【コミカライズ】ヴァンパイア執事はお嬢様に心を読まれています
笑われる執事
一旦自分の部屋に帰り、執事服を着た。横に置いたピンクの可愛らしいワンピースドレス…。
後で洗濯して返さなきゃならない。
というか女の子に初めて全裸を見られてしまった!まぁ仕方ない状況とは言え…後で謝らないとな…。まだ子供とは言え、流石に失礼だろう。
「て、それは後!とにかく、あの院長のことを旦那様に知らせないと!!」
と僕は旦那様の部屋へと向かった。
*
僕はこれまでの事を話した。もちろん自分がヴァンパイアでコウモリになって逃げたとは言えないので、そこは隙を見て逃げたと言った。
「さっきは、皆さんが沢山いたので、帰りに迷ったと言いましたが、本当はもう少しで、あの人買いに連れて行かれる所でした」
「なんと…カクライン院長が…人買いの斡旋をしていたなんて……」
「…僕も油断しておりました。逃げ出せて良かったです」
と言うと旦那様は
「わかった…。直ぐに孤児院の調査と証拠を集めるとしよう。よく生きて戻ったね!ヴァレンティン!これからも…あの子…パウラを支えてやってほしい!」
と言われて僕は笑顔でうなづいた。
「お任せください旦那様!!」
*
それから数日間調査が行われ、証拠も上がり、院長は逮捕された。人買いの方は上手く逃げられたようだが、国中に知れ渡り、男は間も無く逮捕されたようだ。
「ハハハ!それは面白い!!災難だったが丸く収まったな!」
叔父のアッサール・シーグフリッド・ヘドマンはお腹を抱えて爆笑した。
「笑い事じゃないですよ!叔父さん!ちょっとは心配してくださいよ!」
と言うと、すまんすまんと謝られつつも、まだ笑っている。
「しかし…だってお前!お嬢様に全裸を見られた上に叫ばれるとか!!クククク!俺ならもう口説いてやってしまうのに!!」
と下品な事を言う叔父に呆れる。
「叔父さん…僕はまだ子供です!全く遠慮がない!」
「そうだな!まだ子供だよなぁ!!アハハ!!」
と下半身を見て、また笑われるからムカついた。
これだから大人は嫌なんだ!!ふん!
大体美少年の裸を見て叫ぶお嬢様も失礼だ。鼻血の一つも垂らさなかったし、変態呼ばわりされたのも実は少しショックだ。
今まで女の子達から嫌われたことなどないのに…。……でもよく考えたら、彼女達は僕達の容姿を見て…取り繕った見かけを見て、頰を染めるだけであり、心の読めるお嬢様とはまた違う。当たり前だけど。
「アッサール叔父さん…。お嬢様はサトリできっと今までとても苦しんできたと思います。
背中の傷を見せられました。あれは…両親に付けられたんですよね……」
と傷を思い出して、僕は少し哀れに思ってしまった。
「その傷以上に、心も傷付いて、人を信用できなくなったんだろうな。だって考えてみな?聞きたくもないのに、毎日他人の心の声が側に来ただけでわかっちまうなんてさ。俺なら発狂してしまう所だ。そして孤独になる。
お嬢様は気の毒だな。さてお前はどうする?」
「え……?」
「俺たちはモテるから、女の子には全く困らないが、お嬢様には顔にも傷がある。身体にも傷、心にも傷ときた。何も癒されないな」
「…………」
自分だったら死んでいてもおかしくないが、お嬢様は生きてる。耳を塞ぎ…部屋に閉じこもっても…。僕達は怪我をしてもご先祖様の様に一瞬で治るということはないけど、普通の人よりかは治りは早い。軽いものは1日くらいで大体完治するのだ。
「お前がすべきことは何だ?」
「お嬢様の友達になることですか?」
と言うとまた笑われた。何故だ?
「クククク!まだガキだもんなぁ!そうだな!友達でいいよな!!でもお嬢様は直ぐに見抜いてしまうぞ!本気で友達にならないと直ぐに嫌われてしまうな!!」
とまた小馬鹿にされ膨れる僕。
確かに心の中はスケスケだから、本気で友達にならないといけない。同情だけじゃダメで、証明しないと信用なんてされない!
