【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
山小屋と煌く金髪(パウラ)
鳥の声が聞こえた…。
なんだ?まだ朝じゃないか…。
もうちょっとだけ…眠ろう…。
と思っていると
「お嬢様…。朝でございます。起きてください。朝食ができていますよ」
そう凄い、いい声が耳元で聞こえた。
同時に心の声も聞こえた。
《ハアアア!!至福!!お嬢様の寝顔が見れるなんて!!
このままずっと目覚めなければ…!
いや、それは困る!お嬢様の為に作った朝食が冷めてしまう!!
気持ち良い眠りを妨げるのは心が痛むけど…!な、なるべく優しく起こさないと!》
金髪…、いつの間に私の部屋に侵入しやがった!?
いつもの自分の部屋にいるような感じで、私は片目を開いていく。
結構綺麗になったとはいえ、ここが何処かを思い出したが、それ以上に朝日より眩しい金髪の髪と笑顔が目の前にあり、驚いて飛び起きた!
「ぎゃあああ!!」
そそ、そんな近くで私の顔を見んな!!
すると金髪の
《ハアッ!!寝起きのお嬢様も可愛らしい!天使のようだ!!いや、天使そのもの!?》
とか聞こえてきやがるから私は照れ臭くて、金髪をドカッと足で蹴った。
《お嬢様に寝起きの蹴りをくらった…。嬉しい…!!》
などと衝撃を受けている変態金髪を放置して、さっさと布を荷物から出して外の井戸の水で顔をバシャバシャと洗う。
くっそー!油断した!!
馬の時は平気だったけど、やはり人間に戻ると金髪が美形すぎて、まともに直視できん!これだから顔のいい奴は嫌なんだ。
しかも中身は天然バカとくる。たまに恥ずかしい事ばかり思っているけど、こいつは私を無理矢理どうにかしようとはかけらも思ってない。
多分皆こいつの天然で綺麗な心に負けて、あんなことやそんなことととか詳しくは教えなかったんだろうな。金髪のいやらし度合いは本で軽く読んだような、にわか知識くらいしかないおかげで私は無防備に眠れるわけだが。
ね、寝顔を見られると言う失態!!
考えていると、お腹がグウと鳴った。
顔を拭いて戻ると、いい匂いと共に美味しい魚の朝食が出てきた!
こいつ!いつの間に釣りに行った!?
料理長から料理を教わり、普通に美味いし、掃除もできるし、というか実は何でもできる!?
私なんか、引きこもり8年で、部屋の中の掃除は雑そのもので、とりあえず四隅に物を押しやったり、ベッド下に足で物を投げ入れたり…とかしか、してなかった。
料理も本を読んで、見様見真似でぶっ込み鍋しか作れない。しかも味付けも自分でやってると、こいつほど旨くない!!むしろ食えればマシな味しかしないのに!!
くそう!こいつ!こいつううう!
女子力のない自分と、できる金髪を比較し、悔しがってると、額に皺が寄ってたのか、グリグリと金髪が指で押し伸ばした。
「お嬢様?不味かったですか?眉間に皺が!」
「いや別に…!さ、触るな!!」
とサッと避けると
《どうしよう?嫌いなお魚だったとか?味付けはおかしかったろうか?
この後、お嬢様のお腹が痛くなったりしないかな?もっとちゃんとした街か村に着いて、お嬢様を休ませなければ!》
とかなんか心配やら使命感やらを感じているようだ。
なんか…申し訳なくなった。
山小屋を出発する時に金髪は小屋に向かって律儀に
「一夜のご提供ありがとうございました!」
と言ってペコリと頭を下げたから、こいつ…、丁寧すぎるだろ!!と思った。
馬になろうとしたが止めた。人間に戻る時にまた全裸を見るのはちょっと…。
「地図では、もう少し行ったら、下るから大丈夫だ!歩ける!運動不足だしな!」
と強がったが…。
現在、私は慣れない山道で派手に、すっ転び、結局なんと、金髪におんぶしてもらい、山を下っている!!
何という鈍臭い女だろうと、自分でも思う。金髪は用意良く、鞄から包帯などの携帯治療道具を出してきちんと手当して、私をしっかりとおぶった。
しかし、こっちの怪我を心配しながらも金髪は少し焦っていた。治療の時に私の血を少し見て目線を逸らした。
《お嬢様の血…。危ない!これ以上意識してはダメだ!!
早く山を降りて、お嬢様を宿に!!…ああ!なんて事だ!忘れていた!僕としたことが!!
