現実世界で虐められ続けた最弱の俺は、剣と魔法のファンタジー世界でMP0の生産チートで無双する。落ちこぼれ王女と親に生き方を決められた公爵令嬢との人生逆転物語。
MP0
決戦当日 
王立第一魔法学園 校庭に集まった此方側の人間は 秀人とクラスのグループ7名。Aランク冒険者3名。学園長。 王国騎士団。王国魔法師団。合わせて約111名。 
この中で戦力となり得るのは、学園長と秀人の仲間、そしてAランク冒険者と辛うじて騎士団長。 
秀人の仲間達は、度重なる修行で、既にユートピアの王国騎士団の強さを超えている。 
その強さの要因はたくさんある。
地球の神から貰ったギフトで、秀人が究極鑑定の力を使いそれぞれを指導する事で、その後一定期間は経験値や職業経験値の入りが良くなるという事。農民職のポイント10を初期値に振り分けレベルアップには10ポイント分余計に強くなれる事。更に秀人が満月している職の職業経験値は更に倍率が高い。簡単に『ジョブマスター』を得られたのはこれが原因だった。そして、各々がきちんと適性の武器を装備している事も強さの要因になっている。 
 
校門からキルダークの姿が見える。キルダークは遠くからユノに向かって叫んでいる。 
「ぎゃははは。何だよ。その人数、俺一人にそんなにビビったのか? それでユノ結婚の決意は固まったんだろうなぁ。」 
「ええ。固まったわ。私はあなたとは絶対に結婚しない。秀人一筋よ。」 
「は? 誰だよ。秀人って?」 
秀人はキルダークに向かって歩き始めていた。広い校庭の中でキルダークと数メートルの場所まで移動し、秀人はキルダークを睨みつける。 
「俺が秀人だ。今後一切、俺の女を泣かすような事はさせない。」 
「ぎゃはははは。なんだ? この命知らずの雑魚は? お前死にたいのか? 【闇よ砕け】もう死んでるけどな。ぎゃはははは。」 
キルダークの杖から飛び出した小さな黒い球が秀人にぶつかり、そこで弾ける。 
「俺と一対一で決闘しろ。そして。負けたら二度とユノには関わるな。」 
「は? なんだ? なぜ破壊の魔法が発動しない?」 
キルダークが狼狽えるのは、当然だった【闇よ砕け】の効果は、対象を全身を内側から破壊する闇魔法で通常はすぐに回復しなければ一撃必殺の技。秀人にぶつかりはしたがその効果が発動しなかった。 
「え? 何かしたのか? 学園長。例の作戦を。」 
「いくぞー。皆の者。【広域結界】バトルフィールド 今じゃ。全員で魔力を注ぎ込め。」 
「システム操作・【異空間】」  
学園長がその魔法陣を展開すると、そこにいる全員が魔力を魔法陣に注ぎ込む。魔法陣はその数を増やし、秀人とキルダークを取り囲みその周り500㎥に結界を展開する。その結界の内側と外側をそれぞれ秀人の天性で、異空間に繋がるように設定した。 
「ほー。これは凄い。全員の魔力を注ぎ込んだ広域結界も強力じゃが、それを術師を殺したら絶対に出られない空間に変えるとは、なかなか考えおったのぉ。これなら、誰も死ぬ心配は無いわい。」 
「秀人……あなたにばかり背負わせて、ごめんなさい。」 
そして、ユノは自分の苦難をまたしても秀人に背負わせてしまった事を謝罪をした。だが、それは、後悔では無い。むしろ先程、秀人が自分の事を俺の女と言ってくれた事、その一瞬で幸せに包まれている。だから、それは謝罪だけで無く、そこにあなたに自分の全てを捧げる的なものも含まれていた。それも込みで秀人に背負わせていたのだ。 
「ユノ。全部背負ってやる。それに絶対に負けないから安心して。」 
そんな事を知らない秀人は、普通に肯定していた。 
「おい。キルなんちゃら。お前が負けたら今後、ユノに関わらないと約束しろ。」 
「なんだ。なんだー。ぎゃははは。雑魚共が群がって小細工をしやがって。こんな結界など簡単に壊してやる。【地獄破壊】」 
キルダークの杖から黒いキューブ型の衝撃波が放たれ、杖から離れる程に、その大きさが膨れ上がる。だがそれは、結界をすり抜けてどこか違う場所に消えて行った。 
「…………なんだっ? なぜ。魔法が効かない。」 
