【勘違い系お仕事ライフ!】マリアさんはアザと可愛い!~同僚の金髪美少女メイドはいつもオレにだけ優しい。きっとオレが好きなんだと思う………たぶん。
21. 使用人と送迎係
第3章 使用人とメイドさんと天才魔法士令嬢(前編)
21. 使用人と送迎係
オレは大広間に向かうと今日はいつもとは違って周りの使用人やメイドたちがざわついている。そこにアストンがいたので聞いてみることにした。
「おはよう何かあったのか?」
「ああ、おはようカイル。帰ってくるんだってよエルナリア様が」
エルナリア様とはリンスレット家の四姉妹の令嬢の次女で年齢は18。オレやマリアさんと同い年だ。彼女は王都にある王立魔法学園に通っているため普段はこの屋敷にはいないのだが、どうやら戻ってくるらしい。
「おはようございます。皆さん集まってください」
そしていつものようにメリッサさんの朝礼が始まる。
「おはようカイル君」
「おはようございますマリアさん」
そう言っていつものように笑顔をくれるマリアさん。やっぱりこの時間は幸せだ。
「皆さんも知っているとは思いますがこのお屋敷にエルナリア様が戻ってこられます。くれぐれも粗相の無いようにお願いしますね。」
エルナリア様は優秀な天才魔法士として学園内でも有名らしい。魔法の才覚に関しては姉妹の中でも群を抜いているらしく、噂ではギルド冒険者や騎士団が苦労する魔物を一人で討伐したとかなんとか。そんな凄腕の魔法士なのだからきっと強いに違いないだろうな。
ちなみに貴族の血筋は魔法が使える。オレみたいなただの平民で使用人には使えないけど。
「それでエルナリア様は隣町のルスタミラの港に夕刻到着します。その迎えをカイル=オーランドあなたにお願いしたいのですが?」
「えぇ!?オレですか!?」
よりによってなんでオレなんだよ!こういう時の送迎係りってもっとベテランの使用人がやるもんじゃないのか?罰ゲームじゃねぇかこれ!まさかオレが粗相をしてクビにならないかなとか思ってませんか!?
「あなたが一番適任ですし、それに他の使用人は他の仕事があります」
「オレもありますよ!」
「はい。それがエルナリア様のお迎えです。文句ありますか?カイル=オーランド」
あぁ……これは逃げられないパターンですね。わかりました。行ってきますよ。でも問題があるんだ……
「あのメリッサさん。実は問題が……」
「問題?」
「馬のブライアンがですねどうもオレには懐いていなくて馬車を運転できるか心配なんです!」
そう、馬車を引くあの馬はオレに懐いていない。近づけば蹴り飛ばそうとするし、無理矢理連れて行こうとすると暴れるのだ。なので御者をするにはかなり不安が残る。オレがあたふたしていると横にいるマリアさんが手を挙げてメリッサさんに伝える。
「あのメリッサさん。それなら私がカイル君と一緒に迎えに行きます。ブライアンは私には懐いてますから」
「へ?マリアさん?」
オレがマリアさんを見ると、可愛くウインクをする。超絶可愛いんですけど!
「いいのですかマリア?」
「はい。構いません」
これは……馬車デートでは!?お迎えついでにどこかでランチしてその後ショッピングなんて良いんじゃないでしょうか!うおおおおおお!こんな幸運逃すわけにはいかない!神様ありがとう!!
「確かにエルナリア様のお相手もマリアの方が適任ですね。分かりました。では二人で向かいなさい。ブライアンの準備ができ次第出発するように」
なんかそれじゃオレはただの付き添いじゃんか……でもマリアさんと馬車デートできるならなんでもいいか!
こうしてオレはマリアさんと共にリンスレット家の令嬢、エルナリア=フォン=リンスレット様を迎えにいくことになった。
21. 使用人と送迎係
オレは大広間に向かうと今日はいつもとは違って周りの使用人やメイドたちがざわついている。そこにアストンがいたので聞いてみることにした。
「おはよう何かあったのか?」
「ああ、おはようカイル。帰ってくるんだってよエルナリア様が」
エルナリア様とはリンスレット家の四姉妹の令嬢の次女で年齢は18。オレやマリアさんと同い年だ。彼女は王都にある王立魔法学園に通っているため普段はこの屋敷にはいないのだが、どうやら戻ってくるらしい。
「おはようございます。皆さん集まってください」
そしていつものようにメリッサさんの朝礼が始まる。
「おはようカイル君」
「おはようございますマリアさん」
そう言っていつものように笑顔をくれるマリアさん。やっぱりこの時間は幸せだ。
「皆さんも知っているとは思いますがこのお屋敷にエルナリア様が戻ってこられます。くれぐれも粗相の無いようにお願いしますね。」
エルナリア様は優秀な天才魔法士として学園内でも有名らしい。魔法の才覚に関しては姉妹の中でも群を抜いているらしく、噂ではギルド冒険者や騎士団が苦労する魔物を一人で討伐したとかなんとか。そんな凄腕の魔法士なのだからきっと強いに違いないだろうな。
ちなみに貴族の血筋は魔法が使える。オレみたいなただの平民で使用人には使えないけど。
「それでエルナリア様は隣町のルスタミラの港に夕刻到着します。その迎えをカイル=オーランドあなたにお願いしたいのですが?」
「えぇ!?オレですか!?」
よりによってなんでオレなんだよ!こういう時の送迎係りってもっとベテランの使用人がやるもんじゃないのか?罰ゲームじゃねぇかこれ!まさかオレが粗相をしてクビにならないかなとか思ってませんか!?
「あなたが一番適任ですし、それに他の使用人は他の仕事があります」
「オレもありますよ!」
「はい。それがエルナリア様のお迎えです。文句ありますか?カイル=オーランド」
あぁ……これは逃げられないパターンですね。わかりました。行ってきますよ。でも問題があるんだ……
「あのメリッサさん。実は問題が……」
「問題?」
「馬のブライアンがですねどうもオレには懐いていなくて馬車を運転できるか心配なんです!」
そう、馬車を引くあの馬はオレに懐いていない。近づけば蹴り飛ばそうとするし、無理矢理連れて行こうとすると暴れるのだ。なので御者をするにはかなり不安が残る。オレがあたふたしていると横にいるマリアさんが手を挙げてメリッサさんに伝える。
「あのメリッサさん。それなら私がカイル君と一緒に迎えに行きます。ブライアンは私には懐いてますから」
「へ?マリアさん?」
オレがマリアさんを見ると、可愛くウインクをする。超絶可愛いんですけど!
「いいのですかマリア?」
「はい。構いません」
これは……馬車デートでは!?お迎えついでにどこかでランチしてその後ショッピングなんて良いんじゃないでしょうか!うおおおおおお!こんな幸運逃すわけにはいかない!神様ありがとう!!
「確かにエルナリア様のお相手もマリアの方が適任ですね。分かりました。では二人で向かいなさい。ブライアンの準備ができ次第出発するように」
なんかそれじゃオレはただの付き添いじゃんか……でもマリアさんと馬車デートできるならなんでもいいか!
こうしてオレはマリアさんと共にリンスレット家の令嬢、エルナリア=フォン=リンスレット様を迎えにいくことになった。
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