【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
なんだこいつら(パウラ)
夜が明けて朝になった。
金髪が出て行って、何となく心配で私は寝付けなかったのだ。
確かにこの宿は、ヴァンパイアの子孫である金髪にとって、教会と同じくらい強力になっているから、帰ってきたくないのかも。
気持ち悪そうだったしな…。
それにもし、真性ヴァンパイアと遭遇していたら、金髪なんて簡単にやられてしまうかもしれない…。
「何やってんだあいつ!!」
とカーテンを薄く明けて、下の通りを見ていたら…、
暗がりの道から、金髪を真ん中にして両側に物凄い、色気のある格好をした、胸の大きな女のシスター2人に挟まれて、金髪は少々ぐったりして歩いてきた!!
よく見ると女達は双子だった。顔そっくりだし。
「あの金髪…!!人が寝ずに心配してやったのに!
何だ?あの、デカイ胸の双子の女シスター達は!!」
私自身そんなに胸もないし、どちらかと言うと、そんなに可愛くもないから双子と比べても仕方ないけど!
まさか、あの双子と夜を明かしたんじゃ!!?
あ、あの金髪め!!
わ、私とキスしたり、抱きしめたり、好きだとか結婚したいとか散々ほざいていた癖に!!
お、お、男なんて、やっぱり不真面目だ!!
くうううう!!
と私は、なんか悔しかった!それにムカつく!!
双子の色っぽいシスター達。
あんなに金髪にくっついて!
金髪もハッキリと断ればいいのに!…ん?でも待てよ?これまで金髪はハッキリと断ってきた。わ、私がいるからと…。それによく見たら、困った顔をしている。
ここからじゃ少し遠くて、ハッキリ心の声が聞こえないんだよな…。
「………」
とりあえず私は金髪達が、近くに来るのを待った。
*
しばらくすると、金髪達は私達の宿に入ってきた。廊下から、もう心の声が聞こえてきた。
《うふふふ!やっと対面できるわね!この美形くんの女!どんな女かしら?私より綺麗な子かも?こんな美形くんの恋人なんだし??》
《へへへ!いい男にしがみ付いてると幸せだなぁ!離してくださいって言われたけど、離さないよね?なんならこの美形金髪くんの恋人を見るまで離さないもん》
とか聞こえてきた!!
は?
や、やばくないか?
わ、私がこんなちんちくりんだと知られたら!!
しかしそこで
《どうしよう!困った!!この人達、僕を離してくれない!
ああ!お嬢様に誤解されたらどうしよう!
うう!気持ち悪い…!宿に入ったら、吐きそうだ…。ただでさえ、さっきの事で気分が悪いのに…。
早くここを出たい。死ぬ…。死なないが吐く。お嬢様の前で吐けない!》
と金髪は金髪で、具合が悪くて、まともな思考ができないようだ。
「………」
私はとりあえず片眼鏡を外した。あの破廉恥シスター共に、これ以上ダサい娘と思われたくない!!少しでもマシな見た目でないとな…。傷は隠せやしないけど…。
と、大急ぎで持ってきた服の中で綺麗なのを探して着直した!
金髪達は、廊下で、どうやら宿屋のオヤジに見つかり、何事かと説明をしている様だ。その隙に鏡を見て、前髪を直し、櫛を入れ、髪にリボンを付けた。
ま、マシだよな?これ?まだ…。お洒落なんて私には無用だし、デビュタントすら、あんなボロボロの格好をしていたのに…。
くっ!こんなことなら、お洒落の本の一つでも読んでおくべきだった!
そこでノック音。私は大急ぎで脱ぎっぱなしの服を鞄に詰め込み、ベッドの下へ素早く蹴って放り込み、扉を開けた。
するとそこには、困って具合悪そうな金髪が
《あ……!?お嬢様??
片眼鏡を外してなんと可愛らしい!!しかも服も一番良い服を着ている!?何故!?
めちゃくちゃ可愛いです!!
いやいや、それより!
違うんです!この人達は…!無理矢理僕を離してくれなくて!
この人達は一緒に恐ろしい中級ヴァンパイアを倒してくれ、なんとか教のヴァンパイアハンターみたいなんですけど…、僕はこの人達あんまり信用できなくて…》
と夜の間の金髪の断片的な記憶と共に心の声が頭に入ってきた。
そうかそんなことがあったのか…。
よく見ると確かに女達の服に血の滲みみたいなものがポツポツ着いてた。
するとそこで
《なんだ、この子が恋人?やだ!勝った!!ただのちんちくりんじゃない!
胸も小さいわ!!》
《おお!これならいける!美形くんをココ達のものにできる!》
とやはり品定めされた!
今までもそうだ。
義姉達もいつも同じようなことを考えて、どうしたら金髪を私から奪えるかとか、そんなくだらない事ばかり考えていたから。こいつらも同じタイプだと私は思って、つい睨もうとしたが耐えた。
そして、怯えて甘えた声で
「…エレン…。その人達は誰?
具合悪いの?顔が真っ青よ?」
と偽名で声をかける。
本名は一応隠しておく。こいつも本名はともかく名前すら、この双子に伝えてないみたいで双子達は心の中で金髪の名前を知りたがっていた。誰が本名なんて教えるか!
「あ、シンシア…」
《そうか…。僕達の名前は伏せるんだった…。
そ、そして僕達は今、恋人同士という設定だ。恋人らしく振るまわねば!
