【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
高級宿屋のヴァンパイア?
僕はとりあえず、ミア達に高級宿屋の地図を渡した。
「ふうん?ここに真性ヴァンパイアがいるの?」
地図を見てミアが疑わしげに言う。
「嘘をついてるとでも!?」
「まあね?
実際私達にはわからないし……。
それに中に入るのは難しそうだわ…」
「え?何でですか?」
と聞くとミア達は
「私達は……悔しいけど、
普通の街娘に見えるからよ!
そこの恋人さんに服を貸してもらってもサイズが合わないから正面から入れないでしょ?胸が大きくて!」
と自慢の胸をドシッとテーブルに置いた。
お嬢様が何故か僕の靴を踏んだ。
「……確かに私の服では入りませんね!!」
お嬢様は完全に怒っている。
「でしょー!?」
と勝ち誇ったようなミア。
僕はお嬢様の小ぶりな胸も可愛らしくて好きなのにな。
と思ってると、また靴を踏まれ、ちょっと睨まれた。
「私達みたいな平民は、あんな高級宿には入れないよ…。入り口にガードマンもいるし。あれは貴族用の宿だよ」
「貴方達も、どこぞの貴族なら入れそうだけど」
とミアが言う。確かにお嬢様と僕は貴族。しかし本当の身分などを明かすわけにはいかない。
暗殺者が嗅ぎつけても困るので、なるべく痕跡は残したくない。
「だからー、お金貸て?服買うから!」
「な……!」
全く図々しい!
何で僕がこいつらのために服代を用意しないといけないんだ!?
「昼間のうちにヴァンパイアを殺しとかないといけないでしょ?もっと被害者が出てもいいの!?」
とミアは不敵に言う。
くっ!足元見てる!!
確かに昨日の男をあっさり殺してみせたミア達は、腕はいいのかもしれないけど…。
「……仮に服代を出して、着飾っても、貴方達が貴族の様に振る舞えるか謎ですわね」
とお嬢様が皮肉混じりに言う。流石お嬢様!演技は本物のお嬢様らしくて完璧だ!!
……足踏まれた。
「私は大丈夫よ?」
とミアは少し焦るが、ココは
「おじょーさま?オホホホってやつ!?オホホホ!!」
と笑って見せたが、全く知性のかけらもない脳筋らしく、ミアもため息を吐いた。
そして、
「なら、裏口から侵入するしかないわね…」
「えっ!?裏口??」
「しょうがないじゃない!ここにヴァンパイアがいるから退治させろ!なんて言っても信じてもらえないでしょ?
こうなったら掃除婦か何かに変装して入り込むしかないわ!」
「まさか!その為にエレンに力を使わせようと!?」
とお嬢様がミアの心を読んだのか、ハッとして言う。
「そうよ?ダンピールには操る力くらいあるんでしょ?裏口から侵入して掃除婦か従業員の服を4つ程手に入れなきゃ!
よろしくね?エレンくん!」
とミアは胸を寄せる。
「……僕の力は一時的で……」
「大丈夫よ…。
操りついでに眠り薬を飲ませ、縛りつけておけば、当分目を覚さないから」
うわ!やってる事が強盗みたいだな!!
「大丈夫!!上手くいく!!」
とココは根拠もないのに成功すると言っている。
「でも、何故私達が協力することに?エレンはともかく、私は足手纏い。
もしや私をヴァンパイアの餌にしている間に倒そうと?」
とお嬢様がミアの心を読んだみたいだ。
「勘のいい女ね!!その通りよ?」
「お前!!シンシアを餌にだと!?そんな事させるわけないだろ!?
僕が従業員を操って、君達2人の服を手に入れたら、用はないだろ!!?」
「ええー?用はあるよ!エレンくんは私たちの子供をー」
「だから作らないって!!」
と言うとミアは
「なら、協力してくれたらエレンくんの事を諦める」
「嘘ですよね?その場だけの」
とお嬢様が言う。お嬢様には何でもお見通しなんだからなー!!
このミアと言うやつ!本当にしたたかな!
するとお嬢様が鞄から紙を出してサラサラと文字を書いて
「ではこの契約書にサインを。協力したら絶対にエレンを諦めると!」
と契約書を渡した。
流石にミアはヒクヒクとしてお嬢様を睨みつけ
「なんて女なの!?少しくらいエレンくんを貸してくれてもいいのに!そんなに好きなの!?」
と言うとお嬢様が赤くなる!
