ドラゴンシップ麗しのヴィクトリア号の記録 ~美少女船長はギャンブル狂の最強魔法剣士を使役する~
第36話 凍てつく橋
ロックの杖からはなたれた冷気は、橋の上を滑るように魔物の足元へと到達した。冷気は魔物の足に、まとわりつくようにして、上へと立ち上っていく。
魔物は激しく抵抗するが、体の半分が凍りついて、魔物は膝をついて仰向けに倒れた。魔物が倒れると杖を持ち上げた。
「これで終わりだな」
小さく息を吐いてつぶやくと、ロックはアイリスを探しに行くために、魔物の横を通りすぎようと前に出た。
「ロック!」
呼ばれてロックが声の方に目を向けた。胸まで凍りついた倒れた魔物は鬼のような顔をあげ前を向いていた。魔物の顔の皮膚が、崩れ中からベリーチェが顔をだしていた。橋の上に現れた魔物は、ベリーチェが姿を変えたものだったのだ。
「お前は…… そうか」
ロックは彼女の前に来て、ベリーチェをまじまじと見つめてうすら笑いを浮かべる。
「ついに人間さえもやめちまったのか。そこまでして俺に勝ちたいもんかね」
ベリーチェは首を大きく横に振って涙を流す。
「ちがうの…… 話しを聞いて」
「うるせえ!!!」
涙を流して顔をクシャクシャにして、ロックに訴えかけるベリーチェだったが、彼は即座に彼女の言葉を遮った。
「お願いよ…… お願い」
「ふん。俺は忙しいんだ。黙れよ」
ロックは真顔で首を横に振り右腕を引き、剣の切っ先をベリーチェの額に向けるのだった。自分の運命を悟ったベリーチェ、彼女はロックに向かって必死に叫ぶ。
「まっ待ってロック! お願いよ! 話しを聞いて!!」
「はぁ!? 殺せだの待てだのうるせえな。俺達は頼みを聞く間柄じゃねえだろう。少しは頭を使え……」
涙を流しながら懇願するベリーチェ、ロックは彼女の願いなど聞く気は毛頭なかった。すぐにここを離れてアイリスを探しに行くことで頭がいっぱいだった。
「やめるのだ!」
ロックの前にポロンが現れて両手を横に広げた。剣先がポロンの顔に向かう、ロックは慌てて剣の軌道を変える。
飛んできたコロンもポロンの右手をつかんで自分の方に引っ張った。間一髪のところで剣は軌道がずれてポロンの頬をかすめていった。頬が切れてポロンの頬から血が流れ、頭の上まである彼女のリスしっぽにも剣はかすり毛が数本飛んだ。剣を引いたロックはポロンを怒鳴りつける。
「ポロン!! てめえ! あぶねえだろが! どけ! まだ魔物は生きてんだぞ!」
「これはベリーチェなのだ! 魔物じゃないのだ。友達なのだ!」
真剣な表情でポロンがロックに訴える。彼は邪魔され不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
「友達だと? こいつが?」
「そうなのだ!」
「ふざけるな! こいつが友達のわけねえだろうが!!」
ロックは怖い顔でポロンを怒鳴りつける。怒鳴りつけられたポロンは驚いて体を一回けいれんさせる。
普段の彼ならポロンの言葉に、ここまで激昂することはない。彼の頭の中は大事な幼なじみのことで、いっぱいでそれ以外に気を使うことは出来ないのだ。
ポロンを睨みつけたままロックは彼女を杖で小突く。
「どけよ!」
「嫌なのだ!」
小突かれてもポロンは必死に足を踏ん張って耐えて動かず。顔をあげたポロンは目から大きな涙を流しロックを見つめている。
「ベリーチェと…… 私は…… 一緒にケーキを食べたのだ…… いっぱいおしゃべりをしたのだ! だから友達なのだ! ヒック…… だからやめるのだ…… やめるのだ…… ヒック……」
言葉につまりながらポロンは必死に訴える。ロックは彼女の気迫に困った顔をして剣を下に向けたまま立っている。
