現実世界で虐められ続けた最弱の俺は、剣と魔法のファンタジー世界でMP0の生産チートで無双する。落ちこぼれ王女と親に生き方を決められた公爵令嬢との人生逆転物語。
A級ダンジョン攻略②
地下25階の半分くらいまで進んだ所で、ダイアウルフという大きな狼とそれに騎乗するゴブリンジェネラルを発見する。  
「マルコ。今回は攻撃するな。ケイニーあの魔物はダイアウルフに騎乗してるから、ダイアウルフは騎乗出来そうだけどどうする?」  
「ダイアウルフかっこいいね。是非、手懐けて騎乗したい。」  
「じゃあ。みんなでA級ダンジョンでの初戦闘いってみようか。傷つけるのはゴブリンジェネラルだけでお願いします。」  
「「はーい。」」  
A級ダンジョンを驚くべきスピードで地下25階まで進み、現在の全員のレベルはケイニーがLv60で、それ以外は毎日レベル上げをしていた事もありLv65を突破している。元からレベルが高いフランツに至っては既にLv82だ。  
Lv70が5人でクリアできるA級ダンジョンに挑むには、普通なら、まだかなり早すぎる。それも難易度が高いダンジョンを選んでいた。だが秀人は、フランツもいて陽菜とユノはチートなので、今なら十分に通用すると踏んだのだ。  
「じゃあ。最初は私がやってみるわ。」  
そう言ったのは陽菜だった。陽菜は最初に闇属性の魔法で自身を覆い、その状態で先生から教わったという中距離格闘スキルを放つ。  
「【黒竜衝】」  
拳から放たれた黒い竜が、一瞬でゴブリンジェネラルの体を塵すら残らぬ程に木っ端微塵に粉砕した。そして、秀人達は前にキュリオンに試された時の記憶がフラッシュバックしていた。むしろ、あの時の攻撃の方が可愛く感じる程の威力になっていた。秀人は陽菜やユノのチートを改めて実感する。  
「あ。やりすぎちゃったみたいね。ごめん。それにしても、A級ダンジョンの魔物でもこんなに簡単なんだね。心愛みたいに範囲の魔法なら毎回使い処があるんだけど。」  
「まあ仕方ないよ。で、ダイアウルフの方はケイニーがテイムの仮契約をしてから、無難にユノのHPを残すあのスキルで捕まえようか? やり過ぎてもいけないし。」  
「うん。分かった。」  
ケイニーがダイアウルフに手をかざし、【テイム】でダイアウルフとの仮契約を結ぶ。ユノがそれを確認した後でスキルを発動した。  
「【聖女の束縛】」   
ダイアウルフは一撃で戦闘不能になった。ダイアウルフはまったく動けない。【テイム】の仮契約は瀕死状態になった事で無事に契約状態へと移行した。秀人はケイニーが学園に通学している所を想像する。イメージの中でA級相当の魔物に騎乗するケイニーとそれに驚く学園の生徒の姿か見える。とんでもなく話題になるだろうと思ったが、強くなる事が目的なので背に腹は代えられなかった。秀人はダイアウルフに手をかざすとシステム操作でダイアウルフのデバフをHP回復のバフに書き換えてみる。ユノも聖属性魔法でダイアウルフを回復した。  
「みんな。ありがとう。ダイアウルフこれからよろしくな。名前はダイちゃんでいいかな?」「クォ~ン」  
ダイアウルフは返事をした後でケイニーの頬を舐める。そして、ケイニーは今まで騎乗していた馬型の魔物の契約を解除しダイちゃんに騎乗した。
次に挑戦したのはダイアウルフに跨ったケイニー。  
ケイニーは一番前で戦闘の準備をし、その騎馬のダイちゃんが秀人達の前を進む。
ケイニーは父親と兄に剣の適正が無い事をいつも馬鹿にされ、落ちこぼれとして育った。だが、その時に自分を信じてくれたのがユノである。だが、どんなに努力を積み重ねても騎士としてユノの力にはなれなかった。しかし、秀人との出会いが全てを変化させた。秀人は自分の適正をケイニーに指導し、武器を変え、モンスターに騎乗する。たったそれだけでみるみるうちに強くなっていった。今ではモンスターに騎乗せずとも学生としては十分に強い事も理解している。
だが、ケイニーはもっとその先の自分が見たい。ユートピア国で最強の騎士の称号こそ自分の器を信じてくれたユノに対しての恩返しだと思っている。それでこそ、ユノ皇太女の騎士として相応しい。ケイニーは現れたモンスターをまっすぐに見据える。
現れたのはジャック・オー・ランタンというランタンを持ったカボチャ頭の怪物。ケイニーは騎乗したままでジャック・オー・ランタンに近づくと槍でジャック・オー・ランタンを一突きする。スキル無しの攻撃ではほぼノーダメージだが、ジャック・オー・ランタンは攻撃に反応し怒りのモードに突入した。目から飛び出して来た怒りの火の玉がケイニーに反撃する。 