えっ!!?
いや、え、演技か!!?
僕のこと本気で好きなのかと勘違いしそうになる!!
「そ、そんなの……、
恋人だから当たり前だわ……。
え……エレンを他の人に取られたくないの!」
とお嬢様が言う。
ああああ!!
も、もう!死んでもいいかもーーー!!
とドキドキを抑えていると、ミアは仕方なくサインした。
「したわよ!!これでいいんでしょ!?ふん!!」
と投げつけた。
お嬢様は契約書を鞄に仕舞い込んだ。
「わかりました。契約成立です。一度だけ貴方達と協力します…。
その代わり終わったら、エレンを諦めること!」
「わかってるわよ!!食えない女ね!!
私達は一旦、この街の教会に行って、装備を整えてくるわ!!」
「この街の教会は、ゲオルギアス教に協力してくれるからね!
元々はこの街のヴァンパイア退治の依頼で、私達呼ばれたんだから!」
そうだったのか。ミア達は元々退治のために来ていたんだ。
そうなると、やはり真性ヴァンパイアは神話などではなく、各地にひっそり生きているんだ…。
「それじゃ、後でまた落ち合いましょう!逃げたら承知しないわよ?地の底まで追いかけて、エレンくんを奪うからね!」
とミアが怖い顔でお嬢様を睨みつける。なんて奴だ!!
するとココが、ピイっと指笛を鳴らした。すると上空からなんと、大きな鷹が降りてきた!!
「わっ!!何だこいつ!?」
驚いているがお嬢様は冷静だ。
「貴方達のペットですか?」
と言う。
「そうだよ?私の言うことなら何でも聞くんだ!ジュリアンにエレンくんとちんちくりんを見張らせるから!
ジュリアンー!こいつらを見張っててね?逃げようとしたら目玉をくり抜いて食べちゃえ!」
と恐ろしい事を命じるココ!
ジュリアンもこちらをギラリと鋭い目で見ていた。
怖っ!!
「わかったよ……。大人しく君達の準備が整うまでこの街の見学でもしているさ」
と言うしかなかった。
まあ、お嬢様とデートできると思えば…。
「決まりね!超急いで支度してくるから待っててね!ココ!行くわよ!!」
「はーーい!!」
と2人は鷹を置いて、さっさと行ってしまう!!
ジュリアンはギロリと相変わらず僕達から目を離さなかった!!
「ふうん?ここに真性ヴァンパイアがいるの?」
地図を見てミアが疑わしげに言う。
「嘘をついてるとでも!?」
「まあね?
実際私達にはわからないし……。
それに中に入るのは難しそうだわ…」
「え?何でですか?」
と聞くとミア達は
「私達は……悔しいけど、
普通の街娘に見えるからよ!
そこの恋人さんに服を貸してもらってもサイズが合わないから正面から入れないでしょ?胸が大きくて!」
と自慢の胸をドシッとテーブルに置いた。
お嬢様が何故か僕の靴を踏んだ。
「……確かに私の服では入りませんね!!」
お嬢様は完全に怒っている。
「でしょー!?」
と勝ち誇ったようなミア。
僕はお嬢様の小ぶりな胸も可愛らしくて好きなのにな。
と思ってると、また靴を踏まれ、ちょっと睨まれた。
「私達みたいな平民は、あんな高級宿には入れないよ…。入り口にガードマンもいるし。あれは貴族用の宿だよ」
「貴方達も、どこぞの貴族なら入れそうだけど」
とミアが言う。確かにお嬢様と僕は貴族。しかし本当の身分などを明かすわけにはいかない。
暗殺者が嗅ぎつけても困るので、なるべく痕跡は残したくない。
「だからー、お金貸て?服買うから!」
「な……!」
全く図々しい!
何で僕がこいつらのために服代を用意しないといけないんだ!?
「昼間のうちにヴァンパイアを殺しとかないといけないでしょ?もっと被害者が出てもいいの!?」
とミアは不敵に言う。
くっ!足元見てる!!
確かに昨日の男をあっさり殺してみせたミア達は、腕はいいのかもしれないけど…。
「……仮に服代を出して、着飾っても、貴方達が貴族の様に振る舞えるか謎ですわね」
とお嬢様が皮肉混じりに言う。流石お嬢様!演技は本物のお嬢様らしくて完璧だ!!
