第3次パワフル転生野球大戦ACE
297 イニングは進む
「あー、クソッ!」
ベンチに戻ってきたところで堪え切れなくなったように大松君が悪態をつく。
つい先程終了した4回裏のイタリア代表の攻撃。
3回まで投げた磐城君に代わって彼がマウンドに上がったのだが、早速の初対戦となったルカ選手からホームランを打たれてしまった。
まあ、ソロホームランだったことは不幸中の幸いだが、スコアは4-2。
2点差に詰め寄られてしまっている。
大松君はそのことを不甲斐なく感じているようではあったが、それを恥じ入る自分を周りに見せないように不機嫌さで覆い隠そうとしている様子だ。
ベンチにどっかと座って深く溜息をついている。
「……まあ、フルカウントにされた時点でほとんど俺達の負けだったな」
そんな彼に対し、俺はフォローの意味も少しばかり込めて告げた。
フルカウントまで行ったのは石橋を叩き過ぎたせい、という感じもなくはない。
だが、それはルカ選手に際どいボール球を尽く見逃され続けた結果でもある。
とは言え――。
「何故、ストライクゾーン勝負?」
あーちゃんとしては、そこは一言もの申したいところだったようだ。
ネクストバッターズサークルに向かう前にススッと俺の隣に来た彼女は、大松君を若干睨むようにしながら詰問するように割とキツめの口調で尋ねた。
対する大松君は、返答に窮したように視線を少し逸らす。
最初のサイン交換の際に大松君が首を振っていたことも相まって、あーちゃん的には必要以上に不満が募ってしまった部分もあったのだろう。
「ま、まあまあ、あーちゃん。最終的にはお互い合意して投げた球だから」
「む」
そう俺が擁護すると、あーちゃんは少し唇を尖らせながら口を噤んだ。
ピッチャーにだけ責任を負わせるのはキャッチャーとしてあるまじき行為だ。
彼女もそれを承知しているだけに、大松君を問い質すことで間接的に俺を責める形になってしまったと思ったようだ。
何ともバツが悪そうな顔をしている。
俺はそんな彼女に苦笑しつつ、気にしていないと伝えるように軽く手に触れた。
誰だって過ちは犯すもの。
根が小市民の俺なら尚更のことだ。
何かを間違えていたら指摘して貰った方がいい。
裸の王様にはなりたくないからな。
「けど、最初は何を決め球にするつもりだったっすか?」
「ああ、えっと、低めから落ちるキックチェンジだな」
「違う。OHMATSUチェンジだ」
倉本さんの問いかけに俺が答えると、間髪容れずに大松君の訂正が入った。
そんな彼に若干呆れ気味に「そうだったな」と応じる。
まあ、キックチェンジはそもそも前世での名称だしな。
今生でもそうなるとは限らない。
大松君のモチベーションにも関わる話だし、彼の拘りは尊重すべきだろう。
それはともかくとして。
前のイニングのルカ選手との対戦についてだ。
最後の球の大松君の意図を俺なりに解釈して説明しようと口を開く。
しかし、俺が言葉を発する前に。
大松君が躊躇いがちながら自ら話し始めた。
「……フルカウントだったから、見逃されてボールになったらフォアボール。それまで際どい球も見極められていたから、ストライクゾーンで勝負したかったんだ」
あの時、彼が最初のサイン交換に首を振った理由はおおよそ予想通り。
そこにはルカ選手の脅威度に対する俺との認識のズレもあったのだろう。
自分の決め球であれば、ストライクゾーン勝負で行けると踏んだに違いない。
その結果として。