本当のに早くなりたいけど!》
と恥ずかしいことを考えている!このバカ金髪!!
金髪が出て行って、何となく心配で私は寝付けなかったのだ。
確かにこの宿は、ヴァンパイアの子孫である金髪にとって、教会と同じくらい強力になっているから、帰ってきたくないのかも。
気持ち悪そうだったしな…。
それにもし、真性ヴァンパイアと遭遇していたら、金髪なんて簡単にやられてしまうかもしれない…。
「何やってんだあいつ!!」
とカーテンを薄く明けて、下の通りを見ていたら…、
暗がりの道から、金髪を真ん中にして両側に物凄い、色気のある格好をした、胸の大きな女のシスター2人に挟まれて、金髪は少々ぐったりして歩いてきた!!
よく見ると女達は双子だった。顔そっくりだし。
「あの金髪…!!人が寝ずに心配してやったのに!
何だ?あの、デカイ胸の双子の女シスター達は!!」
私自身そんなに胸もないし、どちらかと言うと、そんなに可愛くもないから双子と比べても仕方ないけど!
まさか、あの双子と夜を明かしたんじゃ!!?
あ、あの金髪め!!
わ、私とキスしたり、抱きしめたり、好きだとか結婚したいとか散々ほざいていた癖に!!
お、お、男なんて、やっぱり不真面目だ!!
くうううう!!
と私は、なんか悔しかった!それにムカつく!!
双子の色っぽいシスター達。
あんなに金髪にくっついて!
金髪もハッキリと断ればいいのに!…ん?でも待てよ?これまで金髪はハッキリと断ってきた。わ、私がいるからと…。それによく見たら、困った顔をしている。
ここからじゃ少し遠くて、ハッキリ心の声が聞こえないんだよな…。
「………」
とりあえず私は金髪達が、近くに来るのを待った。
*
しばらくすると、金髪達は私達の宿に入ってきた。廊下から、もう心の声が聞こえてきた。
《うふふふ!やっと対面できるわね!この美形くんの女!どんな女かしら?私より綺麗な子かも?こんな美形くんの恋人なんだし??》
《へへへ!いい男にしがみ付いてると幸せだなぁ!離してくださいって言われたけど、離さないよね?なんならこの美形金髪くんの恋人を見るまで離さないもん》
とか聞こえてきた!!
は?
や、やばくないか?
わ、私がこんなちんちくりんだと知られたら!!
しかしそこで
《どうしよう!困った!!この人達、僕を離してくれない!
ああ!お嬢様に誤解されたらどうしよう!
うう!気持ち悪い…!宿に入ったら、吐きそうだ…。ただでさえ、さっきの事で気分が悪いのに…。
早くここを出たい。死ぬ…。死なないが吐く。お嬢様の前で吐けない!》
と金髪は金髪で、具合が悪くて、まともな思考ができないようだ。
「………」
私はとりあえず片眼鏡を外した。あの破廉恥シスター共に、これ以上ダサい娘と思われたくない!!少しでもマシな見た目でないとな…。傷は隠せやしないけど…。
と、大急ぎで持ってきた服の中で綺麗なのを探して着直した!
金髪達は、廊下で、どうやら宿屋のオヤジに見つかり、何事かと説明をしている様だ。その隙に鏡を見て、前髪を直し、櫛を入れ、髪にリボンを付けた。
ま、マシだよな?これ?まだ…。お洒落なんて私には無用だし、デビュタントすら、あんなボロボロの格好をしていたのに…。
くっ!こんなことなら、お洒落の本の一つでも読んでおくべきだった!
そこでノック音。私は大急ぎで脱ぎっぱなしの服を鞄に詰め込み、ベッドの下へ素早く蹴って放り込み、扉を開けた。
するとそこには、困って具合悪そうな金髪が
《あ……!?お嬢様??
片眼鏡を外してなんと可愛らしい!!しかも服も一番良い服を着ている!?何故!?
めちゃくちゃ可愛いです!!
いやいや、それより!
違うんです!この人達は…!無理矢理僕を離してくれなくて!
この人達は一緒に恐ろしい中級ヴァンパイアを倒してくれ、なんとか教のヴァンパイアハンターみたいなんですけど…、僕はこの人達あんまり信用できなくて…》
と夜の間の金髪の断片的な記憶と共に心の声が頭に入ってきた。
そうかそんなことがあったのか…。
よく見ると確かに女達の服に血の滲みみたいなものがポツポツ着いてた。
するとそこで
《なんだ、この子が恋人?やだ!勝った!!ただのちんちくりんじゃない!
胸も小さいわ!!》
《おお!これならいける!美形くんをココ達のものにできる!》
とやはり品定めされた!
今までもそうだ。
義姉達もいつも同じようなことを考えて、どうしたら金髪を私から奪えるかとか、そんなくだらない事ばかり考えていたから。こいつらも同じタイプだと私は思って、つい睨もうとしたが耐えた。
そして、怯えて甘えた声で
「…エレン…。その人達は誰?
具合悪いの?顔が真っ青よ?」
と偽名で声をかける。
本名は一応隠しておく。こいつも本名はともかく名前すら、この双子に伝えてないみたいで双子達は心の中で金髪の名前を知りたがっていた。誰が本名なんて教えるか!
「あ、シンシア…」
《そうか…。僕達の名前は伏せるんだった…。
そ、そして僕達は今、恋人同士という設定だ。恋人らしく振るまわねば!
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