抱きついてみよう！③

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しばらくして、娘のお友達の家から、ホームパーティーのお誘いを受けた。

ママ友たちはみんなお酒を飲むらしい。

私は、お酒を飲んで潰れた事がない。

いわゆるザルというタイプだ。

少し離れた家なので、夫が車で送迎してくれる事になっていた。

娘たちが仲良く遊んでいるのを横目に、みんなでワイワイとお酒を飲む。

母も子も、たくさん遊んで、たくさん喋った。

私は、誰よりもたくさん飲んだけど、意識ははっきりしていたし、足元もしっかりしている。

ただ、子供連れなのに、深夜12時過ぎにお迎えを呼んだから、純ちゃんはちょっと不機嫌だった。

帰宅後、私は、酔ったふりをして、純ちゃんに抱きついた。

「なに！？酔ってるの！？」

驚いた純ちゃんは、私の腕を振り解いた。

ショック………

突然だったから？

娘が横にいたから？

帰りが遅くて怒ってた？

それとも、私に触られるのは嫌だった？

泣きたい。

夫婦なのに、失恋？

なんで？

私は、お風呂でひそかに泣いた。

ひとりで隠れて泣くのは、不妊治療の時以来だった。

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抱きついてみよう！③

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