王国再興物語〜無理ゲーオタクの異世界太平記〜
一段落
「では、我々はここまでです。」
「あぁ、感謝するオルフェン殿。」
オルフェンは手勢を引き連れて帝国方面へと引き返していった。
オルフェンは名残惜しそうにこちら……いや、セラの方を見ていた。
今は帝国とアナテル国の国境の洋上にいる。
帝国とアナテル国は敵対関係にあるのでまぁ、それは仕方がないだろう。
「はぁ。」
「あ、ため息ついた。幸せ逃げるよ?」
船に降りてきたセラが珍しくため息をつく。
イリスもその珍しさに驚いているようだ。
「セラ、お疲れ様。あのオルフェンとか言うやつとなにかあったのか?」
「私が竜騎兵団にいた頃私が稽古をつけていた人物です。あの頃は、まだまだ小さかったので、よく、大きくなったら私と結婚する。とか言ってたんですけど子供の戯言としてスルーしてました。」
まぁ、子供にならよくあることだろう。
幼稚園とかで担任の先生のことを好きになるようなものだろう。
「しかし、彼は大きくなってもそれが続き、適当にあしらってたんてすけど、段々ストーカー地味てきて少し怖くなってフレン様に相談したところフレン様の侍女になることで解決できました。」
そしてセラが言うにはオルフェンはとても優秀らしく、単純な武力で言えばセラを上回るだろうと言っていた。
「セラ、モテモテだねぇ。」
「やめてよ、イリス。」
そう話しているとふと思い出す。
「そういえばイリスさん孤児院は大丈夫なのか?」
「あ、はい。優秀な後輩に任せてきたので。あと、セラと一緒のほうが楽しそうなので。」
笑顔を見せる。
セラは少しめんどくさそうにしている。
孤児院は帝都に残った盗賊ギルドが守ってくれるようである。
盗賊ギルドといえばルーゼンは大爆睡である。
まぁ、やっと獄中から逃れられたのだからそっとしておこう。
セイン達も既に離脱しているはずだが、まだ合流はしていない。
「あ、アルフレッド様?1ついいですか?」
「どうした?」
イリスはセラの方をみてニヤリとする。
「私、どうしてもこう、かしこまって話すのが苦手で、もう少し軽い感じで話してもいいですか?」
「?。別に構わないぞ。」
イリスの顔が明るくなる。
それと反対にセラの顔が暗くなる。
「やった!ありがとうございます!」
急に抱きついてくる。
柔らかな感触が顔を包み込む。
俺は船の端に腰掛けていたので丁度顔の位置にあたった。
何がとは言わないが。
「ちょ、ちょっと!イリス!それは流石に失礼でしょ!」
「えーだって許可は貰ったよ?」
視界は完全に奪われているが周りの仲間たちの視線がキツイのは感じる。
「抱きつく許可はもらってないでしょ!いいから離れなさい!」
イリスを引きはがすセラ。
「羨ましいの?セラ?」
「っ!べ、別にそんなんじゃ。」
ニヤニヤするイリス。
セラはこういう流れになると必ず顔を真っ赤にしている。
もう真っ赤である。
「ま、そりゃそうだよね。セラはアルフレッド様の従者だもんねーそんな訳無いかー。」
なんとなくイリスの狙いがわかった気がする。
セラと俺をくっつけようとしているのだろう。
やめなさいと言いたいがありがたいと感じてしまう。
そしてセラはチラチラこちらに視線を向けている。
「あー、セラ?別に俺達は仲間なんだから遠慮しなくて良いんだぞ?」
「で、でも……。」
「えいっ。」
イリスが笑顔でその背中を押す。
セラはバランスを崩し、こちらに倒れてくる。
セラを支える形になったが、俺の視界はなくなっていた。
柔らかな感触と共に。
……いや、あんまり柔らかく無いな。
「あのー、セラさん?」
「も、申し訳ありません!!」
勢いよく突き飛ばされる。
そしてそのまま海へ落ちた。
「若が落ちたぞ!」
「帆をたため!船を止めろ!」
「ざまぁ見ろ!」
「いい気味だ!」
船員達が大騒ぎである。
実は俺は泳げないのである。
それはこの作戦を始める前にあらかじめ仲間達に言っておいた。
というかなんかひどい言葉も聞こえるんだけど気のせいだよな?
(本当に言ってますよー。)
黙れ!クソ女神!
どうでもいい時に出てくるな!
もっと大事なときに出てこい!