「二人とも少し落ち着きましょう」
「チッ」
「うー」
コロンはハンカチを取り出し二人に声をかけ、ポロンの切れた頬にあてて彼女の頭を撫でた。ポロンの頬をハンカチで押さえたままコロン、ベリーチェを一瞥してロックに問いかける。
「ロックさんはベリーチェと知り合いだったのですか?」
小さくうなずいてコロンの問いかけに答えるロックだった。
「あぁ。サウザーとサリトールへ向かう航路で船を襲った賊が居ただろ? こいつだ……」
「えっ!? 本当なんですか? ベリーチェさん……」
コロンは驚いた様子で、ベリーチェを見て問いかける。顔とコロンから目をそむけて小さくうなずくベリーチェだった。ロックはそれを見て剣を握る手に力を込めた。
「わかっただろ? こいつは…… ベリーチェは傭兵団砂蛇の一員で俺達の荷物を狙う賊。だからここで始末する」
「でも! 今は違うのだ! 私達の友達なのだ!!!」
首を大きく横に振ってポロンは泣きながら叫ぶ。彼女の悲痛な訴えが橋に響き渡る。
「ポロン! ありがとう。でも、いいの。私のことよりもアイリスを……」
ベリーチェからでたアイリスの名前ロックは彼女を睨みつけた。腕を伸ばして剣先をベリーチェに再度向けた。
「アイリスをどこへやった!」
「砂蛇の頭領クロウに連れ行かれたわ!」
「なんだと? そのクロウって野郎はどこだ? 答えろ!!」
殺気のこもった顔でベリーチェに怒鳴りながら尋ねるロックだった。コロンとポロンはこんな必死なロックは見たことがなかった。
「はぁはぁ…… クロウは飛空船で東…… 王都リオポリスに向かって逃げたはずよ…… お願い。アイリスを…… あいつは冷酷で…… すぐに助けなきゃアイリスは…… ひどいめに……」
声を震わせ苦しそうに答えるベリーチェだった。
「チッ!」
悔しそうに舌打ちをするロックは東の空を見上げた。ポロンはベリーチェに向かって笑う。
「ベリーチェ。ありがとうなのだ!」
「ううん…… いいの。さぁ。私から離れなさい……」
「嫌なのだ! 一緒なのだ!」
「私はもうパープライドの力に支配されているわ。ロックの魔力で一時的に力が弱まったけど…… もうすぐ意識が完全になくなる…… 無くなる前に…… ごめんね…… ポロン……」
涙を流しながらポロンと話すベリーチェ、彼女の声は徐々に小さくか弱くなっていく。
「うっ…… うっ…… 嫌なのだ…… せっかく…… 友達になれたのだ…… 一緒なのだ……」
ベリーチェを見てなくポロン、コロンは首を横に振りそっと彼女を抱きしめる。
急に振り向いたロックはベリーチェに杖を向けた。杖に反応しベリーチェを凍らせていた冷気が一気に顔を覆ってすべてを凍らせてしまった。
「ロック! 何するのだ!」
ポロンがロックに向けて叫ぶ。ロックは不機嫌そうに答える。
「うるせえな。グランドアイスで凍りつかせて保存したんだよ。俺の氷の中で時を動かせるのは俺だけだからな」
「コロン、ロックはベリーチェを助けたんですよ。ね?」
優しくロックに微笑むコロン、彼は恥ずかしそうに頬を赤くし顔をそむけた。
「フン。せいぜい俺が戻ってくるまで壊されないように見張ってろよ。アイリスを助けられたらそいつをどうにかしてやるよ」
不機嫌そうにそう言うとロックは地面を蹴って夜空に向かって飛んでいった。ポロンはぱあっと明るい顔に変わる、自分の腕の中にいる彼女にコロンの目が潤む。
「二人の気持ちが少しわかります…… だらしなくて…… 不器用で…… でも本当は優しくて弱い…… 罪な人ですよ。本当……」