低めのボールゾーンに落ちるOHMATSUチェンジに対しては首を振り、インコース高めいっぱいへのOHMATSUジャイロに頷いた訳だ。
「出塁されることを忌避してホームランを打たれるのは本末転倒にも程がある」
「ま、まあ、それは結果論でもあるから」
大松君の思考に対して苦言を呈するあーちゃんだったが、もし抑えることができていれば特に指摘されることはなかったであろう1球だ。
「実際。直前にアウトコース低めに投げて2ストライク目を取ってたから、キッチリ対角線の投球で別に悪くない配球ではあったと思うぞ」
それこそ相手が並のバッターだったら。
手も足も出ずに見逃し三振に終わっていたはずだ。
結果論だけで語るのと同じぐらい、仮定の話は空しいだけだけれども。
「つまるところ、失投でもなく力負け」
「くっ」
あーちゃんの冷たい指摘に大松君が呻く。
ボール球を見極められた挙句、力勝負に敗れてしまった。
となれば、そういう見方もできなくはない。
「さ、さすがはイタリア代表の4番。一筋縄じゃ行かなかったゼ」
誤魔化すように明後日の方向を見る大松君。
ルカ選手を褒めるべきというのは、それはそう。
キャッチャーの視点で見て、球質は全く悪くなかった。
それを柵の向こうに放り込んだ彼に世界最高峰の実力があるのは確かな事実だ。
「それより茜、早くネクストバッターズサークルに入りなさいよ」
「ん。分かってる」
言いたいことは言ったとばかりに素直に頷き、あーちゃんはベンチを出ていく。
話をしながらも準備はしていたようだ。
いずれにせよ、ここから先の領域では一層バッターとの駆け引きが重要になる。
ピッチャーとキャッチャーが高度に意思疎通していく必要があるだろう。
それを大松君が改めて実感してくれたら、この場の収穫としては十分だ。
「あのレベルの相手にフルカウントになったら、勿論、塁の埋まり方にもよるけどフォアボール上等で行くことも考えないといけないってことだな」
これもまた勉強会で繰り返しケーススタディしている内容。
それを改めて確認するように言う。
俺はルカ選手の実態をおおよそ把握できていたし、間近で見て先程の打席は超集中状態には及ばずとも高い集中を保っていたことが分かっていた。
だからこそ最悪フォアボールでもいいという感覚でキックチェンジ、もといOHMATSUチェンジを要求していたが、当然それを大松君が知る由もない。
そういった認識の齟齬が僅かでも少なくなっていけばいい。
このイタリア代表というチーム。
平均レベルが非常に高いというのは大前提として、ルカ選手と他の選手の間には越えることのできない壁があるのもまた事実だからな。
そうなると、3ボールになったら最悪フォアボールでもいいかとなる。
時にはそういう割り切り方も必要なのは間違いない。
しかし、その一方で。
アメリカ代表にその考えは通用しない。
バッターとしてルカ選手と同等以上の選手が1番から9番まで並んでいる。
カウントが悪くなったからとフォアボールにして後続と勝負するのは危うい。
今回の大松君のように、ある意味開き直ってストライクゾーンで勝負するしかなくなるようなパターンも当たり前に出てくるだろう。
現状、アメリカ代表戦は俺が投げる想定だ。
勿論、最終的には落山監督の判断ではあるものの、そうなる公算が高い。
それだけに、先程の打席はその参考となる部分もあった。
あそこで大松君が首を振ってくれたのは、逆にありがたかったかもしれない。
「磐城君の打席、始まってるわよ」
「おっと」
美海ちゃんに言われ、意識をそちらに向ける。
その直後。
──キンッ!
