ドラゴンシップ麗しのヴィクトリア号の記録 ~美少女船長はギャンブル狂の最強魔法剣士を使役する~
第41話 部屋割り
「「えぇーーー!?」」
ベッドに腰掛けている、ベリーチェとクローネが驚きの声をあげた。二人の前にはアイリスが立って首をかしげている。
ここはクローネがヴィクトリア号で利用している部屋だ。アイリス達はサリトール大橋から引き上げヴィクトリア号へと戻ってきた。儀式は終わりヴィクトリア号で一夜をすごし翌日の早朝に王都へ向けて旅立つ予定だ。
「わたくし達が同じ部屋……」
「うっう……」
クローネとベリーチェがお互いの目を合わせて、すぐに気まずそうにそっぽを向く。
直前に二人はアイリスから同室になると告げられたのだ。
クローネが使っている部屋は、ベッドが大きく体の小さいベリーチェと一緒なら、二人で寝ることは可能だが…… 二人はつい先日まで獲物と狩猟者の関係だった、ベリーチェが改心したと言っても、わだかまりはすぐに消えない。
嫌とは言い出せない、二人の空気を感じたアイリスが口を開く。
「しょうがないでしょ。二人部屋はポロンとコロンが使ってるし私の部屋はここよりも狭いんだから」
腰に手を当てて二人に言い聞かせるように、少しゆっくりとした口調で話すアイリスだった。
「うー。だったらあたしがアイリスの部屋を使う!」
唸ったベリーチェが立ち上がって、アイリスの部屋をつかわせろと要求した。
「じゃあ私がこの部屋で? 無理よ。出航したら私は深夜とかに出入りするしお互いに迷惑よ」
呆れた顔をするアイリスにベリーチェは少し間をあけて笑った。どうやらいいアイディアが見つかったようだ。
「それならアイリスはロックの部屋で一緒に寝ればいいじゃん!」
「「えっ!?」」
ベリーチェの提案にクローネとアイリスが同時に驚きの声をあげる。
驚く二人に向かって得意げに、話しを続けるベリーチェだった。
「いいアイディアでしょ? 私達は同室にならない。アイリスとロックはより深く愛を……」
「ダメです! そんなの!」
真っ赤な顔でベリーチェの話しを遮ったクローネだった。彼女の発言で部屋は静まりかえる。
ベリーチェはニヤリと笑ってクローネに顔を向けた。
「あれれぇ? どうしてクローネが止めるの?」
ベッドに座りうつむいて、恥ずかしそうにするクローネの顔を、ベリーチェは下から覗き込む。
「えっ!? あっ!? そっそれは…… その……」
ニヤつくベリーチェの顔からクローネは、視線をそらし言葉につまりながら恥ずかしそうにしている。
クローネの反応に何かを確信したベリーチェは顔をあげニヤニヤと笑っている。
「へぇ。一国の王女様がねぇ。あのロックをねぇ」
「ちっ違います! 私は別に…… そんなつもりじゃ」
必死に否定するクローネ、ベリーチェは口を尖らせ疑いの目を向ける。
「ふーん。じゃあアイリスの部屋がダメなら私がロックの部屋で……」
「「ダメ!!!」」
クローネとアイリスの声が揃った。アイリスが目を大きく見開いてクローネを見る。頬をまた真っ赤にしてクローネは顔をそむけた。
「あははは! クローネはわかりやすい」
「もう! やめてください」
「なに? やる気?」
立ち上がってベリーチェの口を塞ごうと手をのばすクローネだった。ベリーチェは面白がってクローネの手をつかんで抵抗する。
ベリーチェは呆然と二人を見ているアイリスに顔を向けた。
「アイリス。いいわ。あたしはクローネと一緒の部屋でいいわ。面白い話が聞けそう。ねぇ?」
「えっ!? そっそんな…… はっはい……」
にこやかにアイリスに同室になることを了承するベリーチェ、クローネも諦めたようは表情で同意した。
「あっそう。よかったわ」
