出張!異世界研究所!〜異世界犯罪解決します〜
南の島で 1
「……気持ち悪い。」
「大丈夫か?シャル?」
自分達は今アナテルヘと向かう船に乗っている。
が、シャルは乗り物に弱いのかガッツリ船酔い中である。
この前も首都に戻る汽車でも吐きそうになっていたし。
まぁ、それを見越して酔い止めは持って来ている。
「ほら、コレが最後のだ。」
「あ、ありがとう。」
既に船に乗って数日。
もうすぐアナテルにつくのだが何日も船に乗っているので持参してきた薬もコレが最後だ。
「安心して下さい。私も持ってきていますよ。」
「あ、ありがとうございます。……トマスさん。自分には敬語じゃなくて良いですよ。」
自分とシャルは同年代だ。
まぁ、シャルの方が年下だが、今更シャルに敬語を使えと言うつもりはない。
シャルが敬語とか逆に気持ち悪い。
だが、トマスに敬語を使われるのは更に気持ちが悪い。
「あー慣れなくてな。すまんすまん。あ、逆にあんたも俺に敬語使わなくて良いからな。」
「分かりました。まぁ、もうすぐアナテルにつきます。シャルもそれまでは大丈夫でしょう。」
と、自分も敬語を使っていた事に気づく。
トマスに笑われてしまう。
トマスも敬語を使わなければかなりのフランクな感じだ。
こちらとしてはこれくらいのほうがやりやすい。
「……うぅっ!」
「えっ!?シャル!?」
すると、シャルが薬を飲もうとしていたのだが突如として口元を抑え始めた。
今は外の空気を吸っていたいたのだが、どうやら、手遅れだったらしい。
キラキラが海へと落ちていく。
「……後で励ましてやろう。」
「そうだな。」
年頃の娘が自分の嘔吐シーンを見られて良い気分な訳が無い。
まぁ、励ましてやろう。
「マジで最悪……。」
「まぁ、これでも飲んで落ち着け。」
船がつき、陸に上がってからまずは休憩を取ることにした。
取り敢えず飲み物を渡した。
「あんたの前であんな醜態晒すとか本当に最悪。」
「まぁ、こればっかりは仕方無いさ。体質みたいなもんだ。これからは無理しないでキツかったらすぐに言ってくれ。薬もあるし、もっと頼ってくれ。」
今回、シャルが強がって薬はいらないとか酔ってないとか言っていた。
まぁ、結局は折れたのだが。
「ちょっと位良いところ見せたいんだもん……。」
前に言ったと思ったのだが、それでも頼りにされたいらしい。
既にシャルの腕は信用している。
まぁ、多少抜けている所も愛嬌だとは思うので、自分はそれで良いと思うのだが、彼女はそうは思っていないのだろう。
シャルの頭を撫でる。
「自分はお前の事を信頼しているし、そんな抜けているところもお前らしくて良いと思うぞ。」
「……別に仕事の話で良いところを見せたい訳じゃ……。」
では、どういうところの話をしていたのだろうか。
「お、いたいた。良い宿取れたぞ。」
シャルの話も少し気になったが、今はシャルを休ませたい。
先に宿に向かうとしよう。
「……なんか良い雰囲気だったのか?」
トマスがシャルに聞こえないように小さな声で聞いてくる。
「良い雰囲気ってどういう事だ?」
いまいち良く分からない。
「あー、成る程。こりゃ嬢ちゃんも苦労するわ。」
全く分からない。
が、取り敢えず今はシャルを宿に連れて行こう。
「ほら、行くぞシャル。」
シャルに肩を貸す。
「ちょっ!近い!良いから!1人で行けるから!」
シャルが暴れる。
が、まだ一人は不安だ。
暴れるシャルを無視してそのまま連れて行く。
「全く、前途多難だな。」
呆れるトマスを他所にトマスが手続きしてくれた宿へと向かって行った。
「大丈夫か?シャル?」
自分達は今アナテルヘと向かう船に乗っている。
が、シャルは乗り物に弱いのかガッツリ船酔い中である。
この前も首都に戻る汽車でも吐きそうになっていたし。
まぁ、それを見越して酔い止めは持って来ている。
「ほら、コレが最後のだ。」
「あ、ありがとう。」
既に船に乗って数日。
もうすぐアナテルにつくのだが何日も船に乗っているので持参してきた薬もコレが最後だ。
「安心して下さい。私も持ってきていますよ。」
「あ、ありがとうございます。……トマスさん。自分には敬語じゃなくて良いですよ。」
自分とシャルは同年代だ。
まぁ、シャルの方が年下だが、今更シャルに敬語を使えと言うつもりはない。
シャルが敬語とか逆に気持ち悪い。
だが、トマスに敬語を使われるのは更に気持ちが悪い。
「あー慣れなくてな。すまんすまん。あ、逆にあんたも俺に敬語使わなくて良いからな。」
「分かりました。まぁ、もうすぐアナテルにつきます。シャルもそれまでは大丈夫でしょう。」
と、自分も敬語を使っていた事に気づく。
トマスに笑われてしまう。
トマスも敬語を使わなければかなりのフランクな感じだ。
こちらとしてはこれくらいのほうがやりやすい。
「……うぅっ!」
「えっ!?シャル!?」
すると、シャルが薬を飲もうとしていたのだが突如として口元を抑え始めた。
今は外の空気を吸っていたいたのだが、どうやら、手遅れだったらしい。
キラキラが海へと落ちていく。
「……後で励ましてやろう。」
「そうだな。」
年頃の娘が自分の嘔吐シーンを見られて良い気分な訳が無い。
まぁ、励ましてやろう。
「マジで最悪……。」
「まぁ、これでも飲んで落ち着け。」
船がつき、陸に上がってからまずは休憩を取ることにした。
取り敢えず飲み物を渡した。
「あんたの前であんな醜態晒すとか本当に最悪。」
「まぁ、こればっかりは仕方無いさ。体質みたいなもんだ。これからは無理しないでキツかったらすぐに言ってくれ。薬もあるし、もっと頼ってくれ。」
今回、シャルが強がって薬はいらないとか酔ってないとか言っていた。
まぁ、結局は折れたのだが。
「ちょっと位良いところ見せたいんだもん……。」
前に言ったと思ったのだが、それでも頼りにされたいらしい。
既にシャルの腕は信用している。
まぁ、多少抜けている所も愛嬌だとは思うので、自分はそれで良いと思うのだが、彼女はそうは思っていないのだろう。
シャルの頭を撫でる。
「自分はお前の事を信頼しているし、そんな抜けているところもお前らしくて良いと思うぞ。」
「……別に仕事の話で良いところを見せたい訳じゃ……。」
では、どういうところの話をしていたのだろうか。
「お、いたいた。良い宿取れたぞ。」
シャルの話も少し気になったが、今はシャルを休ませたい。
先に宿に向かうとしよう。
「……なんか良い雰囲気だったのか?」
トマスがシャルに聞こえないように小さな声で聞いてくる。
「良い雰囲気ってどういう事だ?」
いまいち良く分からない。
「あー、成る程。こりゃ嬢ちゃんも苦労するわ。」
全く分からない。
が、取り敢えず今はシャルを宿に連れて行こう。
「ほら、行くぞシャル。」
シャルに肩を貸す。
「ちょっ!近い!良いから!1人で行けるから!」
シャルが暴れる。
が、まだ一人は不安だ。
暴れるシャルを無視してそのまま連れて行く。
「全く、前途多難だな。」
呆れるトマスを他所にトマスが手続きしてくれた宿へと向かって行った。
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