42歳 主婦 旦那様に片思い中【佳作受賞作品】

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デート⑥

純ちゃんの手が、私のぷよぷよした脇腹に添えられてる。

どうしよう?
私の余分についたお肉がバレちゃう。

いや、そんなのとっくにバレてるんだけど、でも、直接、触られたら、私が太った事、実感されちゃうよね?


私が一人であたふたしてると、

「咲笑、今度は何?」

純ちゃんは笑いながら、聞く。

「あのね、純ちゃん。
 私、あの頃とだいぶ体型が変わったから、ほんとは嫌なんじゃない?
 こんな風になるなんて、詐欺だと思ってたりしない?」

私が、ずっと心配で、でも、なかなか聞けなかった事を聞いてみる。

「そんな事、気にしてたの?
 どんな咲笑でも、俺は咲笑だから、好きなんだよ。
 もし、ここに若くてスタイルが良くて綺麗な人がいたとしても、俺は絶対、咲笑を選ぶよ。
 それとも、咲笑はおじさんになった俺は嫌だと思ってる?」

そんなはずない!

私は首をブンブンと横に振った。

「私も純ちゃんが好き。
 うちの会社にもイケメンの若い子がいるけど、比べ物にならないくらい、純ちゃんが好き。
 私には、純ちゃんしかいないの」

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