現実世界で虐められ続けた最弱の俺は、剣と魔法のファンタジー世界でMP0の生産チートで無双する。落ちこぼれ王女と親に生き方を決められた公爵令嬢との人生逆転物語。
早期リタイア②
心愛は学校とバイトがない時間は、家に閉じこもり、自分が好きなアニメやマンガを読んだり、ゲームをしたりして過ごしていた。それをやっている間だけは、少しだけ心が軽くなった。
そして、心愛は自分が好きなことをすることで、自分に自信を持つことができるようになる。自分の中にある『揺るぎない正義』とアニメの主人公のような清廉な志などを結び付けて体験していたのだ。
それが心愛の生活の下地としてある。
鬼龍院心愛は、そうやって現実から逃げていた。生活する事に追われていて、人付き合い、就職活動、そして今は得意な勉強まで怠けていた。それが目の前に、実際に逃亡する場所があちら側からやって来た。
焦る秀人と興奮している心愛。心愛は秀人の両手を掴み、体を押し倒していた。興奮に顔を赤らめ息遣いが荒い。秀人の耳元で囁いている。
「……ひでとくんけもみみは?」
秀人はまだ高校生。いじめられっ子で女性と付き合った経験もない。それが大人の女性からいきなり大胆なアプローチを受けひどく動揺している。
「耳……? 耳に息を吹きかけないで下さい。突然どうしたんですか?」
「……もみみ。」
秀人は、興奮している心愛を振りほどいて立ち上がる。さながら暴漢に襲われた女子の様になぜか胸と股間に手を当てて、目には涙を溜めている。
「心愛先生。私の体をいったいどうするつもりなの!」
「なんですか体って? けもみみはいるのかと訊いているのです。さあ言いなさい。……ごめんなさい。興奮してしまいました。実は私、異世界とか、けもみみのキャラが大好きなんです。」
「けもみみ?」
「猫とかウサギとか獣の耳をした亜人ってやつです。異世界の定番ですよね?」
「あ。それは見ました。猫の耳をしたメイドさんです。」
「にゃ! ……にぁんですって。」
それから心愛が落ち着くまで、数分の時間が経過する。心愛は我を忘れてしまった事を反省する。
「これからが本題です。今アイテムボックスから取り出した金とダイヤモンドを僕はたくさん所持しています。それをこちらの世界で換金して、一緒にビジネスがしたいんです。前に先生が学校を卒業して働いたら、保護者になっても良いって言ってくれましたよね? それも含めてお願いしたいです。」 
秀人はユノと別れた後、異世界のお店で、ユノから貰った報酬で金とダイヤモンドを買っていた。
そして、生産系最強スキル【無限生成】により二つを生成した。出来た品物はお店でかったものとまったく同じだった。【無限生成】はSP消費でアイテムを生成するスキル。装備品によりSPを底上げされている秀人は、約一時間をかけて、金とダイヤモンドを作っていた。
ただ心愛には金をスキルで作り出している事は言わなかった。チートとか不正とか、もし心愛の正義感がここで発揮されてしまったら、香織を助ける事が出来なくなると感じていたからだ。
秀人はそれから、現実世界で会社を作りたい事や、他にもやりたい事を心愛に時間を掛けて説明した。ただし、秀人は心愛と会社を作った後でお金が貯まったら早期リタイアしようと思っている。
「やりますっ! それと出来る事なら、私も異世界に連れて行って貰えませんか? 私はそうゆうのに憧れてて、本当にあるんだと思ったらもう我慢が出来ません。」 
「ありがとうございます。先生の人生を変えて、罪悪感でいっぱいだったので本当に良かったです。」
「それは何度も言ってるでしょう。秀人君が考える事じゃない。私は大人なんですよ。……異世界はどうですか?」
「もちろん。実はこちらの世界から仲間を2人だけ連れて行けるんですが、友達が1人しかいなくて困ってました。」
心愛は飛び上がって喜んだ。
「やったー。……いけないアパートの中だった。」
「それと、もう一つ緊急のお願いがあって、これが姉の電話番号なんですけど、換金が終わったらその一部を香織姉ちゃんに渡して貰いたいんです。今、香織姉ちゃんはお金の為に風俗店で働いているらしくて。あと、家の人にお金を取られないように、今後は香織姉ちゃんの相談にも乗ってあげて欲しいんです。」 
「秀人君だけでなく、お姉さんも大変だったんですね。もちろん、これからは部下ですから、何でもやらせて頂きます。さっそく買取業者に連絡しましょう。」 
こうして、いくつか大手の買取業者に連絡し、買取りをしてもらった。その合計金額は金とダイヤの買取りで6億円以上になった。品質がかなり良かったらしく、どの業者からもとても喜ばれた。 
心愛はその後、一億円の入ったアタッシュケースを持って香織との待ち合わせの場所に向かった。香織に前払いの契約金として一億円を渡し、香織には新規事業への参加を了承して貰った。 同時に、桃園家の秀人に対する虐待を理由にして、秀人を心愛の家で引き取る事にも了承してもらった。
秀人はこれで自分の目的を達成する。だが次は女神様の望みを叶えなければならない。
秀人は自分の使命の内容は忘れているので、ここからは手探りになる。だが、今は希望に満ち溢れていた。その行く末に、現実世界か異世界での早期リタイアが待っているからだ。
※転移から24時間。秀人が制作した金品は現実世界で正規に登録されたものとして変換される。金の延べ棒にはロッド番号や商標など現実世界のものに、ダイヤモンドには刻印や情報が記載された鑑定書までついている。これに関わるお金の流れも最初から秀人の持ち物になっているのだ。