だがケイニーの見た目が制服の鎧には、魔法などを2重に弱体化する効果がある。弱まる火の玉をその槍で掻き消し、今度は槍のスキル5連コンボでジャック・オー・ランタンを再度攻撃する。しかし、A級の魔物はそれだけではまだHPを削り切れていない。ジャック・オー・ランタンは手に包丁を持ちケイニーに襲い掛かろうとしていた。それよりも、一瞬早くケイニーがもう一度5連コンボを叩き込む。その攻撃でジャック・オー・ランタンは胸から裂けただの肉塊になりダンジョンに横たわる。 
ケイニーが、Lv60でも問題無くこれに対処出来たのは、騎乗していると威力がかなり高くなるというケイニーの槍の天性がS+++だからだ。ただ、秀人達とは違い分身のスキルが無い為に、秀人達みたいに学園生活をサボる事が出来ない。結果、秀人達よりレベル上げをする時間がないだけで、ケイニーも十分すぎる程にチートに近い。 
「さすがケイニー。やっぱり凄いわ。」
「それは当たり前です。私を誰だと思っているのですか。私はあなたの騎士なのですよ。」
ケイニーは誇らしげに鼻の下を指でなぞる。だがそれは、学生の身でありながらA級モンスターを一人で討伐した事ではない。そんな事よりも久しぶりにユノに褒められた事の方がケイニーにとっては一番誇らしい事だった。ユノは学園に入る前のように嬉しそうにケイニーを見て笑っている。ケイニーにとってユノの笑顔は希望の光の象徴だった。
そして、今は、ユノの心を取り戻してくれた秀人の事を尊敬している。恥ずかしくてあまり態度には出せていないが、秀人への感謝の気持ちを秀人に向けて拳を掲げる事で伝えている。
秀人は、それを見てついに来たかと冷や汗が止まらない。真顔のまま左の口角だけを少し吊り上げていた。
秀人はケイニーが毎回あからさまにユノを第一に考えるので、ユノの事を好きなのでは?と絶賛勘違いをしている。だが、自分がユノに告白されたので、そこは今、秀人にとって最もセンシティブな問題なのだ。ケイニーはユノが好きで、ユノは秀人が好き。秀人は青春時代にありがちな三角関係の嫌な部分を味わっている。そして、拳を秀人に向けたケイニーを見て、やはり宣戦布告をされたと思っていた。
気付かないふりで、笑ったふり、秀人は全然心のこもらない笑顔をケイニーに見せた。そして、まだまだ冷や汗が止まらない。
それに合わせてケイニーも笑った。ケイニーは友に自分の感謝の気持ちが伝わったと思っている。
秀人は心の中で泣いていた。いくら強い精神力を持っていても、友達に宣戦布告されたと思った後の笑顔は本当に怖かった。
「マルコ。今回は攻撃するな。ケイニーあの魔物はダイアウルフに騎乗してるから、ダイアウルフは騎乗出来そうだけどどうする?」  
「ダイアウルフかっこいいね。是非、手懐けて騎乗したい。」  
「じゃあ。みんなでA級ダンジョンでの初戦闘いってみようか。傷つけるのはゴブリンジェネラルだけでお願いします。」  
「「はーい。」」  
A級ダンジョンを驚くべきスピードで地下25階まで進み、現在の全員のレベルはケイニーがLv60で、それ以外は毎日レベル上げをしていた事もありLv65を突破している。元からレベルが高いフランツに至っては既にLv82だ。  
Lv70が5人でクリアできるA級ダンジョンに挑むには、普通なら、まだかなり早すぎる。それも難易度が高いダンジョンを選んでいた。だが秀人は、フランツもいて陽菜とユノはチートなので、今なら十分に通用すると踏んだのだ。  
「じゃあ。最初は私がやってみるわ。」  
そう言ったのは陽菜だった。陽菜は最初に闇属性の魔法で自身を覆い、その状態で先生から教わったという中距離格闘スキルを放つ。  
「【黒竜衝】」  
拳から放たれた黒い竜が、一瞬でゴブリンジェネラルの体を塵すら残らぬ程に木っ端微塵に粉砕した。そして、秀人達は前にキュリオンに試された時の記憶がフラッシュバックしていた。むしろ、あの時の攻撃の方が可愛く感じる程の威力になっていた。秀人は陽菜やユノのチートを改めて実感する。  
「あ。やりすぎちゃったみたいね。ごめん。それにしても、A級ダンジョンの魔物でもこんなに簡単なんだね。心愛みたいに範囲の魔法なら毎回使い処があるんだけど。」  
「まあ仕方ないよ。で、ダイアウルフの方はケイニーがテイムの仮契約をしてから、無難にユノのHPを残すあのスキルで捕まえようか? やり過ぎてもいけないし。」  
「うん。分かった。」  
ケイニーがダイアウルフに手をかざし、【テイム】でダイアウルフとの仮契約を結ぶ。ユノがそれを確認した後でスキルを発動した。  
「【聖女の束縛】」   
