現実世界で虐められ続けた最弱の俺は、剣と魔法のファンタジー世界でMP0の生産チートで無双する。落ちこぼれ王女と親に生き方を決められた公爵令嬢との人生逆転物語。
忍者の暗殺者①
「ノートル。俺は、お前のやった事を絶対に許さないっ。なぜ、そんなに幼いのに、人殺しなんてしているんだ?」 
「あんたには関係ないでしょ。」 
ノートルは話しながら距離を取る。彼女の得意は接近戦だが、最初はもう一つの得意分野、遠距離攻撃でHPを少しずつ削る事を選択した。それは秀人の天性が全くの未知であるからだ。ノートルの育ての親は、闇ギルドのマスター、コーネル。彼は龍人であり、彼を支配する龍は太古からの知識を持つ。龍から天性最高のランクは【L】だと伝え聞いており、その情報はノートルにまで届いている。しかし、秀人の天性その一つのランクが【G】だった。更にこのシステムというものはコーネルから伝え聞くこの星ガイアの性質と一緒なのだ。これに危機感を感じない方がおかしい。 
ノートルはアイテムボックスから大小の苦無を取り出し、秀人に向かって緩急をつけながら連続で投げつける。これを秀人は、全てその身で受け止めた。今の秀人なら、避ける事も、その気になれば苦無を刀で弾く事も出来る。だが、そのどちらも、周りを取り囲んだ騎士団達を傷つける選択になってしまう。そして、二人はその円の中を走り始める。
会場で意識を取り戻した観客達は、騎士団に囲まれ、戦闘を開始した二人とその少女の異質な攻撃とそれを受ける秀人を見つめていた。その少女のとてつもない攻撃力は、一目瞭然。飛び道具の凄まじいスキル威力と、それに付加された雷属性の魔法はジョブ特有のもの。 しかも、動き回る二人のスピードは人間技とは思えないスピードなのだ。明らかにこの戦闘の質は、先程まで観戦していた、どの試合よりもとてつもない迫力だった。
「ノートル。お前、その武器。まるで忍者だな。侍VS忍者とか異世界で、こんな組み合わせの戦いになるとは思わなかったよ。」 
「どうでも良い。それにしても、あんた本当に馬鹿だね。避ければ良いのに……。こっちには好都合だけどさ。」 
ノートルが動き回りながら、更に苦無を投げ続ける。禍々しい雷のエフェクトを纏いながら轟音をまき散らし激しくぶつかる苦無。秀人はそれを避けもせずに、ノートルに近づいて行った。動き回るノートルから苦無が飛ぶ軌道の周辺にいる騎士団などは、そのスキルの余波だけで吹き飛ばされて、倒れては次々に気を失っていく。秀人は現在Lv87。対するノートルはLv124の物理攻撃メインのタイプ。今度という今度は魔法無効のMP0はほぼ意味が無い。その上でそのレベル差が37あり、暗殺者はそのレベルより対人戦に強い特徴がある。普通に考えるとレベル差が10あってもそれは絶望的なまでの開きなのだ。 
ノートルは、騎士団達が取り囲む円の中を走りながら、ランダムに大小の苦無を投げ続ける。騎士団達に取り囲まれたバトルフィールドは、ノートルのスキルの巻き添えで吹き飛ばされていき徐々にその人数を減らしていく。この国で最強の王国騎士団と魔法師団を、スキルの余波だけで吹き飛ばしていく少女。圧倒的な強者の存在に会場が恐怖に包まれていく。
いっぽう的に見えるノートルの攻撃だが、全ての苦無は秀人には刺さってはいなかった。それどころか秀人が喰らったダメージはほんの僅かなものであり、それすらも異様な自然回復力で常にHPは満タン。それは秀人のレベルに見合わない防御力と破格の装備性能がなせる業。そして、戦いの中、秀人はノートルとの距離を完全に詰めていた。 
「ノートル。お前、レベルの割に攻撃が弱いし、動きも遅いな。」 
「なんだと!」 
「死んだヴラドに詫びをいれろ。」 
「知るか。あいつが悪いんだ。」 
秀人は『鬼丸』に続き、裏ダンジョンで採取した素材で、新たに制作したSSSランク世界級太刀『鬼丸国綱』、その剣で突きの構えをする。今度の攻撃には、キルダーク戦のようなオーラをまた意識的に試してみる事にした。オーラを使った攻撃はキルダーク戦以降、不安定な状態にある。 
「だったら手加減は期待するなよ。【黒点】」 
「ぐはっ。」 
ヴラドを殺された怒り、その感情がオーラをコントロールする際のきっかけになっていた。先程、ノートルに使ったスキルとは完全に別物。防御力を貫通した状態でのそれは絶大な破壊力だった。基礎値を意識して成長した場合でも余程のステータスの開きがないと確実に即死する程の破壊力。もしくは防御力ではなく体力やHPを意識して伸ばした場合でなければ、喰らっただけで即アウトだった。秀人は突き刺さる瞬間に強引に刀を引き戻すのだが、オーラを込めるだけで、それはあまりにも危険な技に昇格する。その衝撃でノートルの胸当てが完全に破壊されHPは残り1になっている。だがそれでも当たり所が心臓だった為にその鼓動が完全に停止していた。そして、ノートルは意識を失いその場に倒れた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  