「結界の内側に薄い異空間の入口を挟んでいる。念のために強力な結界を作って貰ったけど、その結界を破壊する事は不可能だ。結界への攻撃は異空間の中にすり抜けていくだけ。異空間はこの前のダンジョンで知ったんだけどな。ただし、人体は通り抜け不可に設定してある。この結界内500㎥以内で戦おうか。俺を殺しても良いけど外には出られなくなるぞ。もう一度言う! キルなんちゃら。負けたら、ユノに関わらないと約束しろ。」 
「俺の名はキルダークだ。ゴミ虫の上にペテンを使うとは。ならばこうすれば良い。空間転移……? 移動しないだと。」 
「空間転移はダンジョンの中から外には出れないんだろ? きっとそれに近い原理だよ。この場所は魔竜のダンジョンを参考にした異空間の中にあるからな。」 
「良いだろう。だったら、お前を欠片も残さずに殺して脱出する。あは。」 
「いや。だから、殺したら出れないって。」 
「ぎゃははは。俺が、お前如きのペテンに惑わされると思うな。殺してやるよこの蛆虫が。【黒い太陽】」  
【黒い太陽】が頭上から秀人を襲い、秀人にぶつかった瞬間にそれは消滅した。秀人は今まで魔法を喰らってダメージを受けた事が無い。それはただ単に防御力が高いからだと自分では思っていた。だがキルダークの魔法。それは、その攻撃の規模が大きいからこそ、キルダークにはハッキリと秀人に触れると魔法が消滅する事が理解出来ていた。呆けているキルダークに秀人は不思議そうに問いかけた。 
「は? もしかして、お前の魔法はただのハッタリなのか?」 
「……何なんだよ。お前は?」 
キルダークは拳を握り、悔しそうに顔を歪める。
「何って何が?」 
「は? 糞野郎。惚けていやがるのか。あ? 嘗めやがって、良いだろう。絶対的に死ねよ。【地獄破壊】【暗黒爆発】【黒い猛毒】【黒の衝撃】【影魂】【十闇襲剣】【冥王究極降襲】【黒龍波】【乱闇槍撃】【暗黒獄炎】【ブラックディザスター】【スーパーノヴァ】【死神よ彼の者を葬れ】……………………………………………………………………………………………………………………………………///////////////////////////。はぁはぁはぁ。」  
キルダークは魔法を連発する。もはや手加減不要。同時に、何の魔法なら効果があるのかを必死で試していた。得意とする闇系等の魔法からあらゆる属性魔法を試した。何十発も連続して魔法を叩き込み、それでも秀人には、ただ魔法がぶつかり同時に消滅するだけで何の痛みも感じる事はなかった。キルダークは息を切らせて、魔法攻撃をを中断する。 
「なぜだ。なぜ魔法が効かない?」 
「へんっ。俺の防御力を甘く見たようだな。」 
その答えにもはや痺れを切らして、マァムが出現する。 
「違いますよ。それはマスターがMP0だからです。」 
「え? マァム? MP0って、MPが無いだけなんじゃないの?」 
「秀人。ステータスをよく確認しましたか? MP0はコンボで発生した唯一無二の特別なマナの能力ですよ。それでは、私は眠いので失礼します。こんな三下を相手に私の出番はありません。もっとも、私に戦闘能力ありませんが。」 
もし、仮にキルダークが魔法職以外の戦闘職であれば、そこには秀人に対して圧勝するだけの絶望的レベルの差があった。だが、対魔法戦闘に関して言えば、それは別の話である。秀人には、一定基準以下であれば、あらゆる魔法の効果が無い。それを打ち消す何かがある。 
「ちょっと、行くなー。コンボに能力の説明なんて書いてなかったぞー。」 
「俺が三下だと? 良いだろう。魔法が効かないなら、杖でぶっ倒すのみ。Lv428の通常攻撃を嘗めるなよ。お前基礎値が異様に高いが、大抵の世界レベルはお前程ではないが当然基礎値を上げている。つまりこれだけのレベル差、今のお前の攻撃力や防御力なら殴るだけで圧倒的に俺が勝つ。ぎゃはははは。圧倒的に殺しつくしてやる。」 
 
*** 
 一方、秀人達の戦いを見守る王立第一魔法学園の校庭には、仲間達に近づいてくる一つの影があった。