「ア、アルフレッド様!?大丈夫ですか!?」
セラの声が聞こえる。
落とした張本人の声が。
安全圏についてもこれだというのなら油断は禁物だな。
そう思いながら流されて行くのであった。
「あぁ、感謝するオルフェン殿。」
オルフェンは手勢を引き連れて帝国方面へと引き返していった。
オルフェンは名残惜しそうにこちら……いや、セラの方を見ていた。
今は帝国とアナテル国の国境の洋上にいる。
帝国とアナテル国は敵対関係にあるのでまぁ、それは仕方がないだろう。
「はぁ。」
「あ、ため息ついた。幸せ逃げるよ?」
船に降りてきたセラが珍しくため息をつく。
イリスもその珍しさに驚いているようだ。
「セラ、お疲れ様。あのオルフェンとか言うやつとなにかあったのか?」
「私が竜騎兵団にいた頃私が稽古をつけていた人物です。あの頃は、まだまだ小さかったので、よく、大きくなったら私と結婚する。とか言ってたんですけど子供の戯言としてスルーしてました。」
まぁ、子供にならよくあることだろう。
幼稚園とかで担任の先生のことを好きになるようなものだろう。
「しかし、彼は大きくなってもそれが続き、適当にあしらってたんてすけど、段々ストーカー地味てきて少し怖くなってフレン様に相談したところフレン様の侍女になることで解決できました。」
そしてセラが言うにはオルフェンはとても優秀らしく、単純な武力で言えばセラを上回るだろうと言っていた。
「セラ、モテモテだねぇ。」
「やめてよ、イリス。」
そう話しているとふと思い出す。
「そういえばイリスさん孤児院は大丈夫なのか?」
「あ、はい。優秀な後輩に任せてきたので。あと、セラと一緒のほうが楽しそうなので。」
笑顔を見せる。
セラは少しめんどくさそうにしている。
孤児院は帝都に残った盗賊ギルドが守ってくれるようである。
盗賊ギルドといえばルーゼンは大爆睡である。
まぁ、やっと獄中から逃れられたのだからそっとしておこう。
セイン達も既に離脱しているはずだが、まだ合流はしていない。
「あ、アルフレッド様?1ついいですか?」
「どうした?」
イリスはセラの方をみてニヤリとする。
「私、どうしてもこう、かしこまって話すのが苦手で、もう少し軽い感じで話してもいいですか?」
「?。別に構わないぞ。」
イリスの顔が明るくなる。
それと反対にセラの顔が暗くなる。
「やった!ありがとうございます!」
急に抱きついてくる。
柔らかな感触が顔を包み込む。
俺は船の端に腰掛けていたので丁度顔の位置にあたった。
何がとは言わないが。
「ちょ、ちょっと!イリス!それは流石に失礼でしょ!」
「えーだって許可は貰ったよ?」
視界は完全に奪われているが周りの仲間たちの視線がキツイのは感じる。
「抱きつく許可はもらってないでしょ!いいから離れなさい!」
イリスを引きはがすセラ。
「羨ましいの?セラ?」
「っ!べ、別にそんなんじゃ。」
ニヤニヤするイリス。
セラはこういう流れになると必ず顔を真っ赤にしている。
もう真っ赤である。
「ま、そりゃそうだよね。セラはアルフレッド様の従者だもんねーそんな訳無いかー。」
なんとなくイリスの狙いがわかった気がする。
セラと俺をくっつけようとしているのだろう。
やめなさいと言いたいがありがたいと感じてしまう。
そしてセラはチラチラこちらに視線を向けている。
「あー、セラ?別に俺達は仲間なんだから遠慮しなくて良いんだぞ?」
「で、でも……。」
「えいっ。」
イリスが笑顔でその背中を押す。
セラはバランスを崩し、こちらに倒れてくる。
セラを支える形になったが、俺の視界はなくなっていた。
柔らかな感触と共に。
……いや、あんまり柔らかく無いな。
「あのー、セラさん?」
「も、申し訳ありません!!」
勢いよく突き飛ばされる。
そしてそのまま海へ落ちた。
「若が落ちたぞ!」
「帆をたため!船を止めろ!」
「ざまぁ見ろ!」
「いい気味だ!」
船員達が大騒ぎである。
実は俺は泳げないのである。
それはこの作戦を始める前にあらかじめ仲間達に言っておいた。
というかなんかひどい言葉も聞こえるんだけど気のせいだよな?
(本当に言ってますよー。)
黙れ!クソ女神!
どうでもいい時に出てくるな!
もっと大事なときに出てこい!
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