アイリスは急に二人が、同室になることに同意して少し戸惑っていた。
ただ、これで部屋問題は解決できた、アイリスは首をかしげながら退室しようと出口へと向かう。ベリーチェはにやにやと笑って、出口に向かうアイリスに近づき、彼女の肩をたたき声をかける。
「もう。鈍いなぁ。アイリスはそんなことじゃ。ロックをクローネに取られちゃうよ?」
「えっ!? クローネさんがロックを…… えっ!? えぇ!?」
立ち止まって振り返ってクローネを見て、驚いた顔をするアイリス、ベリーチェはその様子を見て笑っている。
「ふふふ。はいはい。もうおしまーい。ほらほら早く出ていって」
「あっ!? ちょっと!?」
ベリーチェは彼女の背中を押して部屋から追い出すのだった。
ドアが閉まる音が廊下に響く。アイリスの眼の前で手を振りながら笑顔でベリーチェが扉を閉めた。
「クローネが…… ロックを…… そうか! だから馬にロックを…… クソ! あげないんだから……」
廊下を食堂へ向かって歩きながら、アイリスはグチグチとつぶやいている。
食堂へとやってきたアイリス、扉を開けると扉のすぐ横の席に、座っていたロックが声をかけてきた。
「どうだった? あの二人は仲良くできそうか?」
「大丈夫じゃないかな…… うん……」
アイリスの頭は不安でいっぱいで暗い顔をしていた。アイリスの顔を見たロックが声をかける。
「どっどうした? 暗い顔して?」
「なっなんでもないわよ。あなたは寝ないの? 今日は疲れたでしょ?」
ねぎらってくれるアイリスに、ロックは嬉しそうに笑い、自分の体の目に右手を持っていく。
「寝るさ。これ食ったらな」
右手にもっていたフォークで、テーブルを指すロック、彼のフォークの先には蜂蜜とバターがたっぷりとかかったホットケーキがあった。ホットケーキの乗った皿の横には、コーヒーが入ったカップが置いてあった。
「どうしたのこれ?」
アイリスはホットケーキに視線を釘付けにながら器用に彼の横に座る。
「コロンが作ってくれたんだ。ベリーチェとお前を助けた礼だってさ。うめえぞ」
「えぇ!? いいなぁ」
「ほらよ」
「わーい」
うらやましそうにホットケーキを見るアイリス、ロックは自然にホットケーキを切り分け、フォークで彼女の口へと運ぶ。
「あーん。モグモグ……」
アイリスはホットケーキを口にふくみゆっくりと噛んでいく。
きつね色のこんがりと焼かれ、中はふわふわの生地でたっぷりと駆けられた、甘い蜂蜜とバターの香りが、アイリスの口の中であわさっていく。
自然にアイリスの顔がほころんでいく。
「美味しい!」
「だろ? もっと食うか?」
笑顔でうなずくアイリス、ロックはホットケーキをまた一切れ彼女の口へと運ぶ。夢中で嬉しそうにホットケーキを頬張る、アイリスをロックは嬉しそうにする眺めていた。
しばらく後…… ロックの横に座ったアイリスが、満足そうに腹をさすっている。
結局、ホットケーキ半分以上アイリスの胃袋におさまった。ふぅと小さく息を吐くアイリスにロックが口を開く。
「次は…… いよいよ王都リオポリスに着いたらこの仕事も終わりだな」
「そうだねぇ。短いようで長い旅だったわ」
感慨深く今までの旅の感想を言うアイリスだった。彼女は直後に真面目な顔をしてロックの肩を叩く。
「でも、まだ終わりじゃないわよ。最後までしっかりとやらないとね」
ロックはアイリスに顔を向けて笑ってうなずく。
「あぁ。さっさと行こうぜ。うーん。久しぶりの王都だ。懐かしいなぁ」
「何が懐かしいよ。懐かしいのは王都の町じゃなくてレース場でしょ……」
「そっそんなわけないだろ」
必死に否定する目を細めて疑った顔で、アイリスはロックを見つめている。
