【毒舌系転職ライフ!】『フェアリーテイル』へようこそ!~リリスさんのパーフェクトマニュアル~ギルド冒険者を指南します!
11. 初めての冒険者
11. 初めての冒険者
更に更に更に翌日。オレとジェシカさんは冒険者ギルドの前に立ち、チラシを配っていた。正直、かなり緊張しているようで、手も震えているように見える。
ちなみにジェシカさんの格好は胸元のあいたメイド服でスカートも短い。正直目のやり場に困るんだが……。
「ちょっと。そんなマジマジ見ないで」
「あっごめん!」
と言っても……それは無理な話しだけどなぁ。こんなの男なら絶対ガン見するって。そんなことを考えてしまうが、オレはチラシ配りを続ける。
「あの……これ受け取って下さい!」
「はいどうぞ。新しく出来たギルド『フェアリーテイル』です。良かったらお願いします!」
そう言ってオレとジェシカさんは配っていく。しかし、なかなか受け取らない冒険者も多い。
「あの……なにこれ?私がここまでやる理由ある?」
「文句を言わないでくださいジェシカさん。これもギルドを大きくするためなんだから」
ジェシカさんは大きなため息をついて、渋々とチラシを渡していく。それにしても……際どすぎるだろ……この衣装。すると一人の男性がこちらに近づいてくる。
「なんだなんだ?オレたちにも一枚くれよ」
そう話しかけてきた男性は、金髪の髪をオールバックにして、整った顔立ちをしている。身長も高く、体も鍛えられているのか筋肉がしっかりとついており、装備も立派なものだった。
「あぁ……はい。よろしくお願いします」
オレはそう言いながら、彼にチラシを渡すと彼は受け取り、じっくりと眺める。
「ふーん。新しいギルドねぇ……」
「えぇ。まだ冒険者ギルドを作ったばかりですが……」
「冒険者ギルドってのはギルドランクが高い方が信頼度も高いからな。あんたらは信用できるギルドなのか?悪いがオレたちは弱い奴らとつるむつもりはないぜ?それとも何か?その女をくれるってか?」
そう言いながらジェシカさんの方をジロジロと見る男。っていうかそれが目的だろ絶対。
「……冷やかしなら帰ってくれ。オレたちも暇じゃないんだ」
「へぇ……威勢だけはいいみたいだな?生意気言ってんじゃねぇぞ!おい!こいつらをぶっ潰せ!」
男はそう叫ぶと、周りにいた男たちが一斉に襲いかかってくる。オレは咄嵯にジェシカさんを守るようにして構えた。が。案の定ボコボコにされる。
「ぐはっ!」
「マスター!?」
「けっ。口ほどにもねえ。こんな場所や小さなギルドなんか誰も用はねんだよ。さっさと潰れちまえ!」
そう言って男たちは高笑いをしながらその場を去っていった。クソッ……。なんなんだよあいつらは……。悔しさのあまり拳を強く握る。そしてジェシカさんは倒れているオレに近づき、手を差しのべる。
「はぁ。大丈夫?立てる?」
その姿を見ると前屈みで谷間が丸見えになっているし、パンツも見えてるんだけどさ……。ヤバい……これはこれで目のやり場に困る……ってかこの人意外と天然?
「あぁ……なんとか……」
オレはそう言いながらジェシカさんの手を借りて立ち上がる。
「ったく。だから言ったのに。こんなことする意味なんてないって。マスターは弱いくせに格好つけすぎ。大人しくリリスさんを呼べばいいのに。本当に可哀想。」
いや、オレの記憶に綺麗なピンクが刻まれたからある意味ラッキーだったが。ジェシカさんは呆れた様子でため息をつく。だがその時1人の少年が現れた。
「あの……このチラシ見て。ボク、まだ冒険者じゃないんですけど……その大丈夫ですか?」
現れたのは、茶色い髪の少年だった。年齢は10歳くらいだろうか?見た目はまだ幼くて、弱々しく見える。
「えっと……君は……?」
「ぼっ……ボクは冒険者になりたいんです!でも、怖くて……。」
「君が……冒険者?」
オレがそう聞くと、彼は大きくうなずく。こんなに幼い子が……?彼の目を見てオレは思う。この子は本気でなりたいんだ。オレはギルド『フェアリーテイル』のマスターだ。どんな人でも冒険者になりたいならそれを叶えてあげるのも仕事だ。それなら……。オレはゆっくりと立ち上がり、手を伸ばす。
「安心してくれ。うちは初心者、初級冒険者大歓迎だからさ。改めて冒険者ギルド『フェアリーテイル』へようこそ。さぁ中にどうぞ」
「本当……?ありがとうございます!」
そう言うと、彼も手を握り返して、握手をする。
「おっと。自己紹介がまだだったな。オレはエミル。こっちはジェシカさんだ」
「ボクはルークと言います!よろしくお願いします!」
こうしてオレの名誉の負傷とジェシカさんの自尊心の犠牲により、冒険者ギルド『フェアリーテイル』に初めてのお客様がやって来たのだった。
