【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
餌になんかさせるものか!!
銃口をこちらに向けて、ミア達は厳しい顔をしている。
最初から、僕達が逃亡することは予測されていたのだろう。僕とお嬢様が話をする機会を極力邪魔して、ここまで案内させたのだ。
やはりお嬢様を餌にする気なんだ!!
そんな事絶対にさせられない!!
「エレンくん、こっちに来て、この石の蓋を持ち上げてくれる!?」
とミアがいう。床に石の蓋…、地下室への入り口が見えた。
何とか逃げないと……。
「おっと、忘れるところだったわ!」
とミア達は、ポケットからなんと、メガネを取り出してかけた!!
「!!?」
なんてことだ!2人はこれも予測して用意してた!?ハンターなら、ヴァンパイアの能力を知っているから、操られない様に、眼鏡を持ち歩いているんだ…。
これじゃ操れない!!
「エレンくん、私達を操って逃げられちゃ困るからね……。
ココ?あのちんちくりんを捕まえて!」
「あいよ!」
とココがこちらに来る!
「お嬢様!!逃げて!!」
しかしお嬢様は僕を盾にして、鞄からクロスボウを取り出して、ココに向けた。
「!!?何それええ?」
ココは驚いて止まった。
ミアもクロスボウを見て
「ふふふ、そんなもの持ってたの!?銃とどちらが早いかしら?」
「どうですかね?
この距離だと、私のクロスボウの方が、ココさんの心臓に到達するのは速いかもしれませんよ?」
「でも外れたら意味ないわね?」
「……そちらもね!」
とお嬢様とミアは睨み合う。ココは動いておらず、僕も動きを止めている。下からは嫌な気配を感じる。しかしお嬢様は言う。
「いいんですか?こんな所で銃なんか撃って、従業員の皆様が駆けつけてきますよ!?
銃声に驚いて!!
その点、クロスボウは音がほとんどしませんからね!」
とお嬢様は勝ったとばかりに言う。
ミアは顔を歪めた。地下で戦闘する分には、音は漏れにくいが、ここで発砲音がしたら、間違いなく他の人達に気付かれる。
「金髪、そのままゆっくり後退しつつ逃げるぞ」
とお嬢様が言うので
「わかりました」
とゆっくりと後ずさるが、ミアは
「動かないでよ!!撃つよ!!」
と言う。お嬢様は動きを止めた。これは心を読んで、本当に撃つと思ったのか。ミアは本当に撃つと?
「あんたには、餌になってもらわなきゃ困るのよ」
「お、シンシアを危険に晒すわけにはいかない!!そんなことなら僕が餌になる!!」
と言うとミアは
「そんなことエレンくんにさせられないわ。あなたは私達の子を作る義務がある」
「協力したら諦めると言ってたのは嘘ですか?」
「嘘は貴方達よね?恋人じゃないんでしょ?さっきエレンくん、
その女のこと、『お嬢様!!逃げて!!』と言ったじゃない!!
ふふ、聞き漏らすもんですか!
貴方達は恋人同士なんかじゃない!!
そして名前だって偽名かもしれない!
だとしたら契約は無しだわ?エレンくんとシンシアさん?からは手を引くけど、偽名なら手を引く気はないわ!」
と見透かされていた!!
お嬢様も苦い顔をした。
「ココ!そのまま、あの女を捕まえるのよ!!」
「!!?
う、撃つわよ!?」
とお嬢様も、ココにクロスボウを向けたが
「うふふふふ!!
あんたみたいな、お嬢様に人を撃つことなんかできるわけないじゃないの!?
ほら、手が震えてるわ!!
エレンくんもそうよ!
お人好しそうなのは、会った時から思ったわ!人やあの醜いヴァンパイアの男が死んだ時も吐きそうにしてたんだから!!
君に殺しなんかできないわよ!!」
とミアが不敵に笑う。
「その点、私とココは遠慮なく殺せるし、ココも撃たれたって平気よ!」
「うん、別に私がもし死んでも、ミアさえ生きてたらいいし!死んでも逃さないよ!美形くん!」
とココもどうかしていた。こいつら、とんでもないハンターだ!!
お嬢様はカタカタとクロスボウを揺らし、青ざめていた。
「すまない金髪…。もう、無理だ。あのミアと言う女…、冷酷過ぎる……」
「お嬢様……」
ココは遠慮なく、こちらに向かってくる。
だめだ!!このまま餌にしてたまるか!!
お嬢様を庇おうと前に出た。
ココは
「どいてよお?美形くん!」
「誰が!!それなら大声を出して人を呼ぶ!!」
と言うと、ココはポケットから聖水の瓶や袋を取り出した。
「ダンピールにも聖水は効くんだよね、ココも知ってるもん」
「!!」
しかしその時、お嬢様が動いた!!
バシュッとココの右腿に棒が突き刺さり、ココは
「ぎゃっ!!いっ、痛いいいいいい!」
と泣いた!!
「くっ!!この餌女!!」
とミアは躊躇なく撃ったが、僕は盾になりお嬢様を庇った!!
「金髪!!」
「ぐっ!!」
僅かにそれて右腕を貫通したが、僕はダンピール。1日くらいあれば、傷は修復する!!
「1日……」
とお嬢様も心を読み呟く。
「外した?でも次は……」
とミアが狙いを定めようとした時だ。
ゴゴっと石の蓋が動きだした!!
ミアは驚いて反射的に僕達に背中を向けた!!
お嬢様も反応した!耳を抑える様に!
そして青ざめた!!
「うるさいですねえ…。我が眠りを邪魔する人間達。
ん?その装束?ハンターかな?
