【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
宿探し
「おい…降ろせ…」
「嫌です!一生離れないと誓いましたし!」
と言うと、顔を赤くしたり青くしたりで大変なお嬢様。可哀想に…。慣れない馬車で酔って、まともに歩けず、しかもたくさんの人がいる街でうるさいだろう…!
それにこの街の中に万が一にも純血のヴァンパイアがいると思うと!お嬢様をお姫様抱っこして守らないと何処から狙ってくるか判りはしない!
そう!僕は今、お嬢様をお姫様抱っこしているのである!!何という至福だろうか!!
後、いい匂い!!好きだ!!
くっ!猫の様にスリスリしたい!!
あ!そうだ!今度猫になってみたら、お嬢様は可愛がってくれるかもしれない!
「お前が一番うるさいわっ!!
後、猫になっても、
お前の正体なんか一発で、
バレるからな!!」
とお嬢様は青くなりながらも、
頭突きをかまし、やっぱり気分が悪く、ぐったりした。
因みに頭突きは、ちょっと痛かったけど、お嬢様の頭突きだから、有難く貰っておく!!
「………もういいわ…」
とボソリと呟き、お嬢様は目を瞑る。
これキスしていいのかな?
「阿呆め。冗談は程々にしろ。私は疲れた。さっさと昼間のうちに宿を探せ…。夜に出るんだろ?その純血の真性ヴァンパイアだか、殺人鬼だかは」
「…はい…。すみませんお嬢様…。
本当はお姫様抱っこ、一回やってみたかったんです」
「みなまで言うな。
お前のことなんか、お見通しだ。
お前以外にも人がうじゃうじゃいて気持ち悪いんだ。いろんな声が聞こえてくるから…。
頭痛い…」
青くなり、お嬢様はそれきり喋らない。
確かにこのままじゃヤバイな。休ませないと!
*
リビード街に着いた僕達を乗せた馬車は、門を抜けたところでおじさんと別れた。
「俺は教会に行って、泊めてもらうけど、お前たちも本当に来ないのか?お嬢さん、凄い顔色だぞ?」
「すみません……おじ…」
と言おうとして、お姫様抱っこのお嬢様が睨んだので、慌てて言い直した。ここでお嬢様発言は色々とヤバイか!カッレラ侯爵家の名がバレると何処かで暗殺者が嗅ぎつけてくるかもしれない。咄嗟に偽名を使うことにしたのだ。
「いや、えっと…!恋人のシンシアの具合が悪いから、きちんと休ませたいので!!」
と言うと、お嬢様は更に険悪な顔をした。
しかし黙って、ぐったりしている。
「そうか…わかった。まぁ、馬車酔いくらいなら、少し眠ったら、治るだろうしな。
夜は戸締りに気を付けて、出歩かない様に気を付けな!
何人も悲惨な目に遭っているから、しっかり恋人を守るんだぞ?美形兄ちゃん!」
と言われる。
当たり前ですよね。お嬢様を守る事が、もはや僕の使命ですし、一生離れないので!
「はい!おじさんもお元気で!」
とおじさんとはそこで別れた。お嬢様が舌打ちして
「…あのクソオヤジめ!余計なことを考えやがって!だから男は嫌なんだ!」
「おじさん、何を考えていたんです?」
「お前には言わん!」
と今度は赤くなったので、もしかしておじさん…!僕とお嬢様が宿で…
「考えるな!この変態金髪!!」
と釘を刺されてしまい、現在に至る。
*
とりあえず宿探しを始めた。
一軒目はお客さんが沢山いて、無理とのこと。
二軒目は予約制だからと断られた。
三軒目はボロ過ぎて、宿の親父さんに
「うちはボロ過ぎて、壁も薄いから恋人とイチャつくには向いてない」
とのことで泣く泣く次へと向かう。
「お前!!」
とお嬢様が呆れるが、次へと向かう。
そして四軒目に足を踏み入れた時だった!
「ここ…なんだ!?」
何だろう!?全身がゾクリとした。
外観は気品の良さそうな上品な宿だった。だから入ろうとしたが足が動かなくて
まるで自分に《行くな!!》と無意識に警告していた。
何だこれ!?何なんだ!?何か…嫌な感じだ。ここはダメだ…。
ま、まさか…この宿に危険なモノが居る!?
今までこんなの感じたことないから、わからないけど…、何かが居ると感じた。
「おい、金髪…。ここに何か居るとしたらお前の言う、真性ヴァンパイアじゃないだろうな?」
お嬢様がそう言い、ハッとした。
真性ヴァンパイア…。いるのか?ここに?この嫌な感じはそうなのか??
イェルハルドさんが昔言ってた。
「私の様な隷属や皆さんの様な血縁の方は、大旦那様が生きてらしたら、不快感は感じないと思われますが、他の真性ヴァンパイアは別でございます。
彼等は残酷で、冷酷なる悪魔の様な性格です。
特にダンピールの方には、真性ヴァンパイア等を見分ける事くらい容易いのです。彼等は普通の人間とは違います。巧妙に隠れていてもダンピールは、その気配に嫌悪感を抱くでしょう」
と。
この何とも言えない気配の元が…ここに?