「お前等。よくもキルを出し抜きやがったな。そのせいで遅れて着いて来た俺だけが追いて行かれちまったぜ。」 
突然現れた小さな悪魔に、モーリスが反応する。 
「なぜ、こんな所にモンスターが? 小さいし害は無さそうだけど。」 
「馬鹿が。モンスターなどと一緒にするな。俺様はキルと契約した大悪魔、デモンだ。言っとくが俺の魔法出力はエレメンタルマスターのLv428の魔力回路を基にしている。キルが近くにいない分、いつもより弱体化はするが、お前等程度は一瞬で殺せるぞ。」 
「デモンとやら、たかが使い魔が言うでは無いか。儂らも嘗められたものじゃ。のお騎士団長。」 
「まったくです。ザムガトルス様。学生諸君と冒険者達、ここは我々に任せて下がりたまえ。」 
そこで、デモンとキルダークとの接続が切れ、巨大な本当の姿に戻る。それを見た騎士団長は先程の威勢が消え、顔が青ざめていく。それもそのはず。デモンは魔物にしたらSS級以上に相当する悪魔。それの本来の姿は、学園長ですら臆する程の強大な威圧と雰囲気を発している。 
「ん? キルの魔力回路と完全に分断されたな。だが、俺は大悪魔。弱体化された状態と然程変わらぬ。【闇よ彼の者を弾き飛ばせ】」【視界移動】 
デモンが、ユノに向けて魔法を使用した。だが、いち早く危機を察知した心愛が、ユノを連れて、中距離移動魔法でその場所から離れた。 
「移動魔法か。だが、それは好都合。ユノさえ逃がせば、それがキルへの言い訳になる。本当はキルには兵隊も生かしておく必要があるんだが、俺様はそんなの知らん。」 
デモンが学園の校庭にいる100人強に対して、闇の拘束魔法で縛り付けた。 
「【絶望の呪縛】」 
「【黒い太陽】」
その後で、先日キルダークが使ったのと同じ【黒い太陽】頭上にはキルダークより僅かに劣る400㎥級の巨大な球を展開した。 
「ふん。これでチェックメイトだな。」 
それは本当に絶望的だった。そこに集まった110人の仲間は全員が間近に迫る死を予感した。そこに状態異常の絶望の効果も重なり、気絶する者が後を絶たなかった。
王立第一魔法学園 校庭に集まった此方側の人間は 秀人とクラスのグループ7名。Aランク冒険者3名。学園長。 王国騎士団。王国魔法師団。合わせて約111名。 
この中で戦力となり得るのは、学園長と秀人の仲間、そしてAランク冒険者と辛うじて騎士団長。 
秀人の仲間達は、度重なる修行で、既にユートピアの王国騎士団の強さを超えている。 
その強さの要因はたくさんある。
地球の神から貰ったギフトで、秀人が究極鑑定の力を使いそれぞれを指導する事で、その後一定期間は経験値や職業経験値の入りが良くなるという事。農民職のポイント10を初期値に振り分けレベルアップには10ポイント分余計に強くなれる事。更に秀人が満月している職の職業経験値は更に倍率が高い。簡単に『ジョブマスター』を得られたのはこれが原因だった。そして、各々がきちんと適性の武器を装備している事も強さの要因になっている。 
 
校門からキルダークの姿が見える。キルダークは遠くからユノに向かって叫んでいる。 
「ぎゃははは。何だよ。その人数、俺一人にそんなにビビったのか? それでユノ結婚の決意は固まったんだろうなぁ。」 
「ええ。固まったわ。私はあなたとは絶対に結婚しない。秀人一筋よ。」 
「は? 誰だよ。秀人って?」 
秀人はキルダークに向かって歩き始めていた。広い校庭の中でキルダークと数メートルの場所まで移動し、秀人はキルダークを睨みつける。 
「俺が秀人だ。今後一切、俺の女を泣かすような事はさせない。」 
「ぎゃはははは。なんだ? この命知らずの雑魚は? お前死にたいのか? 【闇よ砕け】もう死んでるけどな。ぎゃはははは。」 
キルダークの杖から飛び出した小さな黒い球が秀人にぶつかり、そこで弾ける。 
「俺と一対一で決闘しろ。そして。負けたら二度とユノには関わるな。」 
「は? なんだ? なぜ破壊の魔法が発動しない?」 
キルダークが狼狽えるのは、当然だった【闇よ砕け】の効果は、対象を全身を内側から破壊する闇魔法で通常はすぐに回復しなければ一撃必殺の技。秀人にぶつかりはしたがその効果が発動しなかった。 