そして、心愛は自分が好きなことをすることで、自分に自信を持つことができるようになる。自分の中にある『揺るぎない正義』とアニメの主人公のような清廉な志などを結び付けて体験していたのだ。
それが心愛の生活の下地としてある。
鬼龍院心愛は、そうやって現実から逃げていた。生活する事に追われていて、人付き合い、就職活動、そして今は得意な勉強まで怠けていた。それが目の前に、実際に逃亡する場所があちら側からやって来た。
焦る秀人と興奮している心愛。心愛は秀人の両手を掴み、体を押し倒していた。興奮に顔を赤らめ息遣いが荒い。秀人の耳元で囁いている。
「……ひでとくんけもみみは?」
秀人はまだ高校生。いじめられっ子で女性と付き合った経験もない。それが大人の女性からいきなり大胆なアプローチを受けひどく動揺している。
「耳……? 耳に息を吹きかけないで下さい。突然どうしたんですか?」
「……もみみ。」
秀人は、興奮している心愛を振りほどいて立ち上がる。さながら暴漢に襲われた女子の様になぜか胸と股間に手を当てて、目には涙を溜めている。
「心愛先生。私の体をいったいどうするつもりなの!」
「なんですか体って? けもみみはいるのかと訊いているのです。さあ言いなさい。……ごめんなさい。興奮してしまいました。実は私、異世界とか、けもみみのキャラが大好きなんです。」
「けもみみ?」
「猫とかウサギとか獣の耳をした亜人ってやつです。異世界の定番ですよね?」
「あ。それは見ました。猫の耳をしたメイドさんです。」
「にゃ! ……にぁんですって。」
それから心愛が落ち着くまで、数分の時間が経過する。心愛は我を忘れてしまった事を反省する。
「これからが本題です。今アイテムボックスから取り出した金とダイヤモンドを僕はたくさん所持しています。それをこちらの世界で換金して、一緒にビジネスがしたいんです。前に先生が学校を卒業して働いたら、保護者になっても良いって言ってくれましたよね? それも含めてお願いしたいです。」 
秀人はユノと別れた後、異世界のお店で、ユノから貰った報酬で金とダイヤモンドを買っていた。
そして、生産系最強スキル【無限生成】により二つを生成した。出来た品物はお店でかったものとまったく同じだった。【無限生成】はSP消費でアイテムを生成するスキル。装備品によりSPを底上げされている秀人は、約一時間をかけて、金とダイヤモンドを作っていた。
ただ心愛には金をスキルで作り出している事は言わなかった。チートとか不正とか、もし心愛の正義感がここで発揮されてしまったら、香織を助ける事が出来なくなると感じていたからだ。
秀人はそれから、現実世界で会社を作りたい事や、他にもやりたい事を心愛に時間を掛けて説明した。ただし、秀人は心愛と会社を作った後でお金が貯まったら早期リタイアしようと思っている。
「やりますっ! それと出来る事なら、私も異世界に連れて行って貰えませんか? 私はそうゆうのに憧れてて、本当にあるんだと思ったらもう我慢が出来ません。」 
「ありがとうございます。先生の人生を変えて、罪悪感でいっぱいだったので本当に良かったです。」
「それは何度も言ってるでしょう。秀人君が考える事じゃない。私は大人なんですよ。……異世界はどうですか?」
「もちろん。実はこちらの世界から仲間を2人だけ連れて行けるんですが、友達が1人しかいなくて困ってました。」
心愛は飛び上がって喜んだ。
「やったー。……いけないアパートの中だった。」
「それと、もう一つ緊急のお願いがあって、これが姉の電話番号なんですけど、換金が終わったらその一部を香織姉ちゃんに渡して貰いたいんです。今、香織姉ちゃんはお金の為に風俗店で働いているらしくて。あと、家の人にお金を取られないように、今後は香織姉ちゃんの相談にも乗ってあげて欲しいんです。」 
「秀人君だけでなく、お姉さんも大変だったんですね。もちろん、これからは部下ですから、何でもやらせて頂きます。さっそく買取業者に連絡しましょう。」 
こうして、いくつか大手の買取業者に連絡し、買取りをしてもらった。その合計金額は金とダイヤの買取りで6億円以上になった。品質がかなり良かったらしく、どの業者からもとても喜ばれた。 
心愛はその後、一億円の入ったアタッシュケースを持って香織との待ち合わせの場所に向かった。香織に前払いの契約金として一億円を渡し、香織には新規事業への参加を了承して貰った。 同時に、桃園家の秀人に対する虐待を理由にして、秀人を心愛の家で引き取る事にも了承してもらった。
秀人はこれで自分の目的を達成する。だが次は女神様の望みを叶えなければならない。
秀人は自分の使命の内容は忘れているので、ここからは手探りになる。だが、今は希望に満ち溢れていた。その行く末に、現実世界か異世界での早期リタイアが待っているからだ。
※転移から24時間。秀人が制作した金品は現実世界で正規に登録されたものとして変換される。金の延べ棒にはロッド番号や商標など現実世界のものに、ダイヤモンドには刻印や情報が記載された鑑定書までついている。これに関わるお金の流れも最初から秀人の持ち物になっているのだ。
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