更に更に更に翌日。オレとジェシカさんは冒険者ギルドの前に立ち、チラシを配っていた。正直、かなり緊張しているようで、手も震えているように見える。
ちなみにジェシカさんの格好は胸元のあいたメイド服でスカートも短い。正直目のやり場に困るんだが……。
「ちょっと。そんなマジマジ見ないで」
「あっごめん!」
と言っても……それは無理な話しだけどなぁ。こんなの男なら絶対ガン見するって。そんなことを考えてしまうが、オレはチラシ配りを続ける。
「あの……これ受け取って下さい!」
「はいどうぞ。新しく出来たギルド『フェアリーテイル』です。良かったらお願いします!」
そう言ってオレとジェシカさんは配っていく。しかし、なかなか受け取らない冒険者も多い。
「あの……なにこれ?私がここまでやる理由ある?」
「文句を言わないでくださいジェシカさん。これもギルドを大きくするためなんだから」
ジェシカさんは大きなため息をついて、渋々とチラシを渡していく。それにしても……際どすぎるだろ……この衣装。すると一人の男性がこちらに近づいてくる。
「なんだなんだ?オレたちにも一枚くれよ」
そう話しかけてきた男性は、金髪の髪をオールバックにして、整った顔立ちをしている。身長も高く、体も鍛えられているのか筋肉がしっかりとついており、装備も立派なものだった。
「あぁ……はい。よろしくお願いします」
オレはそう言いながら、彼にチラシを渡すと彼は受け取り、じっくりと眺める。
「ふーん。新しいギルドねぇ……」
「えぇ。まだ冒険者ギルドを作ったばかりですが……」
「冒険者ギルドってのはギルドランクが高い方が信頼度も高いからな。あんたらは信用できるギルドなのか?悪いがオレたちは弱い奴らとつるむつもりはないぜ?それとも何か?その女をくれるってか?」
そう言いながらジェシカさんの方をジロジロと見る男。っていうかそれが目的だろ絶対。
「……冷やかしなら帰ってくれ。オレたちも暇じゃないんだ」
「へぇ……威勢だけはいいみたいだな?生意気言ってんじゃねぇぞ!おい!こいつらをぶっ潰せ!」
男はそう叫ぶと、周りにいた男たちが一斉に襲いかかってくる。オレは咄嵯にジェシカさんを守るようにして構えた。が。案の定ボコボコにされる。
「ぐはっ!」
「マスター!?」
「けっ。口ほどにもねえ。こんな場所や小さなギルドなんか誰も用はねんだよ。さっさと潰れちまえ!」
そう言って男たちは高笑いをしながらその場を去っていった。クソッ……。なんなんだよあいつらは……。悔しさのあまり拳を強く握る。そしてジェシカさんは倒れているオレに近づき、手を差しのべる。
「はぁ。大丈夫?立てる?」
その姿を見ると前屈みで谷間が丸見えになっているし、パンツも見えてるんだけどさ……。ヤバい……これはこれで目のやり場に困る……ってかこの人意外と天然?
「あぁ……なんとか……」
オレはそう言いながらジェシカさんの手を借りて立ち上がる。
「ったく。だから言ったのに。こんなことする意味なんてないって。マスターは弱いくせに格好つけすぎ。大人しくリリスさんを呼べばいいのに。本当に可哀想。」
いや、オレの記憶に綺麗なピンクが刻まれたからある意味ラッキーだったが。ジェシカさんは呆れた様子でため息をつく。だがその時1人の少年が現れた。
「あの……このチラシ見て。ボク、まだ冒険者じゃないんですけど……その大丈夫ですか?」
現れたのは、茶色い髪の少年だった。年齢は10歳くらいだろうか?見た目はまだ幼くて、弱々しく見える。
「えっと……君は……?」
「ぼっ……ボクは冒険者になりたいんです!でも、怖くて……。」
「君が……冒険者?」
オレがそう聞くと、彼は大きくうなずく。こんなに幼い子が……?彼の目を見てオレは思う。この子は本気でなりたいんだ。オレはギルド『フェアリーテイル』のマスターだ。どんな人でも冒険者になりたいならそれを叶えてあげるのも仕事だ。それなら……。オレはゆっくりと立ち上がり、手を伸ばす。
「安心してくれ。うちは初心者、初級冒険者大歓迎だからさ。改めて冒険者ギルド『フェアリーテイル』へようこそ。さぁ中にどうぞ」
「本当……?ありがとうございます!」
そう言うと、彼も手を握り返して、握手をする。
「おっと。自己紹介がまだだったな。オレはエミル。こっちはジェシカさんだ」
「ボクはルークと言います!よろしくお願いします!」
こうしてオレの名誉の負傷とジェシカさんの自尊心の犠牲により、冒険者ギルド『フェアリーテイル』に初めてのお客様がやって来たのだった。
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