……足踏まれた。
「私は大丈夫よ?」
とミアは少し焦るが、ココは
「おじょーさま?オホホホってやつ!?オホホホ!!」
と笑って見せたが、全く知性のかけらもない脳筋らしく、ミアもため息を吐いた。
そして、
「なら、裏口から侵入するしかないわね…」
「えっ!?裏口??」
「しょうがないじゃない!ここにヴァンパイアがいるから退治させろ!なんて言っても信じてもらえないでしょ?
こうなったら掃除婦か何かに変装して入り込むしかないわ!」
「まさか!その為にエレンに力を使わせようと!?」
とお嬢様がミアの心を読んだのか、ハッとして言う。
「そうよ?ダンピールには操る力くらいあるんでしょ?裏口から侵入して掃除婦か従業員の服を4つ程手に入れなきゃ!
よろしくね?エレンくん!」
とミアは胸を寄せる。
「……僕の力は一時的で……」
「大丈夫よ…。
操りついでに眠り薬を飲ませ、縛りつけておけば、当分目を覚さないから」
うわ!やってる事が強盗みたいだな!!
「大丈夫!!上手くいく!!」
とココは根拠もないのに成功すると言っている。
「でも、何故私達が協力することに?エレンはともかく、私は足手纏い。
もしや私をヴァンパイアの餌にしている間に倒そうと?」
とお嬢様がミアの心を読んだみたいだ。
「勘のいい女ね!!その通りよ?」
「お前!!シンシアを餌にだと!?そんな事させるわけないだろ!?
僕が従業員を操って、君達2人の服を手に入れたら、用はないだろ!!?」
「ええー?用はあるよ!エレンくんは私たちの子供をー」
「だから作らないって!!」
と言うとミアは
「なら、協力してくれたらエレンくんの事を諦める」
「嘘ですよね?その場だけの」
とお嬢様が言う。お嬢様には何でもお見通しなんだからなー!!
このミアと言うやつ!本当にしたたかな!
するとお嬢様が鞄から紙を出してサラサラと文字を書いて
「ではこの契約書にサインを。協力したら絶対にエレンを諦めると!」
と契約書を渡した。
流石にミアはヒクヒクとしてお嬢様を睨みつけ
「なんて女なの!?少しくらいエレンくんを貸してくれてもいいのに!そんなに好きなの!?」
と言うとお嬢様が赤くなる!
えっ!!?
いや、え、演技か!!?
僕のこと本気で好きなのかと勘違いしそうになる!!
「そ、そんなの……、
恋人だから当たり前だわ……。
え……エレンを他の人に取られたくないの!」
とお嬢様が言う。
ああああ!!
も、もう!死んでもいいかもーーー!!
とドキドキを抑えていると、ミアは仕方なくサインした。
「したわよ!!これでいいんでしょ!?ふん!!」
と投げつけた。
お嬢様は契約書を鞄に仕舞い込んだ。
「わかりました。契約成立です。一度だけ貴方達と協力します…。
その代わり終わったら、エレンを諦めること!」
「わかってるわよ!!食えない女ね!!
私達は一旦、この街の教会に行って、装備を整えてくるわ!!」
「この街の教会は、ゲオルギアス教に協力してくれるからね!
元々はこの街のヴァンパイア退治の依頼で、私達呼ばれたんだから!」
そうだったのか。ミア達は元々退治のために来ていたんだ。
そうなると、やはり真性ヴァンパイアは神話などではなく、各地にひっそり生きているんだ…。
「それじゃ、後でまた落ち合いましょう!逃げたら承知しないわよ?地の底まで追いかけて、エレンくんを奪うからね!」
とミアが怖い顔でお嬢様を睨みつける。なんて奴だ!!
するとココが、ピイっと指笛を鳴らした。すると上空からなんと、大きな鷹が降りてきた!!
「わっ!!何だこいつ!?」
驚いているがお嬢様は冷静だ。
「貴方達のペットですか?」
と言う。
「そうだよ?私の言うことなら何でも聞くんだ!ジュリアンにエレンくんとちんちくりんを見張らせるから!
ジュリアンー!こいつらを見張っててね?逃げようとしたら目玉をくり抜いて食べちゃえ!」
と恐ろしい事を命じるココ!
ジュリアンもこちらをギラリと鋭い目で見ていた。
怖っ!!
「わかったよ……。大人しく君達の準備が整うまでこの街の見学でもしているさ」
と言うしかなかった。
まあ、お嬢様とデートできると思えば…。
「決まりね!超急いで支度してくるから待っててね!ココ!行くわよ!!」
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