「おい、ここに泊まって真性ヴァンパイアを拝むか?」
とお嬢様が言うので僕は首を振る。
「こんな危ない所はダメに決まってます…。他の宿にしましょう」
と僕達はこの宿から離れた。
「嫌です!一生離れないと誓いましたし!」
と言うと、顔を赤くしたり青くしたりで大変なお嬢様。可哀想に…。慣れない馬車で酔って、まともに歩けず、しかもたくさんの人がいる街でうるさいだろう…!
それにこの街の中に万が一にも純血のヴァンパイアがいると思うと!お嬢様をお姫様抱っこして守らないと何処から狙ってくるか判りはしない!
そう!僕は今、お嬢様をお姫様抱っこしているのである!!何という至福だろうか!!
後、いい匂い!!好きだ!!
くっ!猫の様にスリスリしたい!!
あ!そうだ!今度猫になってみたら、お嬢様は可愛がってくれるかもしれない!
「お前が一番うるさいわっ!!
後、猫になっても、
お前の正体なんか一発で、
バレるからな!!」
とお嬢様は青くなりながらも、
頭突きをかまし、やっぱり気分が悪く、ぐったりした。
因みに頭突きは、ちょっと痛かったけど、お嬢様の頭突きだから、有難く貰っておく!!
「………もういいわ…」
とボソリと呟き、お嬢様は目を瞑る。
これキスしていいのかな?
「阿呆め。冗談は程々にしろ。私は疲れた。さっさと昼間のうちに宿を探せ…。夜に出るんだろ?その純血の真性ヴァンパイアだか、殺人鬼だかは」
「…はい…。すみませんお嬢様…。
本当はお姫様抱っこ、一回やってみたかったんです」
「みなまで言うな。
お前のことなんか、お見通しだ。
お前以外にも人がうじゃうじゃいて気持ち悪いんだ。いろんな声が聞こえてくるから…。
頭痛い…」
青くなり、お嬢様はそれきり喋らない。
確かにこのままじゃヤバイな。休ませないと!
*
リビード街に着いた僕達を乗せた馬車は、門を抜けたところでおじさんと別れた。
「俺は教会に行って、泊めてもらうけど、お前たちも本当に来ないのか?お嬢さん、凄い顔色だぞ?」
「すみません……おじ…」
と言おうとして、お姫様抱っこのお嬢様が睨んだので、慌てて言い直した。ここでお嬢様発言は色々とヤバイか!カッレラ侯爵家の名がバレると何処かで暗殺者が嗅ぎつけてくるかもしれない。咄嗟に偽名を使うことにしたのだ。
「いや、えっと…!恋人のシンシアの具合が悪いから、きちんと休ませたいので!!」
と言うと、お嬢様は更に険悪な顔をした。
しかし黙って、ぐったりしている。
「そうか…わかった。まぁ、馬車酔いくらいなら、少し眠ったら、治るだろうしな。
夜は戸締りに気を付けて、出歩かない様に気を付けな!
何人も悲惨な目に遭っているから、しっかり恋人を守るんだぞ?美形兄ちゃん!」
と言われる。
当たり前ですよね。お嬢様を守る事が、もはや僕の使命ですし、一生離れないので!
「はい!おじさんもお元気で!」
とおじさんとはそこで別れた。お嬢様が舌打ちして
「…あのクソオヤジめ!余計なことを考えやがって!だから男は嫌なんだ!」
「おじさん、何を考えていたんです?」
「お前には言わん!」
と今度は赤くなったので、もしかしておじさん…!僕とお嬢様が宿で…
「考えるな!この変態金髪!!」
と釘を刺されてしまい、現在に至る。
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とりあえず宿探しを始めた。
一軒目はお客さんが沢山いて、無理とのこと。
二軒目は予約制だからと断られた。
三軒目はボロ過ぎて、宿の親父さんに
「うちはボロ過ぎて、壁も薄いから恋人とイチャつくには向いてない」
とのことで泣く泣く次へと向かう。
「お前!!」
とお嬢様が呆れるが、次へと向かう。
そして四軒目に足を踏み入れた時だった!
「ここ…なんだ!?」
何だろう!?全身がゾクリとした。
外観は気品の良さそうな上品な宿だった。だから入ろうとしたが足が動かなくて
まるで自分に《行くな!!》と無意識に警告していた。
何だこれ!?何なんだ!?何か…嫌な感じだ。ここはダメだ…。
ま、まさか…この宿に危険なモノが居る!?
今までこんなの感じたことないから、わからないけど…、何かが居ると感じた。
「おい、金髪…。ここに何か居るとしたらお前の言う、真性ヴァンパイアじゃないだろうな?」
お嬢様がそう言い、ハッとした。
真性ヴァンパイア…。いるのか?ここに?この嫌な感じはそうなのか??
イェルハルドさんが昔言ってた。
「私の様な隷属や皆さんの様な血縁の方は、大旦那様が生きてらしたら、不快感は感じないと思われますが、他の真性ヴァンパイアは別でございます。
彼等は残酷で、冷酷なる悪魔の様な性格です。
特にダンピールの方には、真性ヴァンパイア等を見分ける事くらい容易いのです。彼等は普通の人間とは違います。巧妙に隠れていてもダンピールは、その気配に嫌悪感を抱くでしょう」
と。
この何とも言えない気配の元が…ここに?
「おい、ここに泊まって真性ヴァンパイアを拝むか?」
とお嬢様が言うので僕は首を振る。
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