私と彼のラブメモリアル

葉月櫂斗

学園祭-2

「私は、今でも結城さんが好きです。でも、火山ひやま兄妹が……」


私は葉山さんに話した。
私が結城さんをまだ好きなのを。



「まぁ、あいつらは結城が広瀬さんと付き合うのめちゃくちゃ反対してたからな。
気にしなくていいからなっ?」
「ダメです!!気にしないだなんでそんな事したら、皆に迷惑がかかります!!」



私はそう叫んだ。



「それどういう意味?」
「えっと……」
「広瀬さん?」
火山ひやま兄妹に言われたんです!私と結城さんは釣り合わないって」
「釣り合う釣り合わないは気にしなくていいじゃないのか?」
「私だって、彼らが釣り合わないって言うだけならほっときますよ!
けど、彼らはこう言ってきたんですよ!
自分から結城さんの前から消えろって、もし結城さんにこの事がバレたらみんなが……」
「みんなって、広瀬さんのいたグループの?」
「もしバレたら、みんなが何されるかわかりません!!」
「何を恐れてるの?」
「結城さんと付き合い始めた時、私のいたグループのみんなが襲われた事あるんです……」


私は、莉音りおんちゃんたちが襲われた時のことを話す。



「っまさか……」
「その犯人は火山ひやま兄妹たちだったんです!その時に言われたんです!私が結城さんと別れたら襲わないって……。だから、私は自分の想いよりは私は友人を取りました」
「――わかったよ、結城には黙っておくよ」



葉山さんはそう約束してくれた。
本当は沙羅ちゃん以外には知られたくなかったのに。

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