鋭い音が鳴ったが、球足が速いゴロにセカンドのエリザベッタ選手が飛びつく。
不安定な体勢ながらもキッチリ捕球した彼女は、素早く立ち上がってファーストのベアトリーチェ選手に送球した。
若干ショートバウンド気味になったが――。
「ヒズアウッ!」
ベアトリーチェ選手は危なげなくキャッチし、少し遅れて磐城君が駆け抜ける。
5回の表は先頭バッターの彼がセカンドゴロに倒れて1アウトとなり……。
試合はそこから硬直した。
磐城君に続いて1番バッターのあーちゃん。
そして2番バッターの倉本さんもまた。
好守に阻まれる形で打ち取られてしまい、3者凡退。
日本代表はこの回も無得点に終わってしまった。
とは言え、ルカ選手との初対戦の時よりも全員、内容そのものは上向いていた。
なので、次の打席は期待できるはずだ。
一方のイタリア代表は5回の裏。
前の回に守備で魅せた7番バッターのベアトリーチェ選手からの打順だった。
彼女は好守でリズムを作ることができたのか、テキサスヒットで出塁する。
しかし、そこから8番、9番、1番と大松君が3者連続三振に切って取った。
結果、1人出塁を許してしまったものの無失点で3アウトチェンジとなった。
6回表。日本代表の攻撃はまたも3者凡退。
3番バッターの山崎選手からの好打順だったが、今度も出塁すらできなかった。
つまるところ4番の俺もまた。
完全に捉えたと思ったが、まだ僅かにズレがあったらしい。
ピッチャー真正面。
ライナー性の当たりは超反応を見せたルカ選手にキャッチされてしまった。
一瞬、打球でイケメンの顔をかち割ってしまうかとヒヤッとしたが、そこは打球反応を強化する類のスキルによって向上した反射神経に助けられた形だ。
尚、昇二は低めを引っかけてゴロアウト。
これで今日は3打数無安打。
完全に泥沼にはまっている感じがあった。
6回裏。イタリア代表の攻撃は2番バッターのナタリア選手から。
彼女はセンター前へのクリーンヒットで出塁したものの、続く3番バッターのエリザベッタ選手がショートのあーちゃんの正面を突いてゲッツー。
2アウトランナーなしの場面で再びルカ選手との対戦機会が訪れたが……。
今度はフルカウントの末のフォアボール。
直後のアントニーノ選手を三振に切って取り、ここも4人で3アウト。
互いに無得点が続き、スコアは未だに4-2のまま特別強化試合は終盤戦。
そうして7回表が始まり……。
ここで試合は大きく動くことになった。
ベンチに戻ってきたところで堪え切れなくなったように大松君が悪態をつく。
つい先程終了した4回裏のイタリア代表の攻撃。
3回まで投げた磐城君に代わって彼がマウンドに上がったのだが、早速の初対戦となったルカ選手からホームランを打たれてしまった。
まあ、ソロホームランだったことは不幸中の幸いだが、スコアは4-2。
2点差に詰め寄られてしまっている。
大松君はそのことを不甲斐なく感じているようではあったが、それを恥じ入る自分を周りに見せないように不機嫌さで覆い隠そうとしている様子だ。
ベンチにどっかと座って深く溜息をついている。
「……まあ、フルカウントにされた時点でほとんど俺達の負けだったな」
そんな彼に対し、俺はフォローの意味も少しばかり込めて告げた。
フルカウントまで行ったのは石橋を叩き過ぎたせい、という感じもなくはない。
だが、それはルカ選手に際どいボール球を尽く見逃され続けた結果でもある。
とは言え――。
「何故、ストライクゾーン勝負?」
あーちゃんとしては、そこは一言もの申したいところだったようだ。
ネクストバッターズサークルに向かう前にススッと俺の隣に来た彼女は、大松君を若干睨むようにしながら詰問するように割とキツめの口調で尋ねた。
対する大松君は、返答に窮したように視線を少し逸らす。
最初のサイン交換の際に大松君が首を振っていたことも相まって、あーちゃん的には必要以上に不満が募ってしまった部分もあったのだろう。
「ま、まあまあ、あーちゃん。最終的にはお互い合意して投げた球だから」