コロンは飛んでいく、ロックの背中を見てつぶやき、目から溢れる涙を拭うのだった。静かな町を飛ぶロック、両手に持っていた剣と杖から手を離し、背中へ戻すと不機嫌そうに口を尖らせた。
「俺も焼きが回ったな…… クソが!」
空を飛びながらぼやくロックだった。右手を前に出して目をつむり意識を集中する……
「見つけた!」
ロックが目を開いた叫ぶ。彼は自分の魔力を探っていたのだ。アイリスの体や身につけている、服や鞄や靴など全てに彼の魔法がかけられている。それによりロックはアイリスが、どこにいても彼女を見つけ追いかけることができる。
ロックは右手を前に出したまま速度をあげていく。町を飛び超えた直後に彼の背後に巨大な気配が近づく……
「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
鳴き声がして振り向くとそこにヴィクトリアが居た。ロックはヴィクトリアを見て驚いた顔をする。
「姐さん…… そうか! あんたもアイリスを……」
ロックの言葉にヴィクトリアは黙ったまま瞳だけを彼に向ける。
「あぁ。アイリスが居なきゃ姐さんと喋れねえんだったな」
ドラゴンマスターであるアイリスが、近くに居ないと二人は意志の疎通が出来ない。ロックは並んで飛びながらヴィクトリアの顔に手を当てる。
「やっぱりあいつが居なきゃダメだな…… あんたも俺もな……」
ロックの言葉にヴィクトリアの顔が少し動く、彼の目にはヴィクトリアが少し笑ったような気がした。
ゆっくりと口をあけたヴィクトリア、中から舌をゆっくりと前にだした。言葉通じなくても幼い頃からヴィクトリアとともに過ごしていた彼は彼女が何をしたいかわかった。
「あぁ! 一緒に行ってあいつらの飛空船をぶっ壊してやろうぜ!」
ロックはヴィクトリアの舌に乗って叫ぶ。舌を戻し口を閉じるヴィクトリア、大きく翼を広げサリトールの町の東へ向かって、速度をあげ飛んでいくのだった。
魔物は激しく抵抗するが、体の半分が凍りついて、魔物は膝をついて仰向けに倒れた。魔物が倒れると杖を持ち上げた。
「これで終わりだな」
小さく息を吐いてつぶやくと、ロックはアイリスを探しに行くために、魔物の横を通りすぎようと前に出た。
「ロック!」
呼ばれてロックが声の方に目を向けた。胸まで凍りついた倒れた魔物は鬼のような顔をあげ前を向いていた。魔物の顔の皮膚が、崩れ中からベリーチェが顔をだしていた。橋の上に現れた魔物は、ベリーチェが姿を変えたものだったのだ。
「お前は…… そうか」
ロックは彼女の前に来て、ベリーチェをまじまじと見つめてうすら笑いを浮かべる。
「ついに人間さえもやめちまったのか。そこまでして俺に勝ちたいもんかね」
ベリーチェは首を大きく横に振って涙を流す。
「ちがうの…… 話しを聞いて」
「うるせえ!!!」
涙を流して顔をクシャクシャにして、ロックに訴えかけるベリーチェだったが、彼は即座に彼女の言葉を遮った。
「お願いよ…… お願い」
「ふん。俺は忙しいんだ。黙れよ」
ロックは真顔で首を横に振り右腕を引き、剣の切っ先をベリーチェの額に向けるのだった。自分の運命を悟ったベリーチェ、彼女はロックに向かって必死に叫ぶ。
「まっ待ってロック! お願いよ! 話しを聞いて!!」
「はぁ!? 殺せだの待てだのうるせえな。俺達は頼みを聞く間柄じゃねえだろう。少しは頭を使え……」
涙を流しながら懇願するベリーチェ、ロックは彼女の願いなど聞く気は毛頭なかった。すぐにここを離れてアイリスを探しに行くことで頭がいっぱいだった。
「やめるのだ!」
ロックの前にポロンが現れて両手を横に広げた。剣先がポロンの顔に向かう、ロックは慌てて剣の軌道を変える。