「え? 何かしたのか? 学園長。例の作戦を。」 
「いくぞー。皆の者。【広域結界】バトルフィールド 今じゃ。全員で魔力を注ぎ込め。」 
「システム操作・【異空間】」  
学園長がその魔法陣を展開すると、そこにいる全員が魔力を魔法陣に注ぎ込む。魔法陣はその数を増やし、秀人とキルダークを取り囲みその周り500㎥に結界を展開する。その結界の内側と外側をそれぞれ秀人の天性で、異空間に繋がるように設定した。 
「ほー。これは凄い。全員の魔力を注ぎ込んだ広域結界も強力じゃが、それを術師を殺したら絶対に出られない空間に変えるとは、なかなか考えおったのぉ。これなら、誰も死ぬ心配は無いわい。」 
「秀人……あなたにばかり背負わせて、ごめんなさい。」 
そして、ユノは自分の苦難をまたしても秀人に背負わせてしまった事を謝罪をした。だが、それは、後悔では無い。むしろ先程、秀人が自分の事を俺の女と言ってくれた事、その一瞬で幸せに包まれている。だから、それは謝罪だけで無く、そこにあなたに自分の全てを捧げる的なものも含まれていた。それも込みで秀人に背負わせていたのだ。 
「ユノ。全部背負ってやる。それに絶対に負けないから安心して。」 
そんな事を知らない秀人は、普通に肯定していた。 
「おい。キルなんちゃら。お前が負けたら今後、ユノに関わらないと約束しろ。」 
「なんだ。なんだー。ぎゃははは。雑魚共が群がって小細工をしやがって。こんな結界など簡単に壊してやる。【地獄破壊】」 
キルダークの杖から黒いキューブ型の衝撃波が放たれ、杖から離れる程に、その大きさが膨れ上がる。だがそれは、結界をすり抜けてどこか違う場所に消えて行った。 
「…………なんだっ? なぜ。魔法が効かない。」 
「結界の内側に薄い異空間の入口を挟んでいる。念のために強力な結界を作って貰ったけど、その結界を破壊する事は不可能だ。結界への攻撃は異空間の中にすり抜けていくだけ。異空間はこの前のダンジョンで知ったんだけどな。ただし、人体は通り抜け不可に設定してある。この結界内500㎥以内で戦おうか。俺を殺しても良いけど外には出られなくなるぞ。もう一度言う! キルなんちゃら。負けたら、ユノに関わらないと約束しろ。」 
「俺の名はキルダークだ。ゴミ虫の上にペテンを使うとは。ならばこうすれば良い。空間転移……? 移動しないだと。」 
「空間転移はダンジョンの中から外には出れないんだろ? きっとそれに近い原理だよ。この場所は魔竜のダンジョンを参考にした異空間の中にあるからな。」 
「良いだろう。だったら、お前を欠片も残さずに殺して脱出する。あは。」 
「いや。だから、殺したら出れないって。」 
「ぎゃははは。俺が、お前如きのペテンに惑わされると思うな。殺してやるよこの蛆虫が。【黒い太陽】」  
【黒い太陽】が頭上から秀人を襲い、秀人にぶつかった瞬間にそれは消滅した。秀人は今まで魔法を喰らってダメージを受けた事が無い。それはただ単に防御力が高いからだと自分では思っていた。だがキルダークの魔法。それは、その攻撃の規模が大きいからこそ、キルダークにはハッキリと秀人に触れると魔法が消滅する事が理解出来ていた。呆けているキルダークに秀人は不思議そうに問いかけた。 
「は? もしかして、お前の魔法はただのハッタリなのか?」 
「……何なんだよ。お前は?」 
キルダークは拳を握り、悔しそうに顔を歪める。
「何って何が?」 
「は? 糞野郎。惚けていやがるのか。あ? 嘗めやがって、良いだろう。絶対的に死ねよ。【地獄破壊】【暗黒爆発】【黒い猛毒】【黒の衝撃】【影魂】【十闇襲剣】【冥王究極降襲】【黒龍波】【乱闇槍撃】【暗黒獄炎】【ブラックディザスター】【スーパーノヴァ】【死神よ彼の者を葬れ】……………………………………………………………………………………………………………………………………///////////////////////////。はぁはぁはぁ。」  