そうだ…。お嬢様は旦那様と奥様には心を開き、信用されている!きっと彼らは心から心配しているのだろう。僕もそうなれたらいいな。
よし!明日旦那様にお嬢様のことを、どの様に思っているか聞きに行こうかな…。
後で洗濯して返さなきゃならない。
というか女の子に初めて全裸を見られてしまった!まぁ仕方ない状況とは言え…後で謝らないとな…。まだ子供とは言え、流石に失礼だろう。
「て、それは後!とにかく、あの院長のことを旦那様に知らせないと!!」
と僕は旦那様の部屋へと向かった。
*
僕はこれまでの事を話した。もちろん自分がヴァンパイアでコウモリになって逃げたとは言えないので、そこは隙を見て逃げたと言った。
「さっきは、皆さんが沢山いたので、帰りに迷ったと言いましたが、本当はもう少しで、あの人買いに連れて行かれる所でした」
「なんと…カクライン院長が…人買いの斡旋をしていたなんて……」
「…僕も油断しておりました。逃げ出せて良かったです」
と言うと旦那様は
「わかった…。直ぐに孤児院の調査と証拠を集めるとしよう。よく生きて戻ったね!ヴァレンティン!これからも…あの子…パウラを支えてやってほしい!」
と言われて僕は笑顔でうなづいた。
「お任せください旦那様!!」
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それから数日間調査が行われ、証拠も上がり、院長は逮捕された。人買いの方は上手く逃げられたようだが、国中に知れ渡り、男は間も無く逮捕されたようだ。
「ハハハ!それは面白い!!災難だったが丸く収まったな!」
叔父のアッサール・シーグフリッド・ヘドマンはお腹を抱えて爆笑した。
「笑い事じゃないですよ!叔父さん!ちょっとは心配してくださいよ!」
と言うと、すまんすまんと謝られつつも、まだ笑っている。
「しかし…だってお前!お嬢様に全裸を見られた上に叫ばれるとか!!クククク!俺ならもう口説いてやってしまうのに!!」
と下品な事を言う叔父に呆れる。
「叔父さん…僕はまだ子供です!全く遠慮がない!」
「そうだな!まだ子供だよなぁ!!アハハ!!」
と下半身を見て、また笑われるからムカついた。
これだから大人は嫌なんだ!!ふん!
大体美少年の裸を見て叫ぶお嬢様も失礼だ。鼻血の一つも垂らさなかったし、変態呼ばわりされたのも実は少しショックだ。
今まで女の子達から嫌われたことなどないのに…。……でもよく考えたら、彼女達は僕達の容姿を見て…取り繕った見かけを見て、頰を染めるだけであり、心の読めるお嬢様とはまた違う。当たり前だけど。
「アッサール叔父さん…。お嬢様はサトリできっと今までとても苦しんできたと思います。
背中の傷を見せられました。あれは…両親に付けられたんですよね……」
と傷を思い出して、僕は少し哀れに思ってしまった。
「その傷以上に、心も傷付いて、人を信用できなくなったんだろうな。だって考えてみな?聞きたくもないのに、毎日他人の心の声が側に来ただけでわかっちまうなんてさ。俺なら発狂してしまう所だ。そして孤独になる。
お嬢様は気の毒だな。さてお前はどうする?」
「え……?」
「俺たちはモテるから、女の子には全く困らないが、お嬢様には顔にも傷がある。身体にも傷、心にも傷ときた。何も癒されないな」
「…………」
自分だったら死んでいてもおかしくないが、お嬢様は生きてる。耳を塞ぎ…部屋に閉じこもっても…。僕達は怪我をしてもご先祖様の様に一瞬で治るということはないけど、普通の人よりかは治りは早い。軽いものは1日くらいで大体完治するのだ。
「お前がすべきことは何だ?」
「お嬢様の友達になることですか?」
と言うとまた笑われた。何故だ?
「クククク!まだガキだもんなぁ!そうだな!友達でいいよな!!でもお嬢様は直ぐに見抜いてしまうぞ!本気で友達にならないと直ぐに嫌われてしまうな!!」
とまた小馬鹿にされ膨れる僕。
確かに心の中はスケスケだから、本気で友達にならないといけない。同情だけじゃダメで、証明しないと信用なんてされない!
そうだ…。お嬢様は旦那様と奥様には心を開き、信用されている!きっと彼らは心から心配しているのだろう。僕もそうなれたらいいな。
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