出張!異世界研究所!〜異世界犯罪解決します〜
調査開始 2
「さ、ここが俺の実家だ。」
しばらく歩いた後、海辺にある一軒家に着いた。
それなりの大きさの家だ。
漁師をしていると言ってたし、漁師として成功しているのだろう。
トマスがノックをする。
「はいはい。って、あんた帰ってきたの!?」
「おう!ただいま!」
トマスの母親と思しき女性が家から出てくる。
「ん?後ろの人達は?」
「ああ、紹介するよ。こちらは……俺の友人のロイと、その同僚のシャルだ。」
設定は友人という事にしてある。
シャルと共に軽く頭を下げておく。
「あら、まどお若いのにもうお仕事してらっしゃるんですね。ささ、どうぞ上がって下さい。」
シャルに軽く目配せをする。
「不審な気配は無いわ。トマスから聞いていた通りね。」
「そうか。ありがとう。」
シャルと小声でやり取りする。
予めシャルには不審な気配が無いか探っておくように言っておいた。
前にトマスから家族構成を聞いておいていたのだ。
周囲にも不審な気配は無いようだし、安心して上がらせてもらうとしよう。
「久しぶりだな!トマス!何しに来たんだ?」
「ああ、今日は仕事でな。」
自分達は素性を明かし、仕事の内容を説明した。
トマスの両親は多少驚いているようだったが、自分の息子の特殊な所属も理解しているらしく、すんなりと受け入れて貰えた。
「異世界犯罪か……。まぁ、多少は話を聞くが我が家には何も無いぞ。」
「やっぱりそうか。じゃあ、暫くここを調査の拠点にしたいんだ。部屋、まだ余ってたよな?」
トマスの質問に父親が答える。
「ああ、余ってる。使うのは構わんが、少し片付けなくちゃならん。直ぐには使えないぞ?」
「あ、では今日中に調べておきたい場所があるので自分とシャルてそちらを先に調べてきます。」
シャルも置いて行こうと思っていたのだが、絶対に嫌がるだろう。
「まぁ、その気遣いを素直に受け取っておくか。部屋はきっちり綺麗にしておくから、行って来い。」
どうやらトマスに家族の時間を作ろうとしたのが見破られていたらしい。
「いきなり来たのに受け入れて頂き本当にありがとうございます。お礼は必ずしますので。」
まぁ、トマスにとっては久々の帰郷なのだ。
家族との時間は大切にしてほしいからな。
「いやいや、こちらこそ、その仕事が無ければこうして息子と久々に会うことも無かったからな。気まで使ってくれてありがとう。」
トマスの両親が頭を下げてくる。
「い、いえ、そんな感謝されるような事は何も!」
「いや、正直もう死ぬまで息子とは会えないのではと思っていたからな。本当に感謝する。」
「私達は漁師です。状況によっては事故で死ぬことも有り得ます。偶然だとしてもそんな私達にこんな機会を下さった事には感謝をさせてください。」
そこまで言われてしまっては困ってしまう。
「分かりました。ですので、今日一日家族で楽しんでください。食事もこちらはこちらで済ましてきますのでお気になさらず。」
そのまま、シャルと共に家を出ていった。
あのまま家に長居しては出づらくなりそうだったのでそそくさと出て来た。
「で、調べたい所って?」
「ああ、地図で気になる所があってさ、ここに異世界人発祥の地って書かれてて、メモによると石碑が立ってて何か書かれているらしい。」
どうやらこの国の異世界人はこのアナテルから発祥したらしい。
一体どういうことなのかは実際に行けば分かるだろう。
「そんなに遠い場所じゃ無いのね。他にもあるの?夜の10時まで大分あるけど。」
「いや、正直な所そんなに無い。トマス抜きで危険な所を調べられないし、それに、トマスに家族の時間を作ってやろうと思ってな。」
犯罪者の拠点に突撃するのも有りなのではと思ったが、流石に危険だ。
それに、家族との時間は大切だ。
そう言えば、家に手紙をまだ出していなかったな。
帰ったら出すとしよう。
「じゃあ、どうするの?」
「……情報収集がてら街でも見て回るか。」
正直、暇だ。
何をするにも土地勘が摑めていない。
そういった意味でも街を見て回る必要はあるだろう。
「……まぁ、もう慣れたわ。」
「え?」
シャルが何やら独り言を行っていたが、意味が良く分からない。
何に慣れたのだろうか。
「何でもない!」
「……何だ?」
シャルがそのまま走って行ってしまった。
意味が分からない。
まぁ、あまり家の前でウロウロしていてもトマスの家族に迷惑だろう。
さっさと行くとしよう。