キルダークは魔法を連発する。もはや手加減不要。同時に、何の魔法なら効果があるのかを必死で試していた。得意とする闇系等の魔法からあらゆる属性魔法を試した。何十発も連続して魔法を叩き込み、それでも秀人には、ただ魔法がぶつかり同時に消滅するだけで何の痛みも感じる事はなかった。キルダークは息を切らせて、魔法攻撃をを中断する。 
「なぜだ。なぜ魔法が効かない?」 
「へんっ。俺の防御力を甘く見たようだな。」 
その答えにもはや痺れを切らして、マァムが出現する。 
「違いますよ。それはマスターがMP0だからです。」 
「え? マァム? MP0って、MPが無いだけなんじゃないの?」 
「秀人。ステータスをよく確認しましたか? MP0はコンボで発生した唯一無二の特別なマナの能力ですよ。それでは、私は眠いので失礼します。こんな三下を相手に私の出番はありません。もっとも、私に戦闘能力ありませんが。」 
もし、仮にキルダークが魔法職以外の戦闘職であれば、そこには秀人に対して圧勝するだけの絶望的レベルの差があった。だが、対魔法戦闘に関して言えば、それは別の話である。秀人には、一定基準以下であれば、あらゆる魔法の効果が無い。それを打ち消す何かがある。 
「ちょっと、行くなー。コンボに能力の説明なんて書いてなかったぞー。」 
「俺が三下だと? 良いだろう。魔法が効かないなら、杖でぶっ倒すのみ。Lv428の通常攻撃を嘗めるなよ。お前基礎値が異様に高いが、大抵の世界レベルはお前程ではないが当然基礎値を上げている。つまりこれだけのレベル差、今のお前の攻撃力や防御力なら殴るだけで圧倒的に俺が勝つ。ぎゃはははは。圧倒的に殺しつくしてやる。」 
 
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 一方、秀人達の戦いを見守る王立第一魔法学園の校庭には、仲間達に近づいてくる一つの影があった。
「お前等。よくもキルを出し抜きやがったな。そのせいで遅れて着いて来た俺だけが追いて行かれちまったぜ。」 
突然現れた小さな悪魔に、モーリスが反応する。 
「なぜ、こんな所にモンスターが? 小さいし害は無さそうだけど。」 
「馬鹿が。モンスターなどと一緒にするな。俺様はキルと契約した大悪魔、デモンだ。言っとくが俺の魔法出力はエレメンタルマスターのLv428の魔力回路を基にしている。キルが近くにいない分、いつもより弱体化はするが、お前等程度は一瞬で殺せるぞ。」 
「デモンとやら、たかが使い魔が言うでは無いか。儂らも嘗められたものじゃ。のお騎士団長。」 
「まったくです。ザムガトルス様。学生諸君と冒険者達、ここは我々に任せて下がりたまえ。」 
そこで、デモンとキルダークとの接続が切れ、巨大な本当の姿に戻る。それを見た騎士団長は先程の威勢が消え、顔が青ざめていく。それもそのはず。デモンは魔物にしたらSS級以上に相当する悪魔。それの本来の姿は、学園長ですら臆する程の強大な威圧と雰囲気を発している。 
「ん? キルの魔力回路と完全に分断されたな。だが、俺は大悪魔。弱体化された状態と然程変わらぬ。【闇よ彼の者を弾き飛ばせ】」【視界移動】 
デモンが、ユノに向けて魔法を使用した。だが、いち早く危機を察知した心愛が、ユノを連れて、中距離移動魔法でその場所から離れた。 
「移動魔法か。だが、それは好都合。ユノさえ逃がせば、それがキルへの言い訳になる。本当はキルには兵隊も生かしておく必要があるんだが、俺様はそんなの知らん。」 
デモンが学園の校庭にいる100人強に対して、闇の拘束魔法で縛り付けた。 
「【絶望の呪縛】」 
「【黒い太陽】」
その後で、先日キルダークが使ったのと同じ【黒い太陽】頭上にはキルダークより僅かに劣る400㎥級の巨大な球を展開した。 
「ふん。これでチェックメイトだな。」 
それは本当に絶望的だった。そこに集まった110人の仲間は全員が間近に迫る死を予感した。そこに状態異常の絶望の効果も重なり、気絶する者が後を絶たなかった。
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