【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
騙し合いの未来1
ミア達が戻ってくるまで、僕達は街を歩くことにした。
ジュリアンが上空から律儀に付いてきている。あの目障りな鷹め!
「残念だったな。逃げる絶好のチャンスだったが、あの鷹が見張っている限り、無駄だろう」
「なんとか、鷹の目を巻けないかなあ…」
「鳥は難しいだろう……。
あの鷹、訓練されているし、私達から目を離さない」
「こうなったら、僕が変身して、あの鷹より強い鷲になって、追い払うとか!?」
と提案すると、お嬢様は
「バカめ!鷹と鷲なんて大差ないだろう。親戚みたいなもんだしな。
そもそも鷲もタカ科に属する。戦っても互角か勝っても傷を負う。
そんな状態で逃げ切れる筈ない!」
えっ!!?そうなの!?
完全に鷹より鷲の方が強いと思ってたけど、鷲って鷹と親戚みたいなものというか、同種になるのか!?
さ、流石お嬢様!!伊達に引きこもってない!!
サトリの上に知識まで豊富とか、尊敬する!!
「しかもこんな所で、鷲と鷹が戦ってみろ!見物人がうじゃうじゃ集まって、直ぐにあの双子に見つかる」
「う……!それは確かに!」
そこまで考えなかった…。やはりお嬢様は頭がいい!
「もしお前が勝っても、手傷を負ったデカい鷲のお前を、私が1人で運べると思うか!?」
「お嬢様のか細い腕じゃ無理ですね!!
筋肉もないし、鷲を引きずって歩いていると、目立ちまくりますね!!」
袋に入れても鳥とはいえ、重たいし結局引きずる以外の選択肢は無さそうだな。
「お前も言うようになったじゃないか!
まあ、わかったろう!無理だ!
今は、あの双子達から逃げるのは!」
とお嬢様は冷静だ。
「で、では……、武器を探しに行きましょうか?あ、斧とかどうです?」
と聞いてみると
「斧って…。
そんなもん振り回して、何になるんだよ…。
お前は薪でも割りに行くのか?」
確かに…。
「でも、手持ちの物だと小回りのきく短剣等は忍ばせておりますが、剣を持ち歩くと目立ちますしね」
「それなら斧も目立つだろ!!」
「そ、そうですね…」
お嬢様は考えて
「銃があればなあ…」
と呟く。
「銃器?狩などに使う物ですか?」
「いや、猟銃とは違う。
最近、他国で開発されたもので、小型サイズの最新銃だ。本で読んだ。
この国では、まだ流通されていないから入手は無理だ。
結局のところ、退治はハンター共に任せるしかないのか…。
相手はバケモノ。
普通の武器なんて役に立たんだろうしな」
確かに…。ミアやココは、銀の剣を持っていたし、聖水や聖書といった特殊な物を使っていた。
しかし、僕もいくらヴァンパイアの子孫とはいえ、軽々しく銀の剣など手にできないし。十字架同様に持つだけで火傷する。
もっと、イェルハルドさんから、真性ヴァンパイアのことを聞いてれば良かったなあ。
「後はお前の力次第だな。
まあ、真性ヴァンパイアに比べると、お前の力は弱いから、まともに戦っても負けるだろう」
「ええーーー!?そんなあ!!」
まさかの打つ手無し!?
僕は一体、何の為にお嬢様をお守りするというのか。
「ふん、だから鞄に入るサイズのクロスボウでも買っておけ」
「え?クロスボウですか?何で…!?
小型のクロスボウなら、鍛冶屋に行けば、そりゃあるかもしれませんが、アレも本来狩猟用で……。
しかも狙いを定める必要もあるし」
「だからいいんだ。あの鷹を仕留めるくらいならな!」
とお嬢様は上から見ている鷹を睨む。
「!!ま、まさか!!それって!!」
双子達に真性ヴァンパイアと戦わせてその隙に逃げる……。
そして僕達を見張っている鷹が追いかけてきたら、クロスボウで返り討ちにするということか!?
「大体お前の考えている通りだ。
だがクロスボウは、そんなに飛距離がないから、お前が鷹の好物の鼠なんかに変身して、
注意を引きつけた所を、私が仕留めることになる!」
とお嬢様が計画を話した。
そ、そんな!!僕が鷹の餌の囮になるなんて!!
で、でも、
そんな無情な、
お嬢様も好きだな!
「この変態金髪が!!」
とお嬢様が言い、僕達はとりあえず鍛冶屋に行って、小型のクロスボウをなんとか入手して、それを鞄に仕舞い込んだのだ。
鷹は、鍛冶屋から出てきた僕達を、上空から見張っていた。なんて鬱陶しい鳥だ。必ず仕留めてやる!!
「ところで、お嬢様は、クロスボウを使ったことがあるのですか?」
と聞くとお嬢様は
「……ない!!
