しいと」
「ルクレツィオ兄様が……」
「つまり利害が一致したのさ。ゆえに、私は願いを聞き、ルクレツィオの前に姿を現した」
私はルクレツィオ兄様の愛の深さに驚いた。それと同時に瞳の奥が熱くなって、ぎゅっと胸元を掴む。
あの時、助けにきてくれた。最期まで私の名を呼んでくれた。それどころか、自分の命を引き換えにしてでも私を助けようとしてくれていた。
その兄の愛を思うだけで、胸が引き裂かれそうなくらい痛くなる。そして、ハッとした。
ルクレツィオ兄様は自分の命と引き換えに私を助け……ということは。
「まさか……ルクレツィオ兄様は死んでしまうのですか?」
「痴れ者。私は願いの対価に命など要求しないさ」
「だ、だって」
「利害が一致したと言っただろう。そうさねぇ、ルクレツィオに求めたことはアリーチェの邪魔をしないということだけさ」
邪魔をしない?
どういうことだろうと首を傾げると、また額を指で弾かれる。痛みに額を押さえると、また「痴れ者」と言われてしまった。
「前回のお前の体たらくは、ほぼルクレツィオのせいだよ。あの男は、女性をどろどろに甘やかして、駄目にするのを好む厄介な癖があるんだよ。だから、アリーチェが何を望んでも何を選んでも邪魔をしない。それがルクレツィオに求めたものさ」
「ルクレツィオはアリーチェを愛している。それは家族としてではない。主を一人の女性として愛しているのだ。その愛は重く歪んでいる。だが、歪んでいても理性がないわけではない。ルクレツィオはアリーチェの命と幸せのために、生涯兄として見守ることを誓ったのだ」
ルクレツィオ兄様が私を一人の女性として愛している? やり直す前からずっと……?
そんな……。そんなこと……。
「ルクレツィオ兄様は以前も今も一度もそんなこと……」
「アリーチェ。ルクレツィオのその想いは忘れな。そして、今日知ったこともルクレツィオに問い質すんじゃないよ。お前は何も知らない妹のままでいてやればいい。それがルクレツィオの幸せにも繋がるさ」
知らないままでいることがルクレツィオ兄様の幸せ……?
私は……ルクレツィオ兄様の想いには応えられない。兄様は兄様だもの。一人の男性としては見られない。それに、私が好きなのはイヴァーノだ。
なら、イレーニアさん達の言うとおり、何も知らない妹のままでいたほうがいいだろう。
私はしばらく逡巡したあと、小さく頷いた。
「さて、そろそろ上に行くよ。上ではイヴァーノとアナクレトゥスがイストリア軍を率いて、戦闘の真っ最中だからねぇ。さっさと、無事な姿を見せてやるといいよ。そして、坊やの妃として相応しいところを皆に示すのさ」
イヴァーノと鬼司教が? 助けにきてくれた?
陛下は軍を出してくれないと思っていた。ううん、きっとイヴァーノ達が無理にでも許可をもぎ取ってくれたんだ。
私は助けにきてくれたイヴァーノ達の想いに胸が熱くなった。ぐしぐしと出てくる涙を拭う。
今は泣いている場合じゃない。私はイヴァーノの婚約者として、この場を収めないと。
「我もついていく。これからはイストリアとコスピラトーレは一つとなる。我は主であるアリーチェと共にありたい」
「ありがとうございます、ルーポさん」
私は自分の手の中に杖を出した。それを剣に変える。
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