王国再興物語〜無理ゲーオタクの異世界太平記〜
一方その頃
『あなたは馬鹿ですか!?』
「す、すいません!!」
洋上にて。
セラはセインに遠話水晶越しに叱られていた。
『若は泳げないんですよ!なのに波も高い中、突き落とすとか何を考えているんですか!?』
「い、今全力で捜索をしています。急いでオルフェンにも知らせたので協力してくれると思います。」
水晶の向こうからため息が聞こえる。
『私も捜索をしつつそちらへ向かいます。それまではそちらも捜索を続けてください。合流してからはアナテル国へ行き、アナテル国からも協力を取り付けましょう。』
「でも、アナテル国は協力してくれるんでしょうか?」
イリスが質問する。
イリスにも要因があるのでそれなりに反省しているのだろう。
『そこは何としてでも協力を取りつけます。何をしてでも。』
アルフレッドもそうだが、セインもやることが大胆である。
やはり主従は似るのだろうか。
「父上はお会いになられないそうだ。」
「そうですか。」
一方その頃フレクはフローゼルに真偽を問いただすため皇帝に会いに来ていた。
しかし、それはフルートに止められてしまっていた。
「では、兄上にお聞きします。」
「何をだ?」
フレクは剣に手をかけ質問する。
フルートも警戒しているようだ。
「姉上を殺したのですか?」
「何を聞くかと思えば……。生きているという報告はしただろう?」
剣を抜きフルートへ向ける。
「しかし、あれは間違いなくアルフレッドで、それに加え、昔の私の副官までいました。その者達が証言しているのです。」
「ほう?兄に剣を向けるか。フレク。」
フルートも剣へ手をかける。
フルートはこの世界には珍しい居合を使う人物であり、居合を使わせたら右に出る者はいない。
なので、剣を触らせないことが重要なのである。
「質問にお答えください!」
「……殺したよ。俺の軍師が言うには帝国の大陸統一のためにはアルフレッドとフレンは邪魔なんだとさ。まぁ、まだアルフレッドは生きてるんだがな。あいつの言う通り本当に邪魔ばっかりしてくれるよ。」
「軍師?つまりは兄上のお考えではないのですか?父上はそのことを知っているのですか?その人物の名をお教えください。」
質問すると答えではなく殺気が飛んでくる。
すぐに後ろへ飛ぶ。
気がつくとフルートは既に剣を抜きはなっていた。
剣に触る前に斬るつもりだったがそこまでの動作も凄まじく速かった。
もう少し遅ければ死んでいただろう。
「教えられるのはここまでだ。反逆者フレクここで成敗する。」
「くっ!反逆者は貴様だろう!しかし……。」
フレクは剣をしまう。
「ここで死ぬわけには行かないからな。」
後ろのテラスへと走り出す。
窓ガラスが閉じられていたが、突き破りそのままテラスの下へ飛び込む。
「血迷ったか!?」
フルートはすぐに後を追う。
するとテラスの下から竜に乗ったフレクが飛んできた。
「兄上!今はあなたの命預けておきましょう!しかし、私はもう帝国にはついていきません!私は、私の領地は、神聖シャムス帝国として独立し、シャムス帝国に対し宣戦布告します!」
そう言うとフレクは飛び去って行った。
恐らく前から準備はしていたのだろう。
「ちっ!やはりアルフレッドをとっとと殺さなくては!」
そう言うとフルートは奥へと下がっていった。
「す、すいません!!」
洋上にて。
セラはセインに遠話水晶越しに叱られていた。
『若は泳げないんですよ!なのに波も高い中、突き落とすとか何を考えているんですか!?』
「い、今全力で捜索をしています。急いでオルフェンにも知らせたので協力してくれると思います。」
水晶の向こうからため息が聞こえる。
『私も捜索をしつつそちらへ向かいます。それまではそちらも捜索を続けてください。合流してからはアナテル国へ行き、アナテル国からも協力を取り付けましょう。』
「でも、アナテル国は協力してくれるんでしょうか?」
イリスが質問する。
イリスにも要因があるのでそれなりに反省しているのだろう。
『そこは何としてでも協力を取りつけます。何をしてでも。』
アルフレッドもそうだが、セインもやることが大胆である。
やはり主従は似るのだろうか。
「父上はお会いになられないそうだ。」
「そうですか。」
一方その頃フレクはフローゼルに真偽を問いただすため皇帝に会いに来ていた。
しかし、それはフルートに止められてしまっていた。
「では、兄上にお聞きします。」
「何をだ?」
フレクは剣に手をかけ質問する。
フルートも警戒しているようだ。
「姉上を殺したのですか?」
「何を聞くかと思えば……。生きているという報告はしただろう?」
剣を抜きフルートへ向ける。
「しかし、あれは間違いなくアルフレッドで、それに加え、昔の私の副官までいました。その者達が証言しているのです。」
「ほう?兄に剣を向けるか。フレク。」
フルートも剣へ手をかける。
フルートはこの世界には珍しい居合を使う人物であり、居合を使わせたら右に出る者はいない。
なので、剣を触らせないことが重要なのである。
「質問にお答えください!」
「……殺したよ。俺の軍師が言うには帝国の大陸統一のためにはアルフレッドとフレンは邪魔なんだとさ。まぁ、まだアルフレッドは生きてるんだがな。あいつの言う通り本当に邪魔ばっかりしてくれるよ。」
「軍師?つまりは兄上のお考えではないのですか?父上はそのことを知っているのですか?その人物の名をお教えください。」
質問すると答えではなく殺気が飛んでくる。
すぐに後ろへ飛ぶ。
気がつくとフルートは既に剣を抜きはなっていた。
剣に触る前に斬るつもりだったがそこまでの動作も凄まじく速かった。
もう少し遅ければ死んでいただろう。
「教えられるのはここまでだ。反逆者フレクここで成敗する。」
「くっ!反逆者は貴様だろう!しかし……。」
フレクは剣をしまう。
「ここで死ぬわけには行かないからな。」
後ろのテラスへと走り出す。
窓ガラスが閉じられていたが、突き破りそのままテラスの下へ飛び込む。
「血迷ったか!?」
フルートはすぐに後を追う。
するとテラスの下から竜に乗ったフレクが飛んできた。
「兄上!今はあなたの命預けておきましょう!しかし、私はもう帝国にはついていきません!私は、私の領地は、神聖シャムス帝国として独立し、シャムス帝国に対し宣戦布告します!」
そう言うとフレクは飛び去って行った。
恐らく前から準備はしていたのだろう。
「ちっ!やはりアルフレッドをとっとと殺さなくては!」
そう言うとフルートは奥へと下がっていった。
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