飛んできたコロンもポロンの右手をつかんで自分の方に引っ張った。間一髪のところで剣は軌道がずれてポロンの頬をかすめていった。頬が切れてポロンの頬から血が流れ、頭の上まである彼女のリスしっぽにも剣はかすり毛が数本飛んだ。剣を引いたロックはポロンを怒鳴りつける。
「ポロン!! てめえ! あぶねえだろが! どけ! まだ魔物は生きてんだぞ!」
「これはベリーチェなのだ! 魔物じゃないのだ。友達なのだ!」
真剣な表情でポロンがロックに訴える。彼は邪魔され不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
「友達だと? こいつが?」
「そうなのだ!」
「ふざけるな! こいつが友達のわけねえだろうが!!」
ロックは怖い顔でポロンを怒鳴りつける。怒鳴りつけられたポロンは驚いて体を一回けいれんさせる。
普段の彼ならポロンの言葉に、ここまで激昂することはない。彼の頭の中は大事な幼なじみのことで、いっぱいでそれ以外に気を使うことは出来ないのだ。
ポロンを睨みつけたままロックは彼女を杖で小突く。
「どけよ!」
「嫌なのだ!」
小突かれてもポロンは必死に足を踏ん張って耐えて動かず。顔をあげたポロンは目から大きな涙を流しロックを見つめている。
「ベリーチェと…… 私は…… 一緒にケーキを食べたのだ…… いっぱいおしゃべりをしたのだ! だから友達なのだ! ヒック…… だからやめるのだ…… やめるのだ…… ヒック……」
言葉につまりながらポロンは必死に訴える。ロックは彼女の気迫に困った顔をして剣を下に向けたまま立っている。
「二人とも少し落ち着きましょう」
「チッ」
「うー」
コロンはハンカチを取り出し二人に声をかけ、ポロンの切れた頬にあてて彼女の頭を撫でた。ポロンの頬をハンカチで押さえたままコロン、ベリーチェを一瞥してロックに問いかける。
「ロックさんはベリーチェと知り合いだったのですか?」
小さくうなずいてコロンの問いかけに答えるロックだった。
「あぁ。サウザーとサリトールへ向かう航路で船を襲った賊が居ただろ? こいつだ……」
「えっ!? 本当なんですか? ベリーチェさん……」
コロンは驚いた様子で、ベリーチェを見て問いかける。顔とコロンから目をそむけて小さくうなずくベリーチェだった。ロックはそれを見て剣を握る手に力を込めた。
「わかっただろ? こいつは…… ベリーチェは傭兵団砂蛇の一員で俺達の荷物を狙う賊。だからここで始末する」
「でも! 今は違うのだ! 私達の友達なのだ!!!」
首を大きく横に振ってポロンは泣きながら叫ぶ。彼女の悲痛な訴えが橋に響き渡る。
「ポロン! ありがとう。でも、いいの。私のことよりもアイリスを……」
ベリーチェからでたアイリスの名前ロックは彼女を睨みつけた。腕を伸ばして剣先をベリーチェに再度向けた。
「アイリスをどこへやった!」
「砂蛇の頭領クロウに連れ行かれたわ!」
「なんだと? そのクロウって野郎はどこだ? 答えろ!!」
殺気のこもった顔でベリーチェに怒鳴りながら尋ねるロックだった。コロンとポロンはこんな必死なロックは見たことがなかった。
「はぁはぁ…… クロウは飛空船で東…… 王都リオポリスに向かって逃げたはずよ…… お願い。アイリスを…… あいつは冷酷で…… すぐに助けなきゃアイリスは…… ひどいめに……」
声を震わせ苦しそうに答えるベリーチェだった。
「チッ!」
悔しそうに舌打ちをするロックは東の空を見上げた。ポロンはベリーチェに向かって笑う。
「ベリーチェ。ありがとうなのだ!」
「ううん…… いいの。さぁ。私から離れなさい……」
