【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
婚約阻止に動くヴァンパイア執事
叔父さんの言う通り、一晩、いろいろと考えてみた。
だがやはり、こんな結婚は許せないので、僕はその後、カトリーナ様に抗議しに行った。ちょうどオスカー旦那様がいない時間だ。
「あら?ヴァレンティンじゃない!なぁに?旦那様のいない時に…?わ、私と遊びたいの?いいわよ?私に火をつけさせて?」
と惜しげもなく、あっさり抱きついてくるから、ベリっと引き剥がして問う。相変わらず、しつこい女だ。
もう結婚して旦那もいるのに、堂々とそんな事を言う。
まともに話しても、のらりくらり交わされるだけだと察して、僕はとりあえず、目を見つめ、催眠にかけた。
「お嬢様に、あのハゲ辺境伯をけしかけたのはお前か?」
催眠にかかったカトリーナ様はフラフラしつつも
「ええ…そうですわよ…。早くあの子に出て行ってもらいたくて…。それに傷持ちの女の貰い手が中々なくて苦労してやっと探したの…。
辺境伯様も傷持ちでも、若ければ構わないと仰ってあの子の嫁ぎ先がようやく決まったの……。これでやっと邪魔者がいなくなる…。
そして旦那様のいない時はヴァレンティンは私のものとして側に…」
とベラベラと本音を喋らせた。
やっぱりな!お嬢様に殺すのはダメだと言われたけど許せない!!どうしてやろう。
「……お前は……ティルダ様の婚約者を寝取れ!ティルダ様に浮気現場を見せつけるのだ!」
ムカついて、そう命令をくだした。
「はい…わかりました」
とフラフラとカトリーナ様は催眠にかかり出て行った。正気に戻るのは寝とった後だろうか?
幸いにも本日、カトリーナ様の婚約者アンドレアス様は我が家にきていた。ティルダ様が茶会に招いていたから。隙を見て上手くやるだろう。
そしてカトリーナ奥様が話があると呼びつけられた、ティルダ様の婚約者アンドレアス様は中々帰ってこなくて探し回ったティルダ様が、とうとう鍵の開いた部屋を覗き込んだら、姉と婚約者が愛し合ってる最中に遭遇し、
「いやああああ!!!」
というティルダ様の叫び声で使用人達がわらわら駆けつけた。
アンドレアス様は青ざめて、
「ちちち、違うんだ!!ティルダ!!こ、これはその!カトリーナ様の方から誘われて!!」
「お姉様…!?どういう事ですの!?何でこんなっ!!酷い!!」
と泣いた。
「ティルダ…!違うわ!誤解よ!私はアンドレアス様に襲われて…」
と必死に弁明しようとしていたが、僕の力は一時的なもので、どうしたって2人が愛し合ってる途中で術は解けて、カトリーナ様はそこで、アンドレアス様を拒むこともできたはず。
それをしなかったということは、2人は合意の上で愛し合ってしまったという事だ!事実上。本当に浮気をしてしまったのだ。
僕は催眠できっかけを作ってやっただけだし、もしや元々お互い前々から気が有ったのか?カトリーナ様もティルダ様も容姿だけは一般的にマシな方だから、ちょっと見目のいい男性には媚びへつらうのだ。
まあ、流されたアンドレアス様も悪いだろうしね。意志の弱い男だな…。催眠状態のカトリーナ様の誘惑に勝てなかったんだろう。
「お姉様もアンドレアス様も穢らわしい!!アンドレアス様との婚約は考えさせていただきますわ!!」
とティルダ様は激昂して部屋に戻った。
今のカトリーナ様の旦那様オスカー様もその場に現れ、カトリーナ様は顔面蒼白で呆然としていた。オスカー様は無言でカトリーナ様の頰を打ち、今まで見たこともないくらい冷たい目をして
「信じられないな…。結婚間近の妹君の婚約者と……」
と言い、去った。カトリーナ様は泣き崩れ、使用人達に八つ当たりした。
「ジロジロと見ないでちょうだい!出て行って!!」
と扉が閉まると、わんわん泣く声がした。
その後、オスカー様もカトリーナ様を軽蔑し、距離を置き始めた。
カッレラ侯爵家は、社交界でスキャンダルの的となった。一度の過ちで取り返しがつかなくなる。貴族とはそういうものだ。
そんな家からの結婚話は、お断りだとハゲ辺境伯はパウラ様の結婚を破談にした。
流石のカトリーナ様も反省し、オスカー様に謝り、ティルダ様のご機嫌取りで必死になっていた。
してやったりと僕は喜んだら、お嬢様が扉を実に8年ぶりに開けて喋った。
髪の毛は伸びっぱなしだし、服も結構ブカブカだった。服はこの8年でメイド達がサイズも予想して作らせたものを扉の外に置いていただけだったからだ。合わなくて当然だ。
「あんた…怒ったら怖いね」