いつも私の作品を読んで頂き誠にありがとうございます。またいつも応援して頂きましてありがとうございます。
※ここからは解説です。興味の無い場合は読み飛ばして下さい。 
秀人とノートルのステータス 防御力と攻撃速度について
レベル差は37だが、秀人はレベルアップにより通常の6倍以上の守備力を持つ。すばやさの基礎値は2で異世界の強者と変わらない基礎値だが、農民と真農民によるポイント振り分けが上乗せされると防御8倍の素早さは6倍になる。
ノートルも闇ギルドのマスターに育てられただけあって、知力と運以外の全ての基礎値が2。農民クラスも満月で、ポイントの10のうち2つを使って素早さを4にまで上昇させている。
だが、この基礎値の時点で、レベルの低い秀人の方が26素早さが高い。
そこに加えて秀人の脚と足装備による攻撃速度の上昇はSSランク支配者級の300以上に該当する。装備も凄いがそこに付けた効力結晶で素早さが300以上も上昇している。
この為、現在のレベル差でもノートルを完全に上回るスピードになる。
※今後解明する、とある事情で現在は効力結晶の数値が爆上がりしている。
「あんたには関係ないでしょ。」 
ノートルは話しながら距離を取る。彼女の得意は接近戦だが、最初はもう一つの得意分野、遠距離攻撃でHPを少しずつ削る事を選択した。それは秀人の天性が全くの未知であるからだ。ノートルの育ての親は、闇ギルドのマスター、コーネル。彼は龍人であり、彼を支配する龍は太古からの知識を持つ。龍から天性最高のランクは【L】だと伝え聞いており、その情報はノートルにまで届いている。しかし、秀人の天性その一つのランクが【G】だった。更にこのシステムというものはコーネルから伝え聞くこの星ガイアの性質と一緒なのだ。これに危機感を感じない方がおかしい。 
ノートルはアイテムボックスから大小の苦無を取り出し、秀人に向かって緩急をつけながら連続で投げつける。これを秀人は、全てその身で受け止めた。今の秀人なら、避ける事も、その気になれば苦無を刀で弾く事も出来る。だが、そのどちらも、周りを取り囲んだ騎士団達を傷つける選択になってしまう。そして、二人はその円の中を走り始める。
会場で意識を取り戻した観客達は、騎士団に囲まれ、戦闘を開始した二人とその少女の異質な攻撃とそれを受ける秀人を見つめていた。その少女のとてつもない攻撃力は、一目瞭然。飛び道具の凄まじいスキル威力と、それに付加された雷属性の魔法はジョブ特有のもの。 しかも、動き回る二人のスピードは人間技とは思えないスピードなのだ。明らかにこの戦闘の質は、先程まで観戦していた、どの試合よりもとてつもない迫力だった。
「ノートル。お前、その武器。まるで忍者だな。侍VS忍者とか異世界で、こんな組み合わせの戦いになるとは思わなかったよ。」 
「どうでも良い。それにしても、あんた本当に馬鹿だね。避ければ良いのに……。こっちには好都合だけどさ。」 
ノートルが動き回りながら、更に苦無を投げ続ける。禍々しい雷のエフェクトを纏いながら轟音をまき散らし激しくぶつかる苦無。秀人はそれを避けもせずに、ノートルに近づいて行った。動き回るノートルから苦無が飛ぶ軌道の周辺にいる騎士団などは、そのスキルの余波だけで吹き飛ばされて、倒れては次々に気を失っていく。秀人は現在Lv87。対するノートルはLv124の物理攻撃メインのタイプ。今度という今度は魔法無効のMP0はほぼ意味が無い。その上でそのレベル差が37あり、暗殺者はそのレベルより対人戦に強い特徴がある。普通に考えるとレベル差が10あってもそれは絶望的なまでの開きなのだ。 
ノートルは、騎士団達が取り囲む円の中を走りながら、ランダムに大小の苦無を投げ続ける。騎士団達に取り囲まれたバトルフィールドは、ノートルのスキルの巻き添えで吹き飛ばされていき徐々にその人数を減らしていく。この国で最強の王国騎士団と魔法師団を、スキルの余波だけで吹き飛ばしていく少女。圧倒的な強者の存在に会場が恐怖に包まれていく。