「嫌なのだ! 一緒なのだ!」
「私はもうパープライドの力に支配されているわ。ロックの魔力で一時的に力が弱まったけど…… もうすぐ意識が完全になくなる…… 無くなる前に…… ごめんね…… ポロン……」
涙を流しながらポロンと話すベリーチェ、彼女の声は徐々に小さくか弱くなっていく。
「うっ…… うっ…… 嫌なのだ…… せっかく…… 友達になれたのだ…… 一緒なのだ……」
ベリーチェを見てなくポロン、コロンは首を横に振りそっと彼女を抱きしめる。
急に振り向いたロックはベリーチェに杖を向けた。杖に反応しベリーチェを凍らせていた冷気が一気に顔を覆ってすべてを凍らせてしまった。
「ロック! 何するのだ!」
ポロンがロックに向けて叫ぶ。ロックは不機嫌そうに答える。
「うるせえな。グランドアイスで凍りつかせて保存したんだよ。俺の氷の中で時を動かせるのは俺だけだからな」
「コロン、ロックはベリーチェを助けたんですよ。ね?」
優しくロックに微笑むコロン、彼は恥ずかしそうに頬を赤くし顔をそむけた。
「フン。せいぜい俺が戻ってくるまで壊されないように見張ってろよ。アイリスを助けられたらそいつをどうにかしてやるよ」
不機嫌そうにそう言うとロックは地面を蹴って夜空に向かって飛んでいった。ポロンはぱあっと明るい顔に変わる、自分の腕の中にいる彼女にコロンの目が潤む。
「二人の気持ちが少しわかります…… だらしなくて…… 不器用で…… でも本当は優しくて弱い…… 罪な人ですよ。本当……」
コロンは飛んでいく、ロックの背中を見てつぶやき、目から溢れる涙を拭うのだった。静かな町を飛ぶロック、両手に持っていた剣と杖から手を離し、背中へ戻すと不機嫌そうに口を尖らせた。
「俺も焼きが回ったな…… クソが!」
空を飛びながらぼやくロックだった。右手を前に出して目をつむり意識を集中する……
「見つけた!」
ロックが目を開いた叫ぶ。彼は自分の魔力を探っていたのだ。アイリスの体や身につけている、服や鞄や靴など全てに彼の魔法がかけられている。それによりロックはアイリスが、どこにいても彼女を見つけ追いかけることができる。
ロックは右手を前に出したまま速度をあげていく。町を飛び超えた直後に彼の背後に巨大な気配が近づく……
「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
鳴き声がして振り向くとそこにヴィクトリアが居た。ロックはヴィクトリアを見て驚いた顔をする。
「姐さん…… そうか! あんたもアイリスを……」
ロックの言葉にヴィクトリアは黙ったまま瞳だけを彼に向ける。
「あぁ。アイリスが居なきゃ姐さんと喋れねえんだったな」
ドラゴンマスターであるアイリスが、近くに居ないと二人は意志の疎通が出来ない。ロックは並んで飛びながらヴィクトリアの顔に手を当てる。
「やっぱりあいつが居なきゃダメだな…… あんたも俺もな……」
ロックの言葉にヴィクトリアの顔が少し動く、彼の目にはヴィクトリアが少し笑ったような気がした。
ゆっくりと口をあけたヴィクトリア、中から舌をゆっくりと前にだした。言葉通じなくても幼い頃からヴィクトリアとともに過ごしていた彼は彼女が何をしたいかわかった。
「あぁ! 一緒に行ってあいつらの飛空船をぶっ壊してやろうぜ!」
ロックはヴィクトリアの舌に乗って叫ぶ。舌を戻し口を閉じるヴィクトリア、大きく翼を広げサリトールの町の東へ向かって、速度をあげ飛んでいくのだった。
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