「ジー…… じゃあリオポリスの名所を言いなさいよ」
「えっ!? 最後の上り坂とか…… 岩をくり抜いたトリッキーな第三コーナーとか……」
指を立てながら焦った様子でロックは、リオポリスレース場の特徴をあげていく。アイリスは冷めた顔でロックを見つめている。ロックは彼女の冷めた顔にさらに焦っていく。
「あっ! そうだ。入り口で売ってるチョコアイスは最高だ!」
「あら!? 甘くて美味しそうね。じゃあ一緒に食べましょう。さっきのホットケーキのお返しに今度は私が食べさせてあげるわね」
「はははっ。そっそっか。おっ俺が奢るってやるぜ……」
「やったー」
「ほっ……」
笑いながらうまくごまかせたとホッとした表情をするロックだった。
追い詰めれた男はいつの世も、女性に対して食べ物で機嫌を取り話しをそらそうという下策に出る。それはロックも例外ではない。だが……
「ってななるわけないでしょ! 結局レース場のことしか出てこないじゃない!!!」
「ずるいぞ! のってきてから突き放すなんて!」
「うるさいわね。はい。来月のお小遣い没収決定!!!」
「はっ!? なんでだよ。小遣いはかんけーねえだろ」
口を尖らせてそっぽを向くアイリス、ロックは彼女の横で小遣いを奪還しようと必死に弁解をしている。
キッチンの入り口から顔を出して、コロンとポロンが二人の様子を覗いている。
「アイリスとロックは仲良しなのだ」
「そうですね。二人で戻って来てからより仲良くなって気がしますねぇ」
コロンはポロンの頭をなでて微笑む。直後に少しだけ寂しい表情をしたコロンは撫でる手を止めた。
「ただ…… そのホットケーキ…… あなたのために焼いたんですよ。できれば一人で食べほしかったです」
ポロンに聞こえないくらい小さな声でつぶやくコロン。横に居たポロンは、首をかしげて不思議そうに、コロンを見つめていた。
ベッドに腰掛けている、ベリーチェとクローネが驚きの声をあげた。二人の前にはアイリスが立って首をかしげている。
ここはクローネがヴィクトリア号で利用している部屋だ。アイリス達はサリトール大橋から引き上げヴィクトリア号へと戻ってきた。儀式は終わりヴィクトリア号で一夜をすごし翌日の早朝に王都へ向けて旅立つ予定だ。
「わたくし達が同じ部屋……」
「うっう……」
クローネとベリーチェがお互いの目を合わせて、すぐに気まずそうにそっぽを向く。
直前に二人はアイリスから同室になると告げられたのだ。
クローネが使っている部屋は、ベッドが大きく体の小さいベリーチェと一緒なら、二人で寝ることは可能だが…… 二人はつい先日まで獲物と狩猟者の関係だった、ベリーチェが改心したと言っても、わだかまりはすぐに消えない。
嫌とは言い出せない、二人の空気を感じたアイリスが口を開く。
「しょうがないでしょ。二人部屋はポロンとコロンが使ってるし私の部屋はここよりも狭いんだから」
腰に手を当てて二人に言い聞かせるように、少しゆっくりとした口調で話すアイリスだった。
「うー。だったらあたしがアイリスの部屋を使う!」
唸ったベリーチェが立ち上がって、アイリスの部屋をつかわせろと要求した。
「じゃあ私がこの部屋で? 無理よ。出航したら私は深夜とかに出入りするしお互いに迷惑よ」
呆れた顔をするアイリスにベリーチェは少し間をあけて笑った。どうやらいいアイディアが見つかったようだ。
「それならアイリスはロックの部屋で一緒に寝ればいいじゃん!」
「「えっ!?」」
ベリーチェの提案にクローネとアイリスが同時に驚きの声をあげる。
驚く二人に向かって得意げに、話しを続けるベリーチェだった。
「いいアイディアでしょ? 私達は同室にならない。アイリスとロックはより深く愛を……」