「む」
そう俺が擁護すると、あーちゃんは少し唇を尖らせながら口を噤んだ。
ピッチャーにだけ責任を負わせるのはキャッチャーとしてあるまじき行為だ。
彼女もそれを承知しているだけに、大松君を問い質すことで間接的に俺を責める形になってしまったと思ったようだ。
何ともバツが悪そうな顔をしている。
俺はそんな彼女に苦笑しつつ、気にしていないと伝えるように軽く手に触れた。
誰だって過ちは犯すもの。
根が小市民の俺なら尚更のことだ。
何かを間違えていたら指摘して貰った方がいい。
裸の王様にはなりたくないからな。
「けど、最初は何を決め球にするつもりだったっすか?」
「ああ、えっと、低めから落ちるキックチェンジだな」
「違う。OHMATSUチェンジだ」
倉本さんの問いかけに俺が答えると、間髪容れずに大松君の訂正が入った。
そんな彼に若干呆れ気味に「そうだったな」と応じる。
まあ、キックチェンジはそもそも前世での名称だしな。
今生でもそうなるとは限らない。
大松君のモチベーションにも関わる話だし、彼の拘りは尊重すべきだろう。
それはともかくとして。
前のイニングのルカ選手との対戦についてだ。
最後の球の大松君の意図を俺なりに解釈して説明しようと口を開く。
しかし、俺が言葉を発する前に。
大松君が躊躇いがちながら自ら話し始めた。
「……フルカウントだったから、見逃されてボールになったらフォアボール。それまで際どい球も見極められていたから、ストライクゾーンで勝負したかったんだ」
あの時、彼が最初のサイン交換に首を振った理由はおおよそ予想通り。
そこにはルカ選手の脅威度に対する俺との認識のズレもあったのだろう。
自分の決め球であれば、ストライクゾーン勝負で行けると踏んだに違いない。
その結果として。
低めのボールゾーンに落ちるOHMATSUチェンジに対しては首を振り、インコース高めいっぱいへのOHMATSUジャイロに頷いた訳だ。
「出塁されることを忌避してホームランを打たれるのは本末転倒にも程がある」
「ま、まあ、それは結果論でもあるから」
大松君の思考に対して苦言を呈するあーちゃんだったが、もし抑えることができていれば特に指摘されることはなかったであろう1球だ。
「実際。直前にアウトコース低めに投げて2ストライク目を取ってたから、キッチリ対角線の投球で別に悪くない配球ではあったと思うぞ」
それこそ相手が並のバッターだったら。
手も足も出ずに見逃し三振に終わっていたはずだ。
結果論だけで語るのと同じぐらい、仮定の話は空しいだけだけれども。
「つまるところ、失投でもなく力負け」
「くっ」
あーちゃんの冷たい指摘に大松君が呻く。
ボール球を見極められた挙句、力勝負に敗れてしまった。
となれば、そういう見方もできなくはない。
「さ、さすがはイタリア代表の4番。一筋縄じゃ行かなかったゼ」
誤魔化すように明後日の方向を見る大松君。
ルカ選手を褒めるべきというのは、それはそう。
キャッチャーの視点で見て、球質は全く悪くなかった。
それを柵の向こうに放り込んだ彼に世界最高峰の実力があるのは確かな事実だ。
「それより茜、早くネクストバッターズサークルに入りなさいよ」
「ん。分かってる」
言いたいことは言ったとばかりに素直に頷き、あーちゃんはベンチを出ていく。
話をしながらも準備はしていたようだ。
いずれにせよ、ここから先の領域では一層バッターとの駆け引きが重要になる。
ピッチャーとキャッチャーが高度に意思疎通していく必要があるだろう。
それを大松君が改めて実感してくれたら、この場の収穫としては十分だ。
「あのレベルの相手にフルカウントになったら、勿論、塁の埋まり方にもよるけどフォアボール上等で行くことも考えないといけないってことだな」
これもまた勉強会で繰り返しケーススタディしている内容。
それを改めて確認するように言う。
俺はルカ選手の実態をおおよそ把握できていたし、間近で見て先程の打席は超集中状態には及ばずとも高い集中を保っていたことが分かっていた。