きょ、今日は……、新月じゃないかっ!!》
と。
なんだ?まだ朝じゃないか…。
もうちょっとだけ…眠ろう…。
と思っていると
「お嬢様…。朝でございます。起きてください。朝食ができていますよ」
そう凄い、いい声が耳元で聞こえた。
同時に心の声も聞こえた。
《ハアアア!!至福!!お嬢様の寝顔が見れるなんて!!
このままずっと目覚めなければ…!
いや、それは困る!お嬢様の為に作った朝食が冷めてしまう!!
気持ち良い眠りを妨げるのは心が痛むけど…!な、なるべく優しく起こさないと!》
金髪…、いつの間に私の部屋に侵入しやがった!?
いつもの自分の部屋にいるような感じで、私は片目を開いていく。
結構綺麗になったとはいえ、ここが何処かを思い出したが、それ以上に朝日より眩しい金髪の髪と笑顔が目の前にあり、驚いて飛び起きた!
「ぎゃあああ!!」
そそ、そんな近くで私の顔を見んな!!
すると金髪の
《ハアッ!!寝起きのお嬢様も可愛らしい!天使のようだ!!いや、天使そのもの!?》
とか聞こえてきやがるから私は照れ臭くて、金髪をドカッと足で蹴った。
《お嬢様に寝起きの蹴りをくらった…。嬉しい…!!》
などと衝撃を受けている変態金髪を放置して、さっさと布を荷物から出して外の井戸の水で顔をバシャバシャと洗う。
くっそー!油断した!!
馬の時は平気だったけど、やはり人間に戻ると金髪が美形すぎて、まともに直視できん!これだから顔のいい奴は嫌なんだ。
しかも中身は天然バカとくる。たまに恥ずかしい事ばかり思っているけど、こいつは私を無理矢理どうにかしようとはかけらも思ってない。
多分皆こいつの天然で綺麗な心に負けて、あんなことやそんなことととか詳しくは教えなかったんだろうな。金髪のいやらし度合いは本で軽く読んだような、にわか知識くらいしかないおかげで私は無防備に眠れるわけだが。
ね、寝顔を見られると言う失態!!
考えていると、お腹がグウと鳴った。
顔を拭いて戻ると、いい匂いと共に美味しい魚の朝食が出てきた!
こいつ!いつの間に釣りに行った!?
料理長から料理を教わり、普通に美味いし、掃除もできるし、というか実は何でもできる!?
私なんか、引きこもり8年で、部屋の中の掃除は雑そのもので、とりあえず四隅に物を押しやったり、ベッド下に足で物を投げ入れたり…とかしか、してなかった。
料理も本を読んで、見様見真似でぶっ込み鍋しか作れない。しかも味付けも自分でやってると、こいつほど旨くない!!むしろ食えればマシな味しかしないのに!!
くそう!こいつ!こいつううう!
女子力のない自分と、できる金髪を比較し、悔しがってると、額に皺が寄ってたのか、グリグリと金髪が指で押し伸ばした。
「お嬢様?不味かったですか?眉間に皺が!」
「いや別に…!さ、触るな!!」
とサッと避けると
《どうしよう?嫌いなお魚だったとか?味付けはおかしかったろうか?
この後、お嬢様のお腹が痛くなったりしないかな?もっとちゃんとした街か村に着いて、お嬢様を休ませなければ!》
とかなんか心配やら使命感やらを感じているようだ。
なんか…申し訳なくなった。
山小屋を出発する時に金髪は小屋に向かって律儀に
「一夜のご提供ありがとうございました!」
と言ってペコリと頭を下げたから、こいつ…、丁寧すぎるだろ!!と思った。
馬になろうとしたが止めた。人間に戻る時にまた全裸を見るのはちょっと…。
「地図では、もう少し行ったら、下るから大丈夫だ!歩ける!運動不足だしな!」
と強がったが…。
現在、私は慣れない山道で派手に、すっ転び、結局なんと、金髪におんぶしてもらい、山を下っている!!
何という鈍臭い女だろうと、自分でも思う。金髪は用意良く、鞄から包帯などの携帯治療道具を出してきちんと手当して、私をしっかりとおぶった。
しかし、こっちの怪我を心配しながらも金髪は少し焦っていた。治療の時に私の血を少し見て目線を逸らした。
《お嬢様の血…。危ない!これ以上意識してはダメだ!!
早く山を降りて、お嬢様を宿に!!…ああ!なんて事だ!忘れていた!僕としたことが!!
きょ、今日は……、新月じゃないかっ!!》
と。
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