「ダメです! そんなの!」
真っ赤な顔でベリーチェの話しを遮ったクローネだった。彼女の発言で部屋は静まりかえる。
ベリーチェはニヤリと笑ってクローネに顔を向けた。
「あれれぇ? どうしてクローネが止めるの?」
ベッドに座りうつむいて、恥ずかしそうにするクローネの顔を、ベリーチェは下から覗き込む。
「えっ!? あっ!? そっそれは…… その……」
ニヤつくベリーチェの顔からクローネは、視線をそらし言葉につまりながら恥ずかしそうにしている。
クローネの反応に何かを確信したベリーチェは顔をあげニヤニヤと笑っている。
「へぇ。一国の王女様がねぇ。あのロックをねぇ」
「ちっ違います! 私は別に…… そんなつもりじゃ」
必死に否定するクローネ、ベリーチェは口を尖らせ疑いの目を向ける。
「ふーん。じゃあアイリスの部屋がダメなら私がロックの部屋で……」
「「ダメ!!!」」
クローネとアイリスの声が揃った。アイリスが目を大きく見開いてクローネを見る。頬をまた真っ赤にしてクローネは顔をそむけた。
「あははは! クローネはわかりやすい」
「もう! やめてください」
「なに? やる気?」
立ち上がってベリーチェの口を塞ごうと手をのばすクローネだった。ベリーチェは面白がってクローネの手をつかんで抵抗する。
ベリーチェは呆然と二人を見ているアイリスに顔を向けた。
「アイリス。いいわ。あたしはクローネと一緒の部屋でいいわ。面白い話が聞けそう。ねぇ?」
「えっ!? そっそんな…… はっはい……」
にこやかにアイリスに同室になることを了承するベリーチェ、クローネも諦めたようは表情で同意した。
「あっそう。よかったわ」
アイリスは急に二人が、同室になることに同意して少し戸惑っていた。
ただ、これで部屋問題は解決できた、アイリスは首をかしげながら退室しようと出口へと向かう。ベリーチェはにやにやと笑って、出口に向かうアイリスに近づき、彼女の肩をたたき声をかける。
「もう。鈍いなぁ。アイリスはそんなことじゃ。ロックをクローネに取られちゃうよ?」
「えっ!? クローネさんがロックを…… えっ!? えぇ!?」
立ち止まって振り返ってクローネを見て、驚いた顔をするアイリス、ベリーチェはその様子を見て笑っている。
「ふふふ。はいはい。もうおしまーい。ほらほら早く出ていって」
「あっ!? ちょっと!?」
ベリーチェは彼女の背中を押して部屋から追い出すのだった。
ドアが閉まる音が廊下に響く。アイリスの眼の前で手を振りながら笑顔でベリーチェが扉を閉めた。
「クローネが…… ロックを…… そうか! だから馬にロックを…… クソ! あげないんだから……」
廊下を食堂へ向かって歩きながら、アイリスはグチグチとつぶやいている。
食堂へとやってきたアイリス、扉を開けると扉のすぐ横の席に、座っていたロックが声をかけてきた。
「どうだった? あの二人は仲良くできそうか?」
「大丈夫じゃないかな…… うん……」
アイリスの頭は不安でいっぱいで暗い顔をしていた。アイリスの顔を見たロックが声をかける。
「どっどうした? 暗い顔して?」
「なっなんでもないわよ。あなたは寝ないの? 今日は疲れたでしょ?」
ねぎらってくれるアイリスに、ロックは嬉しそうに笑い、自分の体の目に右手を持っていく。
「寝るさ。これ食ったらな」
右手にもっていたフォークで、テーブルを指すロック、彼のフォークの先には蜂蜜とバターがたっぷりとかかったホットケーキがあった。ホットケーキの乗った皿の横には、コーヒーが入ったカップが置いてあった。
「どうしたのこれ?」
アイリスはホットケーキに視線を釘付けにながら器用に彼の横に座る。