いっぽう的に見えるノートルの攻撃だが、全ての苦無は秀人には刺さってはいなかった。それどころか秀人が喰らったダメージはほんの僅かなものであり、それすらも異様な自然回復力で常にHPは満タン。それは秀人のレベルに見合わない防御力と破格の装備性能がなせる業。そして、戦いの中、秀人はノートルとの距離を完全に詰めていた。 
「ノートル。お前、レベルの割に攻撃が弱いし、動きも遅いな。」 
「なんだと!」 
「死んだヴラドに詫びをいれろ。」 
「知るか。あいつが悪いんだ。」 
秀人は『鬼丸』に続き、裏ダンジョンで採取した素材で、新たに制作したSSSランク世界級太刀『鬼丸国綱』、その剣で突きの構えをする。今度の攻撃には、キルダーク戦のようなオーラをまた意識的に試してみる事にした。オーラを使った攻撃はキルダーク戦以降、不安定な状態にある。 
「だったら手加減は期待するなよ。【黒点】」 
「ぐはっ。」 
ヴラドを殺された怒り、その感情がオーラをコントロールする際のきっかけになっていた。先程、ノートルに使ったスキルとは完全に別物。防御力を貫通した状態でのそれは絶大な破壊力だった。基礎値を意識して成長した場合でも余程のステータスの開きがないと確実に即死する程の破壊力。もしくは防御力ではなく体力やHPを意識して伸ばした場合でなければ、喰らっただけで即アウトだった。秀人は突き刺さる瞬間に強引に刀を引き戻すのだが、オーラを込めるだけで、それはあまりにも危険な技に昇格する。その衝撃でノートルの胸当てが完全に破壊されHPは残り1になっている。だがそれでも当たり所が心臓だった為にその鼓動が完全に停止していた。そして、ノートルは意識を失いその場に倒れた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇  
いつも私の作品を読んで頂き誠にありがとうございます。またいつも応援して頂きましてありがとうございます。
※ここからは解説です。興味の無い場合は読み飛ばして下さい。 
秀人とノートルのステータス 防御力と攻撃速度について
レベル差は37だが、秀人はレベルアップにより通常の6倍以上の守備力を持つ。すばやさの基礎値は2で異世界の強者と変わらない基礎値だが、農民と真農民によるポイント振り分けが上乗せされると防御8倍の素早さは6倍になる。
ノートルも闇ギルドのマスターに育てられただけあって、知力と運以外の全ての基礎値が2。農民クラスも満月で、ポイントの10のうち2つを使って素早さを4にまで上昇させている。
だが、この基礎値の時点で、レベルの低い秀人の方が26素早さが高い。
そこに加えて秀人の脚と足装備による攻撃速度の上昇はSSランク支配者級の300以上に該当する。装備も凄いがそこに付けた効力結晶で素早さが300以上も上昇している。
この為、現在のレベル差でもノートルを完全に上回るスピードになる。
※今後解明する、とある事情で現在は効力結晶の数値が爆上がりしている。
「現実世界で虐められ続けた最弱の俺は、剣と魔法のファンタジー世界でMP0の生産チートで無双する。落ちこぼれ王女と親に生き方を決められた公爵令嬢との人生逆転物語。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
3万
-
4.9万
-
-
9,628
-
1.6万
-
-
5,076
-
2.5万
-
-
1.2万
-
4.7万
-
-
8,097
-
5.5万
-
-
9,300
-
2.3万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
13
-
1
-
-
1,260
-
8,383
-
-
48
-
129
-
-
168
-
148
-
-
42
-
55
-
-
6,576
-
2.9万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
569
-
1,133
-
-
403
-
718
-
-
2,415
-
6,662
-
-
599
-
220
-
-
44
-
89
-
-
3,522
-
5,226
-
-
11
-
4
-
-
410
-
273
-
-
32
-
11
-
-
170
-
156
-
-
6,120
-
2.6万
「ファンタジー」の人気作品
-
-
3万
-
4.9万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
1.2万
-
4.7万
-
-
1万
-
2.3万
-
-
9,628
-
1.6万
-
-
9,533
-
1.1万
-
-
9,300
-
2.3万
-
-
9,140
-
2.3万
コメント