だからこそ最悪フォアボールでもいいという感覚でキックチェンジ、もといOHMATSUチェンジを要求していたが、当然それを大松君が知る由もない。
そういった認識の齟齬が僅かでも少なくなっていけばいい。
このイタリア代表というチーム。
平均レベルが非常に高いというのは大前提として、ルカ選手と他の選手の間には越えることのできない壁があるのもまた事実だからな。
そうなると、3ボールになったら最悪フォアボールでもいいかとなる。
時にはそういう割り切り方も必要なのは間違いない。
しかし、その一方で。
アメリカ代表にその考えは通用しない。
バッターとしてルカ選手と同等以上の選手が1番から9番まで並んでいる。
カウントが悪くなったからとフォアボールにして後続と勝負するのは危うい。
今回の大松君のように、ある意味開き直ってストライクゾーンで勝負するしかなくなるようなパターンも当たり前に出てくるだろう。
現状、アメリカ代表戦は俺が投げる想定だ。
勿論、最終的には落山監督の判断ではあるものの、そうなる公算が高い。
それだけに、先程の打席はその参考となる部分もあった。
あそこで大松君が首を振ってくれたのは、逆にありがたかったかもしれない。
「磐城君の打席、始まってるわよ」
「おっと」
美海ちゃんに言われ、意識をそちらに向ける。
その直後。
──キンッ!
鋭い音が鳴ったが、球足が速いゴロにセカンドのエリザベッタ選手が飛びつく。
不安定な体勢ながらもキッチリ捕球した彼女は、素早く立ち上がってファーストのベアトリーチェ選手に送球した。
若干ショートバウンド気味になったが――。
「ヒズアウッ!」
ベアトリーチェ選手は危なげなくキャッチし、少し遅れて磐城君が駆け抜ける。
5回の表は先頭バッターの彼がセカンドゴロに倒れて1アウトとなり……。
試合はそこから硬直した。
磐城君に続いて1番バッターのあーちゃん。
そして2番バッターの倉本さんもまた。
好守に阻まれる形で打ち取られてしまい、3者凡退。
日本代表はこの回も無得点に終わってしまった。
とは言え、ルカ選手との初対戦の時よりも全員、内容そのものは上向いていた。
なので、次の打席は期待できるはずだ。
一方のイタリア代表は5回の裏。
前の回に守備で魅せた7番バッターのベアトリーチェ選手からの打順だった。
彼女は好守でリズムを作ることができたのか、テキサスヒットで出塁する。
しかし、そこから8番、9番、1番と大松君が3者連続三振に切って取った。
結果、1人出塁を許してしまったものの無失点で3アウトチェンジとなった。
6回表。日本代表の攻撃はまたも3者凡退。
3番バッターの山崎選手からの好打順だったが、今度も出塁すらできなかった。
つまるところ4番の俺もまた。
完全に捉えたと思ったが、まだ僅かにズレがあったらしい。
ピッチャー真正面。
ライナー性の当たりは超反応を見せたルカ選手にキャッチされてしまった。
一瞬、打球でイケメンの顔をかち割ってしまうかとヒヤッとしたが、そこは打球反応を強化する類のスキルによって向上した反射神経に助けられた形だ。
尚、昇二は低めを引っかけてゴロアウト。
これで今日は3打数無安打。
完全に泥沼にはまっている感じがあった。
6回裏。イタリア代表の攻撃は2番バッターのナタリア選手から。
彼女はセンター前へのクリーンヒットで出塁したものの、続く3番バッターのエリザベッタ選手がショートのあーちゃんの正面を突いてゲッツー。
2アウトランナーなしの場面で再びルカ選手との対戦機会が訪れたが……。
今度はフルカウントの末のフォアボール。
直後のアントニーノ選手を三振に切って取り、ここも4人で3アウト。
互いに無得点が続き、スコアは未だに4-2のまま特別強化試合は終盤戦。
そうして7回表が始まり……。
ここで試合は大きく動くことになった。
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