「コロンが作ってくれたんだ。ベリーチェとお前を助けた礼だってさ。うめえぞ」
「えぇ!? いいなぁ」
「ほらよ」
「わーい」
うらやましそうにホットケーキを見るアイリス、ロックは自然にホットケーキを切り分け、フォークで彼女の口へと運ぶ。
「あーん。モグモグ……」
アイリスはホットケーキを口にふくみゆっくりと噛んでいく。
きつね色のこんがりと焼かれ、中はふわふわの生地でたっぷりと駆けられた、甘い蜂蜜とバターの香りが、アイリスの口の中であわさっていく。
自然にアイリスの顔がほころんでいく。
「美味しい!」
「だろ? もっと食うか?」
笑顔でうなずくアイリス、ロックはホットケーキをまた一切れ彼女の口へと運ぶ。夢中で嬉しそうにホットケーキを頬張る、アイリスをロックは嬉しそうにする眺めていた。
しばらく後…… ロックの横に座ったアイリスが、満足そうに腹をさすっている。
結局、ホットケーキ半分以上アイリスの胃袋におさまった。ふぅと小さく息を吐くアイリスにロックが口を開く。
「次は…… いよいよ王都リオポリスに着いたらこの仕事も終わりだな」
「そうだねぇ。短いようで長い旅だったわ」
感慨深く今までの旅の感想を言うアイリスだった。彼女は直後に真面目な顔をしてロックの肩を叩く。
「でも、まだ終わりじゃないわよ。最後までしっかりとやらないとね」
ロックはアイリスに顔を向けて笑ってうなずく。
「あぁ。さっさと行こうぜ。うーん。久しぶりの王都だ。懐かしいなぁ」
「何が懐かしいよ。懐かしいのは王都の町じゃなくてレース場でしょ……」
「そっそんなわけないだろ」
必死に否定する目を細めて疑った顔で、アイリスはロックを見つめている。
「ジー…… じゃあリオポリスの名所を言いなさいよ」
「えっ!? 最後の上り坂とか…… 岩をくり抜いたトリッキーな第三コーナーとか……」
指を立てながら焦った様子でロックは、リオポリスレース場の特徴をあげていく。アイリスは冷めた顔でロックを見つめている。ロックは彼女の冷めた顔にさらに焦っていく。
「あっ! そうだ。入り口で売ってるチョコアイスは最高だ!」
「あら!? 甘くて美味しそうね。じゃあ一緒に食べましょう。さっきのホットケーキのお返しに今度は私が食べさせてあげるわね」
「はははっ。そっそっか。おっ俺が奢るってやるぜ……」
「やったー」
「ほっ……」
笑いながらうまくごまかせたとホッとした表情をするロックだった。
追い詰めれた男はいつの世も、女性に対して食べ物で機嫌を取り話しをそらそうという下策に出る。それはロックも例外ではない。だが……
「ってななるわけないでしょ! 結局レース場のことしか出てこないじゃない!!!」
「ずるいぞ! のってきてから突き放すなんて!」
「うるさいわね。はい。来月のお小遣い没収決定!!!」
「はっ!? なんでだよ。小遣いはかんけーねえだろ」
口を尖らせてそっぽを向くアイリス、ロックは彼女の横で小遣いを奪還しようと必死に弁解をしている。
キッチンの入り口から顔を出して、コロンとポロンが二人の様子を覗いている。
「アイリスとロックは仲良しなのだ」
「そうですね。二人で戻って来てからより仲良くなって気がしますねぇ」
コロンはポロンの頭をなでて微笑む。直後に少しだけ寂しい表情をしたコロンは撫でる手を止めた。
「ただ…… そのホットケーキ…… あなたのために焼いたんですよ。できれば一人で食べほしかったです」
ポロンに聞こえないくらい小さな声でつぶやくコロン。横に居たポロンは、首をかしげて不思議そうに、コロンを見つめていた。
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