ダイアウルフは一撃で戦闘不能になった。ダイアウルフはまったく動けない。【テイム】の仮契約は瀕死状態になった事で無事に契約状態へと移行した。秀人はケイニーが学園に通学している所を想像する。イメージの中でA級相当の魔物に騎乗するケイニーとそれに驚く学園の生徒の姿か見える。とんでもなく話題になるだろうと思ったが、強くなる事が目的なので背に腹は代えられなかった。秀人はダイアウルフに手をかざすとシステム操作でダイアウルフのデバフをHP回復のバフに書き換えてみる。ユノも聖属性魔法でダイアウルフを回復した。  
「みんな。ありがとう。ダイアウルフこれからよろしくな。名前はダイちゃんでいいかな?」「クォ~ン」  
ダイアウルフは返事をした後でケイニーの頬を舐める。そして、ケイニーは今まで騎乗していた馬型の魔物の契約を解除しダイちゃんに騎乗した。
次に挑戦したのはダイアウルフに跨ったケイニー。  
ケイニーは一番前で戦闘の準備をし、その騎馬のダイちゃんが秀人達の前を進む。
ケイニーは父親と兄に剣の適正が無い事をいつも馬鹿にされ、落ちこぼれとして育った。だが、その時に自分を信じてくれたのがユノである。だが、どんなに努力を積み重ねても騎士としてユノの力にはなれなかった。しかし、秀人との出会いが全てを変化させた。秀人は自分の適正をケイニーに指導し、武器を変え、モンスターに騎乗する。たったそれだけでみるみるうちに強くなっていった。今ではモンスターに騎乗せずとも学生としては十分に強い事も理解している。
だが、ケイニーはもっとその先の自分が見たい。ユートピア国で最強の騎士の称号こそ自分の器を信じてくれたユノに対しての恩返しだと思っている。それでこそ、ユノ皇太女の騎士として相応しい。ケイニーは現れたモンスターをまっすぐに見据える。
現れたのはジャック・オー・ランタンというランタンを持ったカボチャ頭の怪物。ケイニーは騎乗したままでジャック・オー・ランタンに近づくと槍でジャック・オー・ランタンを一突きする。スキル無しの攻撃ではほぼノーダメージだが、ジャック・オー・ランタンは攻撃に反応し怒りのモードに突入した。目から飛び出して来た怒りの火の玉がケイニーに反撃する。 
だがケイニーの見た目が制服の鎧には、魔法などを2重に弱体化する効果がある。弱まる火の玉をその槍で掻き消し、今度は槍のスキル5連コンボでジャック・オー・ランタンを再度攻撃する。しかし、A級の魔物はそれだけではまだHPを削り切れていない。ジャック・オー・ランタンは手に包丁を持ちケイニーに襲い掛かろうとしていた。それよりも、一瞬早くケイニーがもう一度5連コンボを叩き込む。その攻撃でジャック・オー・ランタンは胸から裂けただの肉塊になりダンジョンに横たわる。 
ケイニーが、Lv60でも問題無くこれに対処出来たのは、騎乗していると威力がかなり高くなるというケイニーの槍の天性がS+++だからだ。ただ、秀人達とは違い分身のスキルが無い為に、秀人達みたいに学園生活をサボる事が出来ない。結果、秀人達よりレベル上げをする時間がないだけで、ケイニーも十分すぎる程にチートに近い。 
「さすがケイニー。やっぱり凄いわ。」
「それは当たり前です。私を誰だと思っているのですか。私はあなたの騎士なのですよ。」
ケイニーは誇らしげに鼻の下を指でなぞる。だがそれは、学生の身でありながらA級モンスターを一人で討伐した事ではない。そんな事よりも久しぶりにユノに褒められた事の方がケイニーにとっては一番誇らしい事だった。ユノは学園に入る前のように嬉しそうにケイニーを見て笑っている。ケイニーにとってユノの笑顔は希望の光の象徴だった。
そして、今は、ユノの心を取り戻してくれた秀人の事を尊敬している。恥ずかしくてあまり態度には出せていないが、秀人への感謝の気持ちを秀人に向けて拳を掲げる事で伝えている。
秀人は、それを見てついに来たかと冷や汗が止まらない。真顔のまま左の口角だけを少し吊り上げていた。
秀人はケイニーが毎回あからさまにユノを第一に考えるので、ユノの事を好きなのでは?と絶賛勘違いをしている。だが、自分がユノに告白されたので、そこは今、秀人にとって最もセンシティブな問題なのだ。ケイニーはユノが好きで、ユノは秀人が好き。秀人は青春時代にありがちな三角関係の嫌な部分を味わっている。そして、拳を秀人に向けたケイニーを見て、やはり宣戦布告をされたと思っていた。
気付かないふりで、笑ったふり、秀人は全然心のこもらない笑顔をケイニーに見せた。そして、まだまだ冷や汗が止まらない。
それに合わせてケイニーも笑った。ケイニーは友に自分の感謝の気持ちが伝わったと思っている。
秀人は心の中で泣いていた。いくら強い精神力を持っていても、友達に宣戦布告されたと思った後の笑顔は本当に怖かった。
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