だが使い方の知識はある!!」
と小さな胸を張り、言った!!
「小さなは余計だ!!何とかなる!!」
と腹を殴られた!!
ジュリアンが上空から律儀に付いてきている。あの目障りな鷹め!
「残念だったな。逃げる絶好のチャンスだったが、あの鷹が見張っている限り、無駄だろう」
「なんとか、鷹の目を巻けないかなあ…」
「鳥は難しいだろう……。
あの鷹、訓練されているし、私達から目を離さない」
「こうなったら、僕が変身して、あの鷹より強い鷲になって、追い払うとか!?」
と提案すると、お嬢様は
「バカめ!鷹と鷲なんて大差ないだろう。親戚みたいなもんだしな。
そもそも鷲もタカ科に属する。戦っても互角か勝っても傷を負う。
そんな状態で逃げ切れる筈ない!」
えっ!!?そうなの!?
完全に鷹より鷲の方が強いと思ってたけど、鷲って鷹と親戚みたいなものというか、同種になるのか!?
さ、流石お嬢様!!伊達に引きこもってない!!
サトリの上に知識まで豊富とか、尊敬する!!
「しかもこんな所で、鷲と鷹が戦ってみろ!見物人がうじゃうじゃ集まって、直ぐにあの双子に見つかる」
「う……!それは確かに!」
そこまで考えなかった…。やはりお嬢様は頭がいい!
「もしお前が勝っても、手傷を負ったデカい鷲のお前を、私が1人で運べると思うか!?」
「お嬢様のか細い腕じゃ無理ですね!!
筋肉もないし、鷲を引きずって歩いていると、目立ちまくりますね!!」
袋に入れても鳥とはいえ、重たいし結局引きずる以外の選択肢は無さそうだな。
「お前も言うようになったじゃないか!
まあ、わかったろう!無理だ!
今は、あの双子達から逃げるのは!」
とお嬢様は冷静だ。
「で、では……、武器を探しに行きましょうか?あ、斧とかどうです?」
と聞いてみると
「斧って…。
そんなもん振り回して、何になるんだよ…。
お前は薪でも割りに行くのか?」
確かに…。
「でも、手持ちの物だと小回りのきく短剣等は忍ばせておりますが、剣を持ち歩くと目立ちますしね」
「それなら斧も目立つだろ!!」
「そ、そうですね…」
お嬢様は考えて
「銃があればなあ…」
と呟く。
「銃器?狩などに使う物ですか?」
「いや、猟銃とは違う。
最近、他国で開発されたもので、小型サイズの最新銃だ。本で読んだ。
この国では、まだ流通されていないから入手は無理だ。
結局のところ、退治はハンター共に任せるしかないのか…。
相手はバケモノ。
普通の武器なんて役に立たんだろうしな」
確かに…。ミアやココは、銀の剣を持っていたし、聖水や聖書といった特殊な物を使っていた。
しかし、僕もいくらヴァンパイアの子孫とはいえ、軽々しく銀の剣など手にできないし。十字架同様に持つだけで火傷する。
もっと、イェルハルドさんから、真性ヴァンパイアのことを聞いてれば良かったなあ。
「後はお前の力次第だな。
まあ、真性ヴァンパイアに比べると、お前の力は弱いから、まともに戦っても負けるだろう」
「ええーーー!?そんなあ!!」
まさかの打つ手無し!?
僕は一体、何の為にお嬢様をお守りするというのか。
「ふん、だから鞄に入るサイズのクロスボウでも買っておけ」
「え?クロスボウですか?何で…!?
小型のクロスボウなら、鍛冶屋に行けば、そりゃあるかもしれませんが、アレも本来狩猟用で……。
しかも狙いを定める必要もあるし」
「だからいいんだ。あの鷹を仕留めるくらいならな!」
とお嬢様は上から見ている鷹を睨む。
「!!ま、まさか!!それって!!」
双子達に真性ヴァンパイアと戦わせてその隙に逃げる……。
そして僕達を見張っている鷹が追いかけてきたら、クロスボウで返り討ちにするということか!?
「大体お前の考えている通りだ。
だがクロスボウは、そんなに飛距離がないから、お前が鷹の好物の鼠なんかに変身して、
注意を引きつけた所を、私が仕留めることになる!」
とお嬢様が計画を話した。
そ、そんな!!僕が鷹の餌の囮になるなんて!!
で、でも、
そんな無情な、
お嬢様も好きだな!
「この変態金髪が!!」
とお嬢様が言い、僕達はとりあえず鍛冶屋に行って、小型のクロスボウをなんとか入手して、それを鞄に仕舞い込んだのだ。
鷹は、鍛冶屋から出てきた僕達を、上空から見張っていた。なんて鬱陶しい鳥だ。必ず仕留めてやる!!
「ところで、お嬢様は、クロスボウを使ったことがあるのですか?」
と聞くとお嬢様は
「……ない!!
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