とだけ言ってにししと笑った。
それを見て僕は…自然と涙が出てしまった!そして泣きながらお嬢様に抱きついてしまった。
だがやはり、こんな結婚は許せないので、僕はその後、カトリーナ様に抗議しに行った。ちょうどオスカー旦那様がいない時間だ。
「あら?ヴァレンティンじゃない!なぁに?旦那様のいない時に…?わ、私と遊びたいの?いいわよ?私に火をつけさせて?」
と惜しげもなく、あっさり抱きついてくるから、ベリっと引き剥がして問う。相変わらず、しつこい女だ。
もう結婚して旦那もいるのに、堂々とそんな事を言う。
まともに話しても、のらりくらり交わされるだけだと察して、僕はとりあえず、目を見つめ、催眠にかけた。
「お嬢様に、あのハゲ辺境伯をけしかけたのはお前か?」
催眠にかかったカトリーナ様はフラフラしつつも
「ええ…そうですわよ…。早くあの子に出て行ってもらいたくて…。それに傷持ちの女の貰い手が中々なくて苦労してやっと探したの…。
辺境伯様も傷持ちでも、若ければ構わないと仰ってあの子の嫁ぎ先がようやく決まったの……。これでやっと邪魔者がいなくなる…。
そして旦那様のいない時はヴァレンティンは私のものとして側に…」
とベラベラと本音を喋らせた。
やっぱりな!お嬢様に殺すのはダメだと言われたけど許せない!!どうしてやろう。
「……お前は……ティルダ様の婚約者を寝取れ!ティルダ様に浮気現場を見せつけるのだ!」
ムカついて、そう命令をくだした。
「はい…わかりました」
とフラフラとカトリーナ様は催眠にかかり出て行った。正気に戻るのは寝とった後だろうか?
幸いにも本日、カトリーナ様の婚約者アンドレアス様は我が家にきていた。ティルダ様が茶会に招いていたから。隙を見て上手くやるだろう。
そしてカトリーナ奥様が話があると呼びつけられた、ティルダ様の婚約者アンドレアス様は中々帰ってこなくて探し回ったティルダ様が、とうとう鍵の開いた部屋を覗き込んだら、姉と婚約者が愛し合ってる最中に遭遇し、
「いやああああ!!!」
というティルダ様の叫び声で使用人達がわらわら駆けつけた。
アンドレアス様は青ざめて、
「ちちち、違うんだ!!ティルダ!!こ、これはその!カトリーナ様の方から誘われて!!」
「お姉様…!?どういう事ですの!?何でこんなっ!!酷い!!」
と泣いた。
「ティルダ…!違うわ!誤解よ!私はアンドレアス様に襲われて…」
と必死に弁明しようとしていたが、僕の力は一時的なもので、どうしたって2人が愛し合ってる途中で術は解けて、カトリーナ様はそこで、アンドレアス様を拒むこともできたはず。
それをしなかったということは、2人は合意の上で愛し合ってしまったという事だ!事実上。本当に浮気をしてしまったのだ。
僕は催眠できっかけを作ってやっただけだし、もしや元々お互い前々から気が有ったのか?カトリーナ様もティルダ様も容姿だけは一般的にマシな方だから、ちょっと見目のいい男性には媚びへつらうのだ。
まあ、流されたアンドレアス様も悪いだろうしね。意志の弱い男だな…。催眠状態のカトリーナ様の誘惑に勝てなかったんだろう。
「お姉様もアンドレアス様も穢らわしい!!アンドレアス様との婚約は考えさせていただきますわ!!」
とティルダ様は激昂して部屋に戻った。
今のカトリーナ様の旦那様オスカー様もその場に現れ、カトリーナ様は顔面蒼白で呆然としていた。オスカー様は無言でカトリーナ様の頰を打ち、今まで見たこともないくらい冷たい目をして
「信じられないな…。結婚間近の妹君の婚約者と……」
と言い、去った。カトリーナ様は泣き崩れ、使用人達に八つ当たりした。
「ジロジロと見ないでちょうだい!出て行って!!」
と扉が閉まると、わんわん泣く声がした。
その後、オスカー様もカトリーナ様を軽蔑し、距離を置き始めた。
カッレラ侯爵家は、社交界でスキャンダルの的となった。一度の過ちで取り返しがつかなくなる。貴族とはそういうものだ。
そんな家からの結婚話は、お断りだとハゲ辺境伯はパウラ様の結婚を破談にした。
流石のカトリーナ様も反省し、オスカー様に謝り、ティルダ様のご機嫌取りで必死になっていた。
してやったりと僕は喜んだら、お嬢様が扉を実に8年ぶりに開けて喋った。
髪の毛は伸びっぱなしだし、服も結構ブカブカだった。服はこの8年でメイド達がサイズも予想して作らせたものを扉の外に置いていただけだったからだ。合わなくて当然だ。
「あんた…怒ったら怖いね」
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