そして、半分我等と同じ血の匂い…。ああ、なり損ないのダンピールか?」
と黒髪の綺麗な男が蓋を開けて顔を出す。
下は石の階段が続いているようだ。
最初から、僕達が逃亡することは予測されていたのだろう。僕とお嬢様が話をする機会を極力邪魔して、ここまで案内させたのだ。
やはりお嬢様を餌にする気なんだ!!
そんな事絶対にさせられない!!
「エレンくん、こっちに来て、この石の蓋を持ち上げてくれる!?」
とミアがいう。床に石の蓋…、地下室への入り口が見えた。
何とか逃げないと……。
「おっと、忘れるところだったわ!」
とミア達は、ポケットからなんと、メガネを取り出してかけた!!
「!!?」
なんてことだ!2人はこれも予測して用意してた!?ハンターなら、ヴァンパイアの能力を知っているから、操られない様に、眼鏡を持ち歩いているんだ…。
これじゃ操れない!!
「エレンくん、私達を操って逃げられちゃ困るからね……。
ココ?あのちんちくりんを捕まえて!」
「あいよ!」
とココがこちらに来る!
「お嬢様!!逃げて!!」
しかしお嬢様は僕を盾にして、鞄からクロスボウを取り出して、ココに向けた。
「!!?何それええ?」
ココは驚いて止まった。
ミアもクロスボウを見て
「ふふふ、そんなもの持ってたの!?銃とどちらが早いかしら?」
「どうですかね?
この距離だと、私のクロスボウの方が、ココさんの心臓に到達するのは速いかもしれませんよ?」
「でも外れたら意味ないわね?」
「……そちらもね!」
とお嬢様とミアは睨み合う。ココは動いておらず、僕も動きを止めている。下からは嫌な気配を感じる。しかしお嬢様は言う。
「いいんですか?こんな所で銃なんか撃って、従業員の皆様が駆けつけてきますよ!?
銃声に驚いて!!
その点、クロスボウは音がほとんどしませんからね!」
とお嬢様は勝ったとばかりに言う。
ミアは顔を歪めた。地下で戦闘する分には、音は漏れにくいが、ここで発砲音がしたら、間違いなく他の人達に気付かれる。
「金髪、そのままゆっくり後退しつつ逃げるぞ」
とお嬢様が言うので
「わかりました」
とゆっくりと後ずさるが、ミアは
「動かないでよ!!撃つよ!!」
と言う。お嬢様は動きを止めた。これは心を読んで、本当に撃つと思ったのか。ミアは本当に撃つと?
「あんたには、餌になってもらわなきゃ困るのよ」
「お、シンシアを危険に晒すわけにはいかない!!そんなことなら僕が餌になる!!」
と言うとミアは
「そんなことエレンくんにさせられないわ。あなたは私達の子を作る義務がある」
「協力したら諦めると言ってたのは嘘ですか?」
「嘘は貴方達よね?恋人じゃないんでしょ?さっきエレンくん、
その女のこと、『お嬢様!!逃げて!!』と言ったじゃない!!
ふふ、聞き漏らすもんですか!
貴方達は恋人同士なんかじゃない!!
そして名前だって偽名かもしれない!
だとしたら契約は無しだわ?エレンくんとシンシアさん?からは手を引くけど、偽名なら手を引く気はないわ!」
と見透かされていた!!
お嬢様も苦い顔をした。
「ココ!そのまま、あの女を捕まえるのよ!!」
「!!?
う、撃つわよ!?」
とお嬢様も、ココにクロスボウを向けたが
「うふふふふ!!
あんたみたいな、お嬢様に人を撃つことなんかできるわけないじゃないの!?
ほら、手が震えてるわ!!
エレンくんもそうよ!
お人好しそうなのは、会った時から思ったわ!人やあの醜いヴァンパイアの男が死んだ時も吐きそうにしてたんだから!!
君に殺しなんかできないわよ!!」
とミアが不敵に笑う。
「その点、私とココは遠慮なく殺せるし、ココも撃たれたって平気よ!」
「うん、別に私がもし死んでも、ミアさえ生きてたらいいし!死んでも逃さないよ!美形くん!」
とココもどうかしていた。こいつら、とんでもないハンターだ!!
お嬢様はカタカタとクロスボウを揺らし、青ざめていた。
「すまない金髪…。もう、無理だ。あのミアと言う女…、冷酷過ぎる……」
「お嬢様……」
ココは遠慮なく、こちらに向かってくる。
だめだ!!このまま餌にしてたまるか!!
お嬢様を庇おうと前に出た。
ココは
「どいてよお?美形くん!」
「誰が!!それなら大声を出して人を呼ぶ!!」
と言うと、ココはポケットから聖水の瓶や袋を取り出した。
「ダンピールにも聖水は効くんだよね、ココも知ってるもん」
「!!」
しかしその時、お嬢様が動いた!!
バシュッとココの右腿に棒が突き刺さり、ココは
「ぎゃっ!!いっ、痛いいいいいい!」
と泣いた!!
「くっ!!この餌女!!」
とミアは躊躇なく撃ったが、僕は盾になりお嬢様を庇った!!
「金髪!!」
「ぐっ!!」
僅かにそれて右腕を貫通したが、僕はダンピール。1日くらいあれば、傷は修復する!!
「1日……」
とお嬢様も心を読み呟く。
「外した?でも次は……」
とミアが狙いを定めようとした時だ。
ゴゴっと石の蓋が動きだした!!
ミアは驚いて反射的に僕達に背中を向けた!!
お嬢様も反応した!耳を抑える様に!
そして青ざめた!!
「うるさいですねえ…。我が眠りを邪魔する人間達。
ん?その装束?ハンターかな?
そして、半分我等と同じ血の匂い…。ああ、なり損ないのダンピールか?」
と黒髪の綺麗な男が蓋を開けて顔を出す。
下は石の階段が続いているようだ。
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