【勘違い系お仕事ライフ!】マリアさんはアザと可愛い!~同僚の金髪美少女メイドはいつもオレにだけ優しい。きっとオレが好きなんだと思う………たぶん。
23. 使用人と御者台
23. 使用人と御者台
オレはマリアさんと共に隣町のルスタミラの港に馬車で向かうことになった。もうこれはデートだ。オレとマリアさんの仲を深めるために、普段仕事を頑張っているオレに神様がくれたご褒美なんだ!
マリアさんは準備があるらしいからオレは一足先に馬車を引く馬のブライアンの元に向かう。
マリアさんもオレとのデートだと思っていたりして……だから色々準備があるのかもな……。ふっ、そう思うとニヤケが止まらないぜ。
「さて……いたぞオレの天敵が」
リンスレット家の馬車を引く、黒い毛並みの馬ブライアン。まずは小手調べだ。
「よーしよし、今日も可愛いなお前〜」
ブライアンを撫でようとすると、すごい勢いで後ろ蹴りをオレに向かって放ってきた。その攻撃はなんとか避けたが、風圧だけで吹き飛ばされそうになった。
「相変わらず凶暴な奴め……」
そのあとも何度かチャレンジするがブライアンは暴れるばかり。くそ!この馬野郎……オレのことバカにしやがって!
「カイル君お待たせ」
「あっマリアさん」
「よろしくねブライアン。よしよしいいこだね」
「ブルルル!」
ブライアンはマリアさんの胸に顔をスリスリしている。そこはオレだけの聖域なんだよ!離れろ馬野郎!オレだって神聖すぎて近づけないんだぞ!?
「それじゃあ出発しようか?」
「はい……」
ちくしょう!悔しいけどオレにはどうすることもできない……!これが格差社会というものだ……。諸行無常だ。そんなことを考えて御者台に座ると、ブライアンが鼻息荒くしながらオレのことを睨みつけてきた。いい度胸だ。お前は今日からオレのライバルだ。
「よいしょっと。カイル君もう少しそっちに行ってほしいかな?」
「あっすみません。って!?マリアさん!?」
「ん?どうしたのかな?」
オレが驚いているとマリアさんは首をかしげながら不思議そうな表情をしている。え?これどういう状況ですか?なんでマリアさんはオレの隣に座ってきたんですかね?密着状態ですよこれ?ヤバすぎません?心臓バクバク言ってますよオレ!
「あの……どうしてここに座ったんですか?」
「え?だってカイル君。ブライアンをうまく引けないでしょ?」
「そうですけど、その……まだ肌寒いですし……」
「コートを羽織ってるから大丈夫だよ。それに隣にはカイル君もいるし。暖かいよ」
マリアさんは笑顔を浮かべているが、オレとしてはもう限界である。恥ずかしさと嬉しさが入り混じって変な汗が出てくる。
「じゃあ出発するね?揺れたら私の身体にしがみついてもいいからね」
「えっ!?しがっ!?」
そしてマリアさんが手綱を握ると、ゆっくりと馬車が進み始めた。神様……一気にご褒美与え過ぎじゃないですかね……。幸せすぎて死ぬかもしれない……。
オレはマリアさんと共に隣町のルスタミラの港に馬車で向かうことになった。もうこれはデートだ。オレとマリアさんの仲を深めるために、普段仕事を頑張っているオレに神様がくれたご褒美なんだ!
マリアさんは準備があるらしいからオレは一足先に馬車を引く馬のブライアンの元に向かう。
マリアさんもオレとのデートだと思っていたりして……だから色々準備があるのかもな……。ふっ、そう思うとニヤケが止まらないぜ。
「さて……いたぞオレの天敵が」
リンスレット家の馬車を引く、黒い毛並みの馬ブライアン。まずは小手調べだ。
「よーしよし、今日も可愛いなお前〜」
ブライアンを撫でようとすると、すごい勢いで後ろ蹴りをオレに向かって放ってきた。その攻撃はなんとか避けたが、風圧だけで吹き飛ばされそうになった。
「相変わらず凶暴な奴め……」
そのあとも何度かチャレンジするがブライアンは暴れるばかり。くそ!この馬野郎……オレのことバカにしやがって!
「カイル君お待たせ」
「あっマリアさん」
「よろしくねブライアン。よしよしいいこだね」
「ブルルル!」
ブライアンはマリアさんの胸に顔をスリスリしている。そこはオレだけの聖域なんだよ!離れろ馬野郎!オレだって神聖すぎて近づけないんだぞ!?
「それじゃあ出発しようか?」
「はい……」
ちくしょう!悔しいけどオレにはどうすることもできない……!これが格差社会というものだ……。諸行無常だ。そんなことを考えて御者台に座ると、ブライアンが鼻息荒くしながらオレのことを睨みつけてきた。いい度胸だ。お前は今日からオレのライバルだ。
「よいしょっと。カイル君もう少しそっちに行ってほしいかな?」
「あっすみません。って!?マリアさん!?」
「ん?どうしたのかな?」
オレが驚いているとマリアさんは首をかしげながら不思議そうな表情をしている。え?これどういう状況ですか?なんでマリアさんはオレの隣に座ってきたんですかね?密着状態ですよこれ?ヤバすぎません?心臓バクバク言ってますよオレ!
「あの……どうしてここに座ったんですか?」
「え?だってカイル君。ブライアンをうまく引けないでしょ?」
「そうですけど、その……まだ肌寒いですし……」
「コートを羽織ってるから大丈夫だよ。それに隣にはカイル君もいるし。暖かいよ」
マリアさんは笑顔を浮かべているが、オレとしてはもう限界である。恥ずかしさと嬉しさが入り混じって変な汗が出てくる。
「じゃあ出発するね?揺れたら私の身体にしがみついてもいいからね」
「えっ!?しがっ!?」
そしてマリアさんが手綱を握ると、ゆっくりと馬車が進み始めた。神様……一気にご褒美与え過ぎじゃないですかね……。幸せすぎて死ぬかもしれない……。
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