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時 memory

夕暮G太郎

14、ポコ・ア・ポコ/夕時弦

すごく寒い朝のとある日
パパがアナタを拾ってきた
水玉模様が可愛くて
私は「ポコ」と名付けた

月日はあっという間に流れて
どんな時も一緒に過ごした
いつの間にか私より歳をとって
とても疲れた顔で

元気に走れなくて 覚束無い足取り
でもアナタの その笑顔を
失くしたくない

出来るだけ 出来るだけ ゆっくり ゆっくり ゆっくり

一緒に 一緒に 同じ時を過ごしたい


すごく寒い雨のとある日
パパが僕を拾ってくれた
初めて会ったキミは幼くて
ボクを「ポコ」と呼んだ

月日はあっという間に流れて
どんな時 も一緒に過ごした
いつの間にかキミより歳をとって
うまく身体が動かない

もしボクがいなくなっても 元気に生きてほしい
何よりキミの その笑顔を
奪いたくない

一歩ずつ 一歩ずつ 前を向いてほしい

一つだけ 一つだけ わがまま言えるならば

どうか ボクを 忘れないで


大切なものほど 当たり前になりやすい
当たり前のものほど 失くして気付く

出来るだけ 出来るだけ ゆっくり ゆっくり ゆっくり

一緒に 一緒に 同じ時を過ごせたら

一歩ずつ 一歩ずつ 前を向いて 生きなきゃ

一つだけ 一つだけ 願い叶うならば

どうか もう一度 会いたい


すごく晴れた朝のとある日
パパがアナタを連れてきた
水玉模様が懐かしくて
私は「ポコ」と呼んだ

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