出張!異世界研究所!〜異世界犯罪解決します〜
残された者 3
その後、サーシェルと情報共有し、トマスと共に調査に乗り出した。
手紙には詳しいことは書かれていなかったので、ここからは自力だ。
だが、サーシェルとの情報共有のお陰である程度の目星は着いた。
実は、街の工場の一部が出入りを制限したり夜中に何らかの機械を搬入していたという情報を共有してもらった。
という事で翌日、早速そこの調査に行くことにした。
「ここね。」
「少佐からの情報だと結構な数の人間が出入りしてるそうだ。組織の規模はかなりでかいと見ていいだろう。油断すんなよ。」
工場の前に来てみると、かなりの大きさだということがわかる。
煙突からも黒煙がもくもくと出続けている。
周辺住民からの情報では夜の間も工場は稼働し続けているらしい。
一体何を作っているのだろうか。
例の加熱装置がこれでは無いかもしれないが、調査はしておいたほうが良いだろう。
工場は塀で囲まれており、出入り口は一つだけ。
出入り口となっている門には体格の良い男が2人、見張りとして立っている。
「あのー……。」
「あ?なんだ?このガキ。」
男の一人に睨まれる。
ガキとか言うな、殺すぞ。
と言ってやりたかったが、流石に堪える。
「おい、あれじゃないか?」
「あー、あれか。ほら、入れ。」
男が門を開け、入るように言ってくる。
どういう事かは分からないが、何者かと勘違いしているようだ。
ならば、それを利用させてもらおう。
トマスには独自に動いてもらう為に目配せをしておく。
気づいてくれてれば良いのだが。
取り敢えず入ってみたが塀の内側から見てみると、やはり巨大だ。
幸い、工場の中に人は集中しているらしく、周囲に人はいなかった。
いきなり工場の中に入るのは流石に厳しいと思われるので、周囲から探っていく。
工場には窓が複数ついているので、うまくやれば内部の情報が探れる。
中で何が作られているのか、それさえ分かれば脱出は簡単に出来るだろう。
見張られているのは出入り口の門のみ。
塀は外からは入れないようになってはいたが、木箱か何かを踏み台にすれば内側からなら少しの怪我を覚悟すれば簡単に出られるだろう。
そして、外に置かれた木箱を発見し、それを踏み台に窓から工場の中を覗き見る。
中は見たことが無い車のような物が無数に並んでいた。
「あれは……銃?」
その車らしき物には銃のような、しかし遥かに巨大な物がついていた。
しかし、タイヤのようなものは無く、鉄の板が連なっているような物がタイヤがあるべき所についている。
成る程、あれなら多少の不整地でも走行が可能だろう。
そして、操縦席のようなところは見えず、全てが鉄板で覆われている。
その鉄板の厚さはよく分からないがそれなりの厚さだと言う事は分かる。
あの鉄板を加工するには加熱して加工しやすくする必要があるだろう。
やはりここで正解だったのかもしれない。
そして、銃のような物がついている所は旋回でもするのだろうか、稼働しそうな雰囲気である。
「後で報告しなくちゃ。」
そろそろ離脱しよう。
そう思い、木箱から降り塀から出るため木箱を持って移動する。
そして、門の向こうから車の音が聞こえた。
「……え?でもさっき……。」
何やら門の前で揉めている。
少し離れた所から離脱しよう。
そのまま気付かれないように離脱した。
恐らく、私だと勘違いしていた本当の人物がここに到着したのだろう。
捜索が始まるだろうから早くトマスと合流し、出来るだけ遠くに行くとしよう。
私の予想が正しければ早く対処しなければ大変な事になる。
いや、もしかしたら既に手遅れかもしれない。
一刻も早くサーシェルに報告しなければ。
手紙には詳しいことは書かれていなかったので、ここからは自力だ。
だが、サーシェルとの情報共有のお陰である程度の目星は着いた。
実は、街の工場の一部が出入りを制限したり夜中に何らかの機械を搬入していたという情報を共有してもらった。
という事で翌日、早速そこの調査に行くことにした。
「ここね。」
「少佐からの情報だと結構な数の人間が出入りしてるそうだ。組織の規模はかなりでかいと見ていいだろう。油断すんなよ。」
工場の前に来てみると、かなりの大きさだということがわかる。
煙突からも黒煙がもくもくと出続けている。
周辺住民からの情報では夜の間も工場は稼働し続けているらしい。
一体何を作っているのだろうか。
例の加熱装置がこれでは無いかもしれないが、調査はしておいたほうが良いだろう。
工場は塀で囲まれており、出入り口は一つだけ。
出入り口となっている門には体格の良い男が2人、見張りとして立っている。
「あのー……。」
「あ?なんだ?このガキ。」
男の一人に睨まれる。
ガキとか言うな、殺すぞ。
と言ってやりたかったが、流石に堪える。
「おい、あれじゃないか?」
「あー、あれか。ほら、入れ。」
男が門を開け、入るように言ってくる。
どういう事かは分からないが、何者かと勘違いしているようだ。
ならば、それを利用させてもらおう。
トマスには独自に動いてもらう為に目配せをしておく。
気づいてくれてれば良いのだが。
取り敢えず入ってみたが塀の内側から見てみると、やはり巨大だ。
幸い、工場の中に人は集中しているらしく、周囲に人はいなかった。
いきなり工場の中に入るのは流石に厳しいと思われるので、周囲から探っていく。
工場には窓が複数ついているので、うまくやれば内部の情報が探れる。
中で何が作られているのか、それさえ分かれば脱出は簡単に出来るだろう。
見張られているのは出入り口の門のみ。
塀は外からは入れないようになってはいたが、木箱か何かを踏み台にすれば内側からなら少しの怪我を覚悟すれば簡単に出られるだろう。
そして、外に置かれた木箱を発見し、それを踏み台に窓から工場の中を覗き見る。
中は見たことが無い車のような物が無数に並んでいた。
「あれは……銃?」
その車らしき物には銃のような、しかし遥かに巨大な物がついていた。
しかし、タイヤのようなものは無く、鉄の板が連なっているような物がタイヤがあるべき所についている。
成る程、あれなら多少の不整地でも走行が可能だろう。
そして、操縦席のようなところは見えず、全てが鉄板で覆われている。
その鉄板の厚さはよく分からないがそれなりの厚さだと言う事は分かる。
あの鉄板を加工するには加熱して加工しやすくする必要があるだろう。
やはりここで正解だったのかもしれない。
そして、銃のような物がついている所は旋回でもするのだろうか、稼働しそうな雰囲気である。
「後で報告しなくちゃ。」
そろそろ離脱しよう。
そう思い、木箱から降り塀から出るため木箱を持って移動する。
そして、門の向こうから車の音が聞こえた。
「……え?でもさっき……。」
何やら門の前で揉めている。
少し離れた所から離脱しよう。
そのまま気付かれないように離脱した。
恐らく、私だと勘違いしていた本当の人物がここに到着したのだろう。
捜索が始まるだろうから早くトマスと合流し、出来るだけ遠くに行くとしよう。
私の予想が正しければ早く対処しなければ大変な事になる。
いや、もしかしたら既に手遅れかもしれない。
一刻も早くサーシェルに報告しなければ。
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