しばらく歩いた後、海辺にある一軒家に着いた。
それなりの大きさの家だ。
漁師をしていると言ってたし、漁師として成功しているのだろう。
トマスがノックをする。
「はいはい。って、あんた帰ってきたの!?」
「おう!ただいま!」
トマスの母親と思しき女性が家から出てくる。
「ん?後ろの人達は?」
「ああ、紹介するよ。こちらは……俺の友人のロイと、その同僚のシャルだ。」
設定は友人という事にしてある。
シャルと共に軽く頭を下げておく。
「あら、まどお若いのにもうお仕事してらっしゃるんですね。ささ、どうぞ上がって下さい。」
シャルに軽く目配せをする。
「不審な気配は無いわ。トマスから聞いていた通りね。」
「そうか。ありがとう。」
シャルと小声でやり取りする。
予めシャルには不審な気配が無いか探っておくように言っておいた。
前にトマスから家族構成を聞いておいていたのだ。
周囲にも不審な気配は無いようだし、安心して上がらせてもらうとしよう。
「久しぶりだな!トマス!何しに来たんだ?」
「ああ、今日は仕事でな。」
自分達は素性を明かし、仕事の内容を説明した。
トマスの両親は多少驚いているようだったが、自分の息子の特殊な所属も理解しているらしく、すんなりと受け入れて貰えた。
「異世界犯罪か……。まぁ、多少は話を聞くが我が家には何も無いぞ。」
「やっぱりそうか。じゃあ、暫くここを調査の拠点にしたいんだ。部屋、まだ余ってたよな?」
トマスの質問に父親が答える。
「ああ、余ってる。使うのは構わんが、少し片付けなくちゃならん。直ぐには使えないぞ?」
「あ、では今日中に調べておきたい場所があるので自分とシャルてそちらを先に調べてきます。」
シャルも置いて行こうと思っていたのだが、絶対に嫌がるだろう。
「まぁ、その気遣いを素直に受け取っておくか。部屋はきっちり綺麗にしておくから、行って来い。」
どうやらトマスに家族の時間を作ろうとしたのが見破られていたらしい。
「いきなり来たのに受け入れて頂き本当にありがとうございます。お礼は必ずしますので。」
まぁ、トマスにとっては久々の帰郷なのだ。
家族との時間は大切にしてほしいからな。
「いやいや、こちらこそ、その仕事が無ければこうして息子と久々に会うことも無かったからな。気まで使ってくれてありがとう。」
トマスの両親が頭を下げてくる。
「い、いえ、そんな感謝されるような事は何も!」
「いや、正直もう死ぬまで息子とは会えないのではと思っていたからな。本当に感謝する。」
「私達は漁師です。状況によっては事故で死ぬことも有り得ます。偶然だとしてもそんな私達にこんな機会を下さった事には感謝をさせてください。」
そこまで言われてしまっては困ってしまう。
「分かりました。ですので、今日一日家族で楽しんでください。食事もこちらはこちらで済ましてきますのでお気になさらず。」
そのまま、シャルと共に家を出ていった。
あのまま家に長居しては出づらくなりそうだったのでそそくさと出て来た。
「で、調べたい所って?」
「ああ、地図で気になる所があってさ、ここに異世界人発祥の地って書かれてて、メモによると石碑が立ってて何か書かれているらしい。」
どうやらこの国の異世界人はこのアナテルから発祥したらしい。
一体どういうことなのかは実際に行けば分かるだろう。
「そんなに遠い場所じゃ無いのね。他にもあるの?夜の10時まで大分あるけど。」
「いや、正直な所そんなに無い。トマス抜きで危険な所を調べられないし、それに、トマスに家族の時間を作ってやろうと思ってな。」
犯罪者の拠点に突撃するのも有りなのではと思ったが、流石に危険だ。
それに、家族との時間は大切だ。
そう言えば、家に手紙をまだ出していなかったな。
帰ったら出すとしよう。
「じゃあ、どうするの?」
「……情報収集がてら街でも見て回るか。」
正直、暇だ。
何をするにも土地勘が摑めていない。
そういった意味でも街を見て回る必要はあるだろう。
「……まぁ、もう慣れたわ。」
「え?」
シャルが何やら独り言を行っていたが、意味が良く分からない。
何に慣れたのだろうか。
「何でもない!」
「……何だ?」
シャルがそのまま走って行ってしまった。
意味が分からない。
まぁ、あまり家の前でウロウロしていてもトマスの家族に迷惑だろう